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泌尿器科通信

当教室のことが、最もよくわかる!
教室内のイベントや、学会発表等、写真付きで詳しく紹介しています!応募される方は必見です。

日付別、カテゴリー別に整理しておりますので、見たい記事をクリックしてご覧ください。


泌尿器科通信 記事一覧

2025.4.17学会第112回総会賞受賞報告(3年連続受賞!)金岡 尚志(特任助教)
2025.4.1海外交流JUA-EAUアカデミックexchangeプログラム参加報告佐塚 智和(診療准教授)
2024.12.16親睦開成高校千葉医見学ツアー ~医学部を目指す若人の感性に触れて~田村 貴明(特任助教)
2024.11.5研究Clinical Fellowship in Chiba University HospitalChin-Li Chen. M.D.
(Tri-Service General Hospital)

2024.10.30学会第11回日本細胞外小胞学会田村 貴明(東京医科大学医学総合研究所)
2024.10.27親睦第1回若手ゴルフコンペ(新井杯)若井 健(帝京大学ちば総合医療センター 助教)
2024.10.26学会日本泌尿器科腫瘍学会第10回学術集会宮城 愛衣(後期研修医)
2024.7.1研究Clinical Observership in Chiba University HospitalPing-Chia Chiang M.D.
(Kaohsiung Chang Kung Memorial Hospital)

2024.5.29研究Report after visiting Chiba university hospital department of Urology in May 2024Jae Young Park. M.D.
(Professor, Korea University College of Medicine)

2024.5.10学会AUA2024とMt Sainai病院 Tewari先生訪問記(Newarkから成田へのUnitedの機内にて)坂本 信一(診療教授)
2024.4.23学会2024JUA-AUA Exchange Scholarship report, Dr. Kevin Koo from Mayo Clinic, USAKevin Koo, MD, MPH, MPhil
(Associate Professor of Urology,Mayo Clinic)

2024.1.15研究千葉大学 泌尿器科 10年後の未来へ向けて;Creating Social Value(CSV)2023坂本 信一(診療教授)
2023.12.22学会千葉泌尿器セミナー Chiba Urology Seminar田村 貴明(東京医科大学医学総合研究所)
2023.11.25学会第4回日本泌尿器科学会千葉地方会学術集会竹山 晴香(後期研修医)
2023.9.20学会Next Generation Urologist Seminar山村 剛平(後期研修医)
2023.9.19学会Chiba Tokyo Scrum Meeting with Singapore山田 康隆(助教)
2023.8.28研究研究室会議裵 祥存(医員)
2023.7.29学会第48回 千葉大学泌尿器科同門会学術集会藤原 夏樹(後期研修医)
2023.7.22学会黒潮カンファレンス2023 in宮崎齋藤 心平(大学院生)
2023.7.16趣味近況報告(囲碁アマチュア本因坊戦埼玉県大会 優勝)日野 大地(深谷赤十字病院)
2023.7.4学会第3回日本泌尿器科学会千葉地方会学術集会立脇 大輔(後期研修医)
2023.6.16学会Prostatic Night 3(ProNi3)に参加して黒川 幸一郎(専攻医)
2023.6.8学会Urology Today in Chiba2023村上 裕樹(後期研修医)
2023.6.1研究マレーシアからJasmine先生 千葉大フェローシップ報告LIM Jasmine(マレーシア・マラヤ大学医学部)
2023.5.2学会第110回 日本泌尿器科学会総会石橋 武大(大学院生)
2023.3.10学会EAU2023@Milan, Italy若井 健(帝京大学ちば総合医療センター 助教)
2023.1.28学会千葉大学泌尿器科同門会福井 雄大(後期研修医)
2022.11.19学会第2回日本泌尿器科学会千葉地方会学術集会榎本 晃子(後期研修医)
2022.8.30学会第46回千葉泌尿器科同門会学術集会渡部 良一(後期臨床研修医)
2022.8.4学会Chiba Young Urologist Seminar with University Malaya若井 健(帝京大学ちば総合医療センター 助教)
2022.7.25学会第1回 日本泌尿器科学会千葉地方会学術集会新井 裕太郎(後期研修医)
2022.6.15学会Urology Today in Chiba 2022岡 龍司(後期研修医)
2022.5.20学会New Generations Prostatic Night vol.2@京成ホテルミラマーレ齋藤 心平(大学院生)
2022.5.17研究病院長表彰の受賞報告佐塚 智和(講師)
2022.5.10研究泌尿器科スクラブ計画&フレッシュマン合同勉強会渡邊 広毅(後期研修医)
2022.4.5研究HoLEP初期トレーニングについて森川 真衣(後期研修医)
2022.2.10研究フレマン引き継ぎ田中 慧樹(後期研修医)
2022.1.29学会第45回千葉泌尿器科同門会学術総会岩井 純平(国立千葉医療センター後期研修医)
2022.1.20研究第21回千葉泌尿器腹腔鏡教育プログラム+若手泌尿器科会議小林 和樹(後期研修医)
2022.1.17研究【国内留学記】東京医科大学医学総合研究所分子細胞治療研究部門田村 貴明(大学院生)
2021.11.30研究SGLT-2阻害剤の阪大 金井好克教授 千葉大客員教授に就任坂本 信一(診療准教授)
2021.11.20親睦千葉大泌尿器科vs慈恵医大泌尿器科木下 涼(後期研修医)
2021.10.20研究Stanford大学と千葉大泌尿器科提携 Creating Social Value(CSV)へ向けて坂本 信一(診療准教授)
2021.10.17研究腹腔鏡トレーニングモデル試作品開発 ~KOTOBUKI Medical~NHK World取材 2021/10/17@船橋市立医療センター手術室武井 亮憲(船橋医療センター医長)
2021.10.13研究2021/10/13 フレッシュマン合同勉強会新納 潤(後期研修医)
2021.10.07学会第2回 Chiba Young Urologist Seminar武井 亮憲(船橋医療センター医長)
2021.9.28研究縫合実習&腹腔鏡スーチャリングトレーニング宮本 周(後期研修医)
2021.7.29研究Urology Today in Chiba 2021、若手泌尿器科連絡会議桂 蒼太(後期研修医)
2021.7.27研究千葉大学 泌尿器科 10年後の未来へ向けて;Creating Social Value(CSV)坂本 信一(講師)
2021.4.13研究【国内留学記】埼玉医科大学ゲノム応用医学鎌田 修平
2021.3.29研究泌尿器腹腔鏡プログラム番場 大貴(後期研修医)
2021.3.29親睦泌尿器科勧誘用HP 編集後記若井 健(大学院生)
2021.3.29親睦大学院生活について安藤 敬佑(大学院生)
2021.3.2親睦医学部片付け作業!三浦 稜太郎(後期研修医)
2021.2.15研究AUA ASRM男性不妊症ガイドライン滑川 剛史
2021.1.26親睦緊急事態宣言再び李 政謙(後期研修医)
2021.1.23研究女性泌尿器科医初の快挙加藤 繭子(助教)
2021.1.6研究第2回若手泌尿器科連絡会議丸尾 匡史(後期研修医)
2020.11.18親睦今年の夏の過ごし方始関 貴大(後期研修医)
2020.8.31趣味私を取り囲む環境 ~大自然から職場まで~山勢 怜祐(後期研修医)
2020.8.11趣味2020年7月 Surfing with 2019 Japan Long Board Pro Champion坂本 信一(講師)
2020.5.7研究前立腺癌AI解析@人工知能(AI)医学 川上英良先生樋口 耕介(君津中央病院)
2020.3.5研究産業利用可能な手術動画データベース構築に向けたプロジェクト【S-access】始動竹下 暢重(大学院生)
2020.3.5海外交流ASCOGU2020 番外編田村 貴明、武井 亮憲
2020.2.13海外交流ASCOGU2020梨井 隼菱(大学院生)
2020.1.25学会第42回千葉泌尿器科同門会学術集会新井 隆之、木下 涼
2020.1.11学会第24回生殖内分泌学会学術集会長岡 浩太郎(後期研修医)
2020.1.10趣味医会ニュース 掲載報告 千葉県の海 ~FisherからSurferへ~武井 亮憲(旭中央病院)
2020.1.11研究「第3回日本医療研究開発大賞 内閣総理大臣賞」受賞報告坂本 信一(講師)

2019年▼(クリックで表示/非表示)
2018年▼(クリックで表示/非表示)
2017年▼(クリックで表示/非表示)
2016年▼(クリックで表示/非表示)
2015年▼(クリックで表示/非表示)
2014年▼(クリックで表示/非表示)
2013年▼(クリックで表示/非表示)
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泌尿器科通信 記事

第112回総会賞受賞報告(3年連続受賞!)

初めて寄稿させていただきます。
千葉大学医学部附属病院 特任助教の金岡 尚志と申します。

2025年4月17日~19日、第112回日本泌尿器科学会総会が行われました。

この度、私が大学院で行っていた前立腺癌の基礎研究について報告させていただき、総会賞をいただくことができました。


(とても大きい会場で、表彰いただいたことはとてもいい思い出になりました!
福岡開催ということで、THE福岡芸人 博多華丸・大吉さんも来ていました)


泌尿器科の花形の一つとも言える前立腺癌領域において、基礎研究での栄誉ある受賞をいただき、大変光栄です。

前立腺癌・基礎の領域では昨年の山田先生(ハーバード留学からもどられた千葉大学泌尿器科のライジングスター)にひきつづき2年連続、 さらに一昨年のInternational session Awardでは若井先生も尿路結石領域で、坂本先生も前立腺がんの臨床領域において素晴らしい発表で受賞されており、 合わせると3年連続千葉大学泌尿器科の受賞が連続しております。 これもひとえに先輩方がつないでくださった研究のデータ、またマインドが脈々とつづいているおかげかと思います。

私の研究について少しだけお話させていただくと、前立腺癌が治療抵抗性を獲得してく中でおこるさまざまな変化のうち、 ゲノム(DNA配列)の変化をともなわずにおこるエピゲノム変化に着目して研究を行いました。 転移性前立腺癌において、エピゲノムを調節する蛋白(NSD2)が高発現していることを見出し、 さらにそれがDNAの3次元構造(折りたたまれ方)に影響を与えることで治療抵抗性の一因となっていることを初めて発見し、報告させていただきました。

説明をきいてもなかなか分かりづらいかと思います。 私もはじめて研究室に配属されたときには恥ずかしながらDNAの転写の仕組みすらまともに説明できない状態でした。 ただ私が配属された研究室(千葉大学大学院医学研究院 分子腫瘍学)では泌尿器科の先輩(杉浦先生、佐藤先生、金坂先生)がすでに研究を進めており、 さまざまな研究データ、ノウハウを蓄積していただいておりました。 また研究室のトップの金田先生はエピゲノム研究の日本の第一人者であり、研究への向き合い方などを一から丁寧に指導いただきました。 先輩方に指導していただきながら自身も手を動かし、実験の失敗と成功を繰り返して分子生物学への理解を深める中で、研究の面白さに没頭していったのを覚えています。


(同じ研究室の先輩 杉浦先生(右)、金坂先生(左)と)



(初期研修医から4年間お世話になった前立腺癌研究の大家 赤倉先生と)
(研究をいつも応援していただいた、坂本先生と)


この記事をみている初期研修医や後期研修医のみなさん、 千葉大学泌尿器科教室は臨床で手術を極めるという道から基礎研究で癌のメカニズムを探るという道まで、幅広く選択肢がある素晴らしい環境だと思います。


(総会賞にともに応募した若井先生(左)、井内先生(左から二番目)と)


ぜひ一緒に泌尿器科領域を盛り上げる仲間になってくれることを、全力で歓迎する準備をしてお待ちしております。

末筆ですが、研究に集中できるようにと、臨床の業務をほぼフリーにしていただいた市川智彦教授をはじめとする泌尿器科教室の先生方、 基礎研究のいろはを指導していただいた金田研の先生方、また発表のための出張を快く許可いただき送り出していただいた君津中央病院の先生方に御礼申し上げます。

文責:特任助教 金岡 尚志


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JUA-EAUアカデミックexchangeプログラム参加報告

このたびはJUA-EAUアカデミックexchangeプログラムに採択をいただき掲題のプログラムに参加をしてまいりましたのでご報告申し上げます。 海外での留学経験がない私にとって非常に貴重で大変刺激的な機会をいただきました。 神戸大学の植木秀人先生と台湾からの同じプログラムでいらしている3人の先生と計5人で本プログラムに参加しました。

はじめに本プログラムは非常にタフでした。 朝7時過ぎにはじまり、夜は12時前までディナーにお誘いいただき解散になります。 睡眠時間は長くて5時間程度で、日本での仕事をしようかとも思っていましたができませんでした。 ある程度体力に自信はありましたが週末も含め連日ですのでさすがに心身ともにこたえます。

飛行機で到着後にローマのGemelli大学病院(ロッコ吻合で有名なProf.Roccoの教室)を見学しました。 2ショット写真は宝物です。


Prof. Roccoと2ショット写真


早速教室の先生が執刀するRARPを見学させていただきました。 もちろんRocco吻合をされておりました。 EAUの先生は本当に親切で毎晩ディナーに誘ってくださり夜遅くまでお付き合いしていただきました。


Gemelli大学病院スタッフとの夕食会(左;著者、左3番目;Prof. Rocco)


翌日以降は普段自身で執刀する機会の多いRAPNやRARCを見学しました。 高難度の手術をレジデントの先生を助手にして、流れるように美しい手術をされていました。 執刀医はおそらく私と同世代の先生であり、術後にいろいろとお話をさせていただきました。 高難度の手術を完璧に終えた直後にもかかわらず、謙虚で紳士的に彼の手術の信念を教えてくれました。

週末には5人でローマの観光に行きました。 サンタンジェロ城を観光後、サンピエトロ大聖堂(バチカン市国)まで歩き、メトロにとりローマの休日でおなじみのスペイン広場まで行きました。 そして夢であったヨーロッパサッカーを観戦することがきました。 このあとマドリードにいくわけですが、その期間は代表週間(ちょうど日本ではワールドカップ予選通過が決定)でありクラブの試合はなく、スタジオ・オリンピコ・ローマでセリエAのASローマ対カリアリの公式ゲームを観戦しました。 ここでの興奮もここで記したいですがあまりに長くなりそうなのでやめておきます。

4日間のローマ滞在後にマドリードに移動しました。 マドリードではProf. Burgosが主催するRamon y Cajal大学病院泌尿器科を見学させていただきました。 まず初日にVersius platformで行うRARPを見ることができました。 Versius platformは普段私が日常的に使用しているDa Vinci Xiと比較するとややアームが弱く少し使い勝手が悪い印象はありましたが、そこは技術でカバーされていました。 また幸運にもロボット支援腎移植術のRamon y Cajal大学病院1例目を見学することができました。 当日はバルセロナからエキスパートの先生を招聘し安全に終了し、終了後手術室内で拍手をして喜んだことが印象的でした。


Ramon y Cajal大学病院でのロボット支援腎移植術1例目のあとで
(前列左3人目がProf. Burgos、右から2人目が著者)


Prof. Brugosは人格者でありかつ医学にとどまらずさまざま知識をもつ先生でした。 そのお顔の広さで、Royal academy of medicine of SpainやRoyal palace GalleriesやAstronomical博物館につき専門家に案内をしていただくという機会を得ることができました。 またレアルマドリードの本拠地であるBernabeuスタジアムミュージアムもprofの友人に案内をいただきました。 あまりの感動で自分と息子に2着公式ゲームシャツを購入してしまいました。(私はベリンガムのシャツです。かなり高価でした。) ちょうどサッカーの試合はありませんでしたが、スペインでサッカーの次にメジャーなスポーツであるバスケットボールのレアルマドリードの試合を医局の先生方と一緒に計20名で観戦しました。 もちろんレアルが勝利し、大変盛り上がり一気に距離が縮まりました。


Ramon y Cajal大学スタッフとのレアルマドリード(バスケットボール)観戦


人格者であるProf. Brugosの温かい環境で3日間見学をさせていただいたことは、ローマでの経験とも違う貴重な経験になりました。

その後いよいよEAU2025が始まり、圧倒的な迫力に驚きながら熱量の高いディスカッションや最新の臨床試験結果などを中心に勉強しました。 聞いたところによると70名近いJUAメンバーが参加されたと伺いました。 JUAの先生方の堂々とした発表に刺激をうけました。 帝京大学千葉医療センターの若井先生と合流し学会や観光もしました。


EAU2025のオープニングセレモニー(左:著者、右:若井健先生)


また久々のJUAメンバーとの再会にとても安堵したことを覚えております。 3日目の夜にはフレンドシップディナーにご招待いただき、世界で活躍されている大御所の前で表彰いただき立派な盾をもらいました。 あの感動は忘れられません。 初めてタキシードを着て参加した人生で最高の宴でした。 人生のピークにならないように今後精進いたします。


TUAメンバーと一緒にEAUフレンドリーシップディナーで表彰後(中央;著者)


本執筆をしている現在、当院では大幅な赤字収益もあり残業代縮小という病院からの命題を中間管理職である私になげられております。 給与削減でありかなり反発を呼ぶことだと推測しています。 今回見学したEAUでの大学病院(特に手術室)の外観は決して立派ではございませんでした。 先進的なデバイスを駆使して、知識と技術で手術を行うことで質の高い医療を提供していました。 本邦では免震などの点で難しいこともありますが、設備に多くの投資をしすぎることはいかがなものかと思ってしまいました。 あの古い手術室はどこか味があり、それはそれで外科医にとって趣深いです。

最後に、私は泌尿器科医になり今まで2週間手術室に一歩も入らないことがありませんでした。 私の誇りでもありました。 海外で家族と離れまとまった期間を一人で過ごし改めていろいろなことに感謝をしました。 ここで書くことではないかもしれませんが、私を支えてくれている妻をはじめ家族の偉大さを実感しました。 結婚して20年一切の家事をしない生活をしていたことを心苦しく感じます。 下着や靴下を睡眠時間を削ってホテルで手洗いした経験は忘れることはありません。 ふだん、本当に幸せな生活をしているかを実感しました。

そして、教室を退官直前であるタイミングにもかかわらず本プログラムにご推薦をいただき快く送り出していただいた市川智彦教授、2週間のあいだ大学病院の手術・外来・入院を支えてくれた仲間たちに改めて御礼を申し上げます。 年度末で異動のある先生も多くいるなかで本当に感謝しています。 本プログラムで得た経験、感覚、感謝を今後いかに還元していくかをこれから考えていきます。 このたびは大変貴重な機会をいただき誠にありがとうございました。

文責:診療准教授 佐塚 智和


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開成高校千葉医見学ツアー ~医学部を目指す若人の感性に触れて~

こんにちは。本年10月1日より、国内留学を終えて大学に戻っております田村貴明です。 今回は10月の某日に行われた、私の母校に通う現役高校生を対象とした千葉大学医学部見学ツアーの模様をレポートしたいと思います。

わたしの母校である開成高校からは毎年10名前後が千葉大学医学部に入学します。 ここ数年、我々OBが医学部受験を考えている現役高校生を対象に千葉大学医学部の見学ツアーを企画して行っています。 現役医学部長、病院長、各科教授陣をお招きし、さらにはOBの現役医学部生にも参加してもらって千葉大学医学部、そしてその卒業生としての医師のリアルを感じてもらおうという企画です。

開成高校は東京の下町、西日暮里にある私立高校です。 千葉県から通う生徒も非常に多くなっています。 昨今の医学部受験においても私の頃と同じように、東京大学の難易度が高いと感じる生徒が東京医科歯科大学(最近、東京科学大学に改称)、千葉大学、横浜市立大学といった首都圏に位置する国公立医学部を受験するケースが多くなっているようです。 泌尿器科にも市川教授をはじめ、複数名の同校出身者がおり、私もその一人として先輩や後輩との絆を感じております。

さて当日ですが、千葉大学が誇るスター教員陣(開成OBとは限らず)による講義+元気が取り柄の若手OB陣・現役医学生陣による医学部・病院見学ツアーとあって、今年も大好評でした。 わたくしは一昨年と同様に司会進行役として協力させていただきました。


当教室が誇るスター坂本准教授の熱血講義に聞き入る高校生たち



両手に“ヤー”ポーズで後輩の高校生たちを笑顔にする当教室市川教授


例年、ツアーに参加する高校生から事前・当日に質問を受けるのですが、 『なぜ医師を志したのか』 『千葉大学医学部の独自の強み・特色は何か』 『ぶっちゃけて給与はどうなのか』 『AIによって今後医療や医師の在り方がどう変わっていくのか』 といった質問をよく受けます。

昨今、“チョクビ”という言葉を耳にするようになりました。 初期臨床研修を終える、もしくは初期臨床研修を終える前に直接(チョクセツ)美容(ビヨウ)関連領域にいくことを指すそうです。 背景には、医局に所属し安い給与で大学病院のなかでキャリアアップを目指していく医師の働き方があまりに“コスパ”に合わないという重大な状況があります。 しかもその先の頂点にあるはずの教授のポストの給与は決して多くはありません。 直接美容にいけば駆け出しの美容外科医でも大学教授の数倍ほどの年収を得られてしまうのですから、美容医療にやりがいを感じられれば当然そちらに人材が流れることになるでしょう。

そんな状況はこれから職業選択をしていく若き優秀な高校生たちにも伝わっています。 東京大学の卒業生が官僚の世界ではなく、外資系コンサルにいって実力主義で高給を取り独立を目指す流れがあるように、若き優秀な医師が日本社会を支える重要な医療分野から遠ざかっているのです。 先に挙げた高校生からの質問は、“昨今の医療を取り巻く状況のなか” 『なぜ医師を志すのか』 『収入は十分なのか』、 そして『なぜ千葉大学なのか』 『AIが台頭するなかで医師という仕事の存在意義はなんなのか』 という極めて純粋で重要な問いかけとして私の耳には届いています。

個人的な考えですが、せめて混合診療を解禁するなどして、大学病院には診療内容の自由を与え、最先端の医療技術を研究開発する責務を担う大学病院所属医師に入ってくるお金を大幅に増やさない限りは、日本の医療は衰退の一途を辿るでしょう。 日本の医療の信用を価値として、海外富裕層に向けた医療ツーリズムを提供する大学があってもいいかもしれません。 大都市東京と羽田・成田両空港へのアクセス、そして風光明媚な自然と、豊かな食文化をもつ千葉には大きなポテンシャルがあります。 逆に海外へのアクセスの良さを売りにして、アジアなど世界各国への医療スタッフ派遣のメッカとしてのブランディングをしてもいいのかもしれません。

医師を志したからには、病に苦しむ方々に希望の光を届ける使命があります。 それこそが医師としての生きがいだと思っています。 激動の時代、医師の在り方は多様化していくかもしれません。 千葉大学の150年を超える伝統を継承しつつも、大胆な改革を打ち出していく必要があるでしょう。 若人たちの純粋なこころに触れ、これから医師を志す若い世代がワクワクするような、そんな大学医局にしていかなければならないと強く感じています。 わたしも微力ながら自分にできることを必死に考えていきます。

これから医師を志す皆様へ。 千葉大学泌尿器科で、ともにワクワクな新時代を創っていきましょう!

文責:特任助教 田村 貴明


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Clinical Fellowship in Chiba University Hospital

I am Dr. Chin-Li Chen, a urologist from the Tri-Service General Hospital in Taiwan. Chiba University Hospital is an internationally renowned medical center that frequently hosts doctors from various countries for learning and observation.

I am truly grateful to Professor Tomohiko Ichikawa and Professor Shinichi Sakamoto for accepting my application and providing me with this opportunity to train in the Department of Urology at Chiba University Hospital. During my time here, I have experienced world-class surgical techniques, witnessed the highest standards of patient care, and observed a collaborative and harmonious medical team in action.





During my time at Chiba University Hospital, I had the opportunity to learn a wide range of surgical techniques (see the figures below), including retroperitoneal laparoscopic adrenalectomy under Professor Shinichi Sakamoto, Robot-Assisted Radical Prostatectomy (RARP) under Dr. Yusuke Imamura and Dr. Kodai Sato, Saline-assisted fascial exposure (SAFE) technique during RARP performed by Professor Shinichi Sakamoto and Dr. Yasutaka Yamada, Robot-Assisted Partial Nephrectomy (RAPN) under Dr. Manato Kanesaka, Robot-Assisted Nephroureterectomy (RANU) under Dr. Tomokazu Sazuka, and microsurgical subinguinal varicocelectomy under Professor Tomohiko Ichikawa and Dr. Hiroki Shibata. These surgical experiences have been incredibly valuable and have greatly enriched my learning.









During my time here, I have not only acquired advanced medical knowledge and surgical skills but also had the opportunity to experience the many beautiful aspects of Japan. The convenient transportation, rich culinary culture, and the admirable civility of the people are all captivating features of Japan.

I am incredibly grateful for the opportunity to train in the Department of Urology at Chiba University Hospital, and I am confident that the knowledge and experiences I have gained here will serve as invaluable inspiration and guidance for my future medical career.



Chin-Li Chen. M.D.
Division of Urology, Department of Surgery, Tri-Service General Hospital, National Defense Medical Center, Taipei, Taiwan.


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第11回日本細胞外小胞学会 ~4年半の大学院生活を終えて~

ご無沙汰しております、田村貴明です。 以前の投稿(2022年1月17日)において、東京医科大学医学総合研究所分子細胞治療研究部門(落谷研)に国内研究留学をしている旨を投稿しておりましたが、 今年の9月に学位論文を完成させて大学院を卒業し、博士(医学)の学位を取得いたしました。 改めてご指導いただいた先生方に感謝申し上げます。

わたしが4年半取り組んだ研究は、癌の骨転移の進展メカニズムを、腫瘍先進部位に存在する破骨細胞が産生する“細胞外小胞”という物質に注目して解明しようとする試みでした。 癌の骨転移というのは非常に厄介です。 骨には動きがないようにみえて実は新陳代謝が活発に行われ、常に新しい骨に生まれ変わっています。 この代謝サイクルの早い肥沃な土壌は癌細胞にとってはうってつけの増殖環境でもあり、ひとたび骨転移を起こしてしまうと癌細胞はこの豊かな環境を狡猾に利用してどんどん進展していくのです。 特に泌尿器科癌のなかでも有名な前立腺癌は骨を非常に好むことで知られており、進行前立腺癌の約7-8割が骨転移をきたすともいわれています。 決して実臨床においてたちまち骨転移を制御できるような大発見をしたわけでもありませんが、ある現象のメカニズムを一定の切り口から解明するために4年半という年月をかけて、 来る日も来る日も研究室で頭を悩ませ、実験を繰り返した日々は、わたしにとって大きな財産となりました。 幸いにも大学院での研究内容は、つい先日10月28日、29日に行われた第11回日本細胞外小胞学会で奨励賞(ポスター発表)を受賞することができました。 これを励みに研究マインドを持って医師としての道を歩んでいこうと決意を新たにしています。


京王プラザホテルで行われた第11回日本細胞外小胞学会懇親会にて
写真左から国立台湾大学・Dr. Li-Chun Chang、シンガポール国立大学・Dr, Minh Le


また、この大学院生活の間には、海外での研究発表の機会を多くいただくことができました。 コロナ禍が世界を覆った2020~2022年の間はなかなか外に出られませんでしたが、この間に国内で研究成果を十分に温め、2023~2024年にかけては一気に海外へ飛び出していくことができました。 アメリカ(シアトル)、香港、オーストラリア(メルボルン)、シンガポール、韓国(ソウル)などで学会に参加し、世界の研究者と議論し、交流する機会に恵まれました。 相も変わらず英語は拙いですが、堂々と研究内容と日本人魂を示すことこそが何より大切であることが身に染みてわかりました。 数々の渡航のきっかけを与えてくださった当教室の坂本准教授や、国内留学先の落谷教授には本当に感謝しています。


国際細胞外小胞学会の学会主催交流パーティー
2023年(アメリカ・シアトル 左)、2024年(オーストラリア・メルボルン 右)
有名な美術館貸し切ってクラブ仕様にしたり、市街の有名なクラブを貸切っちゃったり。
とにかく海外は交流会も堅苦しさがなくて最高です。



有名な基礎研究者だっておおはしゃぎ。
日本から一緒にきたラボメンバーそっちのけで世界から集まった研究者たちとはしゃぎます。大和魂のみせどころ。
なぜか一緒に踊ったりして仲良くなる研究者が学会賞をとるという謎のジンクス笑



香港中文大学のスーパーエリートの同期であり素晴らしい友人のSteffiに招かれ香港へ。
世界から集まる泌尿科医たちと学会で交流。臨床研究もやはり面白い。


先人たちの積み重ねのうえにさらに英知を積み重ねていく研究という営みは非常に美しく、また浪漫のあるものだと思います。 特に基礎研究においては、自身で決めたひとつのテーマにじっくりと向き合うなかで、孤独な自分と対話する時間が長くなります。 人類が積み重ねてきた生命科学の歴史に想いを馳せつつ、自己を見つめ直すことのできた期間は医師としてのわたしをひとまわり成長させてくれたように思います。 振り返れば、コロナ禍で見知らぬ環境に身を置いて始まった厳しい大学院生活でしたが、今となっては自分にとって必要な時間を与えていただいたと感謝しております。


東京医科大学医学総合研究所で共に研究する最高のメンバーと


千葉大学の泌尿器科には自分の感性に従って医師としての道をデザインしていける環境があります。 国内・国外に研究留学することもできます。 もちろん徹底的に手術の腕を磨くこともできます。 これは千葉大学泌尿器科の先輩たちが積み上げてきた伝統のうえに成り立っているものです。 先輩たちも後輩たちも優秀で人格にも優れた方々ばかりです。 これから入局を考えている皆様、是非千葉大学泌尿器科の門を叩いてみませんか。 素晴らしい個性を持った優秀な先輩たちが築いてきた最高の環境が貴方を待っています。

文責:田村 貴明


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第1回若手ゴルフコンペ(新井杯)

ご無沙汰してます。帝京大学ちば総合医療センターの若井です。 今回は2024年10月末に開催されました第1回若手ゴルフコンペ(新井杯)についてご報告致します。

最近の泌尿器科若手のゴルフ熱はすごいものがあります。 私(医師13年目)を若手として良いかは議論の余地がありますが、私以下80名の泌尿器科若手の中で、ゴルフをやっている者が30名はいることを確認しております。 コロナ前にはせいぜい10名程度だったはずが、コロナ禍によって爆発的に増えた印象です。 かくいう私も、帝京ちばに赴任した2022年に納谷教授のお誘いにより本格的にやり始めた駆け出しゴルファーです。

今回そんなゴルフ熱に応えるべく、ゴルフコンペを開催することとなりました。 ヤングリーダーである新井先生の名前を冠して、15年目以下の若手に声掛けをしたところ20名が集まってくれました。


後列)杉山、長岡、樋口、善当、佐藤航、新井、若井、中村、松井、福井
前列)清水、新納、番場、山勢、渡邊、池原、小林、大渕、角田(敬称略)





清水先生のティーショット。260ヤード(≒240m)飛ぶことも!



全員でお昼。


当日は天気にも恵まれ白熱した大会となりましたが、大会を制したのはゴルフ部出身で、東医体でもNo1プレイヤーだったという松井先生でした。


グロス(総打数)1位の松井先生。さすがでした。


2位には女子プロ予備軍だったと噂の角田夢女(ゆめ)先生。 ベスト70台で回る凄腕ですが、今回はレディースティーではなく一般ティーからプレーし、見事2位となりました。 美し過ぎるスイングに全員が釘付けとなっていました。


グロス2位の角田先生。


今回はグロスとハンディ両方で順位をつけ、各賞が出来るだけかぶらないように繰り上げ表彰したので多くのプレイヤーが入賞しました。


ハンディ1位の長岡先生。          ニアピン賞の山勢先生、樋口先生。



ドラコンの長岡先生。大渕先生。


大成功と言っていい盛り上がりでしたので新井先生と相談し、来年も開催できればと考えております。 個人的には館山カントリーで一度プレーしてみたいと思っているので、そのあたりを中心に来年の企画を進めているところです。 みなさん予定の確保お願いします。 また、まだゴルフ始めていない先生は今からでも間に合うので練習しましょう笑


館山カントリークラブ


最後に、今回のコンペ開催に際して寛大にもお名前を貸してくださった新井先生に御礼申し上げます。 これからも若手一同楽しくやっていければと思います。


新井先生と若井                  ヤーのポーズ (お決まり)


文責:帝京大学ちば総合医療センター 助教 / 千葉大学医学部附属病院 特任助教 若井 健


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日本泌尿器科腫瘍学会第10回学術集会

はじめまして。2023年度入局の宮城愛衣と申します。 簡単に自己紹介させていただきます。 出身は沖縄県で琉球大学卒業後、関東に進出しました。 縁もゆかりもありませんが、病院見学の際に雰囲気のよかった千葉大学泌尿器科に入局を決め、今に至ります。 2024年4月から9月まで千葉大学医学部附属病院に勤め、10月からは帝京大学ちば総合医療センターで勤務しております。

帝京大学ちば総合医療センターでは納谷先生をはじめ、個性豊かな先生方が多く和気藹々とした雰囲気です。 まだ慣れない環境ではありますが、先生方や看護師、スタッフの優しく熱心なサポートのもと日々の業務に励むことができています。 尿路結石や排尿障害(レジウム、TURP)、腹腔鏡下手術の症例が多く、また、2024年7月からロボット手術も始まり、ますます手術の幅が広がっています。 今後、がんだけでなく良性疾患の手術の経験も多く積むことができると思うので楽しみです。


(歓迎会をしていただきありがとうございました)


さて、2024年10月26日、27日に福岡県のJR九州ホールで開催された日本泌尿器科腫瘍学会第10回学術集会についてご報告させていただきます。



私は山田康隆先生ご指導のもと前立腺癌についてポスター発表をさせていただき、千葉大学からはZhao Xue先生、坂本信一先生もポスター発表を行いました。 初めてのポスター発表でだいぶ緊張してしまい、3分のプレゼンではありましたが時間配分がわからなくなったり指示棒を両手で持っていたりと反省点は多々ありました。 が、とても良い経験となりました。 ご指導いただきました山田先生に感謝の気持ちでいっぱいです。 ありがとうございました。


(緊張する宮城とそれを見守る山田先生)


福岡といえば美味しいご飯ということで、ラーメンやもつ鍋、明太子など食べることができました。


(Zhao先生、宮城、山田先生、納谷先生、坂本先生 @とよなが)


来年の日本泌尿器科学会も福岡県で開催されるので皆さんもぜひ参加し、美味しいご飯を楽しんでいきましょう。

今回異動になったあとにも関わらず、ご指導ご協力いただきました千葉大学附属病院の先生方、医局のスタッフさん、技師さんにこの場を借りてお礼申し上げます。 本当にありがとうございました。

文責:宮城 愛衣


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Clinical Observership in Chiba University Hospital

Around mid-May, I had a 4-week clinical observership at the Chiba University Hospital. The Chiba University Hospital is a medical center in which doctors deal with complicated diseases. During the observership, robotic-assisted surgeries (RARP, RAPN, robotic assisted retroperitoneoscopic adrenalectomy, etc.) were the most I observed. I was so impressed by the strict hierarchical medical system as well as the Japanese working style that “teamwork” played such an important role. It was quite different from my country. I think patients would benefit from the delicate and personalized care, and doctors probably could deserve a healthier work-life balance.







Recalling the period in Chiba, I believe one of the most precious parts is to meet so many interesting people and to build lasting friendships. Prof. Ichikawa is a humble gentleman who speaks so many languages and is still learning more. Prof. Sakamoto is an open minded and proactive mentor. Aside from his love for surfing, I appreciate his willing to learn about different ideas and try new surgical techniques. I also met Prof. Park from South Korea, who is always energetic and thoughtful. Sharing his own experience, he taught me how to survive in Japanese Hospital as a foreigner and about Japanese Edo history. During the observership, I felt happy to hang around with these inspiring “senpai” from different countries and discussed various topics with them. The professors’ vivid personalities correspond to the role models for young doctors like me. Furthermore, we had great times with Dr. Imamura, Dr. Yamada, Dr. Saito, Dr. Shibata, and many of the members in the Chiba University Hospital.





Special thanks to Prof. Sakamoto for facilitating the observership. I am lucky to have this experience in my first year of attending doctor, and I believe it will somehow make me a better urologist in the future.

Ping-Chia Chiang M.D.
Department of Urology, Kaohsiung Chang Kung Memorial Hospital,
Kaohsiung, Taiwan


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Report after visiting Chiba university hospital department of Urology in May 2024

This spring, I had a chance to have 3-month sabbatical leave. I already decided that Japan is my place for this precious period, because besides the fact that Japan is the closest neighborhood country from my country South Korea, I wanted to get some information regarding my grandfather and great grandfather by my mother side because they all had graduated from Jikei university college of medicine.

In last April after I had successfully achieved their information from Jikei university and made good friendships with Japanese doctors, I moved to my second place for observation, Chiba university hospital department of Urology. I and Dr. Sakamoto have been in good friendship for several years, and I wanted to observe his operation and research lab with my eyes this time.

Before I visited Chiba university hospital, I already had a chance to meet professor Ichikawa in Uro Fun Run JUA 2024. I was so surprised to see that he could speak Korean language so fluently, and more surprised to see that he ran so fast, even faster than I!

With big welcomes from professor Ichikawa, Dr. Sakamoto and other doctors, I could start the observation in Chiba university hospital. In addition, I was so lucky to start it with Dr. Pinga from Kaoshiung, Taiwan. She is a so smart, active and adorable doctor. I could know how to read Katagana and Hiragana, and she already knows the meaning of Chinese language, so we together could translate most of signboard or some information letters (Fig 1).



The operations here were impressive to me because all the operations I observed was the ones with retroperitoneal access and they were done very smoothly. My hospital (Korea university Ansan hospital) has DaVinci Sp system, so I was interested in the operations with retroperitoneal access. Therefore, these observations were so fruitful to me. And I also had a good time in dinner party with the candidates of new residents next year. The conversations with young Japanese doctors gave me an inspiration and a deep understanding of similarities and differences between two countries (Fig 2).



