千葉大学大学院医学研究院 生殖医学講座 (旧生殖機能病態学 千葉大学産婦人科)
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2006年業績
平成18年度 業績

序文

 2006年は、産婦人科にとって厳しい年でした。福島県立大野病院での産婦人科医師逮捕に始まり、神奈川県での看護師内診問題・奈良県での妊婦転送死亡事件などが相次いで起こりました。「新臨床研修制度」がスタートして実質的に最初の入局者を迎える年であったわけですが、恐れていたとおり全国的に産婦人科を選択する後期研修医が激減しました。「医療崩壊」が現実のものとなり始めた年であったと思います。
 「新臨床研修制度」に加えて2004年の国立大学の独立行政法人化の影響がはっきりしてきました。この年を境にして、日本からの国際誌への投稿論文数が7%減少したのです。この期間に世界全体の論文数は10%増加しているので、結局日本からの論文は17%も減少したことになります。「新臨床研修制度」による若い働き手の減少に加えて、独立行政法人化にともなう採算性への圧力が大きく影響したと考えられます。産婦人科関連の論文数を調べた報告があるのかどうかわかりませんが、個人的な印象でいうと日本発の論文はやはり減ったのではないかと思います。それに比べ、中国などの新興国からの論文は増え、その質もどんどん向上しています。
 わが国の大学は、少なくなったスタッフで何とか診療をつづけて「崩壊」させないよう踏みとどまっている、とりあえず研究は後回しに、といったところが増えているのではないでしょうか。
 かつて、国は研究費の増額を決意しました。基盤となる学問の地盤沈下は技術立国を国是とする我が国の将来を危うくするという危機感を持ったからだったと思います。Physician scientistを立派に育てるには、10年の単位で歳月を要します。いまから手を打っていかないと、将来取り返しのつかないことになると思います。千葉大産婦人科としても、ここは何とか耐え抜いて研究の芽を育て続けなければなりません。
 2006年の業績集をお届けします。臨床面での拡大発展状況をみていただけると思います。しかし、忙しい日常のなかでも、research mindを忘れることのないように心がけてください。診断コンピューターや精密手術用ロボットがどれだけ発達しても、医師を越えられないはずです。それは、他人に共感してときに不合理な判断を下すことができる力と科学する力はヒトにしかないからです。科学する力、すなわちそれまで知られていなかった病気や治療法を探り出していく能力こそが医学を発展させてきたのです。
 Research mindを持って診療する姿をみて、若い先生方が育ちます。若い先生方と一緒に診察し、考え、悩むことが最もよい教育になります。教育の成果は一年単位ではなかなか評価できません。10年先、20年先にたくさんのphysician scientistが育っている医局を思い描いて、地道な努力を続けましょう。
原著

1.

Kihara M, Sugita T, Nagai Y, Saeki N, Tatsuno I, Seki K.

Ovarian hyperstimulation caused by gonadotroph cell adenoma: A case report and review of the literature.

Gynecol Endocrinol. 2006; 22:110-113.

2.

Matsui H.

Twin pregnancy consisting of a complete hydatidiform mole and co-existent fetus: report of two cases and review of literature. Gynecol Oncol 2006; 100: 218-220

3.

Matsui H, Kihara M, Yamazawa K, Mitsuhashi A, Seki K, Sekiya S. 

Recent changes of incidence for complete and partial mole in Chiba Prefecture.

Gynecol Obstet Invest 2006; 63: 7-10

4.

Yamazawa K, Miyazawa Y, Suzuki M, Wakabayashi M, Kaku H, Matsui H, Sekiya S.

Tamoxifen and the risk of endometrial cancer in Japanese women with breast cancer.

Surg Today. 2006; 36: 41-46.

5.

Murakami K, Nomura K, Shinohara K, Kasai T, Shozu M, Inoue M.

Danazol inhibits aromatase activity of endometriosis-derived stromal cells by a competitive mechanism.

Fertil Steril. 2006; 86:291-297.

6.

Nomura K, Murakami K, Shozu M, Nakama T, Yui N, Inoue M.

Local application of danazol-loaded hyaluronic acid hydrogel to endometriosis in a rat model.

Fertil Steril. 2006; 85:1157-1167.

7.

Nagaoka T, Togashi T, Saito K, Takahashi M, Ito K, Ueda T, Osada H, Ito H, Watanabe, S.

An anatomically realistic voxel model of the pregnant woman and numerical dosimetry for a whole-body exposure to RF electromagnetic fields.

Proceedings of the 28th IEEE EMBS Annual International Conference. 2006; 5463-5467.

8.

Kawai H, Ito K, Takahashi M, Saito K, Ueda T, Saito M, Ito H, Osada H, Koyanagi Y, Ogawa K. Simple modeling of an abdomen of pregnant women and its application to SAR estimation

IEICE T Commun E89-B. 2006; 12:3401-3410.

