本文へスキップ
1-8-1 Inohana Chuoku, Chiba, 260-8670, Japan

教室についてHIstory of the department

ご挨拶 

  •  WHOでは公衆衛生を「組織された地域社会の努力を通して,疾病を予防し,生命を延長し,身体的,精神的機能の増進をはかる科学であり技術である」と定義しています.また,憲法252項では「国はすべての生活部面について,社会福祉,社会保険,及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」と謳われております.すなわち,公衆衛生は人が集団として健全な社会生活をおこなっていく上で,必要不可欠な学問であると言えます.
     私どもの教室では,最新の医学研究,科学技術の成果をどの様な仕組みで社会に還元すれば,住民,行政,研究者のいずれもが納得できるか,ということを中心に研究を進めたいと思っております.ヒトゲノム計画が順調に進み,ヒトの病気の原因となる遺伝子,病気に罹りやすさを決めている遺伝子などが次々に明らかになりつつあります.特に生活習慣病の様な複数の遺伝子と複数の環境要因(食事,運動不足,タバコ,ストレスなど)が発症に関わる病気では,その予防が最も重要です.発症に関わる遺伝子が明らかになれば予防への応用が考えられますが,遺伝子情報に臨床情報,生活習慣データを組み合わせて初めて実用的なツールになると考えています.

     そこで,私たちはまず,生活習慣病,喘息などの多因子疾患,単一遺伝子病を含む小児の遺伝性疾患の原因を探究します.そして明らかになった情報を社会に役立てるため,疾患ごとに最適な社会システムの確立をめざします.明らかになった情報を個々人に伝えるには,十分な知識と技術を持った人材とその後のサポート体制が必要ですので,その体制を構成する人材を養成し,地域ネットワークを構築します.多因子疾患では多くの要因を取りこんだ実用的な健康予測ツールを開発します.また,遺伝情報が雇用,結婚,保険加入などに用いられることがない様,法制度を含めた社会のルール作りを提案する,など多方面にわたった活動をしていきたいと考えています.
     これらの仕事によって,病気の発症を防ぐ,健康の維持増進をはかる,それらによって生活の質を維持向上させることに貢献したいと思っています.    羽田 明

千葉大学 公衆衛生学教室の歴史

  •  昭和28年(1953年)111日、千葉大学で初めて公衆衛生学教室が開講された。当初の講義は、厚生省からの非常勤講師によってなされていたが、まもなく群馬大学医学部公衆衛生学の教授であった柳澤利喜雄博士が初代の教授として迎えられた。教室の移動が幾度か繰り返された後、昭和34年(1959年)、基礎医学新館の完成と共にその4階に移動し、今日の公衆衛生学教室に至っている。
  •  昭和30年代以降、飛躍的な技術産業の発達、エネルギー革命が起こり、日本は経済的発展を成し遂げていったが、一方でこれらは、環境破壊による公害をもたらした。千葉県においても特に大気汚染への住民の健康への影響に対しての関心は高まり、二代目教授吉田 亮博士、三代目教授安達元明博士の時代には、地域住民を対象とした疫学調査と窒素酸化物の気道への影響に関する研究が中心に行われてきた。
  •  20世紀後半の医科遺伝学の革命的進歩に伴い、遺伝的背景を考慮した医療、疾患予防が実現可能な段階となり、加えてインターネットをはじめとする情報技術の発達も著しく、21世紀はこれらの進展を反映した新しい予防医学の発達が期待される。臨床遺伝学や生活習慣病等の疾患感受性遺伝子の研究、インターネットを利用した健康増進システムの開発を目指す羽田明博士が四代目の教授として現在教室を運営している。

千葉大学大学院 公衆衛生学

〒260-8670
千葉市中央区亥鼻 1-8-1

TEL: 043-226-2069
FAX: 043-226-2070
e-mail: k-kimura(a)chiba-u.jp
(a)を@に置き換えて下さい。
アクセスマップ