治療・社会復帰支援研究部門 研究内容

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治療・社会復帰支援研究部門 研究内容

精神科薬物療法の適正化(渡邉)

    精神科ユーザーの生活の質に負の影響を生じる多剤大量併用の是正や副作用被害に関する調査・研究・提言を行っています。
    自治体や直接精神科ユーザーの声を集めて発信しているNPO法人と協働し、一般の方々のメンタルヘルスリテラシーの啓発向上もお手伝いしております。
    私が執筆・講演した当事者家族向け・一般向けの様々なプロダクツの詳細につきましては地域精神保健福祉機構HPをご覧ください。

精神科多職種協働モデル(渡邉)

    新しい精神科入院治療の多職種協働モデル(SACHICO)の開発・有用性の検証を行っています。
    総合病院精神科で実装した実績や成果を生かし、単科精神科病院での導入を病院全体のプロジェクトとして行っております。
    (本事業は平成26年度三菱財団研究助成をいただき実施しました)

周産期メンタルヘルス(渡邉)

    母子保健と精神保健の連携協働は、女性や子供が生活しやすい社会をつくるために必須のテーマです。
    しかし、この分野の良い連携モデルはいまだ定まっていません。
    県内の子育て世代の多いいくつかの自治体の行政当局や大学病院と協力し、保健師や助産師、産婦人科医等の専門職と連携する情報共有システム、専門支援システムを構築しております。
    また、周産期メンタルヘルス学会ガイドラインを作成している途中で、専門職間の円滑な協働や協同意思決定に有用な診療ガイドを準備しているところです。
    詳細は、周産期メンタルヘルス学会HPをご覧ください。

統合失調症患者のドパミン過感受性精神病・長期経過に関する研究(金原)

    統合失調症の患者様の経過は極めて良い経過を辿る方が2割程度、治療抵抗性統合失調症など難治性の経過を辿る方が4割程度いるとされています。また大半の患者様が再発をすると言われています。これまでの研究の集積で寛解と関係する因子、治療抵抗性と関係する因子が幾つか見出されてきています。
    我々はここにドパミン過感受性状態やドパミン過感受性精神病が予後も大きな影響を与えると考えており、研究を進めています。ドパミン過感受性精神病は、再発の脆弱性に関係し、再発後の薬物治療によってさらなる拍車がかかる可能性もある重要な概念であると認識しています。ドパミン過感受性精神病と他の予後予測因子との関係を詳細に分析することで、治療に有益でより実践的な経過予測の実現を目指しています。

    Research on dopamine supersensitivity psychosis (DSP) and the long-term prognosis of patients with schizophrenia
    Approximately 20% of individuals with schizophrenia experience a good long-term prognosis, and 30%-40% develop treatment-resistant schizophrenia (TRS) at some time point during their clinical courses. The majority experience at least one relapse episode due to a variety of reasons. Accumulating evidence has revealed several factors related to remission or treatment-refractoriness. We strongly believe that dopamine supersensitivity psychosis (DSP, or the dopamine supersensitivity state) could greatly influence the long-term prognosis of schizophrenia patients as well, it is thus important to collect more evidence: DSP can be the trigger of a relapse episode, and a relapse episode can promote the further development of DSP, possibly leading to TRS. By performing detailed analyses of DSP plus other factors that may be predictive of the long-term prognosis, we are aiming to develop a more valuable and practical method for predicting the prognoses of patients with schizophrenia.

統合失調症薬物療法に関する研究(金原)

    統合失調症患者様への抗精神病薬による薬物療法の世界で、十分なエビデンスが得られていない臨床疑問を解決するための研究を行っています。特にクロザピン、持効性注射剤、ドパミン部分作動薬に着目し、臨床における次の一手を有効に打ち出す決断に貢献するデータの産生を目指しています。千葉県内の精神科医療機関の諸先生方のご協力を得ながら多施設共同研究で進めています。

    Research on clinical psychopharmacology for schizophrenia
    We are studying several clinical questions in the area of pharmacotherapy for schizophrenia for which sufficient evidence has not been obtained. In particular, clozapine, long-term antipsychotic injectable forms, and dopamine partial agonists are featured in our study. Toward the goal of overcoming treatment impasse in clinical practice, we are collecting clinical data that contribute to physicians’ decision-making. Our projects with other psychiatric hospitals/facilities in Chiba prefecture are now underway.

