医員の日常(後期研修医から一年たって)

あれから一年が経ちました。

昨年は自分の無力さを実感するばかりで、だんだん自信がなくなり仕事に関しても前向きになれずに、どうしていいかわからなくなったスランプの時期がありました。しかし,あきらめず自分なりにコツコツと継続し、暖かくご指導いただいたことで、仕事に関しても、皮膚科学に関しても、面白いと感じられる気持ちが芽生えて来たように思います。(そんな訳で、最近スポーツ選手の「栄光と挫折特集」を見るとひそかに涙してしまう、今日この頃。)

 この一年は、医師としても、自分の人生においても、沢山大切なことを学ぶことができたと思います。

それでも、二年間勉強しただけではまだまだ知らないことは星の数ほどあり、毎日が新鮮な驚きでいっぱいです。引き続き前向きな気持ちで勉強し、治療に尽力できたら、と考えています。


外来担当医としての1週間

2年目の2008年度は、主に外来係を担当させて頂きました。

 月曜日は一般再来の外来です。最初は大学の外来ということで,とても緊張しました。慢性湿疹や蕁麻疹、ベーチェット病など既にある程度コントロールされている方を担当しました。しかし、調子を崩す方もおられ、同じ処方を出す時も何か変化がないか気をつけなくては・・と実感しました。

 水曜日の午後は生検です。1年生、2年生だけで任される機会も増え,責任を感じます。迅速かつきれいな仕上がりを心がけていますが、昨年に較べれば,これでも少しはスピードがついた気がします。

 金曜の午後は往診です。往診の患者さんは自分では動けない方が多いので,褥瘡や陰部のカンジダ症の方が多くなります。しかし壊死性筋膜炎で依頼を受け、他科の先生の目の前でデブリを行った時は,本当に緊張しました。

 この1年間は外来や往診を持たせて頂き、後期研修医だった昨年よりもさらに臨床経験が増えました。同時に自分の力不足も実感しました。

 また、通常業務に加え学会発表もあり準備が大変でしたが、京都や岐阜に行けて楽しかったです。来春からは一般病院に転勤しますが、大学病院で培った経験を活かしたいと思います。


手術医を志した1年を振り返って

2008年度の1年間は主に,病棟と手術を担当してきました。現状では14床ある入院患者さんの約9割は悪性腫瘍患者が占め、悪性黒色腫、基底細胞癌、有棘細胞癌、乳房外Paget病などの単純切除、植皮術、センチネルリンパ節生検、リンパ節郭清術などが主な手術の内容です。

 中央手術室での手術は昨年までは水曜日のみでしたが,扱う症例数の増加とともに,月曜日にも手術室に入ることが多くなりました。1日の手術件数は2-3件です。自分は入局2年目ですが、手術をやりたいという希望もあり、2008年度は植皮術、センチネルリンパ節生検などの手技も積極的に行わせて頂き、昨年度は手術室での112例の手術の内、28例を自分が執刀させて頂きました。

 手術は施設によっては形成外科が行っている所もあると聞きますが、千葉大学では悪性腫瘍の切除に関しては,皮膚科がメインで行っています。また症例は千葉県内から集まって来るので豊富です。指導医の先生は消化器外科で6年修行された本格派の外科の先生であり、基本的な外科系の手技が学べると思います。

 この分野に興味のある学生、研修医の方は是非一度見学にいらして下さい。