千葉大学大学院医学研究院 生殖医学講座 (旧生殖機能病態学 千葉大学産婦人科)
研修医の皆さんへ 「加藤レディスクリニック見学」のご報告
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「加藤レディスクリニック見学」のご報告
 1月8日と15日の土曜日に医学部4年生有志計6名が新宿の「加藤レディスクリニック」を見学して来ました。同クリニックは関連施設を併せて、日本の年間体外受精2万件の半数近くを施行している不妊治療専門のクリニックです。当科とは、スタッフ交流や共同研究を通して密接に連携しています。 
 見学修了後の参加学生の感想レポートを紹介しますので、どうぞご参照下さい。

2011年1月8日見学者

<曽根原 弘樹 君>
 今日はお忙しい中、見学会を開いていただきありがとうございました。とても刺激を受けた一日でした。以下に本日見学させていただいた内容について、感想とともにレポートさせていただきます。
 まず、加藤レディスクリニックに入った第一印象はとても清潔感のある内装と患者さんの多さでした。患者さんを迎えることに対してとても気を配ってらっしゃると入り口から感じました。
 まず、午前は採卵を見学させていただきました。オペ室では医師の先生をはじめ、看護師の方、培養士の方がとても手際よく作業を分担されていて、全くとどこおりなく行われている様子に感銘を受けました。特に患者さんの名前、生年月日やディッシュのラベルについて逐一確認を行われていて、非常に大切な作業であると実感しました。また、培養士の方が採卵されて未受精卵を確認する作業もとても早く、画面内に卵を確認した次の瞬間には次のドロップに移るほどの速さに驚きました。しかしながら、手際よい手技の中にも患者さんを安心させる気配りを行われていることに、患者さんと接するうえでの心構えを感じました。
 その後、ランチョンセミナーの形式で、行われている研究についてレクチャーしていただきました。主に3つのテーマについて説明していただき、どのテーマについても感銘を受けました。1つめは卵のガラス化凍結法の発展についてであり、いかにガラス化法による発生率、生存率の上昇が生殖医療に寄与してきたかについて、理解できました。2つめはiPS細胞から精子を分化させる研究で、とてもチャレンジングな研究で非常に興奮しました。完全に分化した細胞からiPS細胞を経て、正常な機能を持った精子に分化させることができれば、生殖医療のみならず社会にとって大きな飛躍となると実感しました。個人的には減数分裂のメカニズムや関わる転写因子やマーカーにとても興味があるので、もっと詳しく伺いたいと思いました。3つ目のテーマはPGDであり、時間の都合上くわしくうかがうことはできませんでしたが、手技的にも非常に興味を持ちました。FISHのプローブを増やすと特異性が下がってしまうというジレンマはぜひ解決されるべきだと思いました。
 午後は胚移植とICSIについて見学させていただきました。胚移植は想像したよりも早く終わることに驚きました。一番印象に残った点は、移植する前に画面を見ながら、患者さんにこれから移植する胚を先生が説明されていることでした。患者さんも先生がたも移植する胚に対して十分な責任を持ってらっしゃることを実感した瞬間でした。また、患者さんも期待に満ちた表情をされていたように思えました。ICSIでは培養士の方に作業の手順について概説していただきました。未受精卵における極体と紡錘体の位置、精子の捕獲方法など、画面を見せていただきながら説明していただき、とても理解が深まりました。同時に手技的に非常に難しい作業であろうと感じました。細胞に直接インジェクションする以上、操作を行う者の技量が如実に反映されるプロレスであろうことが想像できました。インジェクションされた精子を見させていただき、未受精卵が受精卵になった瞬間を見たときには感動しました。
 最後に短い時間ではありましたが、加藤修先生ともお話しさせていただくことができ、いただいた「不妊治療はつらくない」というご自身の著書に私の名前を入れてサインをしてくださいました。大変お忙しい中にもそのような気配りをしていただけることに、加藤先生のお人柄と加藤レディスクリニックがこのように多くの患者さんから信頼を集める病院へと発展してきた理由があると感じました。
 今日はお忙しい中、私たちのために時間を割いていただき本当にありがとうございました。今日の経験を活かして今年からはじまる病院実習や国家試験、将来の専門へとつなげていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