Every Tuesday Dr. Sakamoto works in outside clinic. On 21st of May, he guided me and Dr. Pinga to Naritasan shinshoji, Unagi restaurant and old town village after finishing his outpatients clinic.

The Unagi don was so wonderful that we enjoyed it so much. After lunch, we had great time in the temple and garden. At that time, I thought I did not live in the real world but in another world just like paradise. The old town village was the hometown of Mr. Ido, who made Japanese map with his bare foot, and I enjoyed it very much because I read his story in my Edo era history book that I brought this time from my country. There, we drank a cup of beer or Ginger ale, and we had talks about the international situations from Japan, Taiwan, and Korea’s viewpoints. In our conversation, I strongly felt that these 3 nations exchange program is urgently needed (Fig 3-5).







The discussion regarding not only academic field but also doctors' general life or the present international situation were so meaningful to me, and I believe my friends doctors also feel the same way. I have to say to professor Ichikawa, Dr. Sakamoto and the other doctors in Chiba university that I appreciate this chance for observation so much. With this precious opportunity, I came to look back on myself, my hospital, and even my country. And I believe that it was not the end of my visiting but the starting of real friendship among us. Thank you for everything and I wish you full of good luck!

29th, May, 2024 in the airplane on my way back to home

Jae Young Park. M.D.
Professor, Korea University College of Medicine
Chief of Department of Urology, Korea University Ansan Hospital


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AUA2024とMt Sainai病院 Tewari先生訪問記(Newarkから成田へのUnitedの機内にて)

今回の旅の目的は3つで、 ①5年ぶりのアメリカ泌尿器科学会(San Antonio Tx)と ②NYのMt Sainai病院にて Tewari教授のHood Technique https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33067016/ を学ぶためと、 ③私の基礎の師匠であるNatasha教授を訪問するためでした。

Mt SainaiのTewari教授とは、昨年秋の鳥取大学の武中先生が主催するJSERの招待講演で名刺交換させていただく中、偶然、私の研究師匠のナターシャ教授も在籍することに気が付き、急遽二人の教授に依頼させていただき、今回の訪問につながりました。 AUAでは、米国留学中の鳥取大の森實先生と偶然会場でお会いして、しかも、「二週間前にMt Sainai訪問したばかりだよ」との話に、今回の運命の導きのようなものを感じました。 森實先生からは、事前に情報収集させていただく中で、非常にスムーズに訪問することが可能となりました。 一方で、病院見学許可がMt Sainaiから当日まで出ないというドタバタなどもあり、非常にスリル溢れる印象深い訪問となりました。


2023JSERにてHood法を考案したTewari先生と(左)
二週間前にMt Sainaiを訪問したばかりの森實先生とAUAで偶然お会いしました(右)


1. AUA 2024年について
今回のAUAでは、当科の五島先生が副腎の発表を、山田先生が、Research Show Caseという世界中から集まった30名の中で、No.1を決めるセッションに日本代表として参加されました。 そのセッションで、偶然、二か月一回のWebでしか会わない、「International Working Group」の責任者とも実際に会うことができました。




AUAのサインにて五島先生と(上)
山田先生のPoster前で、日本泌尿器科学会の田中さんと横浜市立大学の軸屋先生と(左)
AUA International Research Work Groupのコアメンバーと山田先生と軸屋先生と(右)


また、先週まで千葉大で研修していたAUA-JUA Exchange ScholarのKevin Koo先生(Mayoクリニック 准教授)とKevinの両親と夕食をご一緒する光栄な機会もありました。 その中で、Kevinが資金ない中、トヨタの奨学金でUndergraduateのハーバード大学を卒業できたこともありますが、元台湾人(高雄)の両親が如何に日本という国を尊敬しているか感じました。


AUA-JUA Exchange Scholarとして千葉大で研修したMayo ClinicのKevinの家族との食事会


学会全体としては、以前より、基礎や、薬物治療が減り、手術関連が増えたような印象を持ちました。 泌尿器科の薬物療法における腫瘍内科の存在が大きくなったことが影響していると思います。 また、基礎は、アメリカ同様に、医師が手術に集中する中、研究者にゆだねる傾向が強くなった結果と思われました。

一方、演題にAIが非常に増えた印象ですし、我々と同じ解析をしている施設を複数みとめて驚きました。 一方、大規模データをAI解析しても、既存の解析とあまり変わらない印象もある中、USC(University of South California)の演題で、MRIの画像とTarget生検の病理結果を統合することで、MRI画像から如何に病理結果を予測する解析が印象的でした。 「現在、画像で見えないStealth癌はAIで同定可能か?」との私の質問に対して、演者が、「USCでは、すでに7テスラのMRIが入っている。まだ、汎用性ではないが、画像情報が増える中、Stealth同定可能となると思われる」との答えが印象的でした。 本邦からは、慶応のグループが、前立腺全摘過程のクラスタリングの素晴らしい発表をされていました。 前日には、テキサスで最も高いタワー(Tower of America)の最上階のバーで、バーボン飲み放題というイベントに一緒に参加させていただきました。


慶応大学小坂先生を中心とするメンバーとTower of Americaの頂上にて


企業ブースでは、Da Vinci5が印象的でした。 触覚のみならず、各アームの電気メスやトラクション情報がアプリ上で視認可能でした。 今後の手術過程のAI解析に非常に有用な情報に思われました。


Davinciの新機種 Davinci 5


2. Mt Sainaiについて
手術見学において、ワクチンなどの種類が非常に厳しく、結局、インフルエンザワクチンは、当日に受けなおして、やっとで見学の許可がおりるなどの苦労がありました。


Mt Sainaiの泌尿器科の看板の前で(左)
現地でもすぐに貰えず、手続きにかなり苦労した見学バッジ(右)


その甲斐もあり、Tewari先生のHood法の手術を4件見学させていただきました。 主にDual Consoleの隣に座らせていただく中で、手技について説明いただきました。 非常に緊張しましたが、所謂「Priceless」な経験となりました。

特に印象的だったのは、Hood法の手技について、剥離ラインがGrade 1-4 ある中、①術前のMRI、②超高感度エコー、③PSMA PETから、被膜浸潤の予測率を数値化して、判断している点でした。 非常に丁寧に、かつ短い時間で手術されるのが印象的でした。 (実際Grade1-2の神経温存ラインがHood法となります)

Dr. Tewariからは、二日目に2時間ほど講義をいただきました。 その中で、解剖を通して、前立腺周囲の神経の走行を学ぶために、遠方のミシガン州まで行き、耳鼻科の解剖が終わった後に、前立腺を解剖させてもらったこと、鳥取大学の武中教授と、夜中まで解剖した話などが印象的でした。 国籍が違う中、武中教授をいかに尊敬しているか感じました。 若手医師に「前立腺癌は、何がユニークか」など質問する中で、解剖のみならず、免疫、ゲノム、多様性、時には、哲学的な話までにいたる非常に深い質疑に圧倒されました。 また、その過程は、ビデオ撮影して、母国でもあるインドの大学の講義に使用するとのことでした。

また、私の師匠でもある基礎研究者のNatasha先生にもお会いしました。 Covidの影響もあり、5年ぶりでしたが元気な様子で、Mt Sainai内のセミナーで山田と一緒に講演の機会をいただきました。 教授や若手も参加され、「Enjoyed your talk」などたくさんの先生方に言っていただきました。 Natasha教授も、部下の山田先生を連れてきたことを非常に喜ばれ、最終日に素敵なフレンチレストランで食事とMt Sainaiの帽子など、お土産をいただきました。




山田先生の講演写真(左上) 講演後にスタッフの先生方と(右上)
Mt Sainaiの帽子をナターシャ先生からいただいて(左下) ナターシャ先生とアッシュとの最後の食事会(右下)


最後に、今回の訪問で一番印象に残ったのが、実はAshでした。 Ashは、UC Berkleyの物理学科を卒業する中、一年間、Research Fellowとして、Mt Sainaiの泌尿器科でAI研究に携わり、来年、医学部のセンター試験のようなM-CATを受けて、Mt Sainaiの医学部にアプライするとのことでした。 彼が、基本、我々の施設案内をする中、放射線科と泌尿器科の医師同士のカンファを彼が仕切り、かつ、問題症例などを彼がPick Upしてプレゼンしていました。 何度も言いますが、かれは、医学部にすら入っていないUndergraduateの生徒です。 他には、Yale大学医学部卒で、レジデント入局を来年目指す女性などもリサーチフェローで働いていました。 世界的なトップインスティチュートに入る為に、戦略的に努力する姿、また、評価する側もCVで判断するのではなく、人間性、社交性、信頼性などあらゆる面から多面的な評価をしようとする姿勢に圧倒されました。 どうりで、欧米では、「誰のRecommendation Letterをもらうか?」が大切な理由がわかりました。


未来のスーパースター Ashと


まとめ
今回、久しぶりのAUAで刺激を受ける中、実際のMt Sainaiの臨床の場を訪問させていただいたことが非常に大きな学びとなりました。 Dr. Tewariのカリスマ性と人間性にも触れることができました。 また、被膜浸潤予測のようなシステマチックな側面をフル活用する中、学生や、レジデント候補者の人格を把握しようとするなど人間的な側面を大切にする姿勢を垣間見ることができました。

今回の旅は、飛行機の遅延もあり、羽田発、成田帰りですが、千葉大は、二つの主要な国際空港を活用できる、海外との利便性が地政学的?にも恵まれた場所に存在します。 来週から、韓国と台湾から留学生が来ますが、世界とのつながりを大切にする中で、世界から学び、時に、何かを伝えていければと思いました。

「挑戦して失敗したことは後悔しない」「One Team」

今回も、Mt SanaiのHood 法の生みの親である、Tewari教授訪問に挑戦してよかったと心から感じました。 若手の山田先生にとっても印象的なイベントなったと確信します。

この二つの言葉を大切に、今後も歩んでいきたいと思います。

一週間不在の間、臨床を守っていただいた残りのチームの先生方と海外施設との手続きを行っていいただいた秘書の方々に、この場を借りて深く御礼を申し上げたいと思います。

文責:坂本 信一


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2024JUA-AUA Exchange Scholarship report, Dr. Kevin Koo from Mayo Clinic, USA

I was honored to visit the Department of Urology at Chiba University as an American Urological Association/Japanese Urological Association Academic Exchange Scholar, under the generous leadership and hospitality of Professor Tomohiko Ichikawa, MD, PhD. During my three-week observership, I had the privilege of joining the outstanding urology faculty, staff, and trainees to learn about the contemporary practice of urology in Japan and the flourishing academic mission of Chiba University. The visit encompassed a diverse range of activities, including observing surgical procedures in the operating room, presenting a lecture to the department, and engaging in productive discussions with faculty and residents.

One of the highlights of my experience was observing innovative robotic surgery. Experiencing the precision and efficiency of minimally invasive robotic radical prostatectomy, partial nephrectomy, adrenalectomy, and cystectomy left a profound impression. As I learned from skilled Chiba University urologists manipulating the surgical robot with finesse, I gained valuable insights into advanced techniques for treating urological cancers. The integration of technology and surgical expertise was inspiring. I also appreciated the team-based approach to perioperative care. Observing the coordinated efforts of surgeons, anesthesiologists, nurses, and operating room staff gave me powerful ideas about how to optimize procedural efficiency and patient safety.



Interacting with Chiba University residents and medical students provided a comprehensive perspective on medical education in Japan. I thoroughly enjoyed participating in case discussions, attending rounds, and exchanging ideas about career development with these enthusiastic learners. I was particularly impressed by the residents' dedication to advancing urological care through clinical innovation and research. From these interactions, I was delighted not only to share my knowledge about urology training in the U.S. but also to learn from Chiba University trainees' experiences and perspectives.



I would like to express my sincere gratitude and appreciation to my hosts, Professor Ichikawa, Dr. Shinichi Sakamoto, and Dr. Yasutaka Yamada, for this enriching opportunity. Their kindness and generosity helped to make this once-in-a-lifetime experience successful, productive, and educational. The collaboration between our departments has transcended borders, fostering a stronger bond between our faculty and medical schools. As we exchanged best practices, cultural perspectives, and research insights, I realized that urology truly has no physical or geographic boundaries. Finally, I would like to recognize the longstanding partnership between the American Urological Association and the Japanese Urological Association, which continues to be strengthened by this unique program. The experience of serving as an AUA/JUA Academic Exchange Scholar at Chiba University has reaffirmed my commitment to international collaboration and the pursuit of excellence in urology.



Kevin Koo, MD, MPH, MPhil
Associate Professor of Urology
Mayo Clinic
Rochester, Minnesota, USA


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千葉大学 泌尿器科 10年後の未来へ向けて;Creating Social Value(CSV)2023

2021年7月、当科のHome pageに“10年後の未来へ向けて;Creating Social Value(CSV)”というタイトルで、個人的な見解を寄稿しました。 そのことを踏まえて、年末の2023年12月現在においての通過点を振り返ってみたいと思います。

2021年から2023年の変化?
この2年半の期間にあったイベントは、コロナ、Remote Work、Chat GPTなどAIの実用化など。 2021年は、新進気鋭だった、cfDNAなどのLiquid Biopsyも、2023年には、実際の臨床に活用されています。

産業界をみると、2019年シリコンバレーで走っていたテスラなどの電気自動車は本邦でも増える中、2023年のシリコンバレーでは、完全自動運転のタクシーが実装されています。 パンデミックの影響もあり、Zoomが完全に実装するなか、国内のみならず、海外とのコラボも行いやすくなりました。

リモート会議からのアジア医療圏について
当科では、2021年香港(Chinese University of Hong Kong)、2022年マレーシア(Malaya University)、2023年シンガポール(National University of Singapore)とリモートでの国際会議を行いました。 その縁もあり、今年は、NUSと台湾を訪問しました。 台湾では、学会主催者の娘さんの結婚式にも参加する機会がありました。


Singapore DUKE-NUSの学長Prof. Thomas Coffman(左から二番目)と(右端 留学中の杉浦先生)



Singapore がんセンター(NCCN)の所長であり、留学中の杉浦先生のボス Prof. Teh Bin Tean
(当科の客員教授になっていただきました)



シンガポール大学泌尿器科のEdmund Chiong教授と医局秘書さんたちと



台湾(高雄)APPSという国際学会で
(左から 坂本、台湾の蔡(Tsai)先生、武井先生、梨井先生)



Asian Pacific Prostate Society (APPS) 2023を主催されたPo Hui Chiang教授(チャングン大学泌尿器科)の娘さん(次女さん)の結婚式に当科の武井先生(左端)と参加させていただきました(高雄 台湾)。
右から二番目の長女さんは、2024年5月から当科にて臨床研修予定です。


その中で大きく感じたことは、つい我々は、ガイドラインも英文雑誌も欧米を見がちですが、時差上も、距離的にも、アジアの国である点でした。 顔や体格も似ているし、ある意味、思考すら似ている部分もあります。 世界的な人口の分布をみても、2020年の世界人口が78億人の中、アジアは46億人と半分以上を占め、ヨーロッパ(7億人)、北米(3億人)を遥かに凌ぐ中、更に増加しています。

また、日本は、Intuitiveのロボットが500台以上入っている中、中国(約20台)、マレーシア(5台)、シンガポール(5台)と比較しても、圧倒的な症例数を個々の術者が経験しています。 今後は、技術力ある医師を医局から派遣する時代が来るのではと思います。 

また、アジアをみると、混合診療が基本であり、ロボットを受けたい患者は、自費でおよそ300万円支払う中、100万円は執刀医師に入る仕組みなどもありました。 結果、医師の収入は、アカデミアでも6000万から一億円を超える方もいました。

一方、薬剤に関しては、ゲノム薬や高価な新規薬剤は限度額の設定があり、それ以上は、自費で治療する中、社会保険料の上昇を防ぐ工夫などが各国でありました。

本邦は、生活保護、年齢などに関係なく、無制限にみな平等にロボット手術を受けられるし、IOドラックやゲノム創薬すらアクセスが可能です。 もちろん、理想的ですが、少子化、高齢化などに伴い、社会保険料の負担増など国家予算に限界がある中、法規制の変革が待たれる部分もあるかと思われました。

泌尿器科のムーンショット?
泌尿器科を含めた未来はどうでしょう?
内閣府のホームページをみるとムーンショット目標が掲載されています。


内閣府ホームページから引用 https://www8.cao.go.jp/cstp/moonshot/sub1.html


ムーンショットが目指す社会の一番下に以下の文章があります。
【人の能力拡張技術とAIロボット技術の調和の取れた活用により、通信遅延等にも対応できる様々なサービス(宇宙空間での作業等)が創出される。】

AIロボット技術の調和のとれた活用は、当科で行うロボット手術画像のAI認識システム(がんセンター東病院との共同プロジェクト)にも通じるものがあります。
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2023/0619/index.html

かつて、1960年代、スタンフォードで若い研究者が自動運転の研究を行い、周りが「未来もありえない」と馬鹿にする中、2023年には、実際に町を、自動運転のタクシーが走っています。
https://jidounten-lab.com/u_32604

手術も「AI自動化など、無理だ」と先日の国際学会で座長に笑われる中、AIの進化が加速する中、もしかしたら2030年ごろには、すでに実装されているのかもしれません。 

アカデミアの未来像?
最後に、勝手にアカデミアの未来像を考えたいと思います。 ここ数年の大きな流れは、国からの援助が減る中、独立行政法人化からの自立した運営です。 単刀直入にいうと、大学として資金(運営費・研究費)を確保することが必須となります。

IMO、JETROなど、ベンチャー起業のサポートが大学内ですら設置される中、文科省のみならず、AMEDを含めた経済産業省ともリンクしたプロジェクトを起こしていく時代に入っていると思います。



また、大学内でも、産学連携したアプリ開発、個別化医療、サブスクリプションサービスなども始まるように思います。

これまで、大学とは、研究を行い論文発表が課題でしたら、今後は、さらに上の、特許取得、産業化などの実装が求められる時代になると思います。

ベンチャー起業する医学生も認める中、大学の医局自体も日々の医療のみならず、カンパニー(仲間)として、起業を含めた、社会実装を実現する時代に入りつつあるように思います。

Z世代、アルファ世代が社会に登場する中、昭和世代の我々も、常に、「既成概念を壊す勇気と新しい概念を受け入れる余裕」が試されているのではないでしょうか?

「One Team」 「挑戦して失敗したことは後悔しない」

この二言をテーマに2024年も歩んでいきたいと思います。

文責:坂本 信一


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千葉泌尿器セミナー Chiba Urology Seminar

皆様こんばんは、大学院4年次、東京医科大学医学総合研究所に出向中の田村貴明です。 2023年も残すところあとわずかですが、いかがお過ごしでしょうか。 12月22日の冬至の夜長に、この記事を書いているのも何かの因果でしょうか。

“日短きこと至(きわま)る”という意味の冬至は古くは生命の終わりを表し、再生復活の時と捉えられていたそうです。 日の入りが最も早いのは冬至の約半月前、日の出が最も遅い日は冬至の約半月後であり、その中間点にあたり、一年で最も太陽が出ている時間が短い日が冬至に当たります。 動物も草木も動きを潜め、太陽と地球のエネルギーが世界に満ちてくるのをじっと待ちます。 クリスマスに忘年会と慌ただしい季節ですが、わたしたち人間もしっかりと骨休めをして、エネルギーに満ち溢れていく春に向けて養生してまいりましょう。

さて、去る11月29日、千葉大学亥鼻キャンパス医学部本館にて今年最後の千葉泌尿器セミナーが開催されました。 2023年8月28日の裵 祥存先生の記事でも触れられていますが、このセミナーは、月に1回の大学院生や大学勤務のスタッフとの研究室会議(検体会議)の後に開催される異業種トップランナーによる講演会です。 主に准教授の坂本先生のお知り合いのなかから、われわれ泌尿器科医をインスパイアしていただける異業種の方々に講演をお願いしています。 筆者であるわたくしも異業種の方々との繋がりは日頃から重視しているのですが、さすが坂本先生、2023年10月にカルフォルニア在住の伝説のビッグウェーブサーファー南秀史郎さんを講演に招待したのには度肝を抜かれました。 わたしは香港に出張中であり、ホテルからのオンライン参加になったのですが、日本を背負い、大和魂をかけて大波に挑むその漢気溢れる講演を間近で聞いて、聴衆一同胸を打たれた様子でした。 わたし自身も異国の地で日本に思いを馳せながら講演を聞き、身の引き締まる思いでしたし、夢に生き、命を燃やす、そんな男の生き様に敬意を抱きました。


南秀史郎さんの著書


11月29日の講演者は、A tech Ventures / A Biz School代表の竹居邦彦先生。 竹居先生は、ご自身の会社でVC(ベンチャーキャピタル)事業、アドバイザリー事業に従事する傍ら、千葉大学工学部修士コース:ベンチャー論非常勤講師として大学で教鞭をとられており、大学生のアントレプレナーシップ教育にも関心が強い方です。

講演内容は、医療・ヘルスケアとSaaS (Software as a Service)、また医療におけるイノベーションについて。 今怒涛のように並んだ言葉の意味がさっぱり分からないというそこのあなた、ぜひ千葉大学大学院に入学して、竹居先生の授業を取りましょう(笑)。 実はわたしは工学部修士コースに設定されている竹居先生の授業を主にオンラインで受講していました。 そのご縁から医療業界の革新的起業家の方々にも会わせていただくなど大変多くを学ばせていただいております。 お金と無縁に仕事や生活をしている方はいないと思います。 社会生活を送っている以上、お金が世間でどのようにまわっているのかを知り、お金を味方につけて自分が成し遂げたいことを追及するのは素晴らしいことです。 別に起業(開業)してお金を稼ぐことは何ら特別なことではないけれども、ちょっとしたコツと経験、勇気と忍耐が必要であるということを竹居先生から教えていただいたと思っています。


竹居邦彦さんの著書


医師として大学院に入ると、基本的には大学病院などで臨床を手伝いつつ、配属先の教室で指導教官のもとに研究を行います。 くわえて、卒業に関わる医学系の授業に出席し、卒業単位を修得、あとは研究をまとめた博士論文を仕上げて3~4年で卒業する、というのが一般的です。 わたしは非常に貧乏性なので、せっかく高い授業料を払うなら、医学部以外の授業も将来に生きそうなものは聞いておこう、ということでコロナ禍においてオンライン併用になった興味深い他学部の授業を履修登録し、研究の隙間時間にオンラインで聴講していました。 皆様のなかには大学院への進学を迷っている方もいるかもしれません。 大学院に入る意義は、ただ医学博士号を取得してなんとなくキャリアに箔を付けるだけでなく、いったん臨床を離れて将来の医師としての在り方を自分なりに模索できる点にあるように感じています。

これからは医師、そして医学・医療の在り方自体も大きく変わっていきます。 公的資金で運営される保険診療を中心とした医療も限界を迎え、国民皆保険をバックグラウンドにした保険医療システム自体が大きな転換を迫られるかもしれません。 一般的な勤務医の給与はますます下がる方向性となり、国が確保する研究予算も削られてますます競争が厳しくなります。 一方でAIの発達により研究開発のスピードは世界中で加速度的に上昇し、情報の処理・通信の速度も爆発的に上がっていきます。 研究のみならず、実臨床における診断や治療においてもAIが入りこんできます。 医療は病院内のみで施されるものではなく、病院外で施される医療の重要性がどんどん増していきます。 医師法に守られてきた医師の特権の価値は凋落し、異業種の力をうまく借りられない医師は苦労するでしょう。 個々の医師独自の発想やアイデアと、AIとヒトを動かしてそれを具現化する能力が最も重要視され、所属する病院や研究機関の名前ではなく、個々の実績と能力が評価されてファン(=患者や出資者))がつく時代になると考えられます。 坂本先生が主に大学院生のために開催してくださる千葉泌尿器セミナーは、これからますます多様化していく医師の在り方を自分なりに模索するヒントになることは間違いなく、大変貴重な機会であると感謝しています。

幸せになる、という人生の最大のゴールのなかで、どんな医師として人類の健康に寄与していくのか。 急速に変わりゆくこの時代に、一度立ち止まって医学・医療というものを哲学してみてもいいのかもしれません。 わたし自身が大学院に入ってよかったことは、医学や医療の発展というものをもう一度見つめ直し、興味の対象を泌尿器科やヒトに絞っていること自体がもう勿体ないと感じられるようになったことです。 動物や植物などあらゆる生物種に興味を広げることで人類の健康に寄与する現象を発見できると考え、興味の対象を動植物にまで広げて試行錯誤をしています。

泌尿器科学、医学、その先の世界へ。 千葉の医療、日本の医療、その先の世界へ。 これからこの道へ進まれる皆さん、千葉大学泌尿器科で一緒にがんばってまいりましょう!!!

追伸
次回、年明けの千葉泌尿器セミナーの講演者は、元サッカー日本代表羽生直剛選手!竹居先生の繋がりで実現しました。 楽しみですね!



竹居先生のセミナーのあとの一枚。質疑応答も大変盛り上がりました。



竹居先生とクローズドな講演後の宴席。 竹居先生の授業を現在進行形で受けている医学部現役学生もきてくれました。

文責:田村 貴明


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第4回日本泌尿器科学会千葉地方会学術集会

2023年度入局の竹山晴香と申します。現在は千葉大学医学部附属病院で勤務しております。 初投稿ですので簡単に自己紹介をさせてください。

私は日本医科大学で大学時代、初期研修医時代を過ごし、後期研修医より地元の千葉に戻ろうと、千葉大学医局に入らせていただきました。 現在泌尿器科1年目として学びの多い日々を過ごさせていただいております。

去年より筋トレにはまり、今はカロリー計算と筋肉をつけることに生きがいを感じています。 まだまだ未熟で伸び代のある身体だと思いますので、マッチョな先生方、ぜひご指導のほどお願い致します。


ラッドプルダウンをする私


さて、今回は2023年11月25日に行われた第4回日本泌尿器科学会千葉地方会学術集会についてご報告させていただきます。

会場は前回と同様、千葉大学附属病院のガーネットホールで行われました。 例年通り、千葉大関連病院をはじめ、千葉県内の多数の施設からご参加いただきました。



若手からベテランの先生まで、21もの演題発表があり、とても刺激になりました。 会場は質疑応答が飛び交い、とても盛り上がっておりました。 私も発表させていただきましたが(人生初の公式な場での発表でした…)、まだまだ至らぬ点が多く、また次回につなげていきたいと思います。 小休憩時には、先生方の交流も盛んであり、皆様楽しんでいただけているようでした。

また特別講演として、福島県立医科大学の小島祥敬先生にご講演していただきました。 とても興味深いお話で、最後には福島への熱い想いを語ってくださいました。 ラストの来年度の日本排尿機能学会のプロモーションビデオではつい目頭が熱くなってしまいました。



また今回の地方会のベストプレゼンター賞は、千葉大学附属病院の黒川幸一郎先生が受賞されました。 日頃から黒川先生にはお世話になっておりますが、益々尊敬の念が深まりました。 おめでとうございます。


市川教授(右)と黒川先生(左)


最後になりますが、今回は皆様のご協力のもと、滞りなく会を終えることができました。 秘書さん方も、会場の運営等細かいところまでありがとうございました。


秘書さん方。笑顔が素敵です。


以上、第4回日本泌尿器科学会千葉地方会学術集会の報告とさせていただきます。 皆様体調にはお気をつけて、良い年末をお過ごしください。

文責:後期研修医 竹山 晴香


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Next Generation Urologist Seminar

初めましてこんにちは! ワタクシ千葉大学泌尿器科後期研修医の山村と申します。

この度9月20日に開催されましたNext Generation Urologist Seminar(以降NGUS)に参加させていただきましたのでそのご報告となります!



とその前にこのコーナーで自己紹介をお目にかからせるのが通例のようですので例にたがわずワタクシめもやらせていただきたく存じます。

ワタクシ山村は東京調布に生を受け都内の中高を卒業し、高校英語に難があったため地方は高知へ免許合宿に6年間行きました。 高知県は自然豊かでその県民性は日本酒とサカナをこよなく愛する素敵な土地でした。 部活はテニス部に所属し、酒とテニスの日々でした。


左)こちらワタクシ一押しの酒蔵になります。
右)同期の岡先生と(右が筆者)


なんとなく都内で初期研修を終え、いざどこの泌尿器科に所属しようかなと多くの大学を見学したどり着いた千葉大学、、、!! 雰囲気の良さに惹かれ、気が付いたら入局しておりました! 後悔はありません!! 毎日楽しく過ごしております。

とまあ自己紹介はこのあたりで終わりにしてNGUSについて語っていきたいと思います!

NGUSはその名の通りイケイケな若手(+α)による積極的な勉強会?講演会になっておりましてNGUSのイイところとしましてはムツカシイ言葉でさらっと講演するのではなく若手向けに基本からしっかり押さえていただいているところだと思います。


座長の山田先生(ひだり)、総合司会の若井先生(中央)、演者でいらっしゃった森先生(みぎ)です。
お三方は千葉大学の同期とのこと、、、!!千葉大学と慈恵医大を共に牽引しています!!!



積極的な議論が繰り広げられております!!



総合司会の若井先生から熱いまなざしをいただきました!!


ワタクシのような激若手の脳味噌にもするすると入ってくるわかりやすさ(決して普段の講演会はするする入ってこないというわけではございませんが)はなかなかに自身の興味を引き、とても有意義な会となりました。

会の後は若手の上から下まで参加する情報交換会があり、今後のキャリアプランや日々の診療のちょっとしたギモン(年の離れた上司には聞きづらい??)なんかをぶっちゃけで聞ける貴重な催しも開催され非常に充実した一日となりました。

今後の千葉大学を牽引する優秀な先生方と接する機会でありモチベーションアップし充実した会でありました。 次回の開催も楽しみにしています!!!!!


最後は全員で千葉大ポーズをyeahhaa!!!!


文責:泌尿器科後期研修医 山村 剛平


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2023/9/19 Chiba Tokyo Scrum Meeting with Singapore

平成23年卒 山田 康隆と申します。 3年間のボストン留学から帰国し、本年4月より千葉大学医学部附属病院にて勤務させて頂いております。

2023年9月19日(火)に京成ホテルミラマーレにて執り行われました、Chiba Tokyo Scrum Meeting with Singapore に参加致しましたので、ここに報告させて頂きます。



本研究会はアジアに広いネットワークを持つ坂本先生が主催され、一昨年の香港・昨年のマレーシアに続いて開催されました。 今年の特徴としては、日本の顔とも言える東京大学に参加して頂き、アジア全体の結束力を、まさにScrumを組んで、高めていきたいという趣旨が御座いました。 また、シンガポールと言えば現在杉浦先生(H22年卒)が留学中という事もあり、我々千葉大泌尿器科としても大変馴染み深いマッチアップとなりました。





講演会は3パートから構成され、まず帝京大学 川合先生座長の元、坂本先生・Dr. Edmundによる進行前立腺癌における薬物治療からスタートしました。 いつもの如く、流れるような英語で講演する坂本先生。 チーバ君のスライドで講演会がスタートしました。 Dr. Edmundからは現在の進行前立腺癌における治療シークエンスに関わる臨床試験を網羅する講演を頂きました。 その後のdiscussion partに繋がる大変まとまった内容だったと思います。



第2部として、今村先生座長の元、日本・シンガポールを代表するexpert surgeonである慈恵大学 三木先生・Dr. Wuにご講演頂きました。 特に膀胱頚部離断に関する部分を特に強調して話して頂き、ロボット手術をまさに始めた私としても大変勉強になりました。



Panel Discussionでは東京大学 山田先生・帝京大学ちば総合医療センター 若井先生・私が日本サイド、そしてオンラインでシンガポールサイドに分かれ、主にmHSPCの治療戦略について討論しました。 Pointとしては①PSA responseの重要性②薬剤シークエンスの際の判断材料③Triplet治療の適応症例等に関して、アジア横断的な議論が出来たと思っています。

勿論英語でのdiscussionでしたが、私以外のお二人は小学校時代の殆どを米国で過ごした生粋の帰国子女であり、私は途中かなりの冷や汗をかいておりました。


最後に現地参加の皆さんで集合写真。オンラインでも多数参加頂きました!



講演会後の懇親会@川の音での一コマ。千葉大泌尿器科ポーズも!
手術に関する話題やプライベートに至るまで、間違いなく結束が高まりました。


欧米に負けぬよう正面から闘う事も大事ですが、アジアで結束を高めていく事も非常に大切なのではないかと感じました。 また来年以降も是非続けていきたいと思います。 参加して頂いた先生方、有難う御座いました。

文責:千葉大学医学部附属病院 助教 山田 康隆


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研究室会議

厳しい暑さが続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

入局7年目、大学院3年生のペエ サンジョンと申します。 2015年千葉大学卒業、在学中は水泳部に所属しておりました。 卒後は都内の国立国際医療研究センターで初期研修を行い、千葉大学泌尿器科へ入局させて頂きました。

好きな言葉はお昼ご飯と夜ご飯、余暇は旅行をよくしています。 また、最近はCOVID-19の影響が少なくなってきたこともあり、ライブやコンサートによく出かけています。


マウナケア火山山頂で大地と風の力を存分に感じる私


泌尿器科通信には各施設での楽しい生活や学会・留学のご報告といった非常に興味深い記事がたくさんありますが、今回は少し目線を変えた記事を寄せてみます。

近年入局した先生方へのご紹介も兼ねて近況や大学院でのあれこれについてお話ができればと思っております。

私は入局後大学病院、千葉県がんセンターで後期研修の勉強をさせていただき、入局5年目で千葉大学大学院へ入学しました。 恥ずかしながら、入学の動機は「大学院はとりあえず行く」と、長いものに巻かれる精神でした。 この研究がしたい、こういった領域に興味があるといったことはあまりなく、大学院がどのような場所かといったイメージも持っていなかったです。 どちらかというと外来、病棟業務、手術等の臨床生活が非常に楽しく、毎日病院に行くのが楽しみでした。

超難関と謳われる大学院入学試験を見事突破し、泌尿器科所属のもと薬理学教室へ派遣して頂き研究を行っています。 また、NTTコミュニケーションズとの共同研究も進めています。 病院では経験できないような人間関係の構築や考え方の共有ができ、充実した生活を送っています。 加えて関連病院での診療勤務や千葉県下病院での当直等、臨床業務にも携わらせて頂き、なるべく感覚が鈍らないようにご配慮してもらっています。

実は、月に1回大学院生や大学勤務のスタッフの先生方と研究室会議(検体会議)なるものが密かに開催されています。 ここでは各々の研究内容の(可能な限りの)共有、科研費の使用状況や使途の確認、検体採取や研究そのものの倫理審査や同意書に関するチェックを行っています。 私自身このようなことが秘密裏に行われているとは全く知りませんでした。 一参加者ではございますが、医局運営というものの一角を垣間見ている気分になっています。 また会議は時流に乗ったweb同時開催方式を採択しており、大学病院外で研究を進めていらっしゃる先生方にもご参加いただいています。




喧々諤々とした議論を交わす教授と泌尿器科医たち


その会議と連続し、最近は各領域のトップランナーの方々にご講演をして頂くこともあります。 IT/アパレル/芸能プロダクションの起業家である野崎社長にご講演をいただきました。 起業、起業した後の会社の存続・成長、組織のトップとなり人を動かす・育成することの困難さや大変さを知ることができました。 同時にそういった経験をしなければ得ることのできない成功体験や成長も教えていただきました。 ご講演後は一席を設けていただき、更に深いお話を楽しく伺えました。 羨望の眼差しが絶えることなく、すごく輝いて見えました。


ハンサムで気さくな野崎社長と、ご講演を拝聴する泌尿器科医たち


また、別日には元朝日新聞記者政治部台北支局長、現在フリージャーナリストであり作家兼大東文化大学社会学部教授の野島剛先生にご講演を頂きました。 日本における台湾ジャーナリズムの第一人者であり、日本だけでなく中国・台湾でも作家として活動されている方です。 現在の中国・台湾が抱える問題を非常に平易で簡潔にご教示頂き、我々の質問にもフランクに答えていただきました。 海外の大きな問題ですが我関せずでは済まされない、むしろ可能な範囲で当事者意識を持って問題を考えることが必要だなと痛感しました。 また、日本を代表するような方と関わることができ、大きく刺激を受けました。




ご講演頂いた野島先生と非常に強く感銘を受けた泌尿器科医たち
当日は弘前大学や秋田大学の先生方もご参加頂きました(!)


どちらのご講演も大学ならでは、ひいては千葉大学泌尿器科教室ならではの催しです。 しかも泌尿器科とは一見全く関係がない分野です。 しかし、ここに肝があると思います。 全く関係のない2つの事象の共通点を見つけることで新しさが生まれそうではないでしょうか。

このように、大学院とは医学を修めるだけでなく、医局というものの理解や全く異なる分野のことを知ることができる場だと思います。 直接患者さんに関わる部分ではないかもしれませんが、患者さんに関わる自分にとっては大きく成長できる場です。

専攻医の皆様は大学院生と聞いて「何をやっているかイマイチわからない、たまに病棟や飲み会に出没する集団」とイメージするかもしれません。 実際は「病棟業務もたまにできて、飲み会も大好きで、何でもやりたいことができる集団」です。 一度入学し、体験してみてはいかがでしょうか(2回目の入学は基本的にありませんので、あしからず)。 首を長くしてお待ちしております!

