症例1。
39歳、男性。3年前にカリニ肺炎に罹患し、AIDSと診断されたが、カリニ肺炎は抗生物質による治療にて治癒した。現在、サイトメガロウイルスによる網膜炎に罹患している。最近、発熱、痰、呼吸困難を訴え入院した。胸部レントゲン写真で右下肺に肺炎を疑わす所見を認める。
気管支鏡による生検による顕微鏡写真を示す。肺胞上皮細胞は腫大し、核内および細胞質内に封入体を認め、肺胞壁は肥厚している。
診断:サイトメガロウイルスによる肺炎。
腹部CTで肝臓に造影剤で造影される腫瘤陰影を認める。右下葉摘出術がおこなわれ、原発性肺癌(中分化管状腺癌)と診断された。病理解剖にて肝臓の腫瘤は肝臓癌であることを確認した。
診断:重複癌(肺癌、肝臓癌)。
診断:肺水腫。
診断:粟粒結核症。
診断:癌性リンパ管症。