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症例1。
39歳、男性。3年前にカリニ肺炎に罹患し、AIDSと診断されたが、カリニ肺炎は抗生物質による治療にて治癒した。現在、サイトメガロウイルスによる網膜炎に罹患している。最近、発熱、痰、呼吸困難を訴え入院した。胸部レントゲン写真で右下肺に肺炎を疑わす所見を認める。

気管支鏡による生検による顕微鏡写真を示す。肺胞上皮細胞は腫大し、核内および細胞質内に封入体を認め、肺胞壁は肥厚している。

診断:サイトメガロウイルスによる肺炎。


症例2。
60歳、男性。2年前から肝臓癌に罹患している。肝動脈塞栓術およびアルコール注入療法を受けた。最近、発熱と咳を訴え入院した。胸部レントゲン写真で、右中肺野に斑状の陰影を認める。

腹部CTで肝臓に造影剤で造影される腫瘤陰影を認める。右下葉摘出術がおこなわれ、原発性肺癌(中分化管状腺癌)と診断された。病理解剖にて肝臓の腫瘤は肝臓癌であることを確認した。

診断:重複癌(肺癌、肝臓癌)。


症例3。
90歳、男性。4年前および去年、一過性脳虚血発作で入院した既往がある。呼吸困難を訴え入院した。検査結果;GOT 35, GPT 38, BUN 149.1, Cr 10.1, Na 147, K 5, Cl 113。腎不全による肺水腫と診断され血液透析を受けた。

診断:肺水腫。


症例4。

診断:粟粒結核症。


症例5。

診断:癌性リンパ管症。