IID2008

5年に一度,米国の研究皮膚科学会(SID)とヨーロッパの研究皮膚科学会(ESDR)との共同開催で行われるIIDが,前回の米国マイアミビーチに引き続いて,日本研究皮膚科学会をホストとして新緑のまぶしい京都で開催されました。

ICCLE, 2nd

International Conference on Cutaneous Lupus Erythematosus, May 11-13, Kyoto Japan

IIDに併せて,皮膚科学に関するいくつかの国際研究会がサテライト・シンポジウムとして開催され,私たちはその内の1つ,和歌山医大の古川教授がホストを勤め,京都大学の芝蘭会館を会場にして,代表的な膠原病であるエリテマトーデスの皮膚型病変をあつかった研究会に参加しました。

 同時にアトピー性皮膚炎を扱ったシンポジウムが国際会議場で開催されており,何人の先生方からは,「アトピーには参加しないの?」と声をかけられましたが,LEの会議を選んだのは,千葉大学の皮膚科で膠原病を診れる医師を育てたいという目標があったからで,決して古川教授から「演題を出してよ」と頼まれたからではありません。彩子先生,佐藤君,そういう訳ですから,よろしく。こうして学会に参加すると,その学会で何が今問題となり,何が注目されているのかを肌で感じることができ,非常に勉強になりました。

 さて,普段の病棟勤務で苦労をかけている2人のお子さんは,京都への小旅行を満喫してくれたでしょうか? 最初の晩に出かけたおこのみ焼き屋さんでは,大人顔負けの食欲を発揮してくれた2人でしたが,翌日のかに道楽では,タクシーを降りた時から食事用エプロンを首から提げて楽しみにしてくれていたのに,食事が運ばれて来た時には旅の疲れからか,すっかりお休みだったのは残念でした。

 今度,千葉のかに道楽に行くツアーを,末廣先生に頼んで企画してもらおう。


IID2008

International Investigative Dermatology 2008, May 14-17, Kyoto, Japan

IIDには千葉大学としては2つの演題を出し,その内の1つ,中村悠美先生の演題がオーラル・プレゼンテーションに選ばれました。

 この4月に大学院生として迎え,今後の目標にしてほしいという希望もあって連れ出した佐藤先生と小俣先生,4月の皮膚科学会総会ではお留守番係として千葉に残ってくれた外川先生,そして,この学会に参加して入局の意志を固めてくれた(はず?)の学部学生の中川君(‥‥その甲斐あって,初期研修は東京に出ていた彼は,無事2011年に入局してくれました)との,懇親会の席での写真です。ちなみに,矢印の場所に,松江教授が写っているのですが‥‥。

 そして,中村悠美先生の発表は,千葉大学へと席を移してから実質1年足らずでまとめた仕事で,まさに彼女の頑張りに支えられた仕事でした。

今回のIIDの会頭である山梨大学の島田教授も聴衆として聴きにきてきれた彼女の発表が,もしかしたら今回の学会を通じて最も島田教授をヒヤッとさせるとともに,しかし,最も聴衆を引き込んだ発表だったかもしれません。「先生,笑っていましたよね」と,私は指摘されてしまいましたが。

学会は,また,他の大学の先生方と交流し,親睦を図るとともに情報交換の貴重な場でもあります。最初の晩よりも次の晩,そして翌日と,日に日に宿に帰って床に入る時間が遅くなったのは象徴的でした。

 写真は,自己炎症性疾患の研究を一緒に行っている京都大学小児科の免疫グループの皆さんと,川床に出かけての一幕です。「折角だから,川床に行きたい」とは私のリクエストでしたが,やはり夜の鴨川縁は,まだまだ肌寒く,お酒が進んだ夜でした。

 そして,今回の学会中,北野天満宮に二度お参りしました。一度目は,LEの会議が終わってIIDが始まるまでの時間を利用して出かけました。神社の境内には,触った場所が良くなると伝えられる牛が鎮座しており,どこを撫でるか迷った佐藤先生が選んだのは,「皮膚科医なら,目ですよね」でした。でも,見えても,分からないと診断はつかないんだけどね。

 その時に,いつ訪れても長蛇の列であった「とようけ茶屋」が空いていて,美味しい豆腐料理を堪能したことに味を占め,二度目は発表直前の中村先生を連れて天満宮に参拝しました。きっと,その時に入手したお守りがあったから,スライドをめくった瞬間に無言となった時間が5秒で済んだに違いないと私は思っています。天神さん,ありがとう。

 この北野天満宮は,私たちが自己炎症性疾患を研究することになるきっかけの場所の近くでもあります。

(2008年5月11-17日,京都市)