Top > 連携施設泌尿器科 一覧 > 成田赤十字病院
成田赤十字病院 の紹介
成田赤十字病院外観
daVinci立ち上げチーム
成田赤十字病院は成田市の南寄り、富里市や酒々井町との境に近い場所に位置しています。
東関道富里インターから車で10分ほど、最寄駅は京成本線の公津の杜駅です。
コロナ禍でなかなか学会出張にも行けていませんが、公津の杜駅から成田空港まで15分ほどで到着できますので、そこから飛行機で日本各地に飛んでいき、帰ってくるのはすごく快適です。
病院の歴史は古く、昭和23年に元海軍病院から日本赤十字社に移管され開設されたところから始まるそうです。
現在に至るまで、北総地域の中核病院としての役割を担ってきており、地域に根づいた医療を提供すべく近隣の医療・福祉との連携強化を重視しています。
印旛医療圏の3次救急病院、全国でも4箇所しかない特定感染症指定医療機関、千葉県唯一の赤十字病院として災害拠点病院といった役割も担っています。
所在地である成田市をはじめ周辺の富里市、八街市、香取市などの近隣自治体だけではなく、利根川を渡った茨城県稲敷郡や鹿嶋市などからも患者さんが来院されます。
そのため泌尿器科診療においても多種多様な疾患を抱えた患者さんに対応することになり、泌尿器科医になっていつの間にやら20年を超えてしまった小職でもいまだに「初お目見え」の疾患に巡り合うことがあります。
当院泌尿器科は、2022年3月現在常勤医6人体制となっています。
その他にも大学院生や後期研修医など多くの先生方に非常勤としておいでいただき、手術や外来でご助力いただきながら診療にあたっています。
当科での日常診療、特に入院診療においては、チームとして患者さんの治療にあたれるように心がけています。
可能な限り全員で朝夕に病棟のラウンドを行なって入院患者さんの状況を把握し、治療方針についても適宜相談・検討をおこない、誰かが休みを取らざるを得ない場合にも診療に支障が出ないようにしています。
そのため、土日休日も当番制で病棟対応ができますので、月に2日程度の当番日以外はしっかりお休みを取ることができています。
当直明けにも午前で帰宅できる体制を目指しています。
手術日は月曜日?木曜日の週4日です。
泌尿器科で一般的に行われている一通りの手術が行えるような体制・機器が整えられています。
手術件数としてはTURBT、HoLEP、TULなどの経尿道的手術が多くなりますが、腹腔鏡下での腎摘、腎尿管全摘もおこなっています。
現在当院には腹腔鏡技術認定医が複数人在籍しておりますので、若い先生方が当院で技術認定を目指す際には最大限サポートさせていただく所存です。
当院でも2019年にda Vinci Xを導入し、前立腺全摘を開始しました。
現時点では前立腺全摘と腎部分切除術をda Vinciで行なっています。
今後の診療報酬改定でさらに多くの術式が認可されてくるようですので、当院でもそれに合わせて適応を拡大していきたいと考えています。
当院は3つの大学病院に囲まれた珍しい立地に位置しています。
最先端を走る大学病院の診療に遅れを取らないようにこころがけながら、一方で泌尿器科医が少数しかいない千葉県北東部(+茨城県南部)エリアの地域診療を支える役割を求められる立場にもあります。
泌尿器科医という仕事を様々な視点から見つめて、経験を積んでいくことができる環境ではないかと考えます。
少しでも興味を持っていただいた若い先生方が、当院で一緒に仕事をしてみよう、と考えていただけるようでしたら大歓迎です。
文責:吉田 一樹