文責:千葉大学医学部附属病院泌尿器科 裵 祥存(ペエ サンジョン)


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第48回 千葉大学泌尿器科同門会学術集会(2023年7月29日)

初めまして、2022年度に入局を致しました後期研修医の藤原と申します。 初投稿ということで定型通り?簡単な自己紹介をさせていただきます。

生まれも育ちも千葉県木更津市で、出身大学は北里大学です。 国立病院機構千葉医療センターで初期研修2年・後期研修1年を得て、現在は千葉大学医学部附属病院にて勤務し経験を積ませていただいております。

趣味は球技全般です。 小・中学で野球部、高校は硬式テニス部、また大学ではゴルフ部と様々なスポーツを経験してきました。 最近では泌尿器科や研修医時代の同期や後輩とテニスをする機会が多く、またゴルフも帝京大学ちば総合医療センターの教授である納谷先生や国立病院機構千葉医療センターの部長である一色先生、他にもゴルフ好きの友人にお誘いいただく機会があり楽しくプレーしております。

バドミントンや卓球もマイラケットを購入するほど好きなので(上手くはないですが)、機会があれば是非お誘いいただければと思います。


↑お気に入りの一枚


さて、本題へと移らせていただきますが、2023年7月29日にペリエホールで開催されました第48回 千葉泌尿器科同門会学術集会についてご報告させていただきます。


↑会場(ペリエホール)                 ↑プログラム


1月の同門会に引き続き、今回もペリエ千葉 ペリエホールにて開催されました。
今回は、千葉大学名誉教授である島崎 淳先生もご出席されました。元気なお姿を拝見することができ嬉しく思いました。


↑開会前に島崎先生と撮影した写真


例年通り千葉大学泌尿器科教授 市川 智彦先生より開会の辞を賜り、続いて学会の動向・役員会のご報告、またみはま病院 正井 基之先生より功労賞として、 今年度船橋市立医療センターをご退任され5月よりさとう泌尿器科クリニックを開業されました佐藤 信夫先生のご紹介・表彰をいただきました。


↑市川先生                      ↑正井先生


今年度より冬の時期に行われる同門会と同様演題発表の時間も設けており、今回は6人の先生方に発表していただきました。 どの演題もとても学びが多く、また若手中心の発表ということもあり自分も負けられないと刺激を受ける良い機会となりました。


↑上段左より新井先生、黒川先生、田中先生
下段左より渡邊先生、加藤(洋)先生、加藤(智)先生


続いて今年の新入局員紹介へ。今年も7人と多くの方に入局していただきました。

ひとりひとり自己紹介をしていただきましたが誰一人物怖じせずにお話しするところをみて可愛げがないと思う反面とても頼もしく感じました。 新入局員の皆さん、これから宜しくお願い致します。


↑左から雨宮先生、飯田先生、木下先生、二瓶先生、宮城先生
(大久保先生、伊豫先生は不在)


最後となりましたが、金沢大学大学院医薬保健学総合研究科 泌尿器就学的治療学教授 溝上 敦先生より『From Basic Research to Clinical Practice』のテーマでご講演を賜りました。 前立腺がんとその治療薬、腎がんとカボザンチニブ等大変勉強になりました。 また基礎研究の重要性を学び、考える良い機会となりました。 お忙しい中、大変貴重なご講演ありがとうございました。


↑恒例のヤーのポーズ


市川先生より閉会の辞を賜り会は無事終了、最後は足を運んでくださった先生方全員で写真を撮り解散となりました。

以上、第48回 千葉大学泌尿器科同門会学術集会のご報告でした。 同門会は普段お会いできない先生方と交流を深める良い機会であり、冬の同門会も今からとても楽しみです。 それまで一人前の理想とする泌尿器科医に少しでも近づけるよう日々精進してまいります。

今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

文責:後期研修医 藤原 夏樹


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黒潮カンファレンス2023 in宮崎

皆さんこんにちは! 大学院博士課程4年の齋藤心平と申します。

今回宮崎で行われました第7回黒潮カンファレンスに参加させていただきましたので、ご報告をさせていただきます。 千葉大学泌尿器科からは私以外に坂本先生、船橋市立医療センターの武井先生が参加されました。


会場は一面オーシャンビューのホテルにて行われました。


黒潮カンファレンスは、千葉大学大学院医学研究院薬理学教室の安西尚彦教授が千葉県九十九里での開催を記念すべき第1回とした研究会です。 名前の由来は、広く日本と世界を繋ぎ太平洋沿岸を中心に非常に多くの恵みを与え、文化に影響を及ぼしたまさしく「黒潮」そのものから来ております。

参加者は薬理学や医学に留まらず、理学や工学など様々な異分野から人が集まり交流が行われる場になっています。

今回の開催地は宮崎県ということで、私は今回の訪問が初めてでもあり、とても新鮮な旅路となりました。 開催日前日の勤務後に出発したため、現地に到着したのは21時頃となりました。 せっかくの宮崎でしたが夜遅くのため空いているお店も少なく、滞在ホテル近くのラーメン屋を訪れました。 なんと幸運なことに宮崎名物の地鶏焼きがのった「地鶏ラーメン」なるものがあり舌鼓を打ちました。 その後は翌日の研究会初日に備えてホテルで発表のイメージトレーニングを行いました。



翌日は天候にも恵まれ、素晴らしい景観の中で研究会初日を迎えました。 会場は青島にあるANAホリデイ・インリゾート宮崎にて開催されました。 目の前が一面穏やかな波が打ち寄せるオーシャンビューのホテルであり、大会長で宮崎大学薬理学柳田先生のご提案もあり「ネクタイ厳禁!!」の中、クールビズからアロハシャツまで様々なスタイルで終始楽しげな雰囲気だったのがとても印象的でした。



千葉大泌尿器科軍団、千葉県内で勤務されている研修医の先生と千葉大恒例の「ヤー」のポーズで一枚。 筆者は結局スーツで参加してしまいました。(右から筆者、武井先生、坂本先生、研修医の大川先生と比嘉先生) 大川先生は千葉労災病院から、比嘉先生は君津中央病院から参加してくれました。 泌尿器科も志望科の一つに上げてくれているとのことで、将来一緒に働く日が今から楽しみです。

会場では多くの知見を得ることができました。 基礎研究や創薬の分野のみならず、教育や医工学に至るまで多くの発表が行われました。

中でも細胞レベルのミクロな領域に対して漢方薬の効果を検討する報告は印象的でした。 西洋医学と異なり、人間を「気」として捉えて治療に向かい合う漢方の思想からすると、「細胞にも気があるのだろうか?」なんてことをふと疑問に思ったりしました。

午後には私も自身の研究について発表させていただきました。 普段学会などではスーツ一色のオーディエンスですが、今回は前述の通りTシャツやアロハシャツの先生までいらっしゃるという異色の空間での発表となり、かえっていつも以上に緊張しました。 会場には海外の参加者もおり直接質疑などで会話する機会はありませんでしたが、今後英語力も高めていく必要性を実感しました。


優秀発表賞を受賞された武井先生!さすがです!アロハシャツもお似合いです!


初日の夜には懇親会が行われました。 私は翌日の予定の関係で残念ながら参加することはできませんでしたが、参加された坂本先生より武井先生と私の発表が優秀賞をダブル受賞したことを教えていただき、とても嬉しい気持ちで帰路に着くことができました。

今回は非常に短い滞在となってしまったため、2日目の研究会の様子、宮崎県の観光やグルメなどの魅力を当記事でご紹介できず大変申し訳ありません。 宮崎の素晴らしい名所である「高千穂」や九州の小京都と呼ばれる「日南市・飫肥(おび)」などを訪れることはできませんでしたが、いつかまたリベンジしたいと決意を新たにしました。


千葉に帰ってから薬理学教室安西教授に受賞のご報告


最後になりますが、この度発表の機会を与えてくださった安西教授をはじめ、研究内容に関してご指導くださった市川教授・坂本先生、泌尿器科医局・薬理学教室の皆様に深く御礼申し上げます。 今後ともご指導ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。

文責:大学院博士課程4年 齋藤 心平


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近況報告(囲碁アマチュア本因坊戦埼玉県大会 優勝)

皆様いかがお過ごしでしょうか。 深谷赤十字病院に勤務しております、入局6年目の日野大地と申します。 近況報告として筆を執らせていただきます。

早速ですが7月16日に行われた囲碁アマチュア本因坊戦埼玉県大会で優勝することができましたのでご報告いたします。 昨年は準優勝でしたので、リベンジできてうれしく思います。 深谷赤十字病院長 伊藤先生も囲碁を嗜まれるため、写真のとおり大変喜んで下さいました。8月26、27日に行われる全国大会では日本一を目指して頑張りたいと思います。


深谷赤十字病院長 伊藤先生、泌尿器科部長千葉先生にお祝いしていただきました。


囲碁ではその時の精神状態がそのまま盤上に表れます。 心が荒んでいると碁も汚くなり、心がきれいだと美しい碁が打てます。 古より棋士たちは囲碁の技量を高めるために日々の生活において礼節を重んじ、己を節制し高めてきました。


対局中の私


今回自分は非常によい精神状態で勝負に臨めたと思います。 その大きな要因として、毎朝の筋トレによる肉体改造があげられます。 泌尿器科部長室には懸垂マシンが備えられており、懸垂やディップス等のトレーニングがいつでも可能です。 部長の千葉先生より「手術において最後に自分を助けるのは筋肉だ」との金言を授かり、学生時代以来10年ぶりに筋トレを再開いたしました。 毎朝出勤すると、まず私は誰もいない部長室へ参ります。 そこで20分程強烈に自分を追い込んだのちに、汗ばんだ状態で病棟へと向かいます。


強烈に追い込む私


「筋肉は筋肉それ自体を目的として鍛えられねばならない」と説いた三島由紀夫に背く形になりますが、図らずも毎日のトレーニングの結果として手術技術の向上、さらに精神面での安定がもたらされたと感じます。

ある時、筋肉は困難なTUR症例において私を救いました。 以前なら困難を極めたであろう前壁の大きな腫瘍も左手の強力なプレスが効き完遂することができました。 ロボット手術全盛の時代にあっても泌尿器科外科医にとって強靭な肉体が必要であることを実感した次第です。

まとめますと、深谷に赴任してから手術・筋トレ・囲碁が三位一体となり成長できている実感があります。 これはひとえに毎日楽しく働ける環境を作ってくださる千葉先生はじめ同僚の先生方のおかげであり感謝申し上げます。

以上、近況報告となります。 己を高めたい若手の先生方、ぜひ深谷で一緒に働きましょう!

文責:深谷赤十字病院 日野 大地


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第3回日本泌尿器科学会千葉地方会学術集会

はじめまして、昨年度より千葉大学泌尿器科に入局させていただき、現在は千葉大学医学部附属病院で勤務している立脇大輔と申します。



簡単ではありますが少しだけ自己紹介をさせていただきたいと思います。 東邦大学付属東邦高校を卒業、利根川を挟んで向こう側にある筑波大学に入学し、卒後初期研修は茨城のJAとりで総合医療センターにて行っておりました。 昨年度からなんとか利根川のこっち側に戻ってくることができまして、千葉県こども病院で研修し、非常に貴重な経験を積むことができました。

趣味は硬式テニスです。 同期にテニス経験者が多く、最近は毎週のようにテニスしています。 ぜひ一緒にテニスしたい先生がおられましたらご連絡ください。

さて今回は第3回日本泌尿器科学会千葉地方会学術集会について報告させていただきます。



会場は千葉大学医学部附属病院のガーネットホールで、前日には我らが総監督、今村先生指揮下のもと、入念な準備とリハーサルが行われました。



地方会当日、千葉大医局員が各々配置につき、万全の状態で臨むことができました。 今回は秘書の方々にも多大な協力をしていただきました。 もし秘書さんたちがいなかったらフレッシュマンたちの仕事は10倍くらいになっていたと思うと頭が上がりません。 本当にありがとうございました。



そして千葉地方会会長である市川先生の開会のお言葉で滞りなく会は始まりました。

今回も前回前々回に引き続き、千葉大病院や千葉大関連の市中病院をはじめ、東京慈恵会医科大学付属柏病院、東京歯科大学市川総合病院、東邦大学医療センター佐倉病院、順天堂大学付属浦安病院、日本医科大学千葉北総病院、国際医療福祉大学成田病院、東京女子医科大学附属八千代医療センター、帝京大学ちば総合医療センターなど非常に多くの施設から参加していただきました。



発表の内容につきましては非常に残念ではありますが記事の文字数の関係で割愛させていただきます。 一言だけ付け加えるとすると、僕にとってまだ出会ったことのない症例が多く、世の中には難しい病気が多いなと思いました。



今回の地方会では優秀な発表をした先生に向けてベストプレゼンター賞が贈られました。 千葉県内の若手の先生が受賞しているのを見てとても刺激になりました。

以上で第3回千葉地方会のご報告とさせていただきます。 とても勉強になる発表ばかりで泌尿器科の面白さを実感することができました。 僕も次回はベストプレゼンター賞を受賞できるくらいの発表ができるよう精進したいと思います。 今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。

文責:後期研修医 立脇 大輔


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Prostatic Night 3(ProNi3)に参加して

2022年度に入局させていただきました黒川幸一郎と申します。 初投稿ですので、自己紹介をさせていただきます。

出身は東京の阿佐ヶ谷というところです。 現在、阿佐ヶ谷姉妹の支配下にあるといっても過言ではありませんが、おいしい店や活気ある商店街が並んでおりとてもいいところです。 小中高は筑波大学付属に通っておりました。 その後千葉大学に進学し、卒業後、横浜労災病院で初期研修2年間と泌尿器科1年間を過ごさせていただきました。 今年の4月から千葉大学医学部附属病院でフレッシュマンとして働いております。

小学校からずっとサッカーしかしてこなかった人生で、今でもサッカーやフットサルは続けていますが、そろそろ新しいスポーツもやってみたいという気持ちもあり、テニスや水泳、釣り(スポーツ?)にも手を出していきたいと考えております。


阿佐ヶ谷の七夕祭りの様子                サッカー部時代の自分です


さて、少し前になりますがProstatic Night 3(ProNi3)へ参加させていただきましたので、ご報告をさせていただきたいと思います。

2023年6月16日、ホテルフランクスという海浜幕張にある由緒正しきホテルにて行われました。 サッカー部の大先輩であられる武井先生座長のもと、尊敬するこちらもサッカー部宴会隊長石橋先生の講演を皮切りに会はスタートしました。


スターターの石橋先生。 ドセタキセル治療の変遷について、ご自身の歴史とともにお話しいただきました!


第二演者の三田先生は千葉中央メディカルセンターでの一風変わった治療法などについて、第三演者の環先生は東京歯科大学市川総合病院で使用している手術用ロボット“hinotori”などの講演をしてくださいました。 千葉大学にいるだけでは知ることができないことばかりでとても勉強になりました。





会場にはラグビー姿やウエットスーツの方もおり、各種スポーツ界からも講演を聞きに来ている方がいらっしゃるような光景でした。
座長の中村先生、武井先生は動じることなく進行をされております。
ProNi3の懐の深さを実感いたします。



以上、第三回ProNiは大盛況で終了いたしました。

講演会や交流を通じて違った視点からの考え方を学び、より成長することができると感じました。 これからは縦のみならず横のつながりも大切にしていきたいと思います。

文責:千葉大学医学部附属病院泌尿器科 黒川 幸一郎


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Urology Today in Chiba2023

2022年度入局の村上と申します。 はじめましてですので、軽く自己紹介させていただきます。

初期研修から前年まで松戸市立総合医療センターで勤務しておりました。 そこで千葉大泌尿器科の先生方とお会いし千葉大学泌尿器科医局に入らせていただくことになりました。 普段は可愛くて愛らしい猫達と暮らしております。 最近1匹衝動買いして3匹に増えました。

ということで自己紹介はそんなところにしておき、世界一可かわいいうちのにゃんずを紹介をさせていただきます。

長男は4歳のきなこくんです。 雑種のお兄さん。 下の子2匹が家の中をバタバタ駆け巡るのをいつも見守ってくれています。 家に帰ると一番に駆け寄ってきてゴロゴロしながら甘えてきますが、触りすぎると怒ります笑



お次は長女のこむぎちゃん(1歳)です。 去年からうちに来た、かわいいかわいいマンチカンちゃんです。 一番人見知りで宅急便のおじさんが来ると隠れてしまいます(かわちぃ)普段は甘えてこないツンですが餌の時間だけ擦り寄ってくる、幼いながらツンとデレを使い分ける強者です笑



最後が最近仲間入りしたうにくん(5ヶ月)です。 こむぎちゃんと同じマンチカンで短い腕がとてもかわちぃ。



朝起きると目の前で寝ていたりします。最近家が暑いのか床にだらしなく寝そべっていることが多い新入りちゃんです。

以上、世界一可愛いうちのにゃんずでした笑

猫はさておき、6月8日に三井ガーデンホテル千葉にて開催されましたUrology Today in Chibaの様子についてご報告させていただきます。 例年千葉大泌尿器科への入局を考えている学生、初期研修医の先生向けに開催している本会ですが、今年度も例年よりも更に大勢の入局希望の先生方にご参加いただきました。


↑公演前に演者の先生方で記念撮影



↑公演内容になります。


前半は現在シンガポールに留学中の杉浦先生に「シンガポール留学について」、船橋市立医療センター武井先生に「市中病院で成長進化する泌尿器科医~10年の軌跡~」、千葉県立佐原病院の加賀先生に「おしっこの症状からみつかる様々な病気」という内容でご講演いただきました。

杉浦先生は遥々シンガポールからwebからご講演いただきました。 日本とは全く異なる文化で生活されている様です。 多国籍の先生方と充実した留学lifeを送られている様でした。


↑Web上で対話する坂本先生と杉浦先生


武井先生はこれから泌尿器科医を目指す先生方へご自身の10年間の軌跡をご講演いただきました。 毎度のごとくユーモアに富んだ内容で会場から多々笑いが起きていましたね。


↑面白いかつ感動的なご講演をしてくださった武井先生


加賀先生からは泌尿器科に最も多い排尿障害にスポットを当てたご講演をいただきました。 具体的に実例を踏まえたご講演で学生・研修医の先生方もイメージがつきやすかったのではないでしょうか。


↑わかりやすいお話をしてくださった加賀先生


後半戦は座長を市川教授に務めていただき、東京慈恵医科大学教授の木村先生に「進行性前立腺癌 近年の動向と今後の展望~泌尿器科の魅力についても語ります~」とのことでご講演いただきました。 最新の前立腺癌の治療についてはお話いただき個人的にとても勉強になりました。 さらに大変恐縮なことに千葉大学泌尿器科の勧誘スライドまでご用意いただきお話してくださいました!(なんて良い先生なのでしょう泣)

今回ご参加いただいた入局を考えている先生方にも木村先生の仰る通り千葉大学泌尿器科のフランクでわいわいとした雰囲気を感じ取っていただけたら嬉しいですね!



そんなこんなで会は多くの方にご参加いただき盛況となりました。 みなさんお忙しいところ足を運んでいただきありがとうございました!

文責:後期研修医 村上 裕樹


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マレーシアからJasmine先生 千葉大フェローシップ報告

記事は、以下をクリックしてご覧ください。

さくらサイエンスプログラム
2023年度活動レポート(一般公募プログラム)第015号 (Bコース)
前立腺癌国際共同研究 A-CaP(Asisan Prostate Cancer)study の連携強化
千葉大学からの報告


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第110回 日本泌尿器科学会総会

本年度4月より病理学教室にて大学院博士課程1年生として大学病院で勤務および研究させていただいている石橋武大と申します。 初投稿ですので自己紹介から入らせていただきます。

生まれも育ちも千葉県で2018年に泌尿器科入局後も千葉大学病院、千葉県がんセンターと千葉を出たことがありませんでした。 そんな私が昨年まで2年間宇都宮で研修させていただき、本年度より再度千葉へ舞い戻る形で学ばせていただいております。 サッカー、水泳と学生時代はいろいろやっておりましたが、最近は「サウナ活」を始めています。 栃木県には鬼怒川温泉をはじめ有名な温泉やサウナがたくさんあり、すっかりはまってしまいました。 今年は、いちサウナーとしてサウナの聖地「しきじ」にもおもむきました。



コロナ感染症との向き合い方も徐々に変遷しており、今回の泌尿器科学会では発表者の現地参加での発表が必須となった学会となりました。 前職、済生会宇都宮病院での研修結果を発表する機会をいただきましたので報告させていただきます。

第110回の日本泌尿器科学会総会は神戸コンベンションセンターで行われました。





米津さんのライブ会場の近くであり恐ろしい誘惑にかられましたが、学会大会長の野々村先生をモデルとした多くのパネルの誘導もあり迷いなく会場にたどりつけました。

会場内は米津のコンサート会場に間違えて入ってしまったかと思うほどの熱気に包まれておりました。
※↓写真は米津コンサート会場近くの状況です。



いっそのこと米津コンサート会場に避難しようかとも思いましたが、泌尿器科学会会場内の緒方洪庵先生の特設コーナー(大阪大の前身である適塾頭首の蘭学者)のたしなめもあってか初心をとりもどせました。



企業ブースでは、大阪・関西万博EXPO2025の紹介や国産ロボット支援装置のHINOTORIのお出迎えもありました。 果敢にHINOTORIシミュレーションの交渉を行いましたが、すでに事前予約や終了してしまっており、機械に触れることすらできませんでした。 HINOTORIは徐々にシェアをひろげる形で北里大学、鳥取大学で稼働されているとのことです。



今年も学会にて多数の演題発表がありましたが、なんと千葉大から史上初となる総会賞ダブル受賞でした!! おめでとうございます!!千葉大泌尿器科の勢いはとどまることをしりません!!


※発表者以上に安堵の笑みをみせてくださる戸邊先生(写真ひだり)と自分(写真みぎ)


そんなこんなで無事自身の発表もおわりを迎えました。 上司の的確なコメントもありポスター会場も盛り上がりをみせていました。 各病院の臨床的な難題に対する工夫点が聞けて非常に興味深いポスター発表が多くありました。 自身の発表にも多く質問いただき、今後の課題点や戸邊先生からの宿題もいただくことができました。



学会の終わりは近くの有馬温泉にお邪魔しました。天気にもめぐまれ、気持ちのいい露天風呂を味わうことができました。 おきまりのサウナ後の露天風呂での外浴は格別でした。

あまりのあっという間の学会で途中気を失っていたのではないかと思うほどでしたが、学会および温泉での貴重な泌尿器科同志の熱い語りも踏まえ、今後の臨床および研究にいかせる非常に学びのある場でした。 今後も優秀な先輩方を目指しさらなる医療の発展にむけ精進して参りたいと思います。

文責:千葉大学医学部附属病院 石橋 武大


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2023/3/10-13 EAU2023@Milan, Italy

こんにちは、帝京大学ちば総合医療センターの若井です。 今回は3月にイタリア・ミラノで開催されました欧州泌尿器科学会(EAU)に参加して参りましたのでご報告させて頂きます。

バックナンバーにもありますが、EAUで発表するのは2015年のマドリード以来になります。 その際は坂本先生と行き、前立腺癌患者のtestosterone推移に関する発表をしましたが、なんと今回も坂本先生とともに行って参りました。


2015年Madridでの写真



今回Milanでの写真 8年経って、二人とも変わったでしょうか?




羽田空港から飛行機で出発し、15時間かけてミラノにたどり着きましたが、到着時には疲労困憊でした。 ただ、一つ救われたのはミラノではスギ花粉がほとんど舞っていなかったということでした。 ちょうどひどい花粉症で点鼻・点眼が欠かせなかった私は大量のポケットティッシュを買い込んでいったのですが、ほとんど出番はなくとても助かりました(笑) またコロナについても、イタリアではマスクをしている人は少数で、空港でのチェックもほとんどありませんでした。 実際の感染者数などはわかりませんが、日本とは対策の仕方が大きく異なるのは印象的でした。


疲労困憊な二人



Milanの人々の様子


学会場では最新の知見について多く話を聞くことができました。 前立腺のsessionでは、2021年にEUで、2022年末には日本で発売された新型ロボット支援手術システムのhugo RAS(Medtronic)の発表が多くみられました。 日本国内ではdaVinci(Intuitive)が主流でhugoの話を聞く機会はまだほとんどありませんが、EU諸国の大規模センターではda Vinciに加えてhugoを2台目として導入している施設が多く、比較の話も聞くことが出来ました。 結石破砕に用いられてきたホルミニウムYAGレーザーと、新規に開発されたツリウムレーザーの比較も大きなトピックでした。 Best of EAU sessionでは各領域で最もインパクトを残した演題についての講演があり、APCCC sessionでは最新の前立腺癌に関するコンセンサスの話があり、圧倒的な情報量でした。


会場の様子


私の研究とも関連するところで最も印象的だったのは、ステント閉塞を予防するための尿管ステントの進化の話でした。 表面の形状を特殊加工することで結石付着を予防するTriaステント(Boston scientific)については国内承認されておりますが、そのほかにもシリコンコーティングすることで細菌付着を予防した報告や、薬剤溶出性ステント、生体内分解性ステントなどの開発について聞くことが出来ました。 こうした開発状況を聞くことで自分の研究の方向性についても再考することが出来、非常に良い機会となりました。


(左)生体内分解性ステント →時間をかけて体内で吸収されるので異物として残らない!
(右)薬剤溶出性ステント


2日目には私のシスチン結石に関する発表がありましたが、大きな会場だったので大分緊張しました。 質疑の意図が汲み切れず、まだまだ英語での議論に課題があると感じました。 坂本先生は別セッションで座長を務めてらっしゃいましたが、流暢な英語はさることながら、会場の聴衆に挙手をさせ、相方の先生とも談笑をするなど余裕の回しでした。 海外でも渡り合える能力とメンタルの強さを見習いたいと感じました。


(左)若井発表 (右)結石の基礎研究部門ではアジアの先生が多く発表されていました



(左)座長の坂本先生と相棒のSophie (右)堂々たる司会でした



(左)市川教授とも合流することが出来たので3shot。
(右)千葉大を背負ってきたお二人@Milano Convention Centre


我々が宿泊したホテルはミラノの中心地にあり、かの有名なDuomo(大聖堂)から徒歩10分程度の距離でした。 学会場までの道を歩くだけでも歴史的な建造物がそこかしこに見られて、オシャレな気分になりました。

すぐ近くに「最後の晩餐」の原画が飾られていることで有名なサンタ・マリア・デレ・グラツィエ教会もありましたし、ガレリアやスカラ座などにも行き、ミラノの街並みを楽しむことが出来ました。


Duomo前で記念撮影 坂本先生が敬虔な(?)クリスチャンなので沢山の教会を回りました



ガレリア


最後に少し時間が出来たので、隣町のフィレンツェまで足を伸ばしました。 ミラノよりも更にレトロな町並みが残され、芸術的な町でした。 ウフィッツィ美術館では有名な絵画も沢山見ることが出来ました。


(左)ヴェッキオ橋 (右)ウフィッツィの「聖母子と二天使像」「ダビデ像」



もちろんVenchiのジェラートも頂きました。


今回イタリアには卒業旅行以来12年ぶりに行きましたが、変わらない部分と変わった部分がはっきりしていました。 歴史的な建造物や街並み、文化は尊重しつつも、キャッシュレス決済・wifi・交通網の整備、ホテルやレストランの質の向上などは顕著で、圧倒的に回りやすい都市として進化していました。 我々千葉大も同じようにレガシーを守りつつ、柔軟に進化して行ければと感じました。

また、今回のEAUでは最新の知見に触れることの重要性を痛感しました。 特に新型の機器や治療に関しては国内の知見では追いつけない部分があるので、またこのような機会を得て、海外へ学びにいければと考えております。

最後に、今回の研究に関してご指導くださった市川教授・坂本先生、腫瘍病理学の池原教授を始めとする先生方、サポートしてくれた米田慧先生(現千葉県がんセンター)、お休みを下さった帝京大学ちば総合医療センター医局のみなさまに心から御礼を申し上げたいと思います。 これからも一層頑張っていきたいと思います。

おまけ
進化していたイタリアですが、ウォシュレットは普及しておりませんでした。
これについてはビデが完備しているのが背景としてあるようでした。


S本先生がトイレとして使用したビデ


文責:帝京大学ちば総合医療センター 助教 / 千葉大学医学部附属病院 特任助教 若井 健


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千葉大学泌尿器科同門会

初めまして後期研修1年目の福井雄大と申します。 私は東京都葛飾区出身で群馬大学を卒業した後、済生会習志野病院で初期研修をしていました。 本年度より千葉大泌尿器科に入局し現在船橋中央病院にて研修をさせていただいております。 日々自分の知識・技術不足を痛感しながらも先生方のご指導の下、充実した研修を送らせていただいております。

趣味は競馬です。 ギャンブル的な側面でマイナスイメージを持たれてしまうことも多いですが、展開予想・血統の奥深さなど予想ファクターが多いことや、数々のドラマを生で体感できる感動は何物にも代えがたく、趣味として楽しませていただいております。


私(左)と君津中央病院泌尿器科の渡辺先生



私の1番好きな馬です!



柴田先生と船橋中央病院泌尿器科部長の関田先生と


さて本題へと移らせていただきますが、10年に1度の寒波襲来といわれた2023年1月28日に千葉駅ペリエホールにて千葉大学泌尿器科同門会が開催されました。 私自身にとっては入局後初めての同門会であったことと症例発表を控えていたこともあり大変緊張しながら現地へ向かっておりましたが、始まると終始和やかな雰囲気で進行していきあっという間に自分の出番も終わっていました。


私の発表も無事終わりました。(足が行儀悪い…)


今回は今年入局した同期の発表も多かったこともあり、触発される部分も多く大変刺激を受けました。 また諸先輩方の発表について、発表内容はもちろんのこと、スライドの作り方や話の構成などについても学ぶことが多く大変勉強になりました。


同門会学術奨励賞授賞式
(左から)新井先生、五十嵐先生、若井先生



ベストプレゼンター賞おめでとうございます。
(左から)森川先生、渡部先生、市川教授、加賀先生、長岡先生



スムーズな会の進行を支えていただきありがとうございました!



集合写真


最後に来年度より千葉大学付属病院で泌尿器科2年目として研修させていただきます。 まだまだ勉強不足で至らないことも多くご迷惑をおかけしてしまいますが今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

文責:後期研修医 福井 雄大


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第2回日本泌尿器科学会千葉地方会学術集会

青葉病院で研修中の榎本と申します。 青葉で研修を開始してから間もなく1年が経とうとしています。 当院の特色としてHoLEPの症例数の多さが挙げられ、私も日々経験を積ませていただいております。 手術毎に毎回新たな発見があり、非常に充実した研修生活を送っております。

ところで、皆様はキャベツウニをご存知でしょうか。 本来駆除対象となっているウニと廃棄キャベツを活用した取り組みで、味わいの良さは勿論のこと、ウニがキャベツを食べる様子が可愛い、癖になる、ずっと見ていられる・・・と定期的にバズっているあのウニです。


画像出典:いらすとや


HoLEPは主にレーザーによる腺腫の剥離と、モーセレーターによる腺腫の細切吸引の工程に分かれています。はじめのうちは、膀胱壁を吸引しないように細心の注意を払いながら行う必要はあるものの、剥離に対してモーセレーションはどうしても地味で単調な作業に感じられておりました。 しかしある日突然気づきました。腺腫がモーセレーターに細切吸引されてゆくさまは、ウニがキャベツを食べる様子に、なんだか似ているような気がする・・・。 それからモーセレーションも剥離と同じくらい楽しく好きなものとなりました。 大きな腺腫のモーセレーションを終えた時の達成感はひとしおです。 青葉病院での研修も残りひと月と少しとなりましたが、今後も1つ1つの症例を大切に励んで参りたい所存です。

さて、遅ればせながら、2022年11月19日に行われた第2回日本泌尿器科学会千葉地方会学術集会に参加致しましたので、ご報告させていただきます。




会場は幕張メッセ国際会議場
当日はももクロさんのイベントで駅周辺はカラフルで華やかな方々で溢れておりました。





会場の様子


一般演題は20演題で、多くの施設から先生方が参加されておりました。 他施設の様子や普段経験できないような症例など、大変興味深く拝聴させていただきました。 私も症例発表で参加させていただき、大変貴重な経験となりました。

最後に日本大学医学部泌尿器科学系泌尿器科学分野 主任教授 高橋悟先生よりOABについての特別公演を賜りました。 大変貴重な発表をありがとうございました。 今後日常の診療に生かせるよう精進して参りたいと思います。

今回の発表に際して多大なお力添えを頂きました先生方に、心より感謝しております。 今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

以上をもちまして第2回日本泌尿器科学会千葉地方会学術集会のご報告とさせていただきます。

文責:後期研修医 榎本 晃子


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第46回千葉泌尿器科同門会学術集会

初めまして、この度千葉大学泌尿器科に入局いたしました渡部良一と申します。 出身地は千葉県木更津市、大学は三重大学で、成田赤十字病院・千葉大学附属病院で初期研修を修了し、現在はJCHO東京新宿メディカルセンターで研修しております。



趣味はランニングとグルメです。 現在は皇居ランナーに混ざって、ランニングをしており、今年11月の木更津で開催されるアクアラインハーフマラソン完走に向けて、トレーニングをしております。 一方で、神楽坂のお店を開発すべく、隙あらば、気になったお店に入り、日々探求に勤しんでおります。 皆さんにご紹介できるお店を見つかりましたら、ご報告したいと思います。


写真(左)は『お伊勢さんマラソン』の記録です。過去の栄光です。
写真(右)は美味しいを超えて、口の中が幸せで満たされる『伊勢海老のマヨネーズ焼き』です。 三重県に訪れた際には、是非一度食べてみてください!


前置きが長くなりましたが、夏真っ盛りで汗ばむ気候の中、市川先生、五十嵐先生、坂本先生をはじめとする先生方が、ここ三井ガーデンホテル千葉「天平」に足を運ばれました。 私自身は初めての同門会の参加ということで、やや緊張しながら、会場へと向かいました。 少し早めに会場に入ると、すでに会場の最前列には、市川先生、坂本先生の背中があり、その背中はとても大きく感じられました。


市川先生より、開会の辞を賜り、コロナウイルスの影響でなかなか現地のみでの参加が難しい中、次回の同門会では現地のみでの開催を目指したいとのことでした。


名誉会員・功労賞の受賞式では、獨協医科大学排泄機能センター主任教授の山西友典先生が表彰されました。


五十嵐先生よりハイブリット形式での授賞式。
欲を言えばスターウォーズのように立体的なイメージを会場に投影できたらと五十嵐先生は残念がられていました。


そしていよいよ、新入局員の紹介へ。 坂本先生より、ギャクを飛ばしていけと言われ、新入局員に戦慄が走り、より一層緊張モード突入!

-私の独断と偏見による同期紹介-
黒川 北の国からzoomで参加してくれたナイスガイ。
福井 ゴルフは体幹が命。自分の信念は曲げないぜ。
村上 泌尿器科のpassionで胸部外科から泌尿器科を志す。
藤原 cute smileの優しいお兄さん。
榎本 同期のお姉さん的存在。美術の道から医学の道へ。
新井 あだ名は「あらゆう」。アピールポイントは、声が大きい、、、だけじゃないぜ。
渡部 ランニングが趣味で、今は皇居ランナーの仲間入り。食べる分、走らねば。
立脇 この度、一児のパパに。ブラジルまで娘ヘの愛を叫ぶ。
山村 早寝早起きが得意。いつでも笑顔全開。
岡  同期の愛されキャラであり、いじられキャラでもある。
池原 沖縄生まれの爽やかboy。同期のリーダー的存在。


同期で記念撮影。 残念ながら今回来られなかった同期の分もビシッとヤー。


最後は、浜松医科大学医学部泌尿器科の三宅秀明先生より『進行前立腺がんに対する薬物療法に関する最近の話題』で特別講演をしていただきました。


浜松からオンラインで特別講演!
まだまだ、前立腺癌の治療選択について理解が難しいと感じましたが、患者さんの社会的背景も考えて、治療選択をすることも大切だと学びました。 三宅先生、浜松からご講演していただきありがとうございました。



最後は全員でヤー!!


