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病気と検査・治療について

ペースメーカー

洞不全症候群について

体内で血液ポンプの役割を果たしている心臓は1日約10万回収縮しており、その動きは電気信号によって制御されています。

洞結節という5〜10mm程度の組織(ペースメーカー細胞とも呼ばれます)から電気信号が発せられ刺激伝導系という心臓内の電線を伝わって心房から心室へと伝わります。電気が伝わった心筋は収縮し、心房内の血液はそれぞれ左右の心室へ、心室内の血液は肺動脈および大動脈へ駆出されます。

洞不全症候群とは上記の洞結節の機能が衰えた状態のことです。心臓の心拍数を決定するペースメーカー細胞がうまく機能していない状態ですので当然心拍数は低下(徐脈)し、めまいやふらつき、場合によっては失神などの症状が現れます。

狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患や心筋症と呼ばれる心臓の筋肉そのものの病気が関係している場合もありますが最も多い原因としては加齢による洞結節機能の衰えであると言われています。発症のピークは50〜60歳代となっており、やや女性に多い傾向です。

一部薬剤が効く場合もありますが基本的にはペースメーカーの植え込みが唯一の治療法になります。基本的には予後が良い疾患と言われています。

房室ブロックについて

上記のように電気信号は刺激伝導系という電線を通して心臓の中を伝わります。この電線が断線、または断線しかかっている状態が房室ブロックです。房室ブロックにはI度(伝導が遅れている状態)、II度(断線しかかっている状態)、III度(完全に断線している状態)があります。基本的には洞不全症候群と同様ペースメーカーの植え込みが唯一の治療になります。

虚血性心疾患やサルコイドーシスと言った他の心疾患が関与している場合もありますので別途検査が必要になります。また心室細動などの不整脈を引き起こす可能性もありますので診断がついた場合は速やかな治療が必要になります。

ペースメーカーについて

ペースメーカーとは上記のような徐脈性不整脈にたいして埋め込まれる医療機器です。電気刺激を発することによって心筋を収縮させ、必要最低限な心拍数を確保(=心拍出量を確保)します。電気パルスの生成装置である本体とその電気パルスを心筋へ伝えるリードとよばれる導線からなり、大きさはだいたい4cm×5cmで厚さは1cm程になります。

ペースメーカーを植え込む手術は局所麻酔下で行い、通常1〜2時間で終了します。左鎖骨下の皮膚を5cm程切開し大胸筋と皮膚の間にポケットを作成し本体をそこに留置します。リードは鎖骨下の静脈から心房・心室にそれぞれ1本ずつ留置します。(徐脈性心房細動に対しては心室リードのみ)ペースメーカーの寿命はだいたい5〜10年ですがリードは断線しない限り一生涯使用します。

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