<柴宮 明日香 さん>
見学させていただいたこと
 ・採卵の見学
 ・施設内の見学
 ・体外受精、卵子の凍結法についての講義
 ・着床前診断について講義
 ・移植の見学
 ・精子の精製の見学
 ・ICSI法の見学
感想
 お忙しい中、貴重な見学の場を頂き、本当にありがとうございました。
 まだまだ知識不足で知らないことも多く、このような貴重な経験をさせていただくには分不相応な身ではありますが、とても充実した時間を過ごさせていただきました。
 勉強不足なのですが、採卵や移植はもっと時間がかかるものだと思っていました。しかし、医師や看護師や培養士の方が協働されることで次々と行われていくので、少し驚きました。その中でも、ダブルチェックなどがしっかりなされていることが印象に残りました。取り違えが決して許されないものなのだと強く感じました。また、顕微授精、ICSI法を見せていただきました。精子をとらえる技術や、精子が卵子の中に注入される瞬間には感動を覚えました。あの卵子が4,5時間たつと分割胚になるのだということを知識では知っていましたが、改めて自分の目で見ると感動しました。
 当施設を見学させていただいて、最も印象に残っているのは、治療の上で、各個人の排卵の周期など、自然のかたちを大事にする姿勢でした。不妊治療というと、ホルモン治療など薬物に頼るイメージが強かったのですが、自然のかたちが最も体に良いという言葉になるほどと感銘を受けました。採卵を見せていただいて、1度に取れる卵子が2個から3個で卵子が取れないこともあると聞きました。初めはそれは非効率的なのではないかと思いました。しかし、薬物などにより卵巣を刺激して多くの卵子を得ることは体にとって負担であり、卵巣腫脹などが起こりえると聞き、体のリズムに合わせることがとても大切なのだと思いました。また、以前なにかの文献で、受精卵1つでは着床率が低く、多胎妊娠のリスクはあるけれども、3個以下で複数の受精卵を子宮に戻すと読んだことがあったので、移植を見学させていただいた時、1つしか戻さないことに疑問を覚えました。しかし、後で、多胎妊娠のリスクなどのため、1つしか戻さないのだと説明を受け、納得しました。
 本日は、本当に貴重な経験をさせて頂き、ありがとうございました。まだまだ勉強不足ですので、今日経験させていただいたことを胸に、これからも勉学に励みたいと思います。

2011年1月15日見学者

<吉野 めぐみ さん>
 本日見学させていただいた加藤レディスクリニックは、不妊治療の分野において国内のみならず世界的にも最先端のレベルにあり、大変有名だそうだ。実際に施設、設備を見学させていただき、お話を伺い、その理由を理解することが出来た。
 まず東京の新宿にこれだけ多くのフロアを設けているということ、患者さんへの配慮に満ちた設備を用意しているということ、医師や看護師、検査技師などのスタッフの多さなどに大変驚かされた。クリニックと一言で言っても幅広く、このように規模が大きなものもあるとは知らなかった。また別のフロアには医局や研究所もあり、「妊娠を望むが妊娠しづらいカップルに妊娠してほしい」という一つの目標の元に、医師や様々な研究者が協力し合っているのだと実感した。
 現在一般的に広く行われている体外受精は、強めの刺激を与え多くの卵子を採取するというものだが、加藤レディスクリニックでは母体への影響をなるべく小さくするために自然周期で採卵をしているそうだ。
 そのような、母体に優しい治療法、研究への熱意、様々な医療関係者たちの互いへの尊重や協力の結果として、これだけの規模のクリニックを構えることが可能となるのだろう。
 ただ、先生のお話を伺っていて、将来医師となる身としては複雑な気もした。不妊治療を受けるカップルは相応の理由が女性や男性にあり、だからこそ妊娠を強く望まれるのだが、それだけ妊娠、出産、それ以降のリスクも高まるということだ。それが引いては産科医療の現場をより厳しくすることもあるそうだ。自然周期とはいえ、自然に与えられたものとは反しているとも考えられる。最先端の技術、我々が救いたい目の前の患者さん、未来の患者さん、全てが全てのメリットのみを享受することは考え難いが、今回の見学を通して、自分が今後どのように医療に関わってゆくべきなのか、多くを学び、大変貴重な機会となった。

<宮地 秀明 君>
 本日は診療・研究施設、外来、採卵と移植の見学をさせていただき、研究内容についての講義をしていただきました。
 まず私にとって印象に残ったのが、7F・8Fの待合室や9Fの待合室がとても込み合っていたことだ。来院前から加藤レディスクリニックは日本で有数の不妊医療の施設だと聞いてはいたが、不妊に悩む患者さんが多くいることを改めて実感した。当然のことながら、年齢層の似通った比較的高齢な患者さんが多いことや待合室の雰囲気が他の産婦人科とは異なることを見ることができて、普段見ている大学病院の各科とは異なる専門病院の様子を経験できた。また、二人目の子供が欲しいのに不妊のために来院している子供連れのご夫婦がいることにも驚くとともに、自分であったらどう思うのだろうかと考えてしまいました。
 診療に関わる診察室や手術室、培養室などの設備は立派に感じた。待合室と職員のために1フロアや患者教育のための1フロアがあったことも印象深い。医師や臨床検査技師、看護師などの医療スタッフの数の多さからも規模の大きさが分かった。何より、診療とは独立した課題に当たる研究のために1フロアがあって、10人以上の職員が雇われていることに、クリニックの研究への志向と経済的な体力の余裕を見た。凍結や培養、iPS技術についても2時間ほどかけて分かりやすく説明していただいた。国による研究費削減などが問題視されている中で、私設の研究所が多くの研究機関と共同研究をして成果を出していることを知れてよかった。
 外来については、私が見学させていただいたのが8Fの外来であったからかもしれないが、患者さんがご自身の状態や不妊医療の流れについてとてもよく理解されているように感じた。医師による採血検査によるLHやFSH、E2の解釈についてのよどみない説明を、混乱することなく受け入れているように見受けられた。難病に打ち勝とうとする患者さんが自身の病状についてとても深く勉強していることがあるように、こちらのクリニックの患者さん自身が真剣に妊娠・出産を望んでいることが伝わった。
 不妊医療が高リスクな出産を増やしていることや、不妊治療がなければ生まれてこなかったはずの子供による子孫への遺伝的影響についても考えさせられた。加藤レディスクリニックで推し進めている自然周期に合わせた不妊医療を高いレベルで患者さんに提供するためには、技術力のある職員と十分な設備のある専門クリニックで行うことが、患者さんにとっても医療者にとっても効率がよいことは間違いないと思う。しかしながら、クリニックの先生自身もおっしゃっていたように不妊医療の末に妊娠した患者さんを引き受ける産科にとっては、母子の命や訴訟の可能性が高リスクな周産期を特別な診療報酬もなしに診ていくことになる。不妊医療において、どのような形で専門クリニックと産婦人科ないし小児科との連携していくのが一番望ましいのかについても考える必要があると感じた。
 最後になりますが、本日時間を割いて丁寧に案内、説明をしてくださった皆さんに感謝します。