まだまだ泌尿器科医として至らないことも多いですが、ワンチームで立派な泌尿器科になれるように邁進してまいります。 今後とも、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

まだまだ暑さが続くかと思われますが、お体に十分お気をつけて、この夏をお過ごしください。 次回、冬の同門会で皆さまにお会いできることを楽しみにしております。

文責:後期臨床研修医 渡部 良一


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2022/8/4 Chiba Young Urologist Seminar with University Malaya

お久しぶりです。4月から帝京大学ちば総合医療センターに赴任しております若井です。

病院のある市原市は緑が多く、とても空気が綺麗な土地です。 教授の納谷先生のお誘いをきっかけにゴルフをするようになりましたが、素敵なゴルフ場が近くに多数あるので充実した週末を過ごせております。

左:若井、柳瀬先生(名古屋市大)、納谷教授、藤原先生(国千葉) 右:鈴木一弘先生(東邦佐倉)と

さて、今回私は8月に開催された第3回Chiba Young Urologist Seminarに参加致しましたので、ご報告をさせて頂きます。

このセミナーは若手泌尿器科医を対象に定期的に開催されているのもので、昨年は香港大学とコラボさせて頂きました。 詳細は武井先生の記事をご参照ください。(第2回 Chiba Young Urologist Seminar 2021/10/7@京成ホテルミラマーレ) 今回はマレーシアのマラヤ大学とのコラボで、例年同様英語での国際セッションでした。


今回のプログラム



クアラルンプールと繋いでのwebミーティングでした 鉄板コンビの坂本先生・仲村先生



左:坂本先生と親交の深いDr. Ong  右:慈恵医大の三木先生にもご参加頂きました


Dr. SaadやDr. Ongのお話の中で印象的だったのが、マレーシア内でのワーキンググループのお話でした。 ご自身のクリニックから大学病院・研究施設と密に連携して意見交換を行いながら、多職種でのカンファレンスも主催されており、ボーダーレスな活動からマレーシアの医療を支えている様子がわかりました。


マレーシア国内でのワーキンググループの様子


また、da Vinciのお話も衝撃でした。 da Vinciシステムによる手術は世界67か国の6700施設で、これまでに1000万件行われているが、マレーシアにはまだ1台しか導入されていないとのことでした。 そのためロボット手術が受けられる患者は限定されており、高額な医療費を払える患者のみが優先的に受けられる状況であるとのことでした。 もちろん開腹や腹腔鏡での手術は行われており、症例選択をきちんとすればそれでもなんとかなっているとのお話でした。


左:世界的なdaVinci手術数・導入数など 右:東南アジア諸国におけるdaVinci導入数


振り返ってみると、日本でも10年前までは当たり前に開腹や腹腔鏡での前立腺全摘が行われていました。 しかし、あっという間に多数のda Vinciが導入され、いつの間にかロボット手術がニュースタンダードとなってきております。 マレーシアの総人口3200万人でda Vinci1台に対して、日本は1億2000万人で450台、千葉県630万人でも15台ほどあり、いかに急速に浸透してきているかがわかります。 もちろん、手術の精度を高める素晴らしい機械ではあるのですが、1台2億円、年間維持費が2000~3000万円かかり、日本の医療経済を踏まえて色々と考えさせられました。 導入したdaVinciをどう活用するのか、国全体としてdaVinciの分布をどうコントロールするのか、様々な課題があるように思われました。

後半はマラヤ大学の先生方と前立腺癌のトリプレット療法(ホルモン療法+新規ホルモン薬+化学療法)についてディスカッションをしたのですが、スピード感の違いに圧倒されました。 考えたことを整理して即座に英語で発信する力、表現力の高さに驚かされました。 私を含め大多数の日本人は、日本語で思考をして英文を構成してから話すために瞬発力が出ませんが、マレーシアの先生方は話しながらその場で話す内容を構成できている(=英語で思考できている)ような感じがありました。 同じアジア圏ですが、普段からの英語への取り組み方や英語教育にも差があるのかもしれません。

また、我々もそうなのだと思いますが、アジア圏特有の訛りもあり、そういった英語を聞き取る力にも課題を感じました。


ディスカッションの様子


今回は久々の英語でのディスカッションとなりました。 コロナ禍もあって国際学会の参加が難しくなり、海外からの患者さんも減る中で、英語を使う機会が劇的に減っていることを実感しました。 そろそろ海外出張も可能になってきそうなので、また英語での発表ができるようweb英会話に通うことを密かに決意しております。 レアジョブ?DMM?迷っているのでどなたかお勧めがあれば教えてください。

最後に、このような貴重な機会を与えてくださった坂本先生に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。


現地参加者の集合写真 破天荒な人がいます


文責:帝京大学ちば総合医療センター 助教 若井 健


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第1回 日本泌尿器科学会千葉地方会学術集会

みなさまはじめまして! 泌尿器科入局1年目の新井裕太郎と申します。 現在船橋市立医療センターで研修をさせていただいております。

先日開催されました第1回日本泌尿器科学会千葉地方会についてご報告させていただきます。

今回私も演題を応募させていただいたところ、第一演者という大役を仰せつかりました。 はじめての地方会で右も左も分からなかったので、普段からご指導してくださっている武井先生に相談いたしましたところ、地方会が盛り上がるようなスライドを、とのアドバイスをいただきました。 日常の業務の傍ら、スライド作成に取り掛かりました。


いつもお世話になっている船橋市立医療センター泌尿器科の先生方と私(右)
部長である佐藤先生の誕生日をお祝いしました


そうこうするうちに第一回千葉地方会当日を迎えました。 会場は幕張メッセ国際会議場でした。 国際展示場で就活イベントも同時開催されていて、会場周辺はスーツ姿の人で溢れかえっていました。 全員千葉地方会参加者だと思い込んでいたので気絶しそうになりました。


会場は幕張メッセ国際会議場です
第23回日本正常圧水頭症学会も同時開催されていました



市川先生より開会の辞を頂きました ワクワク



あっという間に私の発表の時間が来てしまいました



千葉地方会の絆 よろしくお願いします! ということで発表は無事終了しました



一般演題の応募は22演題、にものぼりました 質問も飛び交い大盛況でした
同期の池原先生も鋭い質問を投げかけていました


今回、千葉大病院や千葉大関連の市中病院をはじめ、東京慈恵会医科大学付属柏病院、東邦大学医療センター佐倉病院、順天堂大学付属浦安病院、日本医科大学千葉北総病院、国際医療福祉大学成田病院、東京女子医科大学附属八千代医療センター、帝京大学ちば総合医療センターなど非常に多くの施設から参加していただきました。 大学の垣根を超え、“One Team”であることを実感することができました。



また東京大学医学部 泌尿器科学教室 教授 久米 春喜 先生からはCRPCの治療戦略について特別公演をしていただきました。 大変貴重な発表をありがとうございました。


最後に集合写真
ヤー!のポーズですね!



今村先生をはじめとして運営をしてくださった千葉大の先生方 本当にお疲れ様でした!
ありがとうございました!


以上で第一回千葉地方会のご報告とさせていただきます。 たくさんの発表を聞くことができて、大変貴重な経験ができました。 初めての地方会であり戸惑いの連続でしたが、普段お世話になっている船橋市立医療センターの先生方、千葉大病院の先生方にもご助力いただき私自身も無事に発表を終えることができました。 ありがとうございました。

この経験を研修生活や日常診療にも生かすことができるよう頑張ってまいります。 今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。

文責:後期研修医 新井 裕太郎


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Urology Today in Chiba 2022

皆様、初めまして!2022年度入局で千葉大学医学部附属病院勤務の岡龍司と申します。

まずは軽く自己紹介をさせていただきます。 出身大学は高知大学です。 まわりには川と畑と山しかありません! 大学までの道のりは蚊柱(柱上の蚊の塊)だらけなので、口の中に蚊が入りながらもなんとか通学していました。 それでもお酒や刺身はおいしく、今思えば住めば都だったなと思います。


左は高知でイチオシのお店「黒尊」の鰹のたたきです。 右は家の目の前の風景です。


卒業後は無事(?)千葉に帰り、初期研修は済生会習志野病院に行っておりました。


左から済生会習志野病院の山瀬先生、同期で現在船橋中央病院の福井先生、私です。
その後千葉大学泌尿器科に入局し、千葉大学で大変充実した研修を送らせていただいております。


さて自己紹介が長くなりましたが、今回はUrology Today in Chiba 2022に参加させていただいたのでその様子をご報告いたします!

Urology Today in Chibaは千葉大学泌尿器科に興味のある学生さんや入局を考えている初期研修医を対象に毎年行われている行事です。 昨年はコロナの影響でWeb開催でしたが、今年は会場参加とZoom参加のハイブリット形式でした。 会場はオークラ千葉ホテル・船橋医療センター・横浜労災病院の3つあり、現地参加は合計53名、オンライン参加は33名で、医学部生6名と初期研修医10名が参加しました。



前半は山田康隆先生、佐藤広明先生、竹内信善先生のご講演で、千葉大学泌尿器科についてそれぞれ非常にユニークな観点からご紹介してくださいました。 会場の雰囲気はとても温かく、学生さんや初期研修医は千葉大学泌尿器科の雰囲気を感じ取れたのではないかと思います!

山田先生のご講演には間に合わず、残念ながら拝見することはできませんでしたが、ボストン留学の様子についてご報告してくださったそうです!


座長の坂本先生              会場の雰囲気




佐藤先生のご講演「今が旬!尿路上皮癌診療up to date」です。 題名通り、佐藤先生のご講演には「旬」が詰まっていました。 旬の茂原や旬の泌尿器科はこれからも盛り上がっていきそうですね!



竹内先生のご講演です。 ちーばくんが膀胱と前立腺の形に似ているという斬新すぎる切り口から「ちーばくん in ちーばくん」という名言を作り、会場は大盛り上がりでした!



後半は市川教授に座長が変わり、金沢医科大学泌尿器科学准教授の井口太郎先生のご講演でした。 前立腺癌治療の選択肢は様々ですが、患者さんの希望に合わせて柔軟に対応していく必要があることを学びました。 自分は今年度上半期でAチームに所属させていただいているため、前立腺癌にはまだあまり触れておりませんが、Bチームでの診療も楽しみに感じました。



最後にオークラ千葉ホテル会場の全員で写真を撮って解散となりました。 参加した初期研修医の中には、研修医時代の後輩や高校の同級生や外勤先の後輩などの知り合いも多く、来年どんな後輩が入局してくるのか期待すると同時に、この人についていきたいと思われるような先輩になるために今後も精進していきたいと感じました。

長々と失礼いたしました。 千葉大学で働き始めて4か月が経とうとしており、まだまだ分からないことだらけですが、日々成長を実感しております。 上級医の先生方にはいつも丁寧なご指導をいただいており、本当に感謝しかありません! 2年目の先輩方にも大変助けられております。 今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします!

文責:後期研修医 岡 龍司


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New Generations Prostatic Night vol.2@京成ホテルミラマーレ

皆さんこんにちは!大学院博士課程3年の齋藤心平と申します。

少しずつ夏の気配が近づいてきた今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。全国的に3回目のワクチン接種も広がり、この長い新型コロナウイルス感染症との戦いにも希望の光が見えてきた中で、少しずつではありますが対面での勉強会などにも参加できるようになり、大変嬉しく思っております。

さてこの度、若手泌尿器科医を対象とした前立腺癌治療に関する研究会「New Generations Prostatic Night vol.2」(通称:プロナイ)に参加させていただきましたのでご報告いたします。研究会は会場参加とzoomによるオンライン参加のハイブリッド形式で開催されました。当日は千葉大学に加え、船橋市立医療センター、千葉県がんセンター、東京慈恵会医科大学柏病院、日本医科大学千葉北総病院など多くの泌尿器科の先生方が参加され活発な議論が行われました。


当日の講演会スケジュール


「記録より記憶に残る会」をコンセプトに、座長の千葉大学竹内先生による会場全体の心を鷲掴みにするユニークなopeningに続き、各施設の前立腺癌治療における化学療法の使用法について発表がありました。同じ抗がん剤でも各施設により入院、外来と投与方法が異なる実際を知ることができ大変勉強になりました。


座長の竹内先生                  当日の会場の雰囲気



千葉県がんセンター勤務で同門の井上先生:愛犬の写真と共に化学療法の実際をお話しされていました!



東京慈恵会医科大学附属柏病院の小池先生:「柏から世界へ」熱いスローガンをお持ちでした!



日本医科大学千葉北総病院の大林先生:自施設スタッフを独自の視点で面白く紹介してくださいました!


そして教育sessionでは船橋市立医療センターの武井先生より「前立腺癌の治療・化学療法の役割~泌尿器科医の使命~」というタイトルで講演をいただきました。


気合の入った服装で熱く講演される武井先生


講演の冒頭では、今をときめくZ世代(1990年半ばから2010年代生まれの世代で情報発信・収集を得意とし、これから社会の中心となっていく人々)に関するお話をいただき、私たち泌尿器科医も医療だけではなく、情報の発信や収集能力にも長けた存在へと進化していかなくてはという強い使命感を覚えました。後半には、さまざまな薬剤により複雑化している前立腺癌治療におけるポイントについて講演いただき、明日からの診療につながる非常に有意義なお話を聞くことができました。


講演会後に全体で記念撮影 ※撮影時以外はマスクを着用しております。


今回の研究会を通じて、千葉大学の関連病院以外の先生方とも交流を深めることができました。前立腺癌を含め、よりよい診療のためには医療者同士の良好な関係性の確立が不可欠だと考えます。武井先生の講演にもありましたが、第1回プロナイに参加された東京慈恵会医科大学柏病院泌尿器科柳澤先生のお言葉「患者さんをHappyに!」、ここに全てが詰まっていると感じました。

私自身、医学的な知識はもちろん不可欠ですが、人との繋がりを広げ、医師として人間としてより一層成長できるようこれからも診療、研究に励んでいきたいと思いますので、皆様これからもご指導ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。

泌尿器科に興味のある学生さんやこれからの進路として考えている研修医の皆さん、千葉大学泌尿器科のモットーである”One Team”となり、千葉の医療、日本の医療を一緒に盛り上げていきましょう!

文責:大学院生 齋藤 心平


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病院長表彰の受賞報告

千葉大学医学部附属病院病院長表彰の受賞につき、坂本信一准教授より泌尿器科通信の寄稿をご推薦いただきましたので、筆をとらせていただきました。佐塚智和と申します。

私は、普段腎癌・膀胱癌の診療や研究を担当させていただく機会が多く、日々グループのメンバーに助けてもらいながらどうにかやっております。ロボット支援手術や複雑化している全身治療の影響もあり当院での癌治療の責務は大きくなっていると感じています。患者さんの紹介におきましては関連病院ふくめ近隣の先生にこの場をお借りして御礼申し上げます。開腹手術や腹腔鏡手術では対応が難しい場合もロボット支援手術であれば対応できることも多々あり、手術のクオリティーが向上していることを実感しております。またスタッフの先生にも助手を通して手術の工程や手技の意義を理解してもらったのちに、術者を積極的に行ってもらっています。

先述の通り、紹介患者数の増加もあり腎癌・膀胱癌のロボット支援手術の予定は5か月程度先まで埋まっており、診療科内の先生にも多大なご負担をおかけしながら、患者さんに質の高い治療を適切なタイミングで提供できるように取り組んでいます。手術患者数の増加はただ手術が大変になるだけではなく、周術期の管理や、昨今の医療安全の意識の向上を考慮した細やかなインフォームドコンセントが必要です。ひと昔前と比較すると1症例あたりにおける対応時間が増えています。外来診療におけるスタッフ一人毎の負担は増大の一途をたどっております。それに加えCOVID19の影響で入院患者数制限やコロナ対策チームへの人員派遣もありました。

そこで市川智彦教授にご指導をいただきながら、新井隆之助教、佐藤広明助教をはじめ千葉大学の多くのスタッフのフォローをいただき、長時間の議論を重ね、膀胱癌に対する化学療法GC療法におけるみはま病院との病病連携、腎癌術後の画像経過観察における同門のクリニック先生方との病診連携を開始しました。多くの関連の先生方のご尽力を賜り開始することができました。同門の先生方のご理解ならびにご協力なしでは進めることができなかったプロジェクトでございます。心より御礼を申し上げます。幸いにもこれらの取り組みを評価いただき、このたび「千葉大学医学部附属病院病院長表彰」を2021年にみはま病院との連携、2022年にクリニックとの腎癌術後経過観察連携につき受賞させていただきました。写真は新井先生、佐藤先生と一緒に賞状をいただいた時に撮影したものになります。2人の先生には、私自身がチームの年長者となったときから一緒に苦楽をともに経験し、チームを前進させるために多大な尽力をしていただきました。正直かなり疲れていると思います。毎日一緒に仕事をしているため、面と向かって御礼を伝えることは少し照れ臭いですが、この場をお借りして感謝の意をお伝えさせていただきます。また今後も末永くよろしくお願い申し上げます。

取り留めもない文章になってしまいましたが、今回の受賞だけではなく、私がやっている仕事は、周りにいる先生に助けてもらいながら成り立っていることをこの文章を作成している今も痛感しております。私一人で、できることは本当に小さいことですが、私の周りのスタッフと一緒であれば今後もさまざまな課題にチャレンジできると確信しています。今後ともよろしくお願い申し上げます。


左から新井先生、佐塚、佐藤先生


文責:講師 佐塚 智和


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泌尿器科スクラブ計画&フレッシュマン合同勉強会

皆様はじめまして。 昨年度より入局いたしました渡邊広毅と申します。

早いもので泌尿器科として勤務して約1年間経ちましたが、初めはわからないことだらけでしたが諸先輩方の指導のおかけで少しずつですが成長を感じられる充実した1年を送ることができました。

記事に先立ちまして私の自己紹介をさせて頂きます。 出身大学は千葉大学で初期研修は済生会習志野病院で行っていました。 昨年度は大学病院で専攻医として研修させていただきました。今年度より君津中央病院に勤務しております。

学生時代は硬式野球部に所属しており、坂本先生を始めとしたたくさんの先輩方が泌尿器科に入局しています。 泌尿器科入局後もチームプレーの重要性を痛感する毎日で、使う棒がバットから金属カテーテルになっても根本は同じだなと痛感しております。

さて、今回は泌尿器科としてスクラブを作成した件と、3月にあったフレッシュマン合同勉強会についてご報告させていただきます。

君津中央病院の医局立ち上げの際にスクラブを作成したとの情報を耳にした坂本先生のアイデアで始動した泌尿器科スクラブ計画ですが、先日納品されました。


左)フレマンや若井先生、坂本先生と意見を出し合ってデザインしたスクラブ
右)スクラブ作成班の若井先生と渡邊


現在大学病院はA班、B班で別れておりますが、このスクラブを着てOne teamとして常に協力しながら日々診療をしております。

スクラブの背面は「Chiba University Hospital Urology Team」とシンプルなので、同門の先生方にも着て頂きやすいものになっています。 今年いっぱいは追加発注も受け付けておりますのでこの記事を見て発注したいと思った方がいましたら私までご連絡お願いします!


泌尿器科スクラブでヤーのポーズをとる泌尿器科一同


続きまして第2回フレッシュマン合同勉強会について報告させていただきます。 前回に引き続き千葉大学医学部附属病院、君津中央病院、船橋医療センターの3病院をzoomで繋いで行われました。

今回は君津中央病院樋口先生によるHoLEPの講義、船橋医療センターの武井先生によるTURBTの講義、そしてディスカッションという流れで行われました。


TURの講義をする武井先生と武井先生の広背筋に驚く樋口先生、小林先生


各病院で手術の際に様々な工夫をしていることを知れて大変有意義な時間でした。 今回学んだことを自分が執刀する際に取り入れてみようと強く思いました!


千葉大会場のメンバーで集合写真


この度はこのような貴重な機会を与えていただき、企画してくださった若井先生、武井先生、樋口先生に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

文責:後期研修医 渡邊 広毅


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HoLEP初期トレーニングについて

泌尿器科1年目の森川です。今年度は青葉病院に勤務し、主にHoLEPに打ち込みました。

入職時は、前立腺の境目って見てもよくわからないし、レーザーとか打ったことないし…といった感じでスタートしました。

視覚的な情報はあってもどこから手を付けてよいかわからない… ―――それはちょうど、難解な譜面を眼前に、譜読みを始めるときのようでした。

というわけで僭越ですが、今年一年を通して学んだHoLEPの初期トレーニングについて、趣味のピアノで一つの曲を取り組む工程になぞらえて語らせていただきます。(むりやり)


↑モーリス・ラヴェル『夜のガスパール』(Gaspard de la nuit)
🎼主観メモ:ラヴェルは響きが美しく耳なじみがいい曲調ですが、その実態は近代和声の緻密な組合わせであり、和音の予測がしにくく(和音を読むとき1音1音確認しなければならない)、「譜読みめんど…」な作曲家の代表格です。 この曲は弾きたいけど譜読みで心が折れて手が付けられていないです。 “the 印象派”なアンニュイでおしゃれな曲です。


♪まず、新しい曲をはじめるときは譜読みです。 曲の大まかな流れを一通りインプットします。 何も知らない状態で読んでいくのは時間がかかりますのでまずは音源を探して聞きあさります。
⇒他の症例の手術記録や、教育ビデオなどを見あさりました。 音声付で初心者向けの内容を説明してくれるので、視覚情報付きで流れを覚えるのに重宝しました。

♪一通り耳で覚えたあと譜面をみると、かなり曲をイメージしやすくなっていますので譜読みをしちゃいます。
→譜読みがおわったらとりあえず指になじむまで弾き込みます。
⇒とりあえず一人で完投できるようになるまで経験を積ませていただきます。



♪曲をこう表現したいとか曲相を出したくなります。 自分一人では限界があるので指導者にご意見をいただきつつ、細かい表現記号や指示記号に目を向けてあらためて楽譜をみます。 自分の理想にちかい音源を探したりもします。
⇒なんかここうまくないな…と思うところをなるべく自分見つけて(もしくは見つけていただいて)次回意識したり、他の先生方の手術を見学しては新しい発見があり、学ばせていただきました。

以上、かなりこじつけて、工夫してます風に書かせていただきましたが(・_・;)、、、 とにかくこの一年間、たくさんの経験の機会をくださり、稚拙な疑問質問にひとつひとつ丁寧に答えてくださり、なによりいつもおおらかにご指導くださった当病院の諸先輩方に対し、感謝の念でいっぱいです。 今年のこの経験は、自分が先輩医師になった際の後輩指導に生かし、還元できたらと思います。

今後ともたくさんのご指導をいただけますと幸いです。 よろしくお願いいたします。

文責:後期研修医 森川 真衣


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2022.2.10 フレマン引き継ぎ

皆様はじめまして! 2021年度入局の田中 慧樹(さとき)と申します。 今年は初期研修から引き続き横浜労災病院で忙しくも充実した研修生活を送らせていただいております。

横浜労災病院は県外で距離も離れており、馴染みのない先生も多くいらっしゃることと思います。 我らが永田部長率いる個性豊かな先生が揃い、日々多くの患者さんの診療に当たっています。 特に副腎疾患に関しては国内でも有数の施設となっており、年間60-70例の副腎手術をおこなっております。

また、当院泌尿器科の特徴として課外活動は外せません! ランニングや水泳、筋トレなど運動不足で悩まれる方にはピッタリの環境で、カナヅチだった僕もこの3年間で稚拙ながら泳げるようになりました。 僕と同じく水泳が苦手な方は是非宮崎コーチの指導を仰いでみてはいかがでしょうか!

さて、私自身のご紹介が遅れました。 北海道生まれ北海道育ち生粋の「道産子」です! 実家は農家でのびのび育ててもらいました。 (のびのび育てられすぎたかもしれませんが、、)


夏の菜の花畑



冬の畑


部活は高校から大学まで硬式テニスをしていました。 ウロテニス部があれば是非参加させて頂きたいです! (ランニング、筋トレにも付き合っていただける方、大大募集中です)

さて、少し前座が長引きましたが本題のフレマン引き継ぎに入らせて頂きます。 集合は12:30 僕は初対面のフレマン同期も多く、少しドキドキしていました。 天気はあいにくの雪でしたが遅刻者は1人もなく(?)カンファレンスルームで集合です!


集合写真 (僕はまだ少し緊張していました笑)
写真手前左から小林先生、森川先生、田中、新納先生、服部先生、岩井先生
奥左から岡先生、池原先生


宮本先生が中心となり引き継ぎをして頂き、続いてfusion biopsyの説明にうつりました。 1時間ほど時間をかけ、業者の方に丁寧に説明して頂きました! 4月まで忘れないように、、とみんな頑張ってメモを取っていました。
いやーそれにしてもむずかしい!


みんな真剣な眼差しです!



実践練習に励む池原先生
この後も入れ替わりみんなで練習..練習..


その後は宮本先生、青藤先生に院内案内をしてもらい引き継ぎ終了です! 研究棟では梨井先生、そして研修医時代の恩師の佐藤航大先生にもお会いすることができました。 その後私は来年の物件契約を済まし、期待に胸を膨らませながら横浜へと帰還いたしました。

4月はご迷惑をお掛けすることもあるかもしれませんが、少しでも早く業務に慣れチームメンバーとしてお役にたてるよう、そして泌尿器科医として成長できるようフレマン一同力を合わせて頑張って参ります! 温かいご指導のほど何卒よろしくお願いいたします。

文責:後期研修医 田中 慧樹


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2022.1.29 第45回千葉泌尿器科同門会学術総会

皆様、初めまして! 入局1年目、現在千葉医療センター勤務の岩井純平と申します。

記事に先立ちまして自己紹介させていただきます。 育ちは千葉大学附属幼稚園~中学校にダッシュ通学、県立千葉高校にチャリ通学と生粋の千葉市民でございます。 新潟大学を経て、故郷千葉の泌尿器医療に貢献すべく戻ってまいりました。 部活は市川教授と同じくバスケットボール部! 趣味はキャンプなどのアウトドアです。 ウロキャンプ部などありましたらぜひ入部させて下さい。


新潟の長岡花火 フィナーレのフェニックスは一見の価値ありです!
また開催できる日には皆さんもぜひ行ってみて下さい



新潟は特別有名な観光スポットはありませんが、米! 日本酒! 海鮮!
ラーメンも美味しいお店が多く、ラーメン王国らしいです。
写真は学生時代のバイト先送別会の1枚。 実は新潟市にも芸妓さんがいるんです!
新潟でお座敷遊びをしたい方は岩井まで。
お目汚し失礼しました(お酒で顔が赤くなっているだけです、はい)。


前置きが大変長くなってしまいましたが、この度同門会へ初参加させていただきましたのでご報告いたします! ペリエホールでのハイブリッド形式の開催となりました。

会場は密回避のため各テーブル1人体制でしたが、会場に入ってすぐコートを脱がざるをえないほどに熱気溢れる活発な討論が繰り広げられておりました。


zoomを通して全国・いや全世界から大勢の先生が参加、活発な意見交換がされておりました
写真は質問する私の初期研修先・船橋市立医療センターの師匠武井先生
私も一泌尿器科医として堂々とディスカッションに参加できるよう精進します


セッションではフレッシュマンの同期も大勢発表しており、各病院にいる同期の仕事ぶりが垣間見え大変モチベーションが高まりました。 先輩方の発表は、内容はさる事ながらスライドの見やすさや質疑への対応など参考になることが沢山ありました。 大学院の先生方の発表は、私が数年後にそのポジションにいるとは到底思えないようなハイレベルなもので圧倒されました。

私も症例報告で恐縮ではございますが、セッションに参加させていただきました。 実は同様の演題を学会でも発表させてもらいましたが、今回の同門会の方が緊張しました。


発表する岩井、来年度は前をもっと見て行おうと反省の1枚



円滑な発表のため裏方の仕事をしてくださっている木下先生(左)、渡邊先生(右)とそれを監視する青藤先生(奥)
来年度もお任せ下さい!


総会では功労賞や同門会学術奨励賞、ベストプレゼンター賞などの授賞式や、我ら新入局員の紹介などがありました。 どの発表も素晴らしかったですが、ベストプレゼンター賞特別賞の小林先生の発表は泌尿器科的なインパクトがあり個人的にも印象深かったです。

新入局員の紹介ムービーはどうだったでしょうか? 現在千葉大にいる宮本先生がYouTuberさながらの編集力で10人も各所に散らばって働いている同期の動画をまとめてくれました。 来年度も11人入局とのことで、後輩の勢いに負けないよう頑張ります!


同門会学術奨励賞を受賞された左から佐藤先生、金坂先生、鎌田先生とバンクーバーにいらっしゃる滑川先生(モニター下)



会場参加のフレッシュマン同期集合写真、他に4名います



最後に集合写真で恒例のヤー!


このような記事を今まで書く機会があまりなく、稚拙な文章となってしまっていることをご容赦下さい。

もう3年目に突入してしまったコロナ禍ですが、ハイブリッド形成になったことで多くの先生方の発表を聞くことができ大変貴重な経験となりました。 個人的には、普段会えない飲めない同期と直接会うことができ、来年度お世話になる大学病院の先生方にもお会いできた刺激的な日となりました! 今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

文責:国立千葉医療センター 後期研修医 岩井 純平


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第21回千葉泌尿器腹腔鏡教育プログラム+若手泌尿器科会議

はじめまして、本年度より千葉大学泌尿器科に入局させていただき現在は君津中央病院で働いている小林和樹と申します。

少しだけ私の自己紹介をさせていただきたいと思います。 出身は千葉大学で初期研修は現在働いている君津中央病院で行っておりました。

趣味は音楽フェスやライブに行くことです。 ご存じの通り、昨今のコロナのあおりを受け中止が相次ぎ中々楽しめない日々を過ごしていました。 ただ最近は少しずつ規制も緩和されてきておりルールの範囲内で参加できるようにまでなってきました。 写真は年末にカウントダウンフェスに参加してきた際に撮影してきました。 1人も感染者を出さないように万全の対策で臨んでいます。 いつかマスクもなく大声で楽しめる日が来るといいですね。


徹底した感染対策がうかがえます!



Don'tstop the music & festival!!!


さて今回は第21回千葉泌尿器腹腔鏡教育プログラムについてと年2回Zoomで行われている若手泌尿器科連絡会議について報告させていただきます。

まず、第21回千葉泌尿器腹腔鏡教育プログラムは2021/12/11コヴィディエンジャパン様の御協力のもと佐塚先生、新井先生のご指導で行われました。 千葉大学の医局からはフレッシュマン6人(小林、桂先生、青藤先生、田中先生、宮本先生、渡邊先生)、山勢先生、松井先生、寺中先生が参加しました。 初めて行う腎(豚)摘出に悪戦苦闘しながらも、なんとか摘出し安堵するとともに普段、上の先生方が何気なく行っている行動一つ一つに意味があるのだなと実感させられる一日となりました。 佐塚先生、新井先生ご指導ありがとうございました。


プログラム開始前の記念撮影


次に2021/12/13に昨年に引き続きZoomにて千葉大同門による若手泌尿器科連絡会議が開催されましたのでご報告させていただきます。

今回は市川先生のお話に加えて、前原先生による済生会宇都宮病院、鈴木先生による成田赤十字病院、日野先生によるJCHO東京新宿メディカルセンターの紹介がありました。 私自身、研修病院から引き続き入職し自病院のみしか経験してこなかったため他病院の現状をうかがうことが出来るのは非常に貴重であり、とても身になるお話ばかりでした。 将来に対するイメージはまず知ることからと改めて感じました。 本来であれば、実際に集合して意見交換することでより将来像を描くことが出来るのかもしれないと思うと少し残念です。 コロナが終息した暁には他愛もない話をたくさんしたいですね!!!

また写真はないのですが今回のZoom会議には来年度から入局される先生方の姿もあり、いよいよ私にも後輩ができるのかと期待するとともに、しっかり見本になれるような姿を見せなきゃなと身が引き締まる思いでした。

最後になりますが来年度は千葉大学医学部附属病院で働かせていただく予定になっておりますので、ご指導のほどよろしくお願いいたします。

文責:後期研修医 小林 和樹


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【国内留学記】東京医科大学医学総合研究所分子細胞治療研究部門

皆様こんにちは、大学院2年次の田村貴明です。 千葉大学を2014年に卒業し、現在、『東京医科大学医学総合研究所分子細胞治療研究部門』という所で泌尿器がんの基礎研究に携わっております。 え?千葉大学の大学院生なのに?と感じられるかもしれません。 我々千葉大学泌尿器科学教室には医局の先輩たちが築いてこられた多様なネットワークがあります。 大学院生は、必ずしも泌尿器科学教室内で研究をするわけではなく、学内の他研究室に受け入れていただくこともあれば、わたしのように他施設に受け入れていただいて研究生活を送ることもあります。 様々な事例を知りたいという方、是非ともわたくしの先輩方が投稿された泌尿器科通信の過去記事をご覧ください!

さて、わたくしの受け入れ先のボスである落谷孝広教授は、“エクソソーム”という物質の世界的な研究者です。 もともと国立がん研究センター研究所分子細胞治療研究分野分野長として、エクソソームによるがん悪性化機構の解明と、それに基づく診断・治療法の開発において世界を牽引されました。 東京医科大学に移ったいまもなお、がん以外にも研究領域を広げ、世界の第一線でご活躍の先生です。 かつてパリで芸術家を志し、また生活費を稼ぐためにオートレーサーをされていた経歴もお持ちです。 わたしは東京医科大学に研究室が移ってから、落谷教授に師事しておりますが、偉大な背中から学ぶところは多く、充実した修行の日々を送っております。


2020年3月、東京医科大学にて落谷教授と



2022年1月某日の実験室風景


エクソソームは、細胞外小胞というあらゆる細胞が分泌するメッセージ因子のうちのひとつであり、直径約100 nmと、コロナウイルスとほぼ同じ大きさの脂質二十膜構造をとる顆粒状物質です。 細胞はこのエクソソームにたんぱく質やマイクロRNAなどの生理活性分子を搭載して運ぶことで別の細胞にメッセージを伝え、受け手の細胞に変化を起こしていることが分かっています。 サイトカインやケモカインと同様、がんの悪性化に多段階に関わっていることも知られており、例えば、低酸素環境下において、がん細胞は血管新生を促すために血管内皮細胞にエクソソームを送り込み腫瘍血管を作成します。

また、がん転移機構においても、生体バリアとして重要な血液脳関門を突破するようなエクソソームを原発巣から送達し、脳転移を成立しやすくさせることも報告されています。 (国立研究開発法人国立がん研究センター分子細胞治療研究分野研究プロジェクト, 国立研究開発法人国立がん研究センター広報プレスリリース

他にも、エクソソームによって免疫細胞の活性化を抑制してしまうなど、がん細胞は自身にとって有利な環境をエクソソームの分泌によって実現しながら生存していくことがわかっているのです。 とても興味深いですよね。 このようなエクソソームを対象とした、がん診断・治療法の開発研究は、近年、世界中で爆発的に進んでいます。


がん微小環境とエクソソーム


エクソソームの研究はがん領域にとどまるわけではありません。 ある種のエクソソームは抗炎症・抗線維化作用をもつことからコロナウイルス関連肺炎の治療に応用されつつありますし、またアンチエイジングの文脈において美容医療への応用も進んでいます。 さらには化粧品や食品、サプリメントと応用範囲はとどまることを知りません。 ヒトに限らず動物に関わる研究もあり得るわけですから、教室が抱える共同研究先は多方面に渡り、多種多様なプロジェクトの話題は大変刺激的です。 泌尿器科、という枠組みにとらわれて研究をしていては勿体ないな、と素直に感じますし、サイエンスに関わる者として幅広い見識を備えることや他領域の研究者を巻き込む人間力も必要であることを肌で感じております。

研究室は東京のど真ん中、都庁のほど近くにありますが、このコロナ禍においては誘惑の種もありません。 研究に没頭するには絶好の大チャンスです。 自身の研究が、何か人類のために貢献できるかは分かりませんが、今しばらくは修行の身として、落谷教授の下でサイエンスと真摯に向き合ってみようと思います。 泌尿器科学、医学、その先の世界へ。千葉の医療、日本の医療、その先の世界へ。

これからこの道へ進まれる皆さん、千葉大学泌尿器科で一緒にがんばってまいりましょう!!!


2020東京オリンピックブルーインパルス展示飛行(研究所横の新宿中央公園で撮影)




文責:大学院生 田村 貴明


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SGLT-2阻害剤の阪大 金井好克教授 千葉大客員教授に就任

この度、糖尿病の治療に革命を起こしたSGLT-2阻害剤を創薬された大阪大学 金井好克教授が千葉大学の客員教授に就任いただきました。

金井教授は、2020年に内閣総理大臣賞を受賞され、今後、ノーベル賞を取るのではと噂されている人物です。

何を隠そう、金井教授は、私の大学院時代の直接の指導教官でした。 当時、大して興味ない私を研究の世界に引き込んでいただいた方でもあります。 厳しい指導の裏には、研究に対する情熱と生命に対する愛情を感じました。

現在も、当科とがん特異的アミノ酸トランスポーター:LAT1阻害剤の創薬へ向けて共同研究を行っております。 大学院時代から、もう20年たちましたが、いまだに、子弟関係を保ちながら研究にかかわる機会がこの様にあることを非常に嬉しく思います。


2020年 内閣総理大臣賞受賞時の金井教授(安倍首相の右隣り)



金井研訪問時(左 研究の師匠であるタイMahidol大学のArthit先生、右 金井教授)




文責:診療准教授 坂本 信一


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千葉大泌尿器科vs慈恵医大泌尿器科

皆さんこんにちは。現在千葉大学病院にて後期研修3年目の木下涼と申します。 先日千葉大泌尿器科vs慈恵医大泌尿器科という歴史的なフットサルの交流戦が開催されましたのでご報告致します。

あまり関係ありませんが、ここ最近ずっと考えていることは、大学での学生生活6年間かけて、千葉大サッカー部で培った、“足でボールを扱う”という技術を、いかに臨床に応用することができるかということにつきます。 数ある球技の中で、脳から最も遠い足をメインで使う競技はサッカー、フットサル(、セパタクロー?)くらいかと思います。 現時点で僕個人としては、手洗いをした後オペ室のドアを開ける時と、患者さんを移動させるときに固定されたベッドを解除するときくらいにしかその技術を応用できていないので、今後はTURやロボット手術にも応用できるよう日々思考をめぐらせています。

本題に入ります。 現在船橋市立医療センターの医療を一身に背負って立っている武井先生と、大学サッカー部時代からの長年の戦友である慈恵医大出身、現在慈恵医大柏病院泌尿器科の相川先生の企画で、千葉大泌尿器科、慈恵医大泌尿器科のコラボフットサル大会@豊洲フットサルコートが開催されました。

千葉大チームのメンバー編成ですが、我らが頼れるチームの心臓 千葉のイニエスタこと武井Dr、千葉寺からがんセンターへの心臓破りの坂で心肺機能をジャマイカ人並みに進化させたという噂の馬場Dr、 血圧を測らないという新治療の開発に成功し高血圧を完治させ、カンデサルタンを自己休薬中、treatment free前原Dr、船橋医療センターのオペ室Nsと和親条約締結に成功した船橋のペリーこと初期研修医2年目の池原Dr、 千葉大学食道胃腸外科にドッペルゲンガーの存在がささやかれているこちらも船橋初期研修医の新井Dr、 そして2020年にはサーフボードを購入し海を制すると思いきや2021年は空を制することを目論んでおります わたくしcaptain 木下の6人となりました。


全体の集合写真 スペシャルゲスト坂本先生 (※プレー中はマスクを着用しております)


慈恵大チームも8名ほどの先生にお集まりいただき、1試合7分ハーフ×2=14分の試合を4-5試合ほど行いました。 お互い一歩も譲らぬ熱い試合が繰り広げられ、合計スコアでは惜しくも千葉大チームが1歩及ばず惜敗という結果となりました。 (点が入りすぎて詳しいスコアは覚えていません。申し訳ございません。)

我らが千葉大が誇る精鋭たちを招集し臨んだ一戦だっただけにcaptainとしてとても悔しく思います。 次回開催されることがあれば結果にもこだわった戦いを追求していきたいと思います。


慈恵医大の精鋭たち ペットボトルの量からも戦いの激しさがうかがえます


コロナ禍でオンラインでの会合が増える中、他大学の医局の先生方とこのような形で交流ができたことはとても貴重な機会でした。 医療以外の場面でコラボレーションすることによって新たな発想が生まれ、結果として医療にプラスになることもあるかと思いますので、今後積極的にこのような機会を増やしていければと思います。

個人的にはサッカーではなくフットサルを久しぶりに経験でき、フットサルでは狭いコートの中で、状況判断が少しでも遅れてしまうとすぐに相手に囲まれてしまうことの厳しさを改めて思い知りました。 狭い環境ということで、腎尿管全摘の下腹部操作や、近年件数は減ってきているかもしれませんが開腹前立腺全摘にもフットサルの動きを応用できるようイメトレをしているところですが、どうもうまくいきそうにありません。 どなたかいいアイデアお持ちの方いらっしゃいましたら個人的に連絡いただけましたら幸いです。

長文、駄文失礼致しました。 今後感染症には注意しながらも、このような交流を増やしていければと思います。 フットサル以外でも医局全体を通して盛り上げていきましょう。

文責:後期研修医 木下 涼


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Stanford大学と千葉大泌尿器科提携 Creating Social Value(CSV)へ向けて

以前から交流いただいているStanford 大学の池野文昭教授がFumiaki Ikeno's Profile | Stanford Profiles 千葉大学の客員教授に就任されました。

池野教授は、スタンフォード大学における医学系Translational Research & Entrepreneurship Educationの専門家です。大学以外にも、自らもVenture Capitalistとして、シリコンバレーのベンチャー企業への投資なども行っております。

今後、千葉大学泌尿器科とStanford大学との交流を通して、新しい時代へむけて、バイオデザイン、医工学、創薬などCreating Social Valueを追求していきたいと考えております。

池野先生のYoutubeのLink From Rural Medicine care(future)to Silicon Valley(present) | Fumiaki Ikeno | TEDxHamamatsu - YouTube


池野教授とのZoom会議の様子(左上:池野先生、左下:裵先生、右下:田村先生、右上:坂本)




文責:診療准教授 坂本 信一


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腹腔鏡トレーニングモデル試作品開発 ~KOTOBUKI Medical~NHK World取材 2021/10/17@船橋市立医療センター手術室

皆様お久しぶりです、船橋市立医療センター泌尿器科医長兼サーフィン部員の武井です。

今回は、船橋医療センター外科夏目先生とKOTOBUKI medicalのコラボにて腹腔鏡トレーニングモデルの開発を行う企画に、泌尿器科領域の意見も取り入れるべく参加させていただきました。なんと、本企画はNHK Worldさんの取材が入りました!

