ホ ー ム 概  要 スタッフ 研  究 教  育 リ ン ク ギャラリー

第1回国立台湾大学・千葉大学解剖学教室合同研究会 (台北, 台湾 ; 2月 6日)等報告

 

第10回環境生命医学教室研究会(2006年2月4日〜2月8日)

環境生命医学 宮宗秀伸

 年に2回、夏季と冬季に行われてまいりました環境生命医学教室研究会も、今回で第10回目を迎えることとなりました。本研究会は、第1回が神奈川県足柄郡湯河原町にて初めて行われ、その後は千葉大学内および都市近郊と場所を変えて開催されてきました。そして、記念すべき第10回は開催地を海外に移し、台湾大学にて開催されることとなりました。
 本教室の森 千里教授の祖父である森 於菟(もり おと)博士は生前台湾大学にて医学部長を勤められるなど、本教室と台湾大学とは深い関わりがあります(注1)。加えて環境生命医学教室は、2006年2月に台湾大学医学院解剖学研究室へ赴き、解剖関連施設の視察を目的とした海外研修を実施することが決まっておりました。ここで台湾大学と千葉大学の交流と親睦をさらに深めるため、以前当教室の森教授が提案した台湾大学と千葉大学の合同セミナーもまた、台湾の地にて同期間に開催されることとなりました。

 第10回環境生命医学教室研究会は2月5日(日)に開催され、大学院生は慣れない台湾の地に戸惑いながらも、新鮮な気持ちで夏季研究会以降の研究成果を発表し、今後の研究の方向性についての検討がなされました。研究会の翌日に行われた合同セミナーにおいては、千葉大学からはスタッフ及び大学院生から、肉眼解剖に関する発表、細胞生物学分野における研究報告が行われました。台湾大学からは大学院生から細胞生物学分野における最近の成果が報告され、非常に充実したセミナーとなりました。その後台湾大学の所有する解剖関連施設、さらに骨標本等の視察が行われました。骨標本については、その充実した内容に加えて、纏足(てんそく)(注2)の標本を見学することができ、スタッフ、学生一同、目を見張る思いで視察を行いました。また台湾大学と千葉大学の親睦をより深めるという目的の元、両大学の交流会が催されました。言語の壁はあるものの、両大学のスタッフ及び大学院生は、積極的に交流を図り、また交流会の中、台湾大学の皆様からの配慮もあり、森教授の誕生日会も行われました。さらに日程最終日、我々は台湾大学関係者のご配慮で、台湾大学医学院に新たに開設される公衆衛生学研究棟の建物を視察することが出来ました。

 台湾の地は千葉より暖かく、食事も美味しく、なにより現地の人々は我々に非常に好意的に接してくれました。我々は改めて、台湾大学と千葉大学が今後、国境を越えた国際的な交流を図り、お互いを発展させていくことが出来るよう努力していけるよう願いつつ、帰国の路に着きました。

 

 

 

 

 注1:千葉医学 81,315ページ〜318ページを参照されたし。
 注2:纏足(てんそく)とは、中国で女性の足を大きくしないため、子供のときから親指を除く足指を裏側に曲げて布で固く縛り、発育をおさえた風習。唐末ごろに始まり、宋代から流行したが、清末に廃止運動が起こり、清滅亡後消滅した(小学館「大辞泉」より)。