9.

Osada H, Seki K.

Amino Acid Changes during Successful Pregnancy in A Case of Lysinuric Protein Insufficiency. Gynecol Obstet Invest. 2006; 61:139-141.

10.

Arguni E, Arima M, Tsuruoka N, Sakamoto A, Hatano M, Tokuhisa T.

JunD/AP-1 and STAT3 are the major enhancer molecules for high Bcl6 expression in germinal center B cells.

Int Immunol. 2006; 18:1079-1089.


症例・総説・その他

1.

生水真紀夫木原真紀川野みどり藤田真紀

アロマターゼ阻害剤と排卵誘発

産婦人科の実際 2006; 55(6): 973-979.

2.

生水真紀夫山澤功二三橋暁碓井宏和木原真紀

子宮内膜症のスクリーニング

産婦人科の実際 2006; 55(11): 1894-1897.

3.

生水真紀夫

【臨床分子内分泌学 生殖内分泌系】 ゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)(LH,FSH) ゴナドトロピンと疾患 ゴナドトロピン単独欠損症

日本臨床 2006; 64: 202-206,.

4.

生水真紀夫

エストロゲン合成酵素と疾患

栃木県産婦人科医報 2006; 33: 47-51.

5.

村上弘一、生水真紀夫

子宮内膜症の基礎 アロマターゼ阻害剤を用いた子宮内膜症の治療

エンドメトリオージス研究会会誌, 2006; 27: 35-38.

6.

松井英雄碓井宏和木原真紀

絨毛性疾患のスクリーニング

産婦人科の実際 2006; 55(11): 1879-1883.

7.

松井英雄木原真紀碓井宏和三橋暁

胎児共存奇胎の診断、管理と治療の問題点

産婦人科の実際 2006; 55(4): 633-636.

8.

松井英雄金澤浩二岩坂剛

婦人科難治性癌の治療戦略 PSTT(Placental site trophoblastic tumor)

日本産科婦人科学会雑誌 2006; 58: N-275-278.

9.

木原真紀碓井宏和、永井雄一郎、松井英雄生水真紀夫

存続絨毛症の先行妊娠におけるp57KIP2免疫染色の検討

日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報 2006; 43(4): 407-411.

10.

海野洋一楯真一平敷好一郎木原真紀碓井宏和三橋暁山澤功二松井英雄生水真紀夫

当科における卵巣外原発性腹膜癌7症例についての検討

日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報 2006; 43(4):423-427.

11.

尾本暁子、池田智明

【周産期医学必修知識】 妊娠中 過期妊娠

周産期医学 2006; 36: 231-233.

12.

鶴岡信栄

【注目すべきアレルゲンとその病態】 免疫グロブリン遺伝子体細胞突然変異の制御機構

臨床免疫・アレルギー科 2006; 46: 580-587.


単行本

1.

松井英雄 (監修).

絨毛性疾患 164-165頁 病気が見える vol.9 婦人科 Medic Media (東京)2006

2.

松井英雄 (監修).

胞状奇胎 166-171頁 病気が見える vol.9 婦人科 Medic Media (東京)2006

3.

松井英雄 (監修).

絨毛癌 172-173頁 病気が見える vol.9 婦人科 Medic Media (東京)2006

4.

長田久夫

月経異常. 375頁 疾病と病態生理;橋本隆男, 佐藤隆司, 豊島聡編, 南江堂, (東京) 2006


平成18年度研究助成

1.

平成18年度科学研究費基盤研究(A)

エストロゲン合成酵素を分子標的とする内分泌療法の女性疾患への応用研究

生水真紀夫

2.

平成18年度科学研究費基盤研究(B)

女性ホルモン依存性がんに対するナノテクノロジー技術を用いた新しいDDSの開発

生水真紀夫

3.

平成18年度科学研究費基盤研究(C) 

胎児環境汚染のリスク評価に有用なバイオマーカーの同定─プロテインチップシステムによる胎児特異的蛋白群の網羅的解析法を用いて─

長田久夫

4.

平成18年度科学研究費基盤研究(A) 

ヒト胎児期の化学物質の複合曝露における健康リスク評価方法の開発

長田久夫(研究代表者:森千里)

5.

平成18年度科学研究費基盤研究(C) 

臍帯血中免疫担当細胞の自然免疫応答機能とアレルギー発症に関する研究

長田久夫(研究代表者:下条直樹)

6.

平成18年度科学研究費若手研究(B)

分泌性プロテアーゼの網羅的探索による卵巣癌早期診断マーカーの検索

碓井宏和

7.

平成18年度科学技術庁重粒子治療婦人科腫瘍臨床研究班 臨床研究費

生水真紀夫三橋暁

8.

喫煙科学研究財団助成金 分担金

子宮頸部発がんの危険因子としての喫煙に関する研究

三橋暁


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