KOTOBUKI Medicalは「すべての人が安心して手術に臨める社会をつくる」をコンセプトに手術トレーニング用機器を開発しているメーカーです。(https://kotobukimedical.com/より引用)

KOTOBUKI Medicalの代表作である、全く新しい模擬臓器「VTT(Versatile Training Tissue)」は鉗子操作や縫合のみならず電気メスにも対応可能なコンニャクを主成分とした模擬臓器です。VTTは人体組織に非常に近い感触と強度を持ち、3Dプリンタで形状も自在に変えられるため、様々な臓器へのカスタマイズが可能です。植物由来の原料を使用しているため環境にも優しいのが特徴です。

今回は主にダビンチ手術トレーニングで使用するドライボックスおよび、VTTの試作品の開発に参加させていただきました。


骨盤モデルのドライボックス試作品



ボックス内にリアルな骨盤模型を挿入



骨盤内での膀胱尿道縫合のトレーニングに挑戦


手術に臨む前にシミュレーターやダビンチ実機を使っての縫合トレーニングを行いますが、これまではフリースペースでのトレーニングしかできなかったため、実際の手術では骨盤内の狭い空間での操作に慣れておらず難渋する経験を皆がしているかと思います。骨盤モデルのドライボックスでの操作は、リアルな手術に極めて近い狭い空間での縫合のトレーニングができるため、非常に有用なモデルだと感じました。

そしてこのドライボックス、皮膚に見立てた表面の素材の弾力は皮膚そのものでした。素材は何で出来ていると思いますか?


ボックス表面の素材は何と! サーファー御用達のウェットスーツ生地でした!


数ある素材を試した結果、このウェットスーツ生地が最も皮膚に近い弾力とのことでした。寒い冬に長時間、サーファーが海に入っていられるのも納得ですね。このボックスではポート挿入の練習も好きな箇所に自在にできるのも素晴らしいですね。


KOTOBUKI Medicalの代表作 コンニャクから作られるという「VTT」
組織の中には血管やリンパ節に見立てた構造が埋め込まれている


実際に電気メスでの切開やバイポーラでの凝固なども試してみましたが、その感覚や音や匂いまで本物さながらでした。埋め込まれた血管と周囲組織の剥離操作もかなりリアルに再現でき、その完成度の高さには脱帽でした。膀胱尿道吻合にみたてた、指サックとVTTの吻合を行いましたが、組織の強度や伸縮の触感は非常にリアルで指サック同士の吻合よりも、実戦に近いトレーニングが可能だと思われました。

骨盤モデルのドライボックスと、前立腺や膀胱、尿道をモデルとしたVTTを組み合わせれば、動物を使用したウェットラボを行わなくても、同様のレベルのトレーニングが可能だと感じました。医師1人がダビンチコンソールの資格を得るために、ブタ1頭が命を落としている現状を変えることができるのではないでしょうか。


NHKの取材に熱く語る外科夏目先生



KOTOBUKI Medical代表高山さん(写真中央)を囲んで


最新の手術トレーニングモデルの試作品開発に参加することができ大変貴重な経験となりました。KOTOBUKI Medical代表の高山さん、日本電波ニュース社福田さん、Intuitive山中さん、外科夏目先生、お忙しいなかありがとうございました。千葉大泌尿器科でもこのような素晴らしい技術を共有していければと思います。

文責:船橋市立医療センター 泌尿器科 武井亮憲


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2021/10/13 フレッシュマン合同勉強会

初めまして、本年度より千葉労災病院にて後期研修をさせていただいておりますフレッシュマンの新納潤です。 日々、自分の知識不足、技術不足を痛感しながらも研鑽を積み、先生方の御指導のもと充実した日々を過ごさせていただいております。

先日、10月13日にフレッシュマン勉強会が行われましたのでその報告をさせていただきます。 今回はヤンセンファーマさん協力のもと、千葉大学病院、君津中央病院、船橋医療センターの三病院の泌尿器科若手医師によるZOOMを使っての勉強会が行われました。 メンバーは各病院のフレッシュマンと千葉大学病院からは若井先生、鎌田先生、木下先生、船橋医療センターからは武井先生、大塚先生、長岡先生、三浦先生、君津中央病院からは樋口先生が参加されました。 私は千葉労災病院で研修している身ですが幸運にも千葉大学会場に呼んでいただき参加することができました。


↑大学病院会場の様子



↑船橋医療センターの様子


各病院での研修内容や生活についてそれぞれのフレマンが発表し、非常に刺激になる内容でした。 他の病院の同期がどのような研修をしているのかを知ることができる機会は、コロナ禍で飲み会などの交流ができない中大変貴重でした。 他の病院の特色を知ることで自分の研修病院の特色を再認識できたと思います、笑顔や笑いも多く非常に楽しい会となりました。


↑大学での研修について発表する渡邊先生



↑大学での研修について発表する青藤先生



↑船橋医療センターでの研修の発表をする服部先生(ワイプ左上)。



↑君津中央病院での研修について発表する小林先生(ワイプ右下)。



↑千葉労災病院の研修について発表している私 新納。



↑青葉病院の研修について発表している森川先生





↑どの発表も業務内容やメンバーの先生の紹介など、研修先の様子が窺い知れる発表でした!


最後に樋口先生、若井先生、鎌田先生、武井先生から後期研修の心構えをお話ししていただき、楽しい会も終了となりました。


↑最後に全員で1枚


コロナ禍でなかなかこういった機会がないのは残念ですが、非常に楽しい時間でした。コロナが落ち着いた際には全員で集まれるような会ができれば良いなと強く感じました。

この度はこのような貴重な機会を与えていただき、企画してくださった若井先生、武井先生、樋口先生、協力してくださったヤンセンファーマさんに厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

文責:後期研修医 新納 潤


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第2回 Chiba Young Urologist Seminar 2021/10/7@京成ホテルミラマーレ

皆様お久しぶりです、船橋市立医療センター泌尿器科医長兼サーフィン部員の武井です。

厳しい夏が過ぎ、日の短さから秋の深まりを感じる日々いかがお過ごしでしょうか。 最近船橋の塚田で農業を営む、松戸市立医療センターの中村先生にお誘いいただき、秋の収穫祭を楽しみにしている今日この頃です。


船橋名物の梨を収穫する松戸市立医療センター中村先生


さてこの度、国際的にもスーパースターである千葉大学坂本先生企画の若手泌尿器科医向けのセミナーが開催されましたのでご報告いたします。 ラインナップは下記の通りです。


なんと、今回のセミナーは香港大学とのコラボ、英語の国際セッション!!



香港大学からスーパースターのJeremy先生(左)
知性と美貌を兼ね備えたSteffi先生(右)がゲストとして参加


コロナ禍でWebの講演会が多くなっておりますが、国際的な交流がZoom会議で容易にできるようになったことはコロナ禍の恩恵のひとつかもしれません。 このようなグローバルな研究会が開催できたのも、欧米のみならず、香港、台湾、韓国、中国といったアジア諸国とのコネクションを深めている坂本先生の人脈があってのことでしょう。 その英語力や突撃力(?)は千葉大泌尿器科の同門皆で見習っていきたいですね。

ちなみにですが、Steffi先生はJUA UAA交換プログラムにて千葉大学に留学を予定されているとのことです。 留学にお越しいただいた際は、大学スタッフのみならず泌尿器科同門で交流を深めていきたいですね。


Lecture1 坂本先生による前立腺癌の薬物治療の講演
もちろんすべて英語での講演! 海外にいるかと錯覚するほど。



Lecture2 Jeremy先生によるロボット手術の講演
座長は慈恵医大のスーパースター三木淳准教授



講演の中でも最も印象的だったのは、Single-portのダビンチ手術!


Jeremy先生は世界に先駆けて、シングルポートのダビンチ手術を行っているとのことでした。 小さい傷たった一つで前立腺が取れる日が近い将来来るのでしょう。 「日本での導入は、千葉大学泌尿器科が誇る手術の天才、君津中央病院の仲村先生に是非!」と僭越ながらJeremy先生にお伝えさせていただきました。


鋭い質問を投げかける千葉大フレッシュマンの桂先生!


質疑応答では、桂先生が「ロボット手術が主流となる時代で、開腹手術の技術の向上の問題についてはどのようにお考えか」という質問に対して、Jeremy先生は「ロボット手術ではより詳しい解剖の認識が深まるため、開腹手術にも応用が可能となる」との見解を示されました。 桂先生のようにアグレッシブに質問する参加姿勢、とても素晴らしいですね。 このような若手医師のエネルギーでこれからますます泌尿器科が盛り上がっていくのでしょう!


坂本先生の司会による前立腺癌薬物療法に関する白熱したPanel Discussion


坂本先生の流れるような英語の司会に魅せられ、自分も英語でトライしてみましたがチンチクリンすぎてJeremy先生も苦笑いでした。 会場にいたNew Yorkerの若井先生に代わってもらいたかったのが本音でした。

前立腺癌の薬物治療は近年選択肢が増え、繁雑になってきているため議論の余地が絶えません。 どのような患者様にどの薬物選択が最適なのか、今後もさらなる研究が必要だと考えさせられました。 東北大関連の「みちのくstudy」のように、千葉大学も関連病院で協力してビッグデータを集め「ぼうそうstudy(?)」ができるとよいですね。


閉めはやっぱり「ヤー!」のポーズにて


最新の医療技術や研究に千葉大学泌尿器科も参入していくには、このような国際交流は不可欠だと再認識させられました。 このようなとても貴重な研究会に参加させていただき、感謝申し上げます。千葉から世界へ!皆で頑張っていきましょう。

おまけ

双子の兄弟発見?! ヤンセンMRの久保さんと
最後までお付き合いいただきありがとうございました。


文責:船橋医療センター医長 武井 亮憲


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縫合実習&腹腔鏡スーチャリングトレーニング

はじめまして。 本年度より千葉大学泌尿器科でお世話になっています宮本周と申します。

千葉大学を卒業後2年間都内で研修をしていた関係で、2年ぶりに千葉に帰ってまいりました。 大学時代慣れ親しんだ地で仕事ができる喜びをかみしめながら日々の診療にいそしんでおります。

さて、今回はJohnson&Johnson様、ETHICON様御協力のもと行われました縫合実習ならびに腹腔鏡スーチャリングトレーニングに参加させていただきましたのでご報告します。

縫合実習は7月14日、坂本先生、今村先生指導の下、フレッシュマン5人(宮本、桂先生、青藤先生、渡邉先生、木下先生)、大学院生のペエ先生、三神先生、医員の若井先生が参加して行われました。

本物の皮膚さながらの質感・縫い心地(?)を誇る人工皮膚、豚の皮膚を相手に、埋没縫合の練習をさせていただきました。 皮膚縫合は手術と切っても切り離せない大変重要な技術であると認識していますが、今回の実習を通じて縫合の奥深さを実感するとともに、自分の技術の未熟さを痛感することとなりました。 今後も初心を忘れず頑張っていきたいと思います。


↑同期の仲間たちも皆没頭しておりました。 写真から熱量が少しでも伝わるでしょうか。


続いて腹腔鏡スーチャリングトレーニングの報告です。 こちらは7月27日、本院クリニカルスキルズセンターにて行われました。 実際の腹腔鏡手術で使われている機材を使用させていただき、縫合や鉗子操作を練習することができました。

日頃上級医の先生方の腹腔鏡手術にカメラ持ちとして参加させていただく機会も多いのですが、いざ自分で操作してみると全く思ったように動かすことができません。 上級医の皆様の鮮やかな手腕を見ながら、案外自分でもできそうだなと密かに思っていたことをこの場を借りてお詫び申し上げます。

それでも悪戦苦闘の末、何とか傷の縫合をやり遂げることができました。 今回の経験を無駄にしないよう日々精進していきたいと思います。


↑トレーニング中の様子。 翌日は全身筋肉痛でした。


大学病院という機関の性質上、どうしても市中病院で日々奮闘している同期の仲間たちに比べて実技の機会が少なくなりがちと思っていましたが、こういった貴重な機会を活用し彼らに追い付け追い越せで頑張っていきたいと思います。

最後に、貴重な実習の場を提供してくださったJohnson&Johnson様、ETHICON様、お忙しい中指導してくださった上級医の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。 ありがとうございました。

文責:後期研修医 宮本 周


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Urology Today in Chiba 2021、若手泌尿器科連絡会議

皆様、はじめまして。今年度千葉大学泌尿器科に入局致しました桂です。右も左もわからないような状況で4月から泌尿器科としての一歩を踏み出しましたが、早いもので気がつけば3ヵ月が経ちました。自分の未熟さと力不足を痛感する日々ですが、大学の先生方のご指導もあり、充実した毎日を送っております。

さて、今回は先日開催されましたUrology Today in Chiba 2021と若手泌尿器科連絡会議の様子をご報告させていただきます。

Urology Today in Chibaは千葉大学泌尿器科に興味がある学生さんや入局を考えている初期研修医の先生方を対象に毎年開催されるセッションです。例年であれば現地開催されるはずでしたが、コロナの状況を鑑みて今年もオンラインでの開催となりました。若井健先生のユーモア溢れる“Why Urology?”のご講演に始まり、滑川剛史先生のバンクーバーでの研究留学の日々の紹介、五島悠介先生の留学とその後の臨床の日々の紹介、大学からは佐塚智和先生と坂本信一先生の泌尿器の現在と未来というテーマでのご講演。そして最後には千葉大学泌尿器科の関連病院である横浜労災病院の部長の永田眞樹先生のご講演がありました。


坂本先生のtake home massage “泌尿器科はNEW TYPE!!”


学生さんや初期研修医の先生向けのセッションのはずが、どの先生方のご講演も大変興味深く、むしろ自分が聞き入ってしまい2時間という時間を感じずあっという間に終わってしまいました。泌尿器科の分野の幅広さ、奥深さを再確認し改めて泌尿器科医を志して良かったと実感したセッションになりました。

例年であれば講演後に懇親会が開催されますが、コロナで中止になってしまったのは大変残念ですが、オンライン開催ということで参加への敷居が下がり70名以上の方々が視聴され大盛況のうちに終了いたしました。


(上段左より)若井先生、佐塚先生
(下段左より)小宮先生、市川教授、坂本先生


また先日は若手泌尿器科連絡会議が開催されました。千葉大学泌尿器科同門の若手ドクターを対象としたオンライン会議で、今回は済生会習志野病院の清水貴大先生、松戸市立総合医療センターの中村元洋先生、旭中央病院の善当将也先生、大学院腫瘍病理学教室の米田慧先生からそれぞれの関連施設の紹介と日々の生活紹介がありました。関連病院にそれぞれの特徴があり、今年度は大学病院にいる自分にとって来年度以降、市中病院で勤務する様子を具体的にイメージする有意義な機会となりました。

また50名近くの若手泌尿器科が一堂に会するオンライン画面を見て、改めて現在の千葉大学泌尿器科の勢いを実感いたしました。


オンラインでの開催となった若手泌尿器科連絡会議


医療従事者以外へのワクチン接種も徐々に進んできましたが、相変わらずコロナの猛威が留まるところを知らない状況です。またオリンピックの開会式まで1ヵ月を切りましたが連日報道されているように開催への道のりも不透明でなかなか険しそうです。今年のオリンピックは例年のような4年に1度のお祭り騒ぎとはなりませんが、人生に1度きりかもしれない自国開催のオリンピック、無事開催された暁にはビールを片手にテレビの前で日本選手団の活躍を全力で応援したいと思います。

文責:後期研修医 桂 蒼太


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千葉大学 泌尿器科 10年後の未来へ向けて;Creating Social Value(CSV)

泌尿器科 講師 坂本 信一

昨年、日本泌尿器科学会総会で、「10年後の未来を語る」というセッションでの講演の機会をいただきました。その過程で、自分なりに「千葉大学 泌尿器科の10年後」について、なんとなく考えるようになりました。

10年後、どのような未来でしょうか?

リモート診療? AIの画像認識、自動ロボット制御の手術? いま、我々が予期できない未来すら待っているかと思います。

一方で、大学を考える場合、20年後には、国からの補助金がなくなるといわれています。独立行政法人化する中で、明らかに、大学、あるいは、科としての自立が求められています。

限られた人材と時間の中で、手術件数を増やせたとしてもせいぜい1.5倍程度。 外来診療を増やすことにも限界がある中で、「大学としての自立への新しい方向性」が今、問われていると思います。

2020年2月に、Stanford大学の池野文昭先生 https://www.link-j.org/report/post-3344.htmlを訪れた際、大学+シリコンバレーのコラボによるベンチャー、SPARK https://sparkmed.stanford.edu/という大学+起業家+投資家をつなぐシンポジウムなど、アカデミア発の起業の場をたくさん見ることができました。 SPARKを主催するダリア先生自身(基礎研究者)も、すでに二つの起業を売却し、現在もベンチャーの社長も兼任されていました。


池野先生とイスラエル人起業家とシリコンバレーにて



Stanford大学 SPARKの会場にて


今後、日本、並びに、千葉大の医局も、関連病院の管理や臨床・研究のみならず、新しい社会価値の創造:「Creating Social Value(CSV)」が問われていると思います。  つまり、大学から、医療のUnmet Needsに対して、臨床研究、基礎研究、人材のNet Workと信用を活用して「ベンチャー起業」するような時代になるのかもしれません。 

一般的に企業や会社を示す「Company」という言葉は、「交際、つき合い、仲間、友だち、人の集まり」などの語源からきます。 そう考えると、医局や同門も「Company」です。

将来的には、医局、あるいは、同門も、「千葉大学泌尿器科という名のCompany」として、千葉県、そして、世界の患者を少しでも幸せにするためのSocial Valueを構築していく未来が来るのかもしれません。


ASCO GUの際、Stanford大学医学部訪問時 Team CSVと伴に
(左から、山田先生、梨井先生、坂本、田村先生、武井先生)


2021年7月現在、当科では、特に医工学分野のCSVに向けて、
筑波大学 図書館情報メディア系・メディア創造分野 落合陽一先生 https://digitalnature.slis.tsukuba.ac.jp/
(落合先生の動画「WEEKLY OCHIAI」はこちら)、
Stanford大学バイオデザイン 池野文昭先生 https://techblitz.com/aging-stanford-ikeno/
(池野先生の感動的なTED動画はこちら) ともコラボを開始しております。

新しい時代へ向けて、今も、未来も、One Teamで挑戦していけたらと思います。 


千葉大訪問時、落合陽一先生と市川教授



落合先生とのZoom会議にてDiscussionする竹内先生(真ん中下)


文責:泌尿器科 講師 坂本 信一


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【国内留学記】埼玉医科大学ゲノム応用医学

2021年3月まで埼玉医科大学ゲノム応用医学に国内留学をさせていただきました、2011年卒の鎌田修平です。

埼玉医科大学ゲノム応用医学は2つ上の滑川先生が先に赴任されていた研究室で、私は2017年4月に後任の大学院生として基礎研究を学ぶために留学いたしました。 研究室を主宰しているのは、東京大学老年病科出身の内科医である井上聡教授と、その奥様で眼科医の堀江公仁子教授です。

研究室としては、核内受容体や代謝に関する研究をテーマとしており、がんの分野としては前立腺がんや乳がんを主に扱っていました。 がん以外としては、筋肉やミトコンドリアについての研究も精力的に行っております。


ゲノム医学研究センターの建物


ちょうど2016年頃から患者由来がん細胞モデルの研究を始めており、川上理教授が主宰する埼玉医科大学総合医療センター泌尿器科から各種泌尿器がん検体をもらい、皿の上で長期的に培養して、さらにそれを免疫不全マウスに移植するという実験モデルの確立を目指しておりました。

その中で、私は主に腎がんを担当させていただきました。 当時はまだ技術的にも黎明期であり、長期培養可能なモデルを高率に作成する手法が確立されていませんでしたので、当初は失敗続きであっという間に最初の2年が経ってしまいましたが、日夜いろいろな文献を漁りながら試行錯誤を繰り返し、少しずつ蓄積された経験や技術の向上によってブレイクスルーを経て、最終的には複数系統のモデルを樹立することができました。

腎がん以外の泌尿器がんにおいても同様の実験系の作成に成功しており、特に精巣腫瘍においては滑川先生が世界で最初の成功例として患者由来がん細胞・異種移植モデルを作成するなど、力を合わせて国内の泌尿器がんにおける同分野の発展に貢献できたと思っております。


埼玉医科大学ゲノム応用医学泌尿器科チーム
(左は医科歯科大の北山先生、右はバンクーバー留学中の滑川先生、真ん中は筆者)


また、埼玉医科大学で行った実験手法では、がん幹細胞様細胞とよばれる、がんの親玉のような分画を濃縮して培養することができ、がん細胞集団の中でも治療抵抗性の高い細胞の特性を解析し、それを標的とした治療の開発が目指せるという強みがあります。 このように、臨床と基礎研究の間をつなぐような研究は医師研究者にとってはとても興味深く、忙しいながらも充実した研究生活を送ることができました。 研究者としても、英語原著論文2報、英語総説2報、日本語総説2報、学会賞1つ、特許1つという形でバランスよく仕事をさせていただくことができました。

埼玉医科大学のキャンパスは埼玉県の中部~西部にありますが、これまで縁遠かった埼玉県内のいろいろな地域に訪れることができ、私生活も楽しく過ごすことができました。 私自身は千葉県出身で、卒後は神奈川県の横浜労災病院で臨床医としての研鑽を積みましたが、今回基礎研究者として埼玉県で学び、4月からはまた千葉大学に戻らせていただくことになりました。

東京を除く首都圏3県をぐるっと一周した10年間でしたが、その中で埼玉医大や横浜市大の泌尿器科の先生とも仲良くなり、さらにいろいろなご縁もあって大阪大や島根大など遠い地域の先生とも飲み友達になることができました。 アウェーの環境に苦労した場面も多々ありますが、その分、かけがえのない経験も得られたように思います。


小宮先生、坂本先生、今村先生が埼玉医科大学にご訪問いただいた際の写真


これから大学院に進学される先生方も、少し千葉から離れたところであっても、チャンスがあれば一度千葉大から離れた環境に身をおいてみるのも悪くないかもしれません。 ぜひ一度は検討してみてはいかがでしょうか。

文責:鎌田 修平


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泌尿器腹腔鏡プログラム

こんにちは。 泌尿器科1年目 番場 大貴です。 今年度フレッシュマンの最後の更新となります!!!

思い返してみると1年前に母校である千葉大学に帰ってきてからすぐに緊急事態宣言が発令されて、特に病院と家を往復することが多かったです。 来年度はもう少し明るい一年になるといいなと思う今日この頃です。

さてそんな日々の中、2月13日に第20回千葉泌尿器腹腔鏡教育プログラムに行って参りました!! 久々の越県にそわそわしながら、川崎のJohnson&Johnsonラボで豚の腹腔鏡下での腎摘除を行なってきました。 上級医の先生方が普段やっている操作を懸命に思い出しながら、どうにかこうにか摘出することができましたが、日々の練習の必要性を感じるとともに、今後の自分に足りないことがよく理解できる貴重な経験でした。

指導していただいた今村先生、竹内先生、どうもありがとうございました。


テラスでの記念撮影


話題が変わりますが、2月24日に来年度千葉大病院で働くフレッシュマンの先生たち+木下先生が申し送りのために来てくれました。 みなさんとても真面目に申し送りの話を聞いてくださり、ありがとうございました。 拙い説明でごめんなさい。 今後更新は来年の先生方に託したいと思います。 また来年度も千葉大学泌尿器科を大いに盛り上げてください!!!


左から青藤先生、木下先生、渡邊先生、宮本先生、桂先生


最後に私事ですが、来年は旭中央病院で勤務させていただくことになっております。 よく学生時代は小旅行で真冬の海に入ったり、部活の試合で遠征した思い入れのある地です。 とりあえず千葉のラーメン食べつくしてから引っ越したいと思います。 技術も知識もたくさん吸収してこようと思います。

1年間ご指導いただいた先生方には本当に感謝しかありません。 本当にお世話になりました!!!!!

文責:番場 大貴


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泌尿器科勧誘用HP 編集後記

現在大学院3年目で、千葉大学腫瘍病理学教室で研究中の若井です。

この記事を読んでくださっている方は、すでにご覧になっていることかと思いますが、2020年12月より当医局の勧誘用HPが新設されております。 今回私はこの新HPの作成を担当致しましたので、この場を借りてこれまでの医局HPの変遷を振り返らせて頂きます。



(左)医局HPと(右)新設した勧誘用HP


2010年より11年の歴史をもつ「泌尿器科通信」ですが、開始時より坂本先生が一人で記事の依頼などを行っていました。 色々とお忙しい先生より私が泌尿器科通信係を任されたのが2019年度からで、それから医局行事の写真撮影や記事の執筆依頼・編集を行って参りました。 こういった記者のような業務に携わったことはありませんでしたので、非常に新鮮で楽しく取り組ませて頂きました。 また寄稿者の先生と作った記事が人の目に触れ、リアクションを頂けるのを嬉しく思いました。

「飽きられないコンテンツ」を目標に2019年度は記事の更新頻度を高め、21件の記事を出すことが出来ました。 これは新記録かと思っておりましたが、数えてみれば2011年度に24件の記事が出ており(うち13件がS先生執筆!)、記録更新はなりませんでした。 改めてその頃の先生方の勢いに驚かされた次第です。 2020年度はコロナ禍で行事等も軒並み中止となり更新頻度が下がってしまいましたが、2021年度は気分を新たに沢山の記事を作成していきたいと思っています。


S先生の怒涛の記事更新。


そんな中、当科の一大勧誘行事であるUrology Today2020がコロナ禍で中止になりました。 前年の2019年のUrology Todayでは、医学部生・初期研修医合わせて20名の参加がありましたので、それだけの先生の勧誘の機会が失われたことになります。 私自身も2010年の勧誘会で様々なお話を聞いて入局を決めた覚えがあります。 コロナ禍においてOnlineでの勧誘が重要となる中で、勧誘用のHPを新設しようという話になりました。


(左)2019年Urology Today。すでに入局してくれた先生が沢山いらっしゃいます。
(右)2010年の勧誘会。このメンバーもほとんど入局しました。


動き始めたのは2020年夏。 HP更新を担当して下さっている業者の「いどばた稲毛」さんとご相談していきました。 コンテンツは旧HPから移設したものもありましたが、医局紹介の文章などはほぼ全て2020年版に更新しました。 原稿を寄稿してくださった市川教授、校正をして下さった今村先生・坂本先生ありがとうございました。

また私はプログラミング初心者ですので、イメージを形にして下さったのは「いどばた稲毛」さんでした。 途中でスライドショーを追加したり、全体の構成を変えたりなど、予算内ではとても出来ないことも依頼しましたが融通を効かせてやって下さいました。 「いどばた稲毛」さんのご尽力にこの場を借りて御礼申し上げたいと思います。


「いどばた稲毛」代表・渡部さんと若井


かくして4か月ほどかけて勧誘用HPが完成しました。 これからは「飽きられない」のみならず「魅力を発信する」HPとして積極的な更新をしていきたいと思っております。

2021年度の目玉としては「関連病院紹介」のページの追加を考えております。 現在の同門のうち大学にいる人はごく一部であり、関連病院で仕事をしている方が遥かに多くなっています。 特に若手は計16の関連病院へ出向しており、誰がどの病院に在籍しているのかわからなくなってしまうような状況です。 そこで、同門として仲間の近況を知ること、また各病院のアピールをして頂くことを目的に「関連病院紹介」ページを作ろうと話しております。


第一弾として君津中央病院に執筆依頼中です。


4月から私は大学病院の臨床業務へ移りますが、引き続きコンテンツを充実させて、千葉大学医学部附属病院泌尿器科の魅力を発信していければと思っております。 企画のご提案やご要望などありましたら、若井もしくは泌尿器科医局(urohisho@chiba-u.jp)までお知らせ頂けますと幸いです。 一緒にHPを盛り上げてくれる同志もお待ちしております。 今後ともよろしくお願い致します。

文責:若井 健


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大学院生活について

大学院3年の安藤と申します。 今回は大学院生活についてご紹介させていただきます。

千葉大学泌尿器科は現在、大学院生が12名おり、所属教室は泌尿器科学、薬理学、分子腫瘍学、腫瘍病理学、診断病理学、AI(人工知能)、他大の分子細胞治療研究部門など多岐にわたります。 泌尿器科の大学院生はベッドフリーで研究に打ち込むことができます。 この恵まれた環境は、市川教授をはじめ同門の諸先生方のお力添えがあってからこそ実現しております。 私のスケジュールは下図の通りで、平日は3日程度を研究にあてることができます 。実験の日程次第では終日外勤日や土日に研究を行うこともあります。 また、週1.5日程度の外勤や月3日程度の外部当直もあるため収入面で苦労することはありません。



その他の大学院生の業務としては、検体回収や解剖の採材、週1回の大学外来担当などがあります。 最近では新医学部棟への引っ越し作業を行いました。 これらの業務を大学院生で分担・協力し行っております。 月に1度の研究室会議では、各教室所属の大学院生が集まり、情報共有とディスカッションを行って「ワンチーム」として連携を深めております。


研究室会議:遠方の先生はWEB参加    一番右が市川智彦教授、一番左が私


私は薬理学教室に所属し、安西尚彦教授の御指導の元、基礎研究を行いました。 前立腺癌の新規治療薬としてアミノ酸トランスポーター阻害薬の研究を行ってきました。 新規治療薬の研究は医療現場ですぐに活かせるものなのでとても興味の沸くものでした。 薬理学教室はアットホームで、過ごしやすい環境であり、のびのびと実験を進めることができました。


薬理学教室:左写真前列中央が安西尚彦教授、後列右から2番目が私 3番目が斎藤先生
右写真左から竹下先生、樋口先生、私


また、当科講師である坂本信一先生の御指導の元、臨床研究も行いました。 前立腺癌の臨床データを解析し、男性ホルモン(テストステロン)や炎症反応スコア(Glasgow prognostic score)などが予後と関連することを明らかとし、2本論文化することができました。

The Prostate 「Higher serum testosterone levels predict poor prognosis in castration-resistant prostate cancer patients treated with docetaxel」

cancers 「Prognostic Value of High-Sensitivity Modified Glasgow Prognostic Score in Castration-Resistant Prostate Cancer Patients Who Received Docetaxel」


坂本信一先生(左)とのツーショット         採用論文の掲載号表紙   


私は、基礎研究と臨床研究を両方行える機会に恵まれ、充実した大学院生活を送ることができました。 大学院生は研究に没頭できる貴重な時間です。研究に少しでも興味があるかたは是非千葉大学泌尿器科へお越しください。

最後になりますが、臨床研究にご協力いただきました船橋市立医療センターの佐藤信夫先生、論文作成のご指導をいただきました市川智彦教授、小宮顕准教授、坂本信一先生、今村有佑先生、JCHO東京新宿メディカルセンターの赤倉功一郎先生に心より御礼申し上げます。 今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

文責:安藤 敬佑


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医学部片付け作業!

2020年度入局の三浦です。平素よりお世話になっております。

2月5日、オンラインで行われた泌尿器科同門会で、市川教授が千葉大学泌尿器科の60年歴史や亥鼻キャンパスの今昔の変化を紹介しました。 その中でも触れていましたが、附属病院の新診療棟がオープンし、医学部新棟も外観は完成するなど、亥鼻キャンパスは現在工事のラッシュであります。 泌尿器科の医学部新棟への引越しは来年度を予定していますが、先日引越しに向けての教室内の片付け作業を行いました。 今回はその模様をお伝えします。

当日は市川教授、大学院生、フレッシュマン3人と技師さん、秘書さんが参加しました。 2月上旬としては暖かく、絶好の作業日和でありました。


お昼寝したくなるような陽気です。



市川先生も作業に参加されました。


医学部5階の書庫に到着し、これから処分する膨大な量の雑誌、書類の束とプレパラートの入ったケース、機械類と対面です。 まずは文献類の運び出しから開始しました。 秘書さん、技師さんが事前に束にして下さっていたので、それをバケツリレー方式で廊下まで出し、台車に乗せていきます。 台車ごとエレベーターで医学部外の集積場まで運びました。 部屋の一角を占めていた本の山でしたが、人海戦術の甲斐もありたちまち運び出されました。


力を合わせてどんどん運びます。



台車20杯分はありました。



エレベーターはぎゅうぎゅうです。


次に病理プレパラートの整理を行いました。 鋭利物なのでケガをしないよう注意して作業です。 最後に古い機械類の処分に移ります。 顕微鏡から自分には何かよく分からない機械まで大量にありました。 一人では持ち上げられない程大きな機械もあり、足元も悪い中まさにone teamの作業が求められました。


梨井先生の前腕がいいですね。



相当重かったのでしょう。腰痛めないように。



年代物の機械たち。 カメラは完全マニュアルのフィルムカメラです。
iMac(の箱)は1999年ごろの製品のようです。 当時から泌尿器科にはマカーがいたのでしょうか。


2時間ほどかけて全員での作業は終了し、医局秘書さんから労働報酬としてお菓子をいただきました。 普段すっかり運動しなくなったことを反省しつつ糖分補給をして、病院での業務に戻りました。


処分への準備が進む備品。



最後に参加者で集合写真です。 お疲れさまでした!!