難治性統合失調症の病態研究(金原)

    クロザピンが有効ではあるものの、それでも尚、十分な治療効果が得られていない患者様が数多くいる状況にあります。難治性統合失調症患者の治療を考える上で、他のタイプ・経過の患者様と区別して検討することが重要であると考えています。当研究室では遺伝子、生化学的、電気生理学的(TMS)、MRI解析などのアプローチを採用しながら、病態研究を進めています。

    Research on the etiology of treatment-resistant schizophrenia
    Although clozapine is a highly effective for TRS patients, there are still many patients who do not respond sufficiently to this agent. In attempts to develop effective treatment for TRS patients, we propose that it is important to delineate TRS patients from other types of patients with clinical courses that differ from that of TRS. We are studying this topic by applying genomic, chemical, electrophysiological and neuroimaging (MRI) techniques.

遅発性ジストニア研究(金原)

    遅発性ジストニアは抗精神病薬治療における最も重篤な副作用の一つと考えています。有効な治療手段が無い状況であることから、ジストニア患者様からゲノム試料の提供を受け遺伝子の解析を中心に研究を進めています。

    Research on tardive dystonia
    Tardive dystonia is one of the most serious adverse events in treatment with antipsychotic medication. There has not been an effective treatment available to all patients with tardive dystonia. We are conducting mainly genomic research regarding this symptom.

    We always welcome collaborative studies on these topics with researchers in and outside of Japan. If you are interested in our research activities, please send an e-mail to Dr. Nobuhisa Kanahara at kanahara@faculty.chiba-u.jp.

「治療抵抗性」糖尿病と精神疾患の関係性に関する疫学的研究(山本)

    糖尿病の臨床において、全患者の約20%が、適切な診断、薬物療法、療養指導が行われているにも関わらずHbA1cが低下しない、「治療抵抗性」群であり、重症化・合併症予防上、大きな課題となっています。
    近年、糖尿病とストレスの関係が注目されていますが、我々は双極性障害と境界知能が「治療抵抗性」群に高率に併存することに着目し、君津中央病院内分泌代謝科と協同で疫学的研究を行っています。

鑑定入院アウトカム評価指標の確立と精緻化に関する研究(椎名)

    2005年に施行された医療観察法により、心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者は、鑑定入院を経て裁判所の審判により特別な医療を提供されることになりました。
    しかし、この鑑定入院中の処遇や治療内容等をどのように評価し、質の向上を図るかが課題となっています。
    我々は鑑定入院処遇の質を事後的に評価できる仕組みを確立させるための研究を進めています。
    成果報告書(完全版)

青年発達障害患者に対するグループ認知行動療法による就労支援効果の検証(椎名)

    青年期まで診断されずにいた発達障害者の中には、就労に困難を抱える方が少なくありません。
    我々は、千葉大学医学部附属病院と協働して、発達障害を有する患者さんの就労支援のためのグループ認知行動療法パッケージを作成しました。
    詳しくは千葉大学医学部附属病院精神神経科外来にお問い合わせください。

ギャンブル障害患者に対するブロナンセリン療法の安全性および効果に関する臨床試験(椎名)

    競馬やパチンコなどのギャンブルをやめられなくなってしまうギャンブル障害を有する患者さんに対し、日本で開発された抗精神病薬であるブロナンセリンの安全性および効果を確かめるための臨床研究を、千葉大学医学部附属病院と協働して実施しました。

電気的自動除細動器の埋め込みに伴う不安・抑鬱の評価(椎名)

    近年、致死性不整脈に対する予防介入として、電気的自動除細動器の埋め込み術が普及しつつあります。
    しかし、埋め込み術を受けた患者さんの中には、発作や誤作動をおそれから、不安・抑鬱といった精神症状を呈する方も少なくありません。
    我々は、千葉大学医学部附属病院精神神経科及び同院循環器内科と協働して、埋め込み術を受けた患者さんへのインタビューを行い、埋め込み術後のリスク評価を行っています。

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