<遠藤 佐知子 さん>
見学内容
 ・培養室
 ・外来
 ・移植室
 ・施設全体 の見学
 ・研究についてのレクチャー
感想
 最初にクリニックにお邪魔して、土曜日にも関わらず朝早くから大勢の患者さんがいらっしゃっているのに驚きました。すべての外来待合室を見学させて頂きましたが、どの階にも沢山の患者さんがいらっしゃって、多くの方が不妊で悩まれているということを実感しました。一緒にいらしたお子さんと過ごすスペースを外来待合室から少し離れた場所に設けてあったり、個室の採精室が設けてあったりと施設全体にきめ細かな配慮が行き届いているのを感じました。また医療に携わっていない方には少々難しい専門的な治療についての詳細な説明を、分かりやすい教材で自習できるストロークラウンジは治療に対して強い意欲と関心を持った患者さんには心強いものだと思います。
 培養室、外来、移植室で大勢のスタッフが効率的に働かれているのを拝見して、この様な高いスキルと努力によって沢山の患者さんに短時間で負担尾かからない治療が提供されているのだと感じました。30分ほどの外来見学の間に妊娠した患者さんが3人もいらっしゃったのですが、嬉しそうなご様子に私も思わず笑顔になってしまいました。
 現在行われている研究について、とても丁寧にレクチャーを受けることができて勉強になりました。卵巣のガラス化を中心にお話を伺ったのですが、若いがん患者さんが治療と妊よう性温存の間で悩まれているという手記を読んだことがあり、この技術で救われる患者さんは多いのではないだろうかと思い、感銘を受けました。
 加藤レディスクリニックで行われている、自然周期人工授精は患者さんにできるだけ少ない負担で高い妊娠率を実現していらして、患者さんに優しいすばらしい治療法だと感じました。しかしこの治療法を行うには365日採卵が行えることが必須条件であると伺い、患者さんにとって一番良い治療法を実際に提供することは簡単なことではないと実感しました。
 お忙しい中1日見学をさせて頂き、本当にありがとうございました。不妊治療の最前線の現場を始めて拝見させていただいてとても勉強になりました。しっかりと研鑽を積み、良い医師となれるように頑張りたいと思います。

<小塙 理人 君>
 今回、加藤レディスクリニックを見学させてもらい、たくさんのことを学ぶことができました。まず、徹底した患者のための外来のシステムに驚きました。外来が3つもあり、初診の患者、2回目以降の患者、リピーターの患者のためにそれぞれ外来があるので、効率よく診療ができるというシステムが患者にとってはとても便利であると思いました。また、11階ではストロークラウンジがあり、患者がパソコンで不妊症や妊娠について気軽に学べるシステムが設置されていて、これもとても便利なサービスであると思いました。次に、研究のための設備がすばらしいと感じました。培養室や動物の胚を扱う部屋など、クリニック内で様々な研究ができることに関心しました。特に、凍結卵子保存法や凍結胚盤胞胚移植の研究や、凍結胚盤胞の方が、新鮮分割胚よりも妊娠率がよいことなど、教科書で勉強してもわからないようなことが学べてよかったです。また、最新の研究である老化卵子の若返りの研究にも感心しました。卵の核だけ入れ替えることや、細胞質置換の技術から、臨床応用として、ミトコンドリア遺伝病の予防まで考えることができるのは素晴らしいと思いました。その他にも、IPS細胞の不妊治療への応用など、世界的にまだ実践していないことを研究していることにとても関心し、また研究に熱心なスタッフが多いことも素晴らしいと思いました。そして、初めて手術室で採卵する瞬間や、胚盤胞の移植を見ることができました。今までこのような機会はなかったので、貴重な経験ができてとてもよかったです。ぼくも、将来は産婦人科や、不妊治療に携わりたいと考えているので、今日の見学では、自分の将来目指す仕事が見れて、とてもいい刺激になりました。今後医者になってからまた勉強させてもらうことがあると思いますが、よろしくお願いします。


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