私自身は千葉大学の出身ではありませんが、医学部棟に入ると重厚感と歴史に毎回圧倒されます。 今回の作業でも泌尿器科の60年の歴史を実感することができました。 残り数か月ですが、最後まで医学部棟を無事に使用しつつ引越しが完了することを願うばかりです。

事前に準備いただいた皆様、当日参加された方々、大変お疲れさまでした。

文責:三浦 稜太郎


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AUA ASRM男性不妊症ガイドライン

カナダ・British Columbia大学のVancouver Prostate Centre に留学中の滑川剛史です。

2021年1月に米国泌尿器科学会および米国生殖医学会より男性不妊症に対する診断・治療ガイドラインが発表され、The Journal of Urology及びFertility and Sterility誌に同時掲載されました。 (PMID: 33295257/ PMID: 33295258) これは男性不妊症に関する推奨事項を最新のエビデンスに基づいて提示する最新のガイドラインであり、今後本邦の不妊治療においてもゴールドスタンダードになると思います。

今回のガイドラインの引用文献に千葉大学泌尿器科学教室から発表した「Testicular function among testicular cancer survivors treated with cisplatin-based chemotherapy (Namekawa et al, Reproductive Medicine and Biology, 2016, PMID: 29259434)」が日本から発表された論文として唯一採用されました。 化学療法後の造精機能低下についての項で当該論文が引用されています。 精巣がん化学療法後の造精機能についての論文は北欧を中心としたある一時点での造精機能を評価した横断研究が多い中、当教室の論文では、化学療法後の造精機能について最長20年間を超える観察期間にわたって経時的にデータを蓄積し、造精機能予後改善因子および改善までの期間を報告しています。 千葉大学泌尿器科の先輩方が長期に渡り記録されたデータがあってこそ、他にはない有用な情報を得ることができ、今回のガイドラインへの掲載に至ったと考えます。

精巣がんは生殖可能年齢の男性で最も多いがんです。 手術療法や化学療法の進歩により比較的予後良好とされますが、一方で化学療法による性腺への障害が問題となっております。 実際に患者さんの立場になってみますと、若年でありながらがんという重大な病と向き合うタイミングで、将来の不妊についても考えなくてはならない非常に大変な試練です。 その際、具体的にどの程度不妊になる可能性があるのか、造精機能が回復するとしてどの程度の時間がかかるのか、このような実臨床での疑問や不安に答える根拠となりうる研究は臨床医として非常に意義のあるものだと感じています。

日本はすでに世界有数の生殖補助医療(ART)大国となっておりますが、先だっての菅総理大臣の会見からARTの保険適応拡大が見込まれるなど更に注目が集まっています。 加藤先生が泌尿器科通信記事で述べられているように千葉大学泌尿器科には日本の男性不妊治療の中核を担う市川教授、小宮准教授がおられます。 私も今回の論文引用を励みに、一層生殖医療の臨床と研究に取り組み、千葉大学泌尿器科そして日本の生殖医療の発展に微力ながらも貢献したいと思います。 まずは加藤先生に続いて生殖医療専門医を取得すべく研鑽を積んでまいりたいと思います。 この記事を読んで生殖医療に興味を持った若手の先生は是非一緒に試験勉強をしましょう。

最後になりますが、私は今カナダのバンクーバーにて基礎研究に取り組んでいます。 世界中が新型コロナ感染症で大変な状況の中、いち医療者として貢献できないことを歯がゆく思い、また日本の医療の素晴らしさを国外から見ることで再確認しております。 今私にできることはせっかく頂いた貴重な留学の機会を無駄にすることなく、精一杯研究に打ち込み、帰国後はこちらで得た知識や経験を千葉大学泌尿器科へ還元することです。

州をまたぐことすら制限されて大分時間が経ちましたが、幸い自然に恵まれた環境であるため大きなストレスなく家族で過ごしています。 (詳しくは今村先生の留学生だよりを参照ください) いつか国境を越えて皆さんにお会いできる日が来ることを楽しみにしております。


透明度の高い水が美しいLindeman Lake



Vancouverの街を望むCypress Mountainの夕暮れ


文責:滑川 剛史


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緊急事態宣言再び

2020年12月18日にお茶の水で行われた日本泌尿器科学会東京地方会で発表を行いました。 新型コロナウイルス感染症拡大の収束の見通しが立たず、昨年度を含め学会の開催がほとんど行えないまたはweb開催の状態の中で、挑戦させていただけたことは私にとって大変貴重な経験になりました。 先生方より賜りましたご意見を参考にして、今後の仕事に生かして参りたいと思います。 また今回泌尿器科学会の発表に際しまして、多大なお力添えを頂きました先生方に心より感謝しております。

ところで、森林の一部の若葉には抜群の殺菌力があると言われ、私たち人間の免疫力を高めるそうです。 その力を得る為に昨年山中湖に行って参りました。 富士の麓にて山中湖一周14kmのランニングと共に森林浴で心身を癒やされ、ここに気持ちを新たに精進して参りたいと決意しました。

現在の非常に困難な状況でも、必ず扉を開ける時期が来ると心に強く願いながら日々の業務に携わってゆきたいと思います。


山中湖畔


また最近は行けていないのですが、感染拡大前にはサーフィン大好き坂本先生と人生修行の場所、「千葉の海」に行っておりました。 その際、坂本先生のご友人であるロングボード日本チャンピオンのプロサーファー井上 鷹選手をご紹介頂き、一緒にサーフィンする事ができました。 最高でした。
(井上鷹選手に興味のある方はこちらを参考まで https://www.youtube.com/channel/UC9fqwJbcuGEH-YtxBA9nQ9A)

最後に皆さまのご健康を心より祈念申し上げます。


左から 坂本先生 鷹Pro 李


文責:李 政謙


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女性泌尿器科医初の快挙

千葉大学大学院医学研究院泌尿器科学 助教 加藤繭子です。
この度、第17回日本生殖医学会生殖医療専門医認定試験に合格し、女性泌尿器科医初の生殖医療専門医となりましたので、ご報告申し上げます。

不妊症の原因として、女性の加齢が妊娠率低下の主要因とされていますが、男性側にも約半数の原因があると言われています。 そのため不妊症診療は、女性と男性が同時に受診することが重要です。 しかし、実際には男性側の検査は十分に行われていないケースも少なくありません。 その原因の一つとして、男性不妊外来・専門医の不足が挙げられます。 2020年4月1日現在、日本生殖医学会が認定する産婦人科生殖医療専門医は790人ですが、泌尿器科医はわずか65人しかおりません。 泌尿器科を専攻する生殖医療専門医のみが男性不妊の診療に携わるため、社会での需要が高まっているにも関わらず、適切な診療を提供する環境が整っていないのが現状です。

そのように希少な生殖医療専門医のうち、日本生殖医学会監事の市川教授、日本生殖医学会理事の小宮准教授、そして今本先生と3人もの生殖医療専門医を千葉大学は輩出しております。 千葉大学は男性不妊診療の中心と言っても過言ではありません。 千葉大学における生殖医療の歴史に名を連ねることができ、非常に光栄に思っております。

生殖医療専門医は、生殖医療における広い知識、練磨された技能と高い倫理性を備えた医師を養成し、更に生涯にわたる研修を推進することによって、生殖医療の水準を高めることを目的として制定されました。 生殖医療専門医の取得には、日本泌尿器科学会認定専門医取得後、認定研修施設のカリキュラムに沿った3年間の研修が必要です。 研修修了後、認定試験を受験し、合格した暁には、晴れて日本生殖医学会生殖医療専門医となります。

私が生殖医療専門医取得を志した理由は、市川教授に取得を勧められたからでした。 それまでは自分が男性不妊診療に携わるとは夢にも思っていませんでしたが、研修を進めるにつれ、男性不妊診療の奥深さと社会的重要性を感じるようになりました。 直接市川先生よりご指導をいただけるような最高の環境で研修を積むことができ、大変光栄に思います。 また、大学病院以外でも男性不妊診療に携わることができるようご配慮いただき、旭中央病院において男性不妊専門外来を開設し、診療を行っております。 今後は、専門性を生かし、より多くの患者さんの診療に携わっていきたいと思っております。 また、微力ながら、生殖医療を志す諸先生方の一助となれるよう、精一杯努力いたします。

最後になりますが、生殖医療専門医取得に当たり、ご指導をいただきました市川智彦教授、小宮顕准教授、快く男性不妊外来開設を引き受けてくださった、旭中央病院、中津裕臣先生、論文の指導をしていただいた今本敬先生に心より御礼申し上げます。今後も生殖医療を通じて社会に貢献できるよう、より一層研鑽を積んで参りますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。




千葉大学の生殖医療専門医 左から 小宮准教授、市川教授、今本先生、加藤


文責:加藤 繭子


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2020年 第2回若手泌尿器科連絡会議

みなさん、はじめまして。 千葉大学病院泌尿器科入局1年目の丸尾です。 一度は落ち着いてきたかと思われたコロナも、冬に入り、全国的に再流行してきており、終わりのない戦いにみんなが疲弊している印象です。 一刻も早いコロナ収束を願ってやみません。

さて、そんな中、千葉大学泌尿器科では、前回9月に引き続き12月にも、zoomにて千葉大同門による若手泌尿器科連絡会議が開催されました。 今回は、関連病院・大学院での生活紹介というテーマで、松井先生、柴田先生、井内先生、金坂先生、斎藤先生よりご報告がありました。 先生方の分かりやすいスライドと説明のお陰で、将来のイメージがより具体的になり、自分ももっと頑張ろうと奮起することができました。 先生方、素晴らしいご報告ありがとうございました。 また、例年であれば、実際に集合して近況報告していましたが、2回目もweb集会での開催となってしまったのは残念ではあります。 それでも、若手のみでzoom画面上におよそ50人弱が一堂に会している画をみて、千葉大学泌尿器科の若手の多さに改めて驚くとともに、今後我が同門はさらに勢いを増すに違いないと強く思いました。


Zoomでの会議の様子。 参加者が一画面に収まらないほどの大所帯でした。


話は変わりますが、続いて私自身の近況報告をさせていただきたいと思います。 年の瀬となり、本来なら、忘年会・新年会と楽しい宴会シーズンであるはずですが、コロナ自粛のせいで宴会は無くなり、自宅での飲酒量が増える日々が続いております。 私は、酒全般が好きではありますが、中でもビールを好んでよく飲みます。 ビールが好きすぎて、昨年のことになりますが、ビール検定3級・2級を取得しました。 ビール検定なんてあるのかと思う方が多いと思いますが、ビール検定は2012年から始まった資格で、ビールの歴史・製造方法・種類・ニュース等を題材とした筆記のみの試験です(残念ながらテイスティングの実技試験はありません。。)。 第8回までで合格者はなんとおよそ15000人もいるそうです!


お気に入りの“GOOSE IPA”。 ホップとアロマの絶妙な苦味が最高です!


最近は全国的にクラフトビールも増え、色々な珍しいビールや美味しいビールが飲めるようになってきています。 本当ならば、ビール目当てに飲み歩きたいところですが、今年は、買って帰って家で飲むか、通販で気になるビールを買って楽しんでいます。 私が特に好きな種類は、IPA(インディアン・ペール・エール)で、ホップが多く使用されているため香りと苦味が強いのが特徴のビールです。 ここ最近の休日は、お気に入りのビールを昼から嗜むのが最高のリフレッシュになっています(笑)。 もし、ビール好きの先生がいましたら、コロナが落ち着いた暁には、
ぜひ一緒に飲みにいきましょう!

さて、ビールの話はこれくらいにしておいて、来年度4月より新しい病院にて勤務することになります。 まだまだ泌尿器科としては未熟で、次の職場の先生方にも色々とご迷惑をおかけすることになるかと思いますが、一歩一歩成長できるように日々精進していこうと思います。 今後ともどうかよろしくお願いいたします。

文責:丸尾 匡史


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今年の夏の過ごし方

皆様、平素より大変お世話になっております。 泌尿器科入局1年目の始関です。 今回は、コロナ流行にて自粛が余儀なくされる中、最近の個人的な出来事及び周辺の近況報告をさせていただきます。 よろしくお願い致します。

8月のことですが、いつも通りチーム全体の回診で集まったとき、「今年の夏の過ごし方」の話題になりました。
野宿やサーフィンをはじめ、医局には様々な趣味をもつ個性豊かな先生方が多くいらっしゃいます。 自分も小学生の夏休みには、毎日のように早朝から親とカブトムシを捕りに行った思い出があります。 そのことを話すと、チームの坂本先生より「じゃあ、今度捕りに行こうよ!」と提案してもらい、ひょんなことから密を避けた男二人のカブトムシ採集の旅が始まったのでした。。。

舞台は、千葉の北東部山武市。 千葉はビル街のような都心の姿もある一方で、海や山に囲まれた自然豊かでのどかな一面もあります。 19時を過ぎあたりが暗くなる中、カブトムシ探しは始まりました。 すると、1本目の木からコクワガタ発見! 僕も坂本先生もテンションMAXでした笑 そんなこんなで、採集を続けていると、、、



これはもう図鑑です! 坂本先生も大喜びでした!
結果、カブトムシクワガタ合わせて計10匹以上捕獲し、近くのホームセンターで虫かごを購入 坂本先生宅で飼育されることとなりました。。 この出来事は僕の今年の夏の大切な思い出となりました。

このように、密を避け海や山両方の自然と気軽に触れ合うことができるのは千葉の大きな魅力の一つです。

個人的ニュースはさておき、コロナ流行の影響で同門会や学会がWebでの開催となる中、医局としては9月下旬に若手の先生方を中心としたZoomミーティングが行われました。 ミーティングには、海外へ留学されている先生方にもご参加いただき、実際の現場の話を多く聞くことができ非常に有意義なものとなりました。
実際に集団で顔を合わせるのが困難な状況の中、このような会は場所を選ばず参加できることは大きなメリットの一つだなと実感しました。

これからもコロナ流行の影響は続くことが予想されますが、臨床も研究も臨機応変に柔軟に対応していきたいと思います。 今後も宜しくお願い申し上げます。

文責:始関 貴大


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私を取り囲む環境 ~大自然から職場まで~

千葉県泌尿器科医会の皆様、こんにちは。 千葉大学医学部付属病院フレマンの山勢 怜祐です。 今回社会全体が未曽有のコロナ騒ぎの中、いち医療者としてそれに関連した記事を書こうかとも思いましたが、ここは敢えて関係ないことを書き連ねてみたいと思います。 よろしくお願いします。

私は福岡出身なのですが、大学から千葉県へ来させていただいて早9年目です。 来た時から「東京にいつでもいける距離だけど自然豊かでいいところだな」と思っていましたが、学生の頃に出会った先輩にその自然を全身で感じることができることを教えていただきました。 それは野宿です。

やり方としてまずなんとなく自分の行きたいところを決めて、そこへ自転車で向かいます。 途中で面白そうなところがあれば適当に立ち寄り、携帯の充電が切れたら太陽の向いている方向や地域の人を頼りになんとかたどり着き、夜は公園などで寝袋に入って寝ます。 館山や勝浦など南房総は大体いきましたが、今年の夏は銚子までいってきました。 朝8時に出発し5時間ほどかけて旭市にいる友達に会い、その後は屏風ヶ浦や銚子の海の幸を堪能し、近くのお家の方から段ボールをいただき、九十九里浜で野宿を。



海岸は思った以上に波の音が大きく、途中午前3時くらいから雨も降ってきたため、野宿は断念して帰路につくことにしました。 真っ暗な中、途中廃工場などで雨宿りしていましたが、雲を目で追うと千葉方面から長く続く大きな入道雲だったため、濡れないことは早々に諦めてずぶ濡れになりながら帰ってきました。 「こんなにどしゃぶりの中自転車で走るなんて大人になって、なかなかできないよなぁ」とニヤニヤしながら漕いでいたので、さぞやばい奴だと思われたことでしょう。

さて、この自転車旅と野宿はそれ自体が自然や地域の人々との交流を感じて楽しいものです。 しかし、私が一番心震えるのは、自宅の温かいベッドに横たわり 「ああなんて恵まれた環境に自分はいるんだ。日常に感謝しないと。」 と家があることを喜び、そして今自分が置かれている環境がいかに充実しているかに思いを馳せた時です。

前置きが長くなりましたが、今置かれている環境が充実してこのような喜びを感じられるのも、やはり千葉大学病院の上級医の先生方、同期のフレマンの皆さまのおかげだと思っています。

実際毎日職場に来るのが楽しいですし、上級医の先生方もメリハリをつけて仕事をするときは真剣に、仕事以外では気さくに接して下さり、本当にありがたい限りです。 同期も6人と多く、皆で助け合って切磋琢磨させていただいております。 また今年も既に10人近くの入局宣言者がおり、私の部活の後輩も入ってきてくれるようです。 やはり魅力があるところには自然と人が集まり、それを見てさらに人が集まってきて、正の連鎖が生まれてくるのでしょうか。


中央が来年入局予定の森川真衣さん。後列はフレマンの面々です。(フレマンは後二人います)


これからも私自身が後輩からは尊敬される先輩となれるように、先輩からは出来る後輩と思っていただけるように精進しつつ、千葉大学泌尿器科が今以上に正の連鎖の生まれる魅力的なone teamとなるよう益々頑張っていきたいと思います。 そして、ゆくゆくは泌尿器科one teamで野宿できればと夢みています。 今後ともどうぞよろしくお願いします。



文責:山勢 怜祐


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2020年7月 Surfing with 2019 Japan Long Board Pro Champion

先日、日本学生サーフィン連盟(NSSA)理事の青嶋さん(※注1)の紹介にて、昨年ロングボードProツアーで年間優勝した、井上鷹Pro.(※注2)と一緒に志田とらポイントに入りました。 井上Proは、スペイン、アメリカなど世界最高峰のWSLツアーも回って、現在ランキングが12位だそうです。 凄すぎます!! 小波でも、すごいライディングを披露していました。

今回、宮崎から千葉まで母親が運転するバンにて家族4人で高速を使わず下道で車にて移動されたと聞き大変驚きました。 その理由は、高速代で子供達3人に新しいサーフボードを買って上げたいとの親心からです(涙) サーフィンは、サッカーや野球と違って、スポンサーが集まりにくいスポーツです。 どこかで、機会があれば、泌尿器科サーフィン部としても鷹Proをサポートなどできればと思います。 鷹Pro、これからも、頑張ってください!

以下最近の戦歴です。 日本のプロツアー優勝のライディングは圧巻です!
https://surfuu.com/profile/taka-inoue

海外ツアーWSL(World Surfing League)の動画
Semi Finalまで進出して、新進気鋭の若手として注目されました! (ロングボードですが、WSLは、ショートボードのオリンピック代表の五十嵐カノアと同じツアーとなります)
https://www.youtube.com/watch?v=LQ7gz1-3i40


左から、坂本、井上Pro、武井Pro(泌尿器科手術の:船橋医療センター勤務)


※注1)青嶋さんは日本サーフィン連盟理事と同時に現役マラソンランナーでもあり、そのタイムはなんと3時間を切る2時間50分台! 年代別のフルマラソン全国4位の業績の持ち主。 市川教授と同世代とのことでしたので、教授のマラソンへの情熱も加速するのでしょうか?! ※注2)井上鷹Proは“三刀流”の異名を持つ常軌を逸脱したサーファー!(三刀流=ロングボード、ショートボード、SUPの3種目のPro資格を有する) ロングボードのチャンピオンだけでも十分すごいですが、違う種目でもProなのはすごすぎます。 泌尿器科で例えるならば、前立腺癌、腎癌、尿路上皮癌全ての領域で総会賞を取り、腎癌の分野でノーベル賞を取るようなもの。 そのような泌尿器科医はこれまでに見たことがありません。 最後に最近のサーフィン部の活動の一部をご紹介してお別れです。 海に興味のある方もない方も是非一緒に入りましょう!



文責:坂本 信一


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前立腺癌AI解析@人工知能(AI)医学 川上英良先生

君津中央病院泌尿器科 樋口耕介と申します。

私は昨年度大学院を卒業し、君津に赴任しました。 大学院では新しくAIによる解析を始めたので、少し紹介したいと思います。

千葉大学大学院 人工知能医学教室は2019年4月設立の新しい教室です。 教授は川上英良先生で、まだ30代のとても若く勢いのある先生です。 先生は東京大学出身で数学オリンピックに出場するなど医師でありながら数学のスペシャリストとして、AI医学研究の第一人者として活躍されております。


左から川上教授、齋藤先生、樋口
円になった白板に数式やアイデアを書き出して行く研究室


現在様々なAIを用いた研究が世界中でなされていますが、既存のAI研究はプログラマーに医師や研究者が依頼して解析をするスタイルです。 当教室の特徴はAIやプログラミングがわかる医者が新たなアイデアを出し、AIの可能性を広げるという点にあると思います。 欧米、中国と言った諸外国ではデータの量が膨大であり、プログラマーの人数も多く、症例数が精度に直結する画像の深層学習などは日本の一教室では太刀打ち不可能ですので、我々はアイデアで他と勝負しなくてはなりません。 その点、医師が臨床的問題点や疑問点を出し合いながらAIで解析していくというスタイルが他の研究と異なり、また優れていると考えております。 私は大学院に入り2年間はがん細胞を用いた基礎研究を行っておりました。 昨年10月坂本先生と薬理学安西教授の紹介でAI教室に出入りするようになりました。 今までプログラミングなど全く触れたこともなかったので、AIが何かも全くわからない中、研究を開始しました。 テーマは「前立腺がんのホルモン療法を機械学習(AI)を用いて解析する(仮)」で、半年間の中で川上教授に解析していただき、ある程度のデータを出すまでに至りました。 カルテデータ利用でも、プログラミングを利用し直接電子カルテより抜き出して確実なデータを得ると共に、匿名化により個人情報にも留意できるように構築できました。 たった半年ですが、AIやプログラミングはすごいもので難しそうという認識から、今後は必須のスキルになって行くであろうことを確信しました。


カルテ調べの際に用いたpythonコード


私は大学を出ることになりましたので、後任の齋藤先生が現在は研究を引き継いでいます。 (新型コロナウイルスの拡大で現在はテレワーク中とのことですが、PCがあればどこでも可能というところがこの手の研究の利点でもあります。)

学生や初期研修医の方で、医学部に入ったけど数学が好き、臨床もやりたいけどプログラミングも興味あるという方、千葉大学泌尿器科とAI医学教室でAI研究をしませんか? ついでに臨床にしか興味ないという方は君津中央病院泌尿器科でもお待ちしております。

文責:樋口 耕介


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産業利用可能な手術動画データベース構築に向けたプロジェクト【S-access】始動

大学院生の竹下暢重です。

私は現在、千葉の柏の葉キャンパスにある、国立がん研究がんセンター東病院にて研究を行っております。 NEXT棟というお洒落な名前と建物の中にある、NEXT医療機器開発室という部門に所属しております。 NEXT棟は複数の企業やアカデミアが入居し、産学連携拠点となっており、より臨床現場と密接したシームレスな開発環境を備えております。 実際に手術機器開発の最前線を間近で感じることができ、将来の手術が垣間見える瞬間は大いに刺激をうけ、興奮します。


NEXT棟



NEXT医療機器開発センターに入居している企業やアカデミア


さて、2019年10月より開始したAMED支援の研究に携わらせていただいておりますが、研究に関してプレスリリースとなりましたので、ご報告させていただきます。

研究課題名:内視鏡外科手術のデータベース構築に資する横断的基盤整備 https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2020/0303/index.html

手術機器開発などに企業が参入できる基盤作りとしての手術動画のデータベース構築を目的としています。 泌尿器科の手術動画の収集は千葉大学が中心となり、今後動画収集を行っていく予定ですが、市川教授の紹介にて、市川教授の高校の同級生である藤田医科大学の白木教授、深谷先生とともに、進めさせていただいております。 また手術動画収集を行った後に、手術工程や術具、解剖構造などの情報を動画に付加する教師データを作成し、今後手術工程や解剖構造を予測することができるよう取り組んでおります。 研究だけでなく、産業利用も可能なデータベース構築のため、まだまだ課題もありますが少しずつ進んでおります。

本研究は、大腸手術を中心に行っていた研究をもとに、術式や目的を広げ、2019年10月に開始された研究です。 本研究責任者である伊藤先生の学会講演を以前聴講した坂本先生のつながりにより、現在研究をさせていただいております。 伊藤先生や竹下先生(大腸外科の先生、“たけした のぶ”まで名前が同じのため間違い電話が日常となっております)は千葉大学出身というご縁もあり、様々なご縁の大切さに感銘しております。 市川教授、坂本先生、本当にありがとうございます。 まだまだ研究は開始となったばかりですが、研究期間も2年半と短いため、走り切りたいと思います!

関連施設の先生方には、手術動画収集に関して、ご協力をお願いすることがあるかと思います。 お忙しいところ恐縮ですが、ご協力のほどどうぞよろしくお願いします。 もし研究の内容や施設などに興味がある方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。


左から竹下修由先生、PM澁澤喜人、伊藤雅昭先生、PM平尾彰浩、竹下
(PM: Project Manager)




文責:竹下 暢重


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ASCOGU2020 番外編

実は学会開催前に数日早めにカルフォルニア州サンフランシスコ入りを果たし、シリコンバレーとスタンフォード大学を見学してまいりましたのでご報告いたします。

ポケトークという製品をすでにご存知の方々も多いかもしれません。 明石家さんまさんが翻訳機を駆使して外国人の女性を口説く姿が印象的なCMを覚えている方も多いと思います。 このポケトークという製品、日本のソースネクストという会社が生み出した翻訳機なのですが、AIはもちろん、スマホでは到底太刀打ちできない高度なマイク機能が搭載され、流れるような言語認識・翻訳・アウトプットを実現しています。 使ってみると本当に精度と速度に度肝を抜かれます。 この製品は日本の中だけでは完成しなかったであろうとのことで、社長自らがシリコンバレーに移住し、様々なシリコンバレーの企業とのつながりから実現したという話をご存知の方は少ないのではないでしょうか。

シリコンバレーとは、学会会場であるサンフランシスコベイエリアの南部に位置する地域一帯の総称で、アップル・インテル・ヤフー・フェイスブックなどに代表される多数の企業が生まれ、切磋琢磨するIT企業の一大拠点です。 もともとスタンフォード大学出身の技術者たちが東海岸に対抗してか西海岸にあるスタンフォード大学の敷地内にコンピューター・エレクトロニクス企業を設立、誘致したことがきっかけで生まれたと言われており、スタンフォード大学との関わりが深いと言われています。

千葉大泌尿器科として、サンフランシスコのすぐ近くにこんなにも興味深い世界が広がっているのにみすみす飛び込まないわけにはいかぬ、というわけで、坂本先生・武井先生とともにソースネクスト松田社長、そしてスタンフォード大学留学中の千葉大医学部OBの西先生(硬式野球部08年卒)を電撃訪問してまいりました。

ソースネクストという会社やポケトークという製品に興味がおありの方は、「売れる力」ダイヤモンド社 を読んでみてください。 1つの会社や製品がどのように生まれ、成長していくのか、また社長の思想がひしひしと伝わってくる良著だと思います。

ソースネクスト松田社長へのインタビューはシリコンバレーオフィス内の応接室で行われました。 最初は、日本から突然やってきた3人の謎の泌尿器科医に困惑している様子の社長でしたが、ポケトークの医療的ニーズや空港に挟まれた千葉県での医療現場へのさらなる普及の可能性などの話から話ははずみ、最後は松田社長のシリコンバレーへの移住秘話、シリコンバレーの社交界の話にいたるまで快くお話くださいました。 最後は、記念撮影も笑顔でパシャリ。 刺激的な時間を過ごさせていただきました。 松田社長、ありがとうございました! (今回のご縁もあり、 外国人患者に対する病院内対応目的にて、千葉大学医学部附属病院・ 国際医療センターと関連のみはま病院にポケトークが導入されました。)



続いて、スタンフォード大学を訪問。 こちらは梨井先生、山田先生とともに訪問させていただきました。 全米屈指の名門私立大学であることはいわずもがな、実は世界屈指の広大で美しいキャンパスを持つことでも有名です。 研究の合間の西先生と合流し、キャンパスを案内していただきました。 1年を通して快晴が続くこの地域でならではの突き抜けるような青空、美しく整備された芝生、各所に散りばめられた噴水の数々、、、どこを切り取っても威風堂々、歩いているだけで自信やアイデアが湧き上がってくるような、そんなキャンパスでした。 お昼に学生食堂でハンバーガーをむさぼり、元気満々の我々は、スタンフォード大学医学部のコートをお揃いで購入して大学病院の前でパシャリ。 思い出の1枚となりました。



その後、私は個人的にスタンフォード大学で腸内細菌を研究しているPhDの知り合いを訪ねました。 ラボを見学させていただき、アメリカでの基礎研究の実態や、資金源についてなど様々な側面について日本と比較しながら話を聞くことができました。 彼の所属するラボは研究資金も豊富で(とある投資家からも先日数十億円の融資を受けたばかりとのこと、、、)、世界中から40人ほどのエリートが集まっていますが、年間に論文が全体で1本出るか出ないか。 論文が出ないことに苦しんで辞めていく教室員も多いとのことです。 また、隣のラボは、セルに論文を出した実績があるにも関わらず、最近一気に成果を出せずに凋落し、ラボが解散したとのこと、、、あまりに厳しい一流の基礎研究の世界に閉口しましたが、知っておいてよかったと身の引き締まる思いがしました。 夢中になって話を聞いているうちに夜もふけ、サンフランシスコへの帰途につきました。







番外編+αの内容とはなりましたが、科学技術開発の最前線に触れられた貴重な体験でした。 最後になりましたが、このような機会を与えてくださった同門の先生方、関連病院の先生方、ならびに御指導いただいた坂本先生に心から感謝いたします。 本当にありがとうございました。 来年度もASCO GUに千葉大から複数の演題が出せるよう、千葉大学泌尿器科一同頑張っていきましょう。

文責:田村 貴明、武井 亮憲


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ASCOGU2020

大学院生1年目の梨井です。 平素より大変お世話になっております。

この度坂本信一先生、大学院生の山田先生、旭中央病院の武井先生、横浜労災病院の田村先生と一緒にASCO-GU2020に参加いたしましたのでご報告いたします。 例年通りサンフランシスコで2月13~15日開催となっております。



日にちごとに臓器別で分かれており、初日の2月13日は朝から晩まで前立腺癌に関するoral sessionが、1000人は収容できるであろう会場で行われておりました。 スライドも全てダウンロード可能であり、丸1日参加すると前立腺癌の最新の知見を吸収することができてとても効率が良いと感じました。



参加登録者4500人、抄録900題以上と年々規模が大きくなる中、千葉大学泌尿器科関連からはなんと5演題も採択されました。



ポスター発表では今後の自分の研究に繋がりそうな発表もあり、また来年も演題を通して参加したいと思わせるような、とても有意義な経験となりました。



続いて学会の楽しみの一つである、現地での料理・飲み会の模様をお伝えします。

学会前日の夜には、慈恵医科大学の木村先生・福岡屋先生(若手のホープかつイケメン)、横浜市立大学の三好先生を迎え、SFで熱く語り合いました。


(左より 福岡屋先生、武井、木村先生、三好先生、山田、田村、梨井、坂本先生)


現在、そして近い将来の泌尿器科をリードする先生方との飲み会は盛り上がりを見せ、あっという間に時間が過ぎ、解散した時には既に日付を超えていました。


(店外で別れ際に一枚。陽気なアメリカンが一人混じっていますが、おそらく泌尿器科医ではありません。)


学会初日の夜には、千葉県がんセンター 深沢先生と、SF初訪問である田村先生お勧めのタイ料理店へ。 タイ料理店にも関わらず、日本でお馴染みの生春巻きやトムヤンクンがなく、カルチャーショックを受けつつもそこはミシュラン1つ星店だけあり、どれも美味でした。 (料理の写真が皆無で申し訳ございません。)



当日SFへ到着され、とてもお疲れの所ご一緒して頂きました深沢先生、ありがとうございました!(以上山田先生担当)

米国臨床腫瘍学会泌尿器癌シンポジウム(ASCO-GU 2020)印象記に前立腺癌演題のTOPICSを中心にまとめております。

文責:梨井 隼菱


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2020.1.25 第42回千葉泌尿器科同門会学術集会

大千葉大学の新井隆之です。

この度1月25日に第42回千葉泌尿器科同門会学術集会が千葉駅直結のペリエホールにて開催されました。 医局員も増えてきた昨今、若手の先生方中心にたくさんの演題発表もあり、千葉大学泌尿器科の勢いを感じずにはいられない大盛況の会となりました。 皆様ご参加いただき、誠にありがとうございました。



昨年度から設けられました、各セッションにおけるベストプレゼンター賞には今回、森堂道先生、鎌迫智彦先生、武井亮憲先生、佐藤広明先生が見事選出されました。 また、会全体を通じて最も盛り上がりを見せた発表に贈られる特別賞には日野大地先生が選ばれました。 おめでとうございます!


左から鎌迫先生、佐藤先生、日野先生、森先生、武井先生
おめでとうございます!


また、懇親会では、今年度のフレマンによる渾身の紹介プロモーションムービーが流されました。 こちらも非常にクオリティの高い内容で、同門の先生方は笑いを通り越し、見入っていらっしゃいました。 1年通じて成長されたフレマンの先生方の勇姿が伝わったのではないでしょうか? 来年度のそれぞれの出向先でも個性を発揮し、さらなる飛躍を遂げてくれることでしょう。 頑張ってください!


左から長岡先生、木下先生(船橋医療センター)、善当先生、井内先生、清水先生(済生会習志野病院)、
鈴木先生(成田赤十字病院)、前原先生
来年度、長岡先生と善当先生は旭中央病院、井内先生は君津中央病院、前原先生は済生会宇都宮病院で後期研修をされます。 頑張ってください!


最後になりますが、来年度には、仲村和芳講師を筆頭に、山本賢志助教含め医局員が多く、君津中央病院へ赴任されます。 ハイボリュームセンターの立ち上げは、やはり勢いのある医局にしかできない大きな仕事だと思われます。 今後も皆で力を合わせて、臨床面・研究面ともに千葉大学泌尿器科を盛り上げていきましょう!

文責:新井 隆之



船橋市立医療センターで研修中の木下涼です。 私はフレマンの視点から同門会の様子を報告させて頂きます。

残念ながら市川教授はインフルエンザで欠席とのことでした。 1日も早い復帰を願ってやみません。 私はほぼ初めての参加でありますが、これほど沢山の先生が集まるとは驚きました。



先輩方の演題を聞いておりましたが、フレッシュマンの私にとってみれば輝かしいものばかりであり、自分が近い将来このような発表をできるものかと考えると答えはNoでした。 特に学術奨励島崎賞を受賞した新井先生、山本先生のご発表は、ハイレベルすぎてピンとこなかったことは誰にも言えませんし誰にも言いません。 よりいっそう精進したいと思います。


(写真は左から 鎌迫先生、佐藤広明先生、日野先生、森先生、武井先生、係の方)


情報交換会ではベストプレゼンター賞、特別賞の発表がありました。 錚々たる面々が並んでいますが、なんと5人中3人が千葉大学サッカー部の先輩ではありませんか! 私もサッカー部として追随できるよう精進致します。 特別賞を受賞された日野先生の発表は特に秀逸であり、見る者全ての心を鷲掴みにしていました。 私も来年度以降この特別賞を虎視眈々と狙いたいと思います。


私たちからは恒例となりましたフレッシュマンの自己紹介スライドを流させて頂きました。
左から卵食いの長岡、うつむいた根暗木下(着衣ver.)、傷の善当、もやしこと井内、ファザー清水、ただの鈴木、
15で不良の前原の7人でお送りいたしました。 (敬称略)


気づいてみれば夜の21時。 楽しい仲間、先輩方と過ごす時間は本当にあっという間です。 今回は間違いなく今まで以上に活発な議論、貴重なご講演、楽しい交流会が繰り広げられていましたね。 以上稚拙な文章で失礼致しました。 これからもどうぞご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。

文責:木下 涼


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第24回生殖内分泌学会学術集会

皆様、平素よりお世話になっております。 後期研修医の長岡浩太郎と申します。

2020年1月11日、12日に開催されました、日本生殖内分泌学会学術集会についてご報告させていただきます。 当学会は、市川教授が中心となり、医局員が入念な事前準備を行い、当日の進行、PC操作、さらには受付、クロークなどまで協力して行いました。 生殖内分泌に関連した最新の知見や議論がなされ、泌尿器科領域のみでなく、産婦人科領域まで演題が幅広くあり、とても興味深いものでありました。





御覧の通り、当日はチームワークを発揮し、大成功にて学会を終えることができました。 千葉大学泌尿器科の雰囲気の良さを実感するとともに、より一層、結束力が強まったのではないかと思える学会でありました。 皆様本当にご苦労様でした。


学会終わりに男5人でインスタ映え(笑)。
学会会場から徒歩5分ほどの場所に「菅官房長官パンケーキ」なるものを食してきました。
2800円(税抜き)・・・。 これを高いととるかはあなた次第・・・。


文責:後期研修医 長岡 浩太郎


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医会ニュース 掲載報告 千葉県の海 ~FisherからSurferへ~

千葉県泌尿器科医会の皆様、こんにちは。 旭中央病院泌尿器科の武井亮憲です。 早速ですが、皆様は千葉県と聞いて何をまず思い浮かべるでしょうか。

東京ディズニーリゾート、チーバ君にふなっしーといったキャラクターから、落花生、なめろう、坦々麺といった食べ物や、千葉ロッテマリーンズにJEF千葉、千葉ジェッツといったスポーツまで色んなものが浮かんできますが、千葉県に住んでいて切っても切り離せないもの、それはまさしく「海」でしょう。 その昔、千葉県は島だったとも言われておりますが(図1)、東は太平洋、西は東京湾と県のほとんどが海に面しておりその恩恵を受けております。


図1(千葉日報2017年1月17日より引用)


自分は小さいころから海が好きだったので、海のある千葉県に進学を決めました。 船橋市立医療センターで勤務していた頃は、東京湾でシーバス(鱸)のルアーフィッシングに勤しんでおりました。 10㎝程の小さなルアーで70-80㎝にもおよぶ大魚を釣るあのExciteはヤバいです。 人生で最もシーバスを釣った時期でした。 研修医として可能な限り攻め続けました。 ウェーデイングで足のつかないポイントに突撃し、東京湾に流されかけたこともありました。 河川、河口から干潟まで東京湾のシーバスフィッシングポイントはそれなりに知っているつもりですので、興味ある方は是非声をかけて下さい。



そして現在は旭中央病院に勤務しておりますが、こちらは東京湾と反対側の太平洋に面しており波を求めて移住者もいる程のサーフィンのメッカとしても知られております。 どこで釣りをしていいのか分からずくすぶっていた時期を経て、ひょんなことからサーフボードと巡り合い、波乗りの世界にめり込んでいったのでした。

最初は波に押され海の上に立っているという感覚が、ただただ心地よかったのでしたが、最近ではサーフィンのそれ以上の奥深さに魅了されております。 この原稿上では語りつくせませんが、サーフィンの醍醐味は「この宇宙と一体化する」ことにあります。 波だけでなく、その自然と、ローカルの人々と一体化する、サーフィンでしか味わえないそんな素晴らしさがあります。 変な宗教団体か! と突っ込みが入りそうですが。 昨今の世の中は利便性が追及され、何でも自分中心に自分の好きな時に好きなものが手に入るようになりました。 木を切り崩して整備されたゴルフ場やスキー場、人工芝のサッカーコート、空調の整ったジム。 同じスポーツでも人間が整えた環境で人間中心とものとなっています。 もちろんこれらも素晴らしいスポーツではありますが、サーフィンはそれらとは一線を画する、まさしく自然が中心の波が主役のスポーツなのです。 そこにただただ存在する波に乗り、自分がその波と一体になれるか。 その波と、その自然と、その宇宙と一体となれた瞬間の気持ちよさは他では味わうことができないのではないでしょうか。 現代社会の日々忙殺される中で、このような時間を与えてくれる海には畏敬の念を抱かざるを得ません。

また、サーフィンを通して日常では決して出会うことのできない人との出会いがあることも魅力です。 製薬会社を定年リタイアして一人でレンタカー屋を経営しながらもなおBig waveに乗り続ける宮崎のLegend surfer、台湾に移住し原住民にサーフィンを伝え日本と台湾の架け橋となっているレゲエミュージシャンなどと触れ合うことで異常なまでのエネルギーや生き方のヒントをもらうことができました。 まだまだ語りつくせませんが、これ以上続けると変な人扱いされてしまいますのでこの辺で。 続きはどこかでお会いした際にいたしましょう。 千葉の海をこれからも皆で愛し大切にしていきましょう。



文責:武井 亮憲


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2020年1月10日 大阪大学大学院医学研究科・医学部 生体システム薬理学 金井好克 教授
「第3回日本医療研究開発大賞 内閣総理大臣賞」受賞報告

坂本はもとより、茂田先生、阿波先生、溝口先生、更には、なんと、現千葉大学医学部 薬理学教室の安西教授までも、多くの千葉大の先生方にご指導いただいた、大阪大学大学院医学研究科・医学部 生体システム薬理学 金井好克 教授(写真:向かって一番右)が、内閣官房 健康医療戦略推進本部「第3回日本医療研究開発大賞 内閣総理大臣賞」 を受賞されました。

おめでとうございます! 将来的には、ノーべ〇賞受賞にかばん持ちで一緒に同行するために、日々サーフィンで腕を鍛えながら楽しみにしております。



2020年1月10日、首相官邸にて表彰されました(表彰式)。 田辺三菱製薬株式会社との共同受賞で、 受賞タイトルは「SGLT2の分子同定とその阻害薬の開発」です。

http://www.med.osaka-u.ac.jp/archives/20563
(大阪大学医学部 Home Pageのより引用)

以下当科泌尿器科通信の金井教授のBack Numberです。



文責:坂本 信一


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2019/12/26 クリスマス会

泌尿器科通信ファンの皆様、こんにちは。 泌尿器科通信ファンの技師髙橋です。 僭越ながら、入職後半年の私が泌尿器科通信を書かせていただくことになりました。

今回のクリスマス会は市川教授のご厚意で開催いたしました。 いつも医局メンバーを始め、皆様にお気遣いいただき、感謝申し上げます。 11月の市川教授誕生日会の際に、秘書 新藤さんのご提案により、ウロウロ合奏団が結成されました。 私が担当したウクレレは全然音が聞こえないというS本先生からの辛口評価もいただきましたが、全般的にお褒めのお言葉をいただきました。 私達の演奏を聴いてくださった皆様、ありがとうございました。 今回も皆様のご要望にお応えして(笑)、【きよしこの夜】をリコーダー、木琴、ピアニカ、トライアングル、ウクレレを用いて合奏いたしました。 当日は、指揮者のいないトラブルに見舞われましたが、佐藤(先生)コンダクターによる素晴らしい指揮のおかげで無事に演奏を終えることができました。 突然のお願いにも関わらず、快く受け入れてくださった佐藤先生に感謝申し上げます。 また、次回も宜しくお願いいたします(!?)。


ペルー出身の友人によると、パネトーネ※をクリスマスや独立記念日等に食べることが多いそうです。
これは、泌尿器科のクリスマス会にピッタリと思い、差し入れさせていただきました。
皆様にご好評いただけて良かったです。
※パネトーネ:ドライフルーツの入ったパンで、甘さは控えめ。



最後に参加者全員で写真撮影(o^―^o)


今回は、ご都合が合わなかった皆様、次回のご参加をウロウロ合奏団一同お待ち申し上げております(^^♪

文責:泌尿器科技師 髙橋


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2019年12月2日 千葉大学若手泌尿器科医師の会

大学院2年の金坂と申します。 12月2日に千葉大学若手泌尿器科医師の会が開催されましたのでご報告いたします。

この会は大学院生が各々の研究室や研究内容を紹介したり、関連病院にいる若手臨床医がその臨床経験を紹介したりする会で、年に2回開催されています。

最初に坂本先生より千葉大学泌尿器科学の研究の現在と将来像についてご紹介いただきました。


千葉県内だけでなく、神奈川や栃木の関連施設からも若手臨床医が集まりました。


その後、大学院生がそれぞれの研究の進捗状況や、今後大学院へ入学を考えている先生方へむけて研究室の紹介を行いました。 同世代の仲間たちが全く異なる研究を行っていることは私自身とても刺激になりました。 特にこれから留学を控える山田先生の留学までの道のりや、新たなプロジェクトに関わる竹下先生の話はみなが興味を持って聞いていたと思います。



入局1年目の善当先生が今回参加してくれました。 ゴリゴリの基礎研究の話を聞いてチンプンカンプン、いや善当先生ならすべて理解していたと思いますが、泌尿器科医が手術や外来だけでないという事を知るだけでも若手にとって貴重な機会なのかもしれません。

先日、流行語大賞が「ONE TEAM」と発表され元ラグビー部として興奮しておりますが、泌尿器科も異なる研究室同士、さらには臨床の先生とも刺激しあって、ONE TEAMを築いていきたいですね。

文責:金坂 学斗


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2019/11/27 市川教授還暦祝い

皆様大変お世話になっております。 後期研修医1年の井内と申します。

今回は先日行われた市川教授の還暦祝いの様子をご報告致します。

最初に坂本先生より千葉大学泌尿器科学の研究の現在と将来像についてご紹介いただきました。





JUAの際に開催した駅伝では市川教授の軽快なランニングを拝見したりと、市川教授の活力や行動力には驚かされるばかりです。 これからもさらにご活躍されることを医局員一同お祈りしております!

