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第 3 回 発生学 特別セミナー

演 題: 「環境化学物質と脳の機能発達障害」

演 者: 黒田 洋一郎 博士
     
(財) 東京都神経科学総合研究所
     分子神経生物学研究部門

日 時: 11 月 28 日 (火) 午後 4 時より

場 所: 医学部本館 2F 大カンファレンスルーム

内 容

 いわゆる環境ホルモンなど、環境由来の化学物質がひきおこす人体への障害は、内分泌撹乱による精子減少など生殖系の異常だけではない。胎児期にはじまり、複雑精緻な化学情報系を使って、次々に数万の遺伝子を正確に発現しながらつくりあげられる脳の発達過程の撹乱が憂慮される。過去の teratology では光顕レベルで観察される大きな形態異常をともなう障害の研究が主であったが、学習・行動異常などは神経回路形成の微少な異常、たとえばシナプス形成の異常によっても起こりうる。このような脳機能発達撹乱物質とでも呼ぶべき神経毒性をもつ化学物質はすでにいくつか知られており、ことに母体や母乳に濃縮されて、周生期すなわちシナプス形成期の脳に侵入し脳の機能発達を障害する可能性を指摘したい。
多数のご来聴をお待ちしております。
解剖学第一講座 森 千里