後期研修医の日常(2007年5月中旬)

各自の皮膚科医としてのスキル・アップに応じて,関わって頂く業務内容を変更しております。後期研修医が日常業務を通じて確実に各自成長している様を,ご期待下さい。

月曜日

月曜日の午前中は,病棟での処置です。新しい皮疹は出ていないか、植皮部の血行は良好かなどを自分の目でしっかり観察するとともに,全身に軟膏を塗ることもあり,一番皮膚科らしさを感じる仕事です。
午後は他科の入院患者さんの往診や,受け持ち患者さんの治療方針を指導医の先生と相談しながら決めていきます。
夕方には鎌田先生(講師)の回診があり、患者さんの状態をプレゼンテーションをします。
夜は,松江教授によるレクチャーが医学部であります。皮膚科の総論を系統的に学ぶとともに、教授と気軽にお話ができる時間でもあります(現在,松江教授によるレクチャーは木曜日朝の回診前に行われています)。

火曜日

この日は9時から教授外来のベシュライバー。オーベンの先生と2人で1診に就きます。処方を出したり、処置のオーダーを書いたりするのが仕事です(現在,火曜日の外来は皮膚悪性腫瘍の経過観察を主な目的とする専門外来のみの体制に変更になっており,初診は月・水・金の午前のみの体制で診療をおこなっています)。

 午後は、外来手術の手伝いに入ったり、病棟の仕事をします。翌日に手術がある場合は、火曜日の夕方、皮膚外科の末広先生とムンテラをすることになります。
その後、神戸先生(講師)の病理組織講義。木曜日のカンファレンスで、担当症例の病理組織所見をプレゼンするのですが、神戸先生が前もって火曜日に教えてくださいます。慣れない私たちにも丁寧に教えてくださるので本当に勉強になります。

水曜日

水曜日は手術日です。手術室で行う手術は全身麻酔やそれに準じる比較的大きな手術になります。大きな腫瘍の切除術や植皮術,リンパ節郭清などです。疾患としては悪性黒色腫,有棘細胞癌,基底細胞癌,Paget病,慢性膿皮症などが多いです。担当患者さんが手術の場合,研修医は手術マネージャーや助手として手術に参加します。

木曜日

木曜日は教授回診,カンファレンスがあり,1週間の中で最も人が多く,活気に溢れている日です。
モーニングカンファレンスが8時30分から始まり,その週に新しく入院してきた患者さんのプレゼンテーションを研修医が2-3分で行います。パワーポイントで手術時の写真等を使い,皆簡潔に行います。
9時になると病棟で教授回診が始まります。回診は教授が診察をする時間と包交をする時間が分かれ,非常に効率の良い回診を行っています。

 病棟回診を9時半頃までに終わりにして,その後は10時からの外来でのクリニカルカンファレンスに備えます。外来クリニカルカンファレンスでは,入院加療や手術を必要とする患者さん,あるいは経過や臨床像が複雑で診断に難渋している症例などを主な対象として,多い日には10人位の患者さんを皮膚科の医師全員で診察ています。このカンファレンスは研修が始まった研修医にとっても,非常に勉強になります。

 午後は2時半から,医学部の医局で病理カンファレンスです。研修医が皮膚病理のプレゼンテーションを行います。担当となる組織標本が1週間に3-4人当たりますが,準備のために上級の先生方にも相談しながら,皆水曜日の夜遅くまで顕微鏡に向かっており,その成果が問われる瞬間です。

 以上のように木曜日はカンファレンス中心の日なので非常に忙しいですが,1週間の勉強のまとめでもあり,研修医も気合いが入ります。上の先生方の雰囲気は非常に良く,厳しい中にも笑いもあり,毎週楽しみにしています。

金曜日

金曜日の午前は,外来処置係です。生検を行った人の包交や冷凍凝固療法,胼胝・鶏眼切除など,皮膚科の基本的な処置を実践します。
午後は外来手術です。オーベンの先生に指導していただきながら、一人で皮膚生検を実施することもあります。
そして・・・ ,いつもではありませんが、みんなで飲みに行くこともあります。仕事のことから世間話しまで話題は多岐に及びますが,とても楽しい一時です。

土曜日

土曜日は基本的に病院がお休みですが,ここは研修医の腕の見せ所・・・そう,当直があります。
当直医は午前中にひたすら病棟の患者さん達の包交をし,午後は救急外来患者さんの治療に携わります。
空いた時間にはじっくり病理カンファの準備をしたり,来週入院される患者さんの勉強をしたり,それでも時間があったら,のんびりとテレビを見たりもできます(笑)。何が起こるか分からないという良い意味での緊張感はありますが、いざという時のバックアップ体制に安心感を感じながら,とても充実感のある一日を過ごしています。

皮膚科専門医マップ

教室紹介

後期研修医の日常

教室行事

学会印象記

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業績

木曜カンファ

2007年当時の外来でのクリニカル・カンファレンスの様子。この「後期研修医の日常」で紹介している写真に写っている背景を眺めると,初診外来を行っている第1診察室の設備の変遷がよく分かります。

 この当時は,診療のための電子カルテのモニターが,なぜか壁際に置かれており,カルテを記載しようとすると患者さんに背を向ける形になってしまい,「きちんと診て下さい」としばしば指摘されていました。

 その後,ゲシュライバーに入る先生と診療にあたる医師がともにモニターを見えるように,ダブル・モニター(ミラーリング)を設置するにあたり,モニターの位置を患者さんの顔が見える方向へと変え,それまで電子カルテのモニターが置かれていた位置には,臨床写真を管理するためのMacを導入。今では,臨床写真はネットワーク上においたハードディスクで管理し,他の部屋からもネットワークに接続したPCから参照できるようになっています。

 そして,この当時は,松江教授が週2回,初診外来を担当しており,木曜日午後の教授診察(予約制)はまだ行われていませんでした。