文責:井内 駿太朗


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2019/11/20 大学院会議

千葉大学大学院1年の馬場晴喜です。 11月20日に研究会議が開催されましたのでご報告させていただきます。

各教室からの報告、研究内容について発表がありました。 初めて参加させていただいたのですが大変勉強になりました。 (不勉強なため分からないことも多々あり、自分の前途多難さを実感しました。) 疾患に対して分子腫瘍学、薬理学、病理学など様々な分野からアプローチすることで発見がある面白さがありました。



硬い雰囲気ではなく自由にDiscussionできるため研修医の先生や研究に興味ある先生など気軽に参加していただければと思います。

文責:大学院生 馬場 晴喜


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泌尿器科大学院研究室ツアー

大学院4年の樋口と申します。 先日、泌尿器科大学院の研究室紹介を行ったので報告させていただきます。

千葉大学泌尿器科は現在、大学院生が12名、所属教室は泌尿器科学以外にも6教室に及び、臨床から基礎、AIによる解析まで様々な研究を行っております。 そのため、来年度から大学院で研究する先生方の為に、各教室から先輩方が自分たちの研究を紹介する、題して泌尿器科大学院研究室ツアーを開催しました。


自分の研究の説明をする鎌田先生と来年度の大学院生たち。
鎌田先生は今回埼玉から参戦しました。
後輩の為にわざわざ千葉まで来るなんてイケメンですね。


各教室の説明が終わった後は親睦を深める食事会。 学年が近いもの同士話も弾みました。 来年から大学院に入る先生たちは、今バリバリ臨床をやっているので、基礎研究に対して何もわからない状態が不安との事でしたが、先輩たちの話を聞いて少し不安が解消されたようです。


左から金坂、若井、斎藤、米田、金、樋口、田村、鎌田、佐藤


千葉大学泌尿器科では臨床はもちろん基礎研究、さらにはその先の留学まで見据えて、精力的に活動しております。 臨床、研究両方やりたいという方、千葉大学泌尿器科で待っています。

文責:樋口 耕介


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2019/11/14 市川教授還暦祝い

みなさま初めまして! この4月から修士の学生として市川教授のもとで勉強している田嶋、佐藤、渡辺です。

11月14日、市川教授の還暦祝いを大学院医局にておこないました(^ ^)
今年は還暦祝いということもあり、医局女子メンバーでウロウロ合奏団を結成し、披露いたしました♪



プレゼントには赤いマフラーを❤
これからの季節、使っていただけると嬉しいです…


↑プレゼントに赤いマフラーと、イノシシのカチューシャをプレゼントし、はにかむ市川教授


最後は皆で写真を…
医局の皆さんと団欒し、千葉大学泌尿器科の仲の良さを実感いたしました!


↑皆で集まって集合写真\(^o^)/ 市川先生“暦還”になっているのはご愛嬌❤笑


バイタリティー溢れる市川教授、ますます充実した一年を過ごせるよう医局員一同心より祈っています。

文責:田嶋、佐藤、渡辺


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2019/8/23 暑気払い

後期研修医1年の前原と申します。 定例会である暑気払いについてご報告させていただきます。

昨年の酷暑とは異なり今年の夏は梅雨が長く比較的気温は落ち着いており、過ごしやすい夏であったと記憶しています。 そんな夏でありましたが泌尿器科は今年も熱く、精力的に活動していたからでしょうか、暑気払いにはスタッフ、院生、病棟看護師さん、オペ室看護師さん、修士の方、そして初期研修医と多様なメンツで総勢40人以上参加していただき、大変盛況な会となりました。

今年JUAが千葉大学主幹であり、市川先生ご尽力のもと成功を収めたのですが、その際作成したJUA T-shirtを皆様つけておられました。



盛り上がりに盛り上がり、一次会、二次会では終わらず、朝4時まで語り明かした猛者たちもいたようです。
2019年後半もあふれる勢いと情熱で泌尿器科を盛り上げていきましょう。

文責:前原 信貴


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International Journal of Urology表紙掲載の御報告

千葉大学泌尿器科の山本賢志です。 皆様いつも大変お世話になっております。 この度、私事で大変恐縮ですがInternational Journal of Urologyの表紙に論文のFigureが掲載されることになりましたのでご報告いたします。

論文の題名はIntravesical irrigation might prevent bladder recurrence in patients undergoing radical nephroureterectomy for upper urinary tract urothelial carcinoma.という論文です。 この論文は、上部尿路上皮癌の術中に膀胱内灌流を行うことで膀胱内再発を抑制する、という内容です。 私が横浜労災病院にいた当時から、まとめさせていただいており横浜労災病院の先生方並びに論文のご指導いただいた今村先生、坂本先生をはじめ千葉大学泌尿器科の先生方に、感謝申し上げます。

この論文自体は、acceptされるまで3年を要しており、途中でくじけそうにもなりました。 何かをやり遂げる上で、地道な努力の重要性、忍耐強く取り組み続けることや、周囲の人々の協力の大切さが身に沁みました。

今後もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。



文責:山本 賢志


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亀田カップ2019@海の日

7月25日の海の日に房総の鴨川にある有名な亀田病院が主催する医療従事者対象のサーフィン大会に参加しました。 救急隊員、看護師、医師、理学療法士、医療事務など様々な医療関連の方々が参加されました。

北は北海道、南は、沖縄徳之島から参加されるほどの大規模な一大イベントです。 当科からは、坂本、武井先生、看護師の小林君、関連病院からは理学療法士ののりまさ君、研修されている李先生、祖父江先生が参加されました。 この人数が千葉大関連から参加されるのは初めてでした。 来年は、何名になるのか楽しみになりました。 波のサイズは、セット胸、潮の満ち引きでブレイクポイントが変わる波に翻弄されながらの大会でした。



ジャッジを務めていただいた、鴨川出身のプロサーファーによるデモもありました。 日本トップレベルの超有名なプロサーファーも!

因みに亀田病院には、オリンピック候補の女性看護師プロサーファーがいます!





今回、いきなり初戦で、千葉大泌尿器科看護師の小林君と坂本が同じヒートで当たり緊張しましたが、五人中千葉大の二人が無事ラウンドアップするなどの思い出もありました。

沖縄にある徳之島徳洲会病院のサーフチームからは、各クラスで続々と入賞者をだしていたのが非常に印象的でした。 病院の目の前がポイントのようで、亀田病院に勝るとも劣らない環境の様でした。

千葉は、サーフィンのオリンピック会場になるなど、房総半島に多くの世界的サーフスポットが点在しています。 病院からも渋滞Freeの40分でポイントにつくなど、臨床とサーフィンの両立??も可能かもしれません。 千葉大泌尿器科サーフィン部・部長として、日本最強の医療従事者サーフチームを目指し今後も頑張っていきたいと思います。

サーフィンに興味がある人、すでに始めている人など、是非、千葉で一緒に海に入りましょう。

文責:坂本 信一


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2019/7/20 千葉大泌尿器科同門会

皆様お世話になっております。泌尿器科入局1年目の鈴木です。 今回は先日7月20日(土)に開催された千葉大泌尿器科同門会についてご報告させて頂きます。

今回の同門会では、各病院の動向についてのお話、広島大学泌尿器科の松原教授の講演と、今年度の新入局者による自己紹介がありました。 前半の動向の報告では、まず同門の部長の先生が20人近くいらっしゃることに驚きました。 また病院それぞれに特長があり、それぞれの病院についてもっと知りたいと感じました。 会の途中で、我々フレマン(入局1年目)より自己紹介スライドをそれぞれ2~3枚にまとめて発表させて頂きました。 各々の生い立ちや将来の目標など、個性的に発表させて頂きました。





今回自己紹介の場を頂き、誠にありがとうございました。 ようやく千葉大学泌尿器科の一員になれたという実感が湧いてきました。 我々フレマン一同まだまだ至らない点が多々あるとは思いますが、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致します。

文責:鈴木 一弘


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2019/6/30 日野大地先生 囲碁で千葉県大会優勝! 全国大会へ

2019年6月30日、囲碁サロン千葉中央にてアマチュア囲碁界の最高峰を競う「第65回全日本アマチュア本因坊決定戦千葉県大会」が行われ、当医局員日野大地先生が2年ぶりに見事、優勝されました。 昨年はプライベートのため欠場されております。

日野先生は小学1年生の頃より弟さんと父親の勧めにて囲碁を始めたそうです。 日野先生は小、中、高と年代別日本チャンピオンになっております。 弟さんも同時に年代別チャンピオンになっており史上初の快挙であったとのことです。 日野先生と囲碁をうちたい研修医の方がいましたら是非、入局して楽しい囲碁ライフを送ってください。

今後、全国区大会が8月17、18日に市ヶ谷にて開催されるとのことです。 ぜひ、思い切りご活躍して頂きたく思います。 前日はお酒をやめ万全の体調で望んで下さい。 医局員一同応援しております。




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Urology Today in Chiba 2019/5/31

皆様、いつも世話になっております。 泌尿器科入局1年目の清水です。 今回は先日開催されましたUrology Todayについてご報告させていただきます。

千葉駅のペリエホールにて行われました講演会は、「泌尿器科学における診療・研究の最新の話題」と題しまして、各分野に長ける先生方からご講演いただきました。 また、特別講演としてJCHO東京新宿メディカルセンター副院長赤倉功一郎先生より前立腺癌の基礎研究から臨床応用、そしてPSA検診についてお話いただきました。



自身がどうして泌尿器科を選択したのかなども交えつつユーモア溢れる講演をいただきました。 赤倉先生にはご自身の経験を交え研究からPSA検診など地域連携などもお話いただき、じっくり聞くことができました。


赤倉先生 前立腺癌-基礎研究から臨床応用、そして地域連携まで


多くの初期研修医の先生方、学生さんにご参加いただき、泌尿器科への関心の強さを感じました。 なんと、総勢20名の研修医の先生や学生さんが参加してくれました!


閉会後の集合写真 たくさんのご参加誠にありがとうございます。大盛況でした!


また、その後開催されました懇親会にも多くのご参加をいただき、親睦を深めることができました。 下記写真にはトリミングを加えております。



御覧のように講演会、懇親会ともに大盛況でした。 千葉大学泌尿器科の勢いがそのまま反映されたように感じました。 来年以降の入局者数に期待が膨らむ会でした。

今後も勧誘会などを開催していく予定であります。 興味のある方はご連絡お待ちしております! 千葉大学泌尿器科を一緒に盛り上げていきましょう!

文責:千葉大学泌尿器科 清水 貴大


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チーバくん、Ponta来院

5/16に2大マスコットキャラクターであるチーバくん、Pontaが千葉大学医学部附属病院に来院されました。

チーバくんは、皆さんご存知(?)、千葉県のマスコットキャラクターで、輪郭が千葉県の形をしているいきもので、ふなっしーをしのぐ人気であります。

テレビドラマでも最近多数使用されている新しくなった外来棟ですが、2大マスコットの奇跡のコラボとのことで、写真を求めて人だかりができておりました。

外来を終えた後にチーバくん、Pontaと撮った写真です。 非常にアットホームな医局ですので、入局を考えている先生方、ぜひ一度見学にいらしてください! お待ちしております。


2大マスコットとの奇跡のコラボ写真


文責:大学院生 竹下 暢重


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AUA in Chicago, May 3-6, 2019

旭中央病院泌尿器科の武井亮憲です。 皆様いつも大変お世話になっております。 この度、坂本信一先生と大学院生メイメイさんとAUA2019に参加させていただきましたのでご報告いたします。

今年度のAUAはChicagoでの開催となりました。 飛行機でおよそ12時間、日本との時差は14時間、アメリカのほぼ中央に位置するChicagoに旅立ちました。



函館とほぼ同じ緯度であり、5月でもコートがないと寒くて震える気候でしたが、街中には半袖にフローズンドリンクを片手に歩くAmericanの姿もありそのワイルドさに驚きました。



千葉大関連からは2演題(結石臨床1演題、膀胱癌基礎1演題)でした。 自分の発表は全国結石疫学調査の傾向を踏まえ、千葉県を代表する結石治療ハイボリュームセンターでもある旭中央病院の結石治療の疫学に関する演題でしたが、native speakerでもある坂本先生との事前の度重なるDiscussionにより卒なく?発表から質疑応答まで乗り切ることができました。



アジア勢の中では日本の演題が多い印象でしたが、その中でも慶応大、弘前大、名古屋市立大は多くの演題を発表しており、その勢いを感じました。 千葉大卒で慶応に入局した茂田先生は一人で4演題の発表をこなしており脱帽しました。


結石のセッションにて団結を見せる名古屋市立大学結石チーム


学会の夜はSBURの教授陣のホームパーティにご招待いただきました。 最初は基礎研究をやっていない自分なんかが参加してよいものかと尻込みしておりましたが、どの先生も気さくで明るく声をかけて下さりAmerican Home Partyの雰囲気を楽しむことができました。 まじめに研究するだけでなく、社交的にネットワークを形成することも重要なことなのだなと実感しました。



AUA終了後、ナターシャ教授に会いに坂本先生の留学先でもあるUK(University of Kentucky)に弾丸ツアーで向かいました。 ケンタッキー州はイリノイの隣の州ですが、Chicagoからの距離はなんと600km。 レンタカーを借りて6時間かけて到着しました。 摩天楼の高層ビルが立ち並ぶ全米第3位の都市Chicagoから一転し、見渡す限りの美しい緑の芝生に囲まれたKentuckyの大地に景色が変わり、別世界に来たようでした。 Kentuckyは空気や水も澄み、人々もおおらかで、心が洗われるようなとても素晴らしい場所でした。 ナターシャ教授や坂本先生の留学時代の知人と短いながらも有意義な時間を過ごすことができました。





AUAでは最新の知見に触れることができるだけでなく、他大学や海外の先生方と交流をする数多くの機会があり、非常に強い刺激を受けることができるのも魅力でした。 本学会の参加にあたり、坂本先生をはじめ関連の先生方、旭中央病院のスタッフの皆様、千葉大学泌尿器科医局の皆様に甚大な支援をいただたき本当にありがとうございました。 この場を借りて厚く御礼を申し上げます。 今回の経験を活かし、「良い泌尿器科医」を目指してステップアップし、千葉大学泌尿器科医局をさらに盛り上げていければと考えております。 これを読んでいる若手の先生方も是非AUA参加を目標に頑張ってもらえればと思います。

最後に、今回のAUAツアーで最もおいしかったSpeedway(ガソリンスタンド)での$1のホットドッグでお別れです。 ピクルスなどのトッピングも無料で、「安い、早い、うまい」が詰まったジャンクフードの極みとも言える最高の1本でした。


最高の1本に疲労を忘れ、笑顔があふれ出る夜のSpeedway


文責:武井 亮憲


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2018/11/22 市川教授誕生日会

11/22に市川教授の誕生日会を大学院医局にて行いました。
市川教授の誕生日会は、医局恒例の行事となっています。



皆で座り机を並べると教授室から入りきらないほど今年も大盛況な誕生会でした。



市川教授の体年齢は30代を未だに維持されているとのことで、本当に様々な仕事をされているなか、健康は大事だと改めて感じました。


30代と聞いて空をみる竹内先生


医局からささやかながら誕生日プレゼントをお渡ししました。



来年は泌尿器学会総会を市川教授が会長のもと開催され、ますます充実した一年となることを医局員一同お祈りします!

文責:大学院生 竹下暢重


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2018.7.23 千葉大学医学部硬式野球部 泌尿器科勧誘会

千葉大学硬式野球部 泌尿器科勧誘会を行いました。

医学部6年生と5年生合計6名参加いただきました。 泌尿器科からは、房総の拠点病院 旭中央病院から武井先生(真ん中)が駆けつけてくれました。

硬式野球部は東医体をなんと二連覇中! 三連覇へ向けて目下練習中とのこと。 学生さんからの泌尿器科に対する熱い思いを肌でびしびし感じる夜でした。 期待にそえる先輩になれるように頑張らなくてはと、改めて気持ちを引き締める思いでした。

来月の東医体頑張ってください!



文責:坂本 信一


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ASCO/JSCOフェローシッププログラム参加報告

客員研究員として埼玉医科大学で基礎研究を行っている滑川剛史です。 ASCO/JSCOフェローシッププログラムに参加しましたのでご報告いたします。 このプログラムはASCO学術集会に日本から若手フェローを派遣し、同学術集会終了後に3日~1週間程度、米国の有名な研究施設・病院をASCOの紹介で訪問し、先方のシニアにホストしてもらいメンター関係を築くことを目的としています。 今回私はASCO終了後にDetroitにありますKarmanos Cancer Instituteへ訪問しました。

ASCO meeting編 @Chicago
ASCO meetingは例年ChicagoのMcCormick Placeで開催され、がん治療に関わるすべての領域の医師が一堂に会する非常に大きな集会です。



泌尿器領域は前立腺がんと非前立腺がんのセクションに分かれ、1部屋ずつで厳選された演題の発表があります。 特に大規模試験の報告などがASCOで初めてされることもあり注目度の高い集会です。



今回のASCOのPlenary sessionでは、転移性腎がんに対する治療法として手術+スーテント投与よりもスーテント単独治療が優位であるとの報告がされており、大変注目を集めていました。 これまでの『腎がんは転移があってもまず手術』という方針を覆す報告で後に訪問した施設でもこの報告について熱く議論が交わされていました。 前立腺がんの領域では免疫療法や人種による治療の感受性の報告がトピックになっていました。 ASCOにおける注目演題の詳細につきましては、本年の日本がん治療学会で発表させていただく予定となっておりますので、ご興味がありましたら足を運んでいただければ幸いです。



Karmanos Cancer Institute訪問編 @ Detroit
飛行機で1時間半ほど移動し、DetroitにあるKarmanos Cancer Instituteへ訪問しました。 Karmanos Cancer InstituteはNational Cancer Instituteから30年以上前にComprehensive Cancer Centerの指定を受け、様々な分野のがん治療の専門家が多く集まっていているセンターです。 特に治験のPhase Iでは世界的に有名で、今回私がお世話になったDr. Ulka Vaishampayanは泌尿器がん部門のOncologist(腫瘍医)であり、Phase I trialの責任者です。



日本においては我々泌尿器科医が手術のみならずホルモン療法、化学療法などを行うことが多いですが、米国では完全に分業化され、泌尿器がんの薬物治療はOncologistが担当します。

診察はチームによって行われ、まずはPhysician Assistant (PA)が患者情報を収集し医師へプレゼンテーションを行う、医師は患者への面談を行い、実際の投薬は専任の看護師が行うといった流れになっていました。 特にPAの仕事は、検査データの解釈や身体診察、治療プランの提案など多岐にわたります。 今回の訪問で特に強く感じたのはPhase I試験が通常の治療とシームレスに行われているという点でした。 実際に私が見学している間にも数名の患者さんがPhase Iの治療薬へ移行し、また通常の治療へ戻る例もありました。 Dr. Vaishampayanによると通常使う治療薬と同じ感覚で新薬を治療に組み込むのだそうです。



今回の訪問では泌尿器科医や放射線科医、病理医ともディスカッションする機会がありました。 特に前立腺癌においては術後の放射線治療をかなり積極的に行っている点と、去勢抵抗性前立腺癌の骨転移に対してCTガイド下に生検を行っている点が印象的でした。



グルメ・観光編

海外学会の醍醐味と言えば現地の美味しい食べ物と観光です。 今回はかなりタイトなスケジュールのためほとんど観光はできませんでしたが食べ物中心にご紹介します。 シカゴは安全な街で建ち並ぶ高層ビルと街を流れる川が印象的でした。



シカゴB級グルメといえば極厚のDeep dish pizzaとケチャップをかけないHot dogが有名なようです。 どちらも美味しかったですがDeep dish pizzaは大量のチーズにやられます。



一方、デトロイトは全米―危険な街といわれており訪問先の医師からも一部の安全な場所以外は日中でも出歩かないほうがよいと言われました。 MidtownとDowntownは比較的安全に出歩けるようでQlineと言う路面電車で結ばれています。 湖の向こうはカナダ。



デトロイトは中東系の移民が多い街なんだそうで、エスニックな料理がお勧めとのことでした。 インド御出身のメンターの先生にアラビア料理のレストランに連れて行っていただきました。 また、Downtownにはギリシャ料理のお店が集まるエリアがあります。 どちらも本格的な味にやや戸惑いましたが慣れてくると美味しく感じました。



ASCO会期中、九州大学泌尿器科の塩田真己先生(昨年のASCO/JSCO派遣メンバー)と柏木英志先生(同プログラム派遣メンバー)には大変お世話になりました。 先生方にお誘いいただいたおかげで美味しい食事と楽しい時間を過ごすことができました。 特に寒空の下teenagerに囲まれて観たTaylor Swiftは忘れられない思い出です。

また、同じプログラムで派遣された先生方とのお話は、診療科や診療している地域が異なることもあり大変刺激を受けました。



最後になりますが本プログラムにご推薦いただきました市川智彦教授、日本癌治療学会 吉田 和弘国際委員長、MentorのDr, Ulka Vaishampayanその他多くの先生方にこの場をお借りして心より深謝申し上げます。 本プログラムはASCO参加への渡航費、滞在費などが支給されるだけでなく、米国の有名病院で診療と治験の実態を学べる非常に有意義なものでした。 興味がある若手の先生は是非応募してみてください。



追記
滞在先のデトロイトから帰る途中に大規模な飛行機遅延が発生し、デトロイト→シカゴ→ロサンゼルス→香港→成田と大変な長旅になってしまいました。 最後に米国らしさを痛感する旅でした。

文責:滑川 剛史


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2018.6.15~16 日本アンドロロジー学会第37回学術大会 参加報告

客員研究員の滑川と、同じく竹内です。

2018年6月15日・16日に神戸で開催されました日本アンドロロジー学会第37回学術大会に参加して参りましたのでご報告します。 日本アンドロロジー学会は市川教授が理事長を務めており、当教室とも関わりが深い学会です。

今回は神戸のランドマークであるポートタワーを望むラ・スイート神戸オーシャンズガーデンで開催されました。 千葉大学泌尿器科からは市川教授、小宮准教授、坂本講師、竹内、滑川、山本と現在大学病院をローテートしている初期研修医の鈴木先生と今年から大阪大学の薬理学に移動した泌尿器科大学院卒業1年目の徐先生が参加しました。



滑川と竹内はそれぞれ基礎部門と臨床部門で総会賞に挑むも残念ながら受賞はならず。 本学会のレベルの高さを感じました。 今回の総会賞演題は産婦人科の教室が主催と言うことで生殖医療に関する発表も多く大変勉強になりました。 また、坂本診療講師はChina-Japan-Korea Andrology Session で発表し各国のエキスパートの先生方と熱く議論を交わしておりました。



そして、当教室の山本賢志先生がClinical Genitourinary Cancer誌に掲載されたTestosterone Reduction of ? 480 ng/dL Predicts Favorable Prognosis of Japanese Men With Advanced Prostate Cancer Treated With Androgen-Deprivation Therapy.という論文に対し学術奨励賞を受賞いたしました。 おめでとうございます。 この論文は、日本人における進行性前立腺癌のホルモン療法を施行した患者において、テストステロンの低下の絶対値が大きい方が予後因子として重要であることを示した論文です。



懇親会場の庭には、まさかの虹が…

鈴木君の泌尿器科医としての明るい未来を感じざるをえませんでした。


市川教授とがっちり握手する鈴木先生




おまけ
学会場は日帰り温泉施設が併設されており、学会の合間に温泉という贅沢な時間を過ごしました。 男同士、温泉につかりながら将来のことなどゆっくり話す時間もいいですね。



学会の翌日は異人館に観光へ (風見鶏の館にて、NHKの連ドラ「べっぴんさん」の撮影に使われていたらしい)



なんと、異人館Versionのスタバを発見!! 中もおしゃれ



まとめ
アンドロロジー学会は“男性科学”にFocusした学会で、男性機能や生殖そして前立腺癌、精巣癌にいたるまで幅広く横断的な議論が活発に交わされています。 コンパクトな学会であるがゆえの深い議論は非常に勉強になります。
若手の皆さんも是非一緒に来年参加しましょう。 改めて、山本先生、 学術奨励賞 受賞おめでとうございます!

文責:竹内 信善


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AUA in San Francisco, May 18-21, 2018



旭中央病院泌尿器科主任医員兼、千葉大学大学院3年目の武井亮憲です。 皆様いつも大変お世話になっております。この度、坂本信一先生とAUA2018に参加させていただきましたのでご報告いたします。

今年度のAUAはSan Franciscoでの開催となりました。 飛行機でおよそ10時間、日本との時差は16時間、アメリカ西海岸に位置するSan Franciscoに旅立ちました。



都市中心部のホテルは1泊数万円が相場であり、San Franciscoの物価の高さにはとても驚きましたが、我々はAir BNBにて1泊1万円以下のRoom shareで濃密に日程をともに過ごして参りました。 カラッとした温暖な気候を想像しておりましたが、San Franciscoは雲が多く気温も5月の日本と比べると非常に寒い印象でした。



千葉大関連からは4演題(シスチン結石関連1演題、前立腺癌関連3演題)の登録となりました。 自分はホルモン治療中断後のテストステロン値のRecoveryに関する演題でしたが、慣れない英語もNative speakerである坂本先生のご指導により卒なく?発表することができました。



テストステロンに関する発表後、我々の研究に異常に興味を示した中国人に異常に絡まれるという事件も発生しました。 最終的には勢いに押されたまま、意気投合した感じとなりました。



AUAの演題採択率1-2割ですが、今後千葉大も業績を伸ばすためにはAUAの演題数を増やすことが必要だと実感しました。


田口先生(中央)ポスター賞受賞後 団結を見せる名古屋市立大学メンバー


さて、堅い話はこの辺までとし、AUA周辺の活動もご報告させていただきます。

Californiaで最も有名な国立公園であるYosemiteまで名古屋市立大の岡田先生とご一緒させていただきました。 Yosemiteは世界遺産にも登録されており、1000mにも及ぶ花崗岩の絶壁、そこを流れ落ちる多くの巨大な滝、世界一体積が大きくなると言われるジャイアントセコイアの木といった雄大な自然とそのまま触れ合える魅力にあふれた公園でした。 ありのままの「自然」を維持するために山火事が起きても消火せずに放置するという徹底ぶりには衝撃を受けました。


名古屋市立大岡田先生(写真左)とYosemiteにて
このあとバーガーキングで結石の熱い講義をマンツーマンで聞かせていただきました。


日の出前に早起きをして、人生初のサーフィンも楽しむことができました。 Californiaはそのsurf cultureが多くのサーファーを魅了している場所でもありました。 名古屋市立大学の諸先生方とサーフチームを結成することができたのも、この旅の大きな収穫となりました。





AUAでは最新の知見に触れることができるだけでなく、他大学の先生方と交流をする数多くの機会があり、非常に強い刺激を受けることができるのも魅力でした。 本学会の参加にあたり、坂本先生をはじめ関連の先生方、旭中央病院のスタッフの皆様、千葉大学泌尿器科医局の皆様には甚大な支援をいただき誠にありがとうございました。 この場を借りて厚く御礼を申し上げます。 今回の経験を活かし、「良い泌尿器科医」を目指して「いい波」に乗っていければと考えております。 これを読んでいる若手の先生方も是非AUA参加を目標にしてもらえると嬉しく思います。

最後に、坂本先生に連れて行っていただいた、Pacificaの海沿い、崖の上のとんでもなく雰囲気のいいオシャレなレストランでの一枚でお別れです。 本当にありがとうございました。


Pacificaの夕陽を望むオシャレなレストランにて 夕陽が沈んだ後の思い出の一枚


文責:武井 亮憲


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2018.5.14 埼玉医科大学ゲノム医学研究センター見学

泌尿器科 今村です。

今回、同門の滑川先生、鎌田先生が研究をしている埼玉医科大学ゲノム医学研究センターへ行ってまいりましたのでご報告させていただきます。 2人は埼玉医科大学ゲノム医学研究センター遺伝子情報制御部門 井上聡先生のもとで、現在泌尿器悪性腫瘍の研究を行っています。



研究室内を案内していただき、井上先生、堀江先生のご厚意で滑川先生や鎌田先生の近況報告として研究内容につきディスカッションもできました。 (すいません、写真撮り忘れました。)

その後、川越はウナギが有名ということで、大穀というお店へ。 遅い時間にもかかわらずお疲れ様でした。 滑川先生、鎌田先生、是非頑張ってください。 応援しています。


うなぎおいしかったです!!


文責:今村 有佑


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2018/2/24~25 台湾泌尿器科学会 2月の台湾腫瘍グループ(TUOA)の会

2018年2月24~25日、台湾泌尿器科学会 2月の台湾腫瘍グループ(TUOA)の会に参加いたしました。 台湾中部の町(台中)の童綜合醫院http://www.sltung.com.tw/で開催されました。

最近、5回ほど呼んでいただき、うれしい反面、若干『また、私でいいの?』と疑問に思いながら参加させていただきました。 前日は、慶応大学 小坂 威雄 先生の非常に盛況な講演会のあと、朝7時25分発の羽田発の飛行機で眠い目をこすりながら台北へ向かいました。



何とか羽田空港へ(HDを忘れ大学へ朝戻ってから) よく知らない場所への一人の講演は、正直緊張します。

台北から、台中という真ん中の都市(二番目の人口になったばかり)まで、名古屋からはこびこまれたという日本の新幹線(ガイドの人からの豆知識)にのって45分ほどで到着しました。



ガイドが、非常に明るく、スライドを直す間もひたすら話しかけつづけるのが印象的でした。 おそらく台湾人には、KYなんていう言葉は、必要ないと確信しました。 台中駅から車で、さらに40分ほどで、平原に突然そびえ立つ22階建ての巨大な病院(1300床)に到着。



医療ツーリズムに力を入れていて海外(マレーシア、タイなど)からも沢山くるようです。 当日は、バンクーバーから来た中国系のカナダ人患者を紹介いただきました。 通常は、ダビンチ二台で縦五件といっていました(恐るべし、、)。



関係者に出迎えていただき、学会では、30分前立腺癌関連と15分シスチン尿症関連(主催者に取り計らいにて)の発表をさせていただきました。



招待いただいた、欧先生達と 台湾の方は親指を上げるのが通例のようです。 欧先生は、私が到着前日にLive SurgeryのRALPを二件行なったとのことでした。

終わると、前回の今村先生と参加した学会同様、おもむろにカラオケが始まり、橋幸夫の潮来の伊太郎など、あまり知らない日本の歌を含めて、日本語と中国語の絶妙な?はもりで一緒に歌いました。



Jermy先生は、香港で、Single Portのダビンチの臨床研究(Phase I)をIntuitive Surgicalと共同で行なっているとのことでした。 後腹膜アプローチの前立腺全摘や、膀胱全摘など。 泌尿器科には、秘書と別に7人の助手がいて、倫理審査の申請から、治験担当(CRO)、書類作成などを任せているとのことでした。 その分、グラントも採らないとといっていました。

懇親会の後は、夜市につれていっていただき、的屋みたいなところで風船割りや、原材料不明な不思議な食べ物を数多く試食しました。

今回、結石を行なっている台湾の先生を紹介いただき、さらに、一緒に参加されていた香港のJermy先生を含めて、シスチン尿症の国際共同研究を結ぶことになりました。 多くの先生方が今年日本で開催されるUAAを非常に楽しみにしていることが印象的でした。 今回、カラオケや夜市など、欧米とは異なる、アジア人独自の親しみやすさや暖かさを感じる小さな旅となりました。



最後に、お蔭様で日本人シスチン尿症患者100人のゲノムデータが揃いました。 今後、国際共同研究にご協力いただく予定の『台湾、韓国、タイ、マレーシア、香港(Cystinuria Dream Team;勝手に名つけました)』からのアジア・シスチン尿症のデータと日本のデータを統合して論文化したいと思います。 この場を借りて、これまでシスチン患者の紹介にご協力いただきました、先生方に心より御礼を申し上げたいと思います。

文責:坂本 信一


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2018/2/23 Young Urologist Investigator Seminar @京成ホテルミラマーレ
文責:柴田(セミナー)、ぺえ(情報交換会・二次会)

2月23日にYoung Urologist Investigator Seminarが開催されましたのでご報告いたします。

この会は主に若手医師を対象としており、事前に関係の方々へ開催の旨をインフォしておりますが、30人overもの応募が殺到し、開催前に応募締切となる事態となりました。


千葉県がんセンター深沢先生による講演の模様。ほぼ満席であった。


前立腺癌治療について、千葉県がんセンターの深沢先生と、慶應義塾大学の小坂先生にご講演頂きました。 ホテルの一室が完全に人で埋まり、発表の後は質問が飛び交い、とても活発な会となりました。


会終了後の集合写真


引き続いて情報交換会も大盛況でした。


会場、料理全てが豪勢で筆者は緊張してしまいました


講演の内容は多少難しい部分もあったようですが、泌尿器科学のイメージを少しだけでも感じ取れたようです。 情報交換会では当科お得意の盛り上がりで、どこのテーブルでも会話が弾んでいました(男臭さは否めませんが笑)。 2次会にもたくさんのご参加をいただき、40名で予約した店がぎゅうぎゅう詰めになってしまいました。 そしてなんと、小坂先生にもいらして頂きました!


