アトピーってどういうこと?
アトピーという言葉は、1923年米国のコカが初めて使ったとされている言葉です。喘息や、花粉症の人は、体に異物と反応する血液中の物質「レアギン」の検出される率が高いこと、その体質は遺伝することを提唱しました。その敏感な体質をギリシア語の「不思議」という単語atopiaからとって、atopyアトピーとなずけたのでした。レアギンという血清中の物質は免疫グロブリンEであることを日本人の研究者石坂公成(きみしげ)先生が発見しました(1966年)。
体を細菌やウイルスから守ったり、癌細胞を排除したりするため、無くてはならないのが免疫の仕組みですが、それが、過剰に働いてしまっているのが、アレルギーです。
アレルギー反応の元になる体質のひとつとして、体の周りにある様々な物質、ホコリ、ダニ、花粉などに、それらと反応して抗体という蛋白を作りやすい体質がアトピーということができます。
アトピー性皮膚炎はアトピーという名前がついていますが、アトピー体質プラス、皮膚のバリアが弱いという2つの大きな要素が重なって起こっている皮膚炎と考えられます。
アトピー性喘息(小児喘息の90%)は、主にダニに対する抗体(IgE)が出来ている喘息で、ダニとIgEの反応が重要な引き金になって、気道の炎症が起こっている状態と考えられます。ある程度、IgEを作りやすくても、それだけでは喘息にならないようです。気管支の収縮が起こりやすい体質(気道過敏性)がある人がなるようです。これはIgE産生とは関係無い要素(遺伝因子も含む)によって影響を受けているようです。
現在、専門家は、アトピーであると言う時、皮膚に抗原(ダニの成分など)の液をたらし、針で傷つけ、その部分の腫れが生理食塩水に比較して大きいかどうか、(プリックテスト)、または、血液をとって、総IgE、ダニ、スギなどに結合するIgEなどの値を定量するといった方法で定義しています。