最後は、小坂先生にご挨拶をいただきました。


講演、情報交換会、2次会すべて大盛況の夜でした。 先程も触れましたが、講演は非常に高度でアカデミックなもので、若手の医師には(筆者にもですが笑)少し難しい部分もあったと思います。 しかし、泌尿器科という内容をイメージしにくい診療科の一筋を感じるには贅沢で、大きな感銘を受けた方も多いのではないでしょうか。 また、お酒の場では泌尿器科の勢いや親しみやすさも発揮できたのではないかと思います。 私たちにとっても、若手の先生方と交流できる非常に貴重なシーンとなりました。 楽しみながら勉強ができる泌尿器科は、改めて最高だなと感じました。

最後になりましたが、ご多忙の中ご講演頂きました深澤先生、小坂先生、本当にありがとうございました。

文責:柴田(前半)、ペエ(後半)


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2018/2/2 FDPC in 日本橋

連続投稿になってしまいました笑 泌尿器科入局一年目の三神です。

今回はFDPC(free discussion of prostate cancer)の会に坂本先生、竹内先生と参加させていただきました。 例年は一年生が参加することはあまりないそうで、とても緊張して参加させていただきました。

今回は、現在もっとも意見が分かれる?前立腺癌の治療方針として、
①AWSを見るべきか、見ないべきか?
②AA交替療法を行なうべきか、行なわないべきか?
二つの立場でPros and Consとして講演し、Discussionする企画でした。

Pros側が千葉大学、Cons側が慈恵医大として発表しました。 他に、癌センター中央病院、北里大学、東京医大、東京女子医科大学、聖路加病院、横浜市立大学の先生方が参加されました。 発表時間10分、Discussion 20分という時間配分からも、如何に議論を重視しているか判ります。 自分が正しいと思っていた治療法が施設や先生ごとにいろいろな考え方がありました。 議論を通して知れたことは、本で勉強するだけではわからないことだったので非常に貴重な経験になりました。 常に広い視野で日々勉強しなくてはならないと感じた一日でした。



前立腺癌ホルモン療法においてAWS確認の必要性について賛成側に立って発表させていただきました。 慈恵医大の森先生(千葉大学卒が、AWSを見ない側にて発表されました)。



竹内先生は「前立腺癌ホルモン療法においてvintage hormone剤の必要性について」を発表されました。 参加が直前に決まったこともあり、準備不足が否めない感はありましたが、スライドの作成や論文の検索を手伝ってくださった岡東先生と竹内先生、今回参加させていただき、夜遅くまで準備を手伝ってくださった坂本先生にこの場を借りてお礼を申し上げたいと思います。 本当にありがとうございました。



文責:三神 功亮


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2018/1/27 泌尿器科同門学術集会(TKPガーデンシティ千葉)

後期研修医1年目の三神と申します。 1月27日に開催されました同門会についてご報告いたします。

今年は例年に比較して多い32の基礎研究や臨床研究の発表がありました。 特に2018年度診療報酬改定で保険適応が拡大となるロボット支援下手術については活発な議論がなされました。 同門会学術奨励症は千葉大学から岡東先生と山本先生が受賞されました。 常に広い視野で日々勉強しなくてはならないと感じた一日でした。


血清テストステロン値低下はホルモン療法における日本人進行性前立腺癌患者の予後を予測する。山本 賢志先生



マイクロRNA前駆体pre-miR-150に由来するmiR150-5pおよびmiR150-3pは前立腺癌において癌抑制型マイクロRNAとして機能する。岡東 篤先生


終了後は情報交換会にて各々盛り上がっておりました。 普段触れることがない研究や出向先の病院生活などとても興味深い内容でした。

日々の臨床を頑張るのはもちろんですが、岡東先生や山本先生のようにすばらしい研究を残せるように日常生活において探求心を忘れないようにしなければならないと感じた一日でした。

文責:三神 功亮


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2017/12/25 最新レポート@済生会宇都宮病院

診療講師の坂本です。

今回、当科で主催する『去勢抵抗性前立腺癌に対するRadium223とFlutamideの前向き医師主導試験』のご協力の御礼、並びに、説明を兼ねて済生会宇都宮病院を訪れましたのでレポートさせていただきます。

非常に有名な関連病院ですが、実は、私自身初めての訪問となります。

東京駅から、新幹線に乗りパソコンを広げてメールを数件チェックしているうちに(一時間弱)宇都宮駅に到着しました。 そこからバスにのり10分程度にて病院に到着。

夕方の6時に到着したこともあり、暗闇の中にそびえたつお城のような存在感のある外観に圧倒されました。



病院の中に入ると、天井が非常に高く、街灯のような照明やスターバックスがあるなど設備が整っている印象。



正面玄関に入った印象は、長方形の建物かと思いきや、実は、正方形の構造をしており、廊下で正面と後面をみても果てしなく続く廊下が広がっています。 どれだけ、専有面積を有しているのでしょうか? 千葉県でもこのサイズの病院は存在しないとおもいました。





驚いたことに、講演ホール内の観客席が、可動式で、収納すると、四角いホールにもなるそうです。 千葉大医学部にもこのサイズのホールはないのでは、、一般病院の枠を超えているのでは、、


その後、戸邉先生と食事会にて、色々なお話を伺う機会をいただきました。


最後に、今回、初めて済生会宇都宮病院へ伺わせていただきました。 宇都宮の中核病院だけあって、フロアー面積、講演会場など、予想を遥かに超える規模の病院でした。 単なる臨床病院の枠を超えて、大学では? と錯覚するような環境でした。

戸邉先生の穏やかな物腰の裏にも、臨床の最前線で栃木県の医療を担っている緊張感随所に感じました。 来年には、ダビンチXiが入るそうで、今後さらに、手術件数が増えることが想定されるそうです。 戸邉先生は、かつてのGUC班のTopでもあります。 特に、『ぜひ、ダビンチを含めた手術をバリバリ研修したい!』と考える泌尿器科の若手から中堅の先生にとって、非常に恵まれた環境ではと思いました。

臨床が非常に忙しい中にも関わらず、新規AR剤や、Radium223とFlutamideの併用試験など、臨床研究でも大学と常に協力いただいており、戸邉先生を中心とした泌尿器科の先生方にこの場を借りて心より御礼を申し上げたいと思います。

文責:坂本 信一


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2017/12/25 クリスマス会

12月25日に、市川教授主催のクリスマス会が開かれました。 11月の誕生日会同様、坂本先生、大学院生、秘書さん、実験技師さん合わせた盛大な会となりました。

市川先生の「メリークリスマス!」の掛け声をスタートに、みなで談笑しながら、美味しくお昼ご飯を頂き、クリスマスケーキも頂きました。 この会は市川先生のご厚意にて御準備いただいたもので、市川智彦サンタクロースからの嬉しいクリスマスプレゼントになりました。

泌尿器科では時々このような会を催していますので興味ある方はぜひ医局まで!

市川先生いつも温かい心配り、ありがとうございます。 今後とも御指導よろしくお願い致します!




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2017/11/27 市川教授 誕生会

診療講師の坂本です。

11月27日に市川教授の誕生会が開かれました。

今年で5?歳になられましたが、肉体年齢は未だに30代を計測しています。 その秘訣はやはり足首につけているリストウェイトによる賜物でしょうか。 今年は坂本先生、大学院生、秘書さん合わせ、総勢15名の大誕生会となりました。 まずはみなで昼ごはんを食べながら昨今の泌尿器科事情について話に花を咲かせました。

続きまして坂本先生よりプレゼントの贈呈です。

写真はありませんが、高級ボールペンをお渡ししました。 市川教授の名前も入っています。 大切なサインの際は是非、使って下さい。 お弁当を頂いた後は、美味しいケーキも皆で頂きました。



30代と思われる肺活量にて、ろうそくの火を一気に綺麗に消し、盛り上がる一同。 樋口先生だけ若干テンションが低いでしょうか。 最後に全員でパチリ。



市川教授、これからも御指導の程、宜しくお願いします!

文責:坂本 信一


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2017/11/16~17 第62回日本生殖医学会学術講演会・総会

大学院生の滑川剛史です。 2017年11月16日~17日に山口県の海峡メッセ下関で開催されました第62回日本生殖医学会学術講演会・総会に参加致しました。

当教室からは、市川教授、小宮准教授、川村講師、加藤先生、滑川が参加いたしました。 幸いにも、「Testicular function among testicular cancer survivors treated with cisplatin-based chemotherapy (Reproductive Medicine and Biology, 2016)」でRMB優秀論文賞を頂きましたので御報告申し上げます。

私のような若輩者が伝統ある日本生殖医学会からこのような賞を頂けたことは身に余る栄誉と存じ、改めまして日本生殖医学会理事長 苛原 稔先生、大会長を始め御審査頂いた先生方に深く感謝申し上げます。 微力ではございますが、今後とも日本生殖医学会の更なる発展のため力を尽くしていきたいと存じます。

今回の受賞は市川教授を始め、生殖医療、精巣がん治療を担ってこられた先生方、また支えてくれた後輩やスタッフの皆様のおかげと心より感謝いたしております。 特に今本先生には、今回選考の対象となった論文作成から懇切丁寧にご指導いただきました。 この場をお借りしまして、ご指導いただいた先生方に厚く御礼申し上げます。 これから自分も次代へ遺せる仕事ができるようさらに努力し研鑚を積んでまいりたいと思っております。

今後とも御指導、御鞭撻の程をよろしくお願い申し上げます。



下関へ向かう途中、山口大学のある宇部市へ立ち寄り山口大学泌尿器科の山本義明先生、川井禎久先生にお会いしてきました。 留学中の苦労や楽しかった休暇のお話などをお聞きすることができ大変楽しい時間をすごしました。 また瀬戸内海のおいしい魚介と山口のお酒をすっかりご馳走になってしまいました。 ご馳走様でした。



文責:滑川 剛史


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2017/11/9~12 2017 International Uro-Oncological Symposiumに参加して

千葉大学の今村です。

2017年11月に台湾にて開催された2017 International Uro-Oncological Symposium に参加させていただきましたのでご報告させていただきます。

台湾、桃園市にあるChang Gung Memorial Hospitalでの開催でした。 アメリカの MD Andersonから(泌尿器科医が4人 腫瘍内科医が1人)の参加を初め、本邦からは、筑波大学の西山教授、池田先生、他にも、インド、マレーシア、韓国などから多数の医師が参加されていました。

9日はExpert meetingとして、ディナーを食べながらExpertのLectureを聞くスタイルから始まり。



10日は朝からLive Surgery。 MD Andersonからの泌尿器科医がダ・ヴィンチ腎部分切除術、ダ・ヴィンチ膀胱全摘除術を行っていました。 膀胱全摘は、腹腔内で回腸導管造設を行っていました。



その後も午後は、泌尿器腫瘍全般の最新の知見を含めたLectureが続き、夜はGala dinner。 カラオケを歌いかなり盛り上がりました!!



11日にはE-poster セッションもあり、発表させていただきました。



各国からの多数の発表の中、幸運にも、今村先生が、Best E-poster Awardを受賞しました。 受賞式では、MD AndersonのChristopher Wood先生より賞状をいただきました。

せっかく台湾に来たので、少しだけ台北に観光へ。



小籠包を食す!! かなりの人気店でしたが、それほど待つこともなく入れ、安くておいしかったです。


中正記念堂へ。一部工事中でした


今回のSymposiumはMD Anderson の先生方を台湾へ招聘し泌尿器悪性腫瘍に関して、Live Surgery、Lecture、Discussionを行うというものでした。 テーマも前立腺癌、腎癌、尿路上皮癌、精巣腫瘍と盛りだくさんで非常に勉強になりました。

これらを日常診療に生かすべく日々また日本で頑張りたいと思います。

文責:今村 有佑


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2017年アンドロロジー学会参加

2017年6月29日から7月1日まで、当科が学会事務局を務めている、 日本アンドロロジー学会第36回学術大会 に参加しました。

当科からは、市川教授、小宮准教授、今村先生、徐さん、坂本が参加しました。







まとめ
今回、倉敷にて開催されたアンドロロジー学会に参加いたしました。学会はもちろん、歴史のある街並みに刺激を受けました。

学会自体は、不妊、前立腺肥大症、前立腺癌と幅広い分野を網羅しており、日ごろ関わりがあまりない分野の講演など非常に勉強になりました。

改めて、中国人留学生の徐さん、学術奨励賞受賞おめでとうございます。

文責:坂本 信一


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2017/4/20 西川里佳先生が坂口賞を受賞しました!!

第105回日本泌尿器科学会総会(鹿児島)にて授賞式が行われました。






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2017/2/3 関西医大f-TUL手術見学

千葉大学泌尿器科結石班の武井亮憲です。 皆様いつも大変お世話になっております。 この度、坂本信一先生と節分の日に大阪まで出張させていただき、関西医科大学総合医療センターの尿路結石手術「f-TUL」の見学に行って参りましたのでご報告いたします。



関西医科大学総合医療センターは、新大阪駅から電車で20分程の立地で結石治療センターとして、副センター長である井上貴昭先生を中心に年間200例を超える結石手術や多数の臨床研究や学会活動に勢力的に取り組んでいる関西医大の関連病院です。 2016年に幕張で開催された第13回国際尿路結石症学会(千葉大学教授市川智彦会長、金沢医大教授宮澤克人共同会長)、第26回日本尿路結石症学会(帝京ちば医療センター教授納谷幸男会長)に続き、第28回尿路結石症学会は2018年8月に大阪にて関西医科大学松田公志教授が会長となり開催されることとなっております。


総合案内ではヒト型ロボットペッパー「関医くん?」がお出迎え
左から武井、井上先生、坂本先生


関西医大の井上貴昭先生には、これまでに結石関連の学会にてハンズオンセミナーやその他のセッションでご指導いただいておりましたが、今回は坂本先生の伝手で手術見学をさせていただける運びとなりました。 今後の尿路結石症学会を盛り上げる意味でも、今回のような交流を行うことは大変意義があるかと思われます。 このような機会を与えていただいた松田教授、井上先生、市川教授、坂本先生に感謝申し上げます。


2016年に新病院としてリニューアルされた関西医大総合医療センター手術室
広々としたスペースに近未来的なデザイン


さて、実際の見学内容ですが、井上先生の卓越した手術技術の素晴らしさに衝撃、感動の連続でした。 個々の症例に対する綿密な治療戦略から、ルーチンワークを素早くこなすための徹底した環境設定(誰もが基本設定を再現できるよう、手術台や透視のアームに高さの基本設定をマーキングするといった工夫が多数)、術野の展開の素早さ、正確性、手術室スタッフの教育等々にて、目的とする結石に到達するまでの無駄が一切ありませんでした。


井上先生(写真左)の卓越した手術技術に釘付けの坂本先生
井上先生の手の上で踊っている軟性鏡(写真中央)


結石の破砕、抽石に関しても基本的に全て術者一人で行うスタイルで、その素早さや迫力はまるでドラゴンボールの戦闘シーンをみているようでした。 2㎝を超える部分サンゴ状結石を1時間足らずで術者単独のf-TULにて完砕したのを目の当たりにした時はこの目を疑うほどでした。 これまでの経験や雰囲気に何となく頼るのではなく、理論的、客観的データに基づいた臨床的検討をもとに手術手技を展開していることが井上先生の卓越した手術技術を支えていると思われました。 (具体的な内容はここでは書ききれないので、興味のある方は声をかけて下さい。)



手術終了後は懇親会にお誘いいただき、美味しい料理とともに井上先生と親睦を深めることができました。 手術手技に関する内容だけでなく、井上先生の臨床研究に対する考え方や実践方法など、非常にコアな内容まで議論することが出来、大変有意義な時間となりました。 あっという間に時間は過ぎ、今回の経験を今後の臨床および研究に生かしていきたいと、坂本先生と興奮さめやらぬ足取りで千葉への新幹線に乗り込みました。 今後もこのような交流を続けていければと考えております。

文責:武井 亮憲


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悟空の会(59年卒の会)

皆さまお初にお目にかかります。 今年度入局の千葉大学泌尿器科後期研修1年目の齋藤心平です。 去る8月6日、7日に滋賀県で開催されました悟空の会(59年卒の会)に参加させていただきましたのでご報告いたします。 この会は、千葉大学の市川教授をはじめとした、昭和59年卒業の泌尿器科教授の先生方によって発足した学会であり、今年で7回目になります。

今年は滋賀医科大学の河内明宏教授主催のもと、滋賀県の琵琶湖で開催されました。 千葉大学からは、市川教授、小宮先生、布施先生、武井先生と私、齋藤の5人で参加させていただきました。

会場は滋賀県を代表する広大な琵琶湖を望む、レイクビューが魅力の、その名も「琵琶湖ホテル」でした。 肝心の会場での写真がなく無念の極みではございますが、気品あふれる上品な会場で、身も心も引き締まる思いでありました。



日目の夕方からは各大学から一題ずつの発表があり、千葉大学からは私齋藤が、「前立腺癌における内分泌療法中止後のTestosterone Recoveryの検討」という題で、『病勢コントロール良好な長期ADT症例において、ADT中止も一つの治療選択肢となりうる可能性』について発表させていただきました。 学会発表での経験に乏しい私にとって、各大学の先生方より、活発な質問をいただき、大変刺激を受けました。

その後は同会場で懇親会が行われ、今年度千葉の幕張メッセ国際会議場にて開催された記念すべき日本初の「国際結石症学会」であります、第13回国際尿路結石症学会(International Symposium on Urolithiasis; ISU)を共催した金沢医科大学泌尿器科の先生方と、地元おすすめの料理が味わえるお店にて親睦を深め、滋賀の夜は粛々と更けていきました。


金沢医科大学の先生方との一枚。非常に気さくな先生方で盛り上がりました!


2日目は滋賀医科大学主催のバスツアーが開催されました。 まず初めに訪れたのは、かの有名な最澄により開かれた世界文化遺産「比叡山延暦寺」。 平安時代に開かれた日本天台宗の本山寺院であるこの寺は、荘厳な雰囲気漂う山の中にひっそりと佇んでおりました。



続いては、こちらもまた歴史のある「日吉大社」。 その起源はなんと2100年前にも遡るとのお話し。 延暦寺同様、ここもただならぬパワースポットでありました。



最終スポットは、本命の琵琶湖を全力で楽める「遊覧船でのクルーズ」でした。 その名も「MICHIGAN」(琵琶湖なのに・・・?)。 まぶしいくらいの日差しに恵まれたこの日は、絶好のクルーズ日和でした。 約1時間30分のこのたびはゆったりとしており、船内で他大学の多くの先生方と交流することができました。 1日目の発表、2日目の観光と、滋賀を存分に満喫した2日間を過ごし、帰路につきました。



まとめ
今回悟空の会に参加させていただき、他大学の多くの先生方と学会・観光を通して交流することができました。 濃密な2日間でたくさんの刺激を受け、そして初めての滋賀県を満喫できたこと、非常に幸せに思います。 来年は金沢での開催が予定されているとのことです。 毎年参加大学が増えており、今後ますますの発展を願っております。

文責:齋藤 心平


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2016/11/24 市川先生 お誕生日会

市川先生へ日頃の感謝を込めて、ささやかではありますが医局にてお誕生日会を開催させて頂きました。




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第13回国際尿路結石症学会&第26回日本尿路結石症学会

泌尿器科医4年目になりました千葉大学泌尿器科医員の武井亮憲です。 関係者の皆様、平素よりお世話になっております。

原稿の作成がだいぶ遅くなってしまい恐縮ですが、2016年7月19日~22日に幕張メッセ国際会議場にて開催された第13回国際尿路結石症学会(International Symposium on Urolithiasis; ISU)、第26回日本尿路結石症学会(Japanese Society on Urolithiasis Research; JSUR)に参加しましたのでご報告をいたします。



ISUは1968年に英国で第1回が開催されましたが、日本での開催は今回が初めてとなりました。 記念すべき日本初のISUは、我ら千葉大学泌尿器科市川智彦教授と金沢医大の宮澤克人教授と共同会長での開催となりました。 また、JSURは帝京大学ちば医療センター納谷幸男教授が会長となり、千葉大学の同門でISU、JSURの会長を担うという非常に名誉ある学会となりました。



ISUでは、数多くの海外の著名な先生方が幕張を訪れ、尿路結石に関する基礎ならびに臨床に関する多数の御講演をいただき大変な盛り上がりとなりました。 JSURにおいては、10年ぶりの尿路結石全国疫学調査の報告、TULのハンズオンセミナー、尿路結石に関する教育講演、白熱したポスター発表など、ISUにも劣らない盛り上がりを見せました。



自分はポスター発表にて、TULにおけるアコーディオンの初期使用経験につき発表させていただきました。 あふれんばかりの人の大変な熱気の会場の中、多くの先生方からご質問ご指摘をいただき大変有意義な発表をすることができました。



TULハンズオンセミナーにも参加させていただきました。 同門の馬場晴喜先生(成田赤十字病院)、藤本歩先生(帝京ちば医療センター)とも一緒に、全国のTULスペシャリストの先生方から秘伝の技術を伝授いただきました。 最新のf-TULのトレーニングモデルは、腎の呼吸性移動や結石破砕時の破砕片や出血による視野の変化まで忠実に再現できるモデルであり、その高性能さに驚愕いたしました。 結石治療には様々なデバイスがあり、最良の手術を行うため、常に最新の知見を学び実践していくことが重要だと実感しました。



最終日の夜にはマンハッタンホテルにてGala Dinnerが開催されました。 坂本先生の流暢な英語の司会に海外のホテルにいるかのような錯覚に陥り、市川教授、納谷教授の素晴らしい英語のスピーチから乾杯となりました。 美味しい料理やお酒、素晴らしい演奏とともに、多くの同門の先生方や他大の先生方と交流をすることができ、緊張も忘れ楽しい時間を過ごすことができました。



ホームグランド開催でのISU、JSURは市川教授、納谷教授をはじめ、千葉大学泌尿器科関係者には大変な負担もあったかと存じますが、無事に成功を収めることが出来ました。 今後の結石診療および研究の発展に貢献できればと存じます。

文責:武井 亮憲


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2016/9/10~11 The Best of AUA in Japan 2016 プログラム

新医局員の田村貴明です。 今回2016年9月10日~11日にかけて東京お台場で開催されたThe Best of AUA in Japan 2016 プログラムに参加する機会をいただきましたのでご報告いたします。

この会はAUAになかなか参加できない若手泌尿器科医のために2010年から始まったもので、毎年のAUA年次総会のトピックスを抜粋してサマリーしてくれるという大変ありがたい教育企画です。 基本的に日本の若手泌尿器科医が各分野のサマリーを担当し、それを我々聴衆に報告していただけるのですが、AUAからもプレゼンターが招聘されており、米国の最先端をいく先生方のお話を直接聞くこともできます。

当然ながらその内容は非常に濃密で、世界中からの注目すべき報告を短時間に凝縮して聞くことができ、私のような泌尿器科1年目の若輩者にとっては非常に貴重な時間でありました。 正直、知識や経験の不足から理解できない部分も多々ありましたが、知識への欲求や国際的な学会への憧れも抱くことができ、非常に有意義な時間を過ごすことができました。 このような機会を与えてくださったことに感謝しています。 この経験を無駄にすることなく、今後の自分の成長に活かしていければと考えております。





【懇親会&2次会】
同門、スピーカー、他大学の先生方と貴重な時間を過ごすことができました。



文責:田村 貴明


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2016/7/15 第2回FDPC(Free Discussion on Prostate Cancer)に参加して

千葉大学の今村です。 2016年7月15日に開催された第2回FDPCに参加させていただきましたのでご報告させていただきます。 千葉大学からは、坂本先生、山本先生、武井先生、そして私が参加しました。

この会は、その名の通り前立腺癌に対しての自由なテーマで自由なディスカッションを行うという趣旨であり、今回は坂本先生が「TSTと前立腺癌について」、私が「CRPCに対する新規治療薬の可能性について」、そして同門であり聖路加国際病院の新保先生が「RARPをめぐる話題、ePLNDや鼡径ヘルニア等について」発表されました。 東京の著名な大学や施設の先生方が参加され、気軽にそして活発な議論が行われておりました。 その後、集まった先生方との飲み会も行われました。 同じ世代の先生方と話ができる機会であり、より親密になり活発な話ができる非常に充実した時間でした。

このような会に多くの若手の先生方が参加され、施設や大学の垣根を越えて何か新しいことを発信していけるきっかけになればと思います。



文責:今村 有佑


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2016/6/10 Urology Today & 歓迎会

皆さんこんにちは。 随分と時間がたってしまいましたが、6月10日に行われた、Urology Today、そしてそれに続く歓迎会の様子をお伝えします。

まず、京葉銀行文化プラザで行われたUrology Today 2016についてご報告します。 この会には、医学部の学生さんや研修医の先生方と、泌尿器科医以外にもたくさんの方が参加します。 千葉大学からは布施先生、仲村先生、坂本先生がご発表されました。

特別講演では、東邦大学佐倉病院泌尿器科教授の鈴木啓悦先生による、前立腺癌治療のup to dateがつまったお話しをいただきました。 質疑応答も活発に行われ、大変勉強になる有意義な時間でした。

その後行われた歓迎会には我々泌尿器科医含め、総勢50名を超える学生さん、研修医の先生方に参加いただき、今年は過去最大規模の会となりました。 こちらでは、早くも入局宣言をする方もいました!!

ここ数年入局者の安定している泌尿器科。 この勢いで来年の入局者の数にも期待が膨らむ一日でした。


最後に参加してくれた研修医の先生、学生さんと集合写真。
いつか一緒に働けることを楽しみにしています!



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2016/5/26~27 第28回日本内分泌外科学会総会

大学院生の滑川剛史です。 2016年5月26日~27日にロイヤルホールヨコハマで開催された第28回日本内分泌外科学会総会に参加致しました。

幸いにも、「Clinical predictors of prolonged post-resection hypotension following laparoscopic adrenalectomy for pheochromocytoma. (Surgery 2016)」で日本内分泌外科学会平成28年度研究奨励賞を頂きましたので御報告申し上げます。

私のような若輩者が伝統ある日本内分泌外科学会からこのような賞を頂けたことは身に余る栄誉と存じ、改めまして日本内分泌外科学会理事長 松田公志先生、大会長を務められた東海大学医学部外科学系 泌尿器科学 寺地敏郎教授を始め御審査頂いた先生方に深く感謝申し上げます。 微力ではございますが、今後とも日本内分泌外科学会の更なる発展のため力を尽くしていきたいと存じます。

今回の受賞は市川智彦教授を始め、副腎外科部門を担ってこられた先生方、また支えてくれた後輩やスタッフの皆様のおかげと心より感謝いたしております。 特に平成23年度に今賞を受賞された内海孝信先生には、今回選考の対象となった論文作成から懇切丁寧にご指導いただきました。 この場をお借りしまして、ご指導いただいた先生方に厚く御礼申し上げます。 これから自分も次代へ遺せる仕事ができるようさらに努力し研鑚を積んでまいりたいと思っております。

今後とも御指導、御鞭撻の程をよろしくお願い申し上げます。



文責:滑川 剛史


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AUA annual meeting 2016 参加報告

大学院生の滑川剛史です。 5月6日から10日の間San Diego Convention Center で開催されたAUA annual meeting 2016に参加してきましたのでご報告いたします。 今回私は日本泌尿器科学会(JUA)と米国泌尿器科学会(AUA)の合同企画であるAUA/JUA resident programからの派遣として参加いたしました。 このプログラムではAUA開催期間中の滞在費やregistration feeが支給されるだけでなく、特別な経験ができましたのでこちらもご紹介したいと思います。


今回の会場であるSan Diego Convention Centerです。
AUAに参加するたびにその会場の大きさ、meetingの規模に圧倒されます。今回の会場は海に面しており、デッキからは開放的な景色が広がります。


今回千葉大からは5名の先生が発表いたしました。 トップバッターは済生会習志野病院の藤村先生です。 MRIによる画像診断の膀胱癌における重要性を発表されました。


(写真:発表される藤村先生)


准教授の小宮先生は尿道カテーテル留置に対するメディカルスタッフへの教育についての発表です。



助教の坂本先生は腹腔鏡下副腎摘除術のラーニングカーブについて発表されました。


流暢な英語でのdiscussionです。


五島先生は去勢抵抗性前立腺癌におけるmicro RNAに関する発表です。

腎癌におけるmicro RNAに関して発表される黒住先生。


ここからresident programについてご報告いたします。 今回JUAからは私と慶応大学の丹羽先生が派遣されました。

前半の目玉はAUA resident bowlです。 AUA resident bowlは全米(カナダを含む)を8つの地区に分け、それぞれの地区を代表するresidentが泌尿器科の知識を競いあう大会です。 海外からexchange program で参加した各国のresidentはそれぞれの地区に加わりともに戦います。 我々日本チームはNortheastern teamに加わりました。



問題は泌尿器科の診断・治療に関する知識を問うものからAUAの歴代presidentの名前まで幅広く出題されます。

臨床の分野としては排尿機能や性機能に関する問題が数多く出題され、米国と日本の関心の違いを感じました。

Northeastern teamは1回戦に勝利したものの続く準決勝で残念ながら敗北してしまいました。


(写真:左から滑川、慶応大学 丹羽先生、Northeastern team)
いつか日本でもこんな大会が開催されたら面白いだろうなと思いました。


会期中にJUA/AUA resident programのmentorであるAtlanta Emory University HospitalのDr. Chad W Ritenourが夕食に招待してくださいました。

Dr. Ritenour は毎年JUA/AUA resident programのmentorとして夕食会を開催しているとのことでした。

夕食会にはAtlantaのresidentも参加し、米国における泌尿器科研修の現状から結婚相手のことまで話が盛り上がりとても楽しい時間を過ごすことができました。


(写真上段:左からresidentの3人、ChairmanのDr. Martin G Sanda
写真下段:慶応大学 丹羽先生、Dr. Ritenour、滑川)


そしてAUA annual meeting の締めくくりとしてPresident Receptionへ参加いたしました。

President Receptionはその名の通り各国のPresidentが招待されるパーティーでまさに雲の上の先生がたくさんいらっしゃいました。


(写真下段左から4人目:Academic Exchange Programで参加された、東京大学 高橋さゆり先生
写真上段右から2人目:同じく山口大学 山本義明先生)


海外学会参加の楽しみの一つは現地の食事です。 San Diegoはメキシコとの国境にあるためメキシコ料理のレストランも多くありました。



また、海沿いには太平洋に沈む夕日を見ながら食事ができる雰囲気の良いお店もありました。



毎年AUA Grand Receptionは趣向が凝らされており、楽しみなイベントの一つです。 今年はSea Worldの一角を借り切ってのパーティーです。 夜に見るシャチのショーは大人も楽しめる趣向が凝らされていました。



~番外編~泌尿器科サーフィン部in San Diego~
学会参加に支障がないよう早朝からmission beach へ



まとめ
AUA/JUA resident programに参加し、貴重な経験を積ませていただきました。 現在、私は日本に戻り基礎実験に追われる日々ですが、今回のプログラムで得た経験を思い出しつつ、いつかは世界の舞台で泌尿器科学の発展の一助となるような仕事ができればと思っております。

このような機会を与えてくださった日本泌尿器科学会 頴川晋国際委員長、千葉大学大学院医学研究院泌尿器科学 市川智彦教授、滞在中にDinerにご招待いただいたMentorのEmory University of Hosipital, Dr. Chad Ritenour、その他多くの先生方にこの場をお借りして心より深謝申し上げます。

文責:滑川 剛史


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2016/3/25 《祝》五島先生 学長表彰及び学府長表彰

2016/3/25(金)千葉大学学位記伝達式にて学長表彰及び学府長表彰が行われ、五島先生が表彰されました。




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2016/1/30 第16回関東ホルモンと癌研究会

皆様日々お世話になっております、千葉大学泌尿器科後期研修3年目の武井亮憲です。 1/30(土)に東京大学医科学研究所付属病院トミーホールにて開催された第16回関東ホルモンと癌研究会という、ホルモンと癌のスペシャリストの集う会に参加しましたので報告いたします。



ホルモンと癌研究会は年に1回開催され、その名の通りホルモンと癌に関する研究会ですが、その特徴は泌尿器科だけでなく婦人科や乳腺外科といった他科とも合同で行うことにあります。 小規模の研究会ではありますが、普段は扱わない領域の最新のトピックスからホルモンに対する知見を深め、泌尿器科だけの学会と比べマニアックかつ幅の広い活発なディスカッションが繰り広げられていたのが印象的でした。 自分はホルモン治療中止後のテストステロン回復に関する検討のポスター発表をしました。 参加者のほとんどが教授クラスの先生方であり、後期研修医のような下っ端はおそらく自分ぐらいでしたので当初かなりびびっていたのですが、坂本先生にも色々とフォローしていただき、会を楽しむことができました。 埼玉医大ゲノム医学研究センター教授の井上先生や東京大学先端科学技術研究センター特任教授赤座先生、慶応大学の小坂先生といった著名な先生方から様々なアドバイスをいただき、今後の臨床研究につながる有意義なものとなりました。 井上教授のゲノムセンターには、今年度から千葉大学大学院の滑川先生も共同研究で国内留学を行っております。



泌尿器科の特徴でもあるホルモンと癌という分野はまだ解明されていないことも多く、基礎、臨床ともに今後も研究が必要な分野であります。 千葉大でもさらなる研究を進め、医療の発展に貢献していくことが使命であると存じております。 今後ともよろしくお願いいたします。

文責:武井 亮憲


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2015/11/17 市川先生 お誕生日会

市川先生へ日頃の感謝を込めて、ささやかではありますが医局にてお誕生日会を開きました。




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2015/8/8~9 悟空の会(59の会)参加報告

初めまして。平成27年度入局しましたシニアレジデント1年目の中村です。 8月8日、9日に名古屋で開催された悟空の会(59の会)に参加させていただいたのでご報告します。 悟空の会とは、市川教授をはじめとする昭和59年卒の泌尿器科主任教授の先生方によって立ち上げられた毎年開催される学会で、今回66回目の開催になります。 今年は藤田保健衛生大学 白木良一教授が主催のため名古屋で開催されました。 千葉大学からは市川教授、坂本先生、研修医で先月まで当科を回ってくれていた初期研修医 金子先生、そして私 中村の4人で参加しました。

1日目
8日は16時からから各大学の先生方から発表がありました。 千葉大学からは金子先生が『前立腺癌ホルモン療法における血清テストステロン値の低下と予後との関連性』について発表してくれました。 研修医にも関わらず各大学の先生方の質問にも的確に回答していました。


発表する金子先生


その後は交流会が行われました。 市川教授は藤田保健衛生大学の中国人留学生と流暢な中国語で会話を楽しんでおられました。 その後は来年度千葉大学と合同で国際結石症学会を開催する金沢医科大学の泌尿器科の先生方と『風来坊』に名古屋名物の手羽先を食べにいきました。 来年度の共同開催にむけ両大学の絆がかなり固いものになりました。


金沢医科大学の先生方と飲み会後の一枚


2日目
2日目は朝から藤田保健衛生大学主催のバスツアーが開催されました。 まずは名古屋からバスで岐阜県の郡上八幡へ。 郡上八幡は国の無形文化遺産にも指定されている『郡上踊り』が行われているところであります。 郡上八幡に到着すると記念館で『郡上踊り』の実演を見学。 お姉さんの華麗な舞に一同驚愕。


全員で郡上踊りを体験


その後はみんなで記念撮影をし、自由散策の時間へ。 郡上八幡にある新橋から下の吉田川への飛び込みは大変有名で、地元では男の子が大人になるための度胸試しとして昔から行われているそうです。


吉田川と新橋


千葉大学泌尿器科かからも男になるべく3人が立ち上がりました。
1人目 坂本先生。
各大学含め助教以上で飛び込んでいたののは坂本先生ただ一人でした。 素晴らしい飛び込みっぷりでした。



2人目 中村
飛び込んでから着水するまでに怖くて目が開けられませんでした。



3人目 金子先生。
最後にとんだ金子先生は、飛ぶか飛ばないかかなり迷ったあげく飛びました。 彼の勇気ある行動に他の観光客の方からも拍手がわき上がっていました。



日本百銘水の一つ『宗祇水』も試飲しました。 冷たくておいしかったです。



その後、長良川鉄道の郡上八幡駅までバスで移動し、美濃までお座敷列車の旅を堪能しました。 お座敷列車の車窓からは長良川周辺の豊かな自然や川での鮎釣り、ラフティングを楽しむひと、水着ギャルなどを見ることができ大変優雅なお昼の時間を過ごすことができました。





美濃に到着後はまたバスに乗り、世界最大級の淡水魚水族館『アクア・トトぎふ』に向かいました。


見たこともない大きな淡水魚がたくさんいました。


こうして朝早くからの旅は終了し、一同くたくたになって名古屋駅に戻ってきました。


名古屋駅に到着し満足な4人


今回の悟空の会では各大学の先生たちとの交流がはかれ、また名古屋、岐阜を満喫でき大変優雅な2日間でした。
来年の第7回は、金沢医科大学主催で金沢での開催が予定されています。

文責:中村 元洋


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2015/5/15~19 AUA(米国泌尿器科学会)参加報告

大学院生の滑川と申します。 5/15-19にアメリカ・ニューオリンズで開催されたAUA annual meeting 2015に参加して参りましたのでご報告いたします。

AUAはEAUと並び泌尿器科領域では最も権威のある学会であり、その総会であるannual meetingは参加者数も世界最大規模で、そのため演題の採択率も30%程度と言われています。

今回AUAが開催されたニューオリンズはアメリカ南部のミシシッピ川を望む町で、フランス統治時代の情緒を残す町並みが観光地として人気です。 またジャズの発祥の地としても有名です。



名物はケイジャンと呼ばれるスパイシーな料理で、辛いものが好きな私にはとてもおいしかったです。 鎌田先生は亀のスープを好んで飲んでいました。

今回、千葉大学からは6演題が採択され、市川教授、坂本先生、五島先生、鎌田先生(現:横浜労災病院勤務)と私滑川が参加しました。



私は初日の副腎のセッションで発表いたしました。 副腎のセッションはすべて口演での発表でした。 昨年もAUAで発表する機会に恵まれましたが、ポスターセッションであったため、AUAでの口演は初めてでした。



ありがたいことにフロアからもいくつか質問をいただきましたが、私の英語力では言いたい事が思うように伝えられず、勉強不足を実感しました。



五島先生の前立腺癌の基礎研究の発表の様子です。 五島先生は私と2学年しか違わないのですが、流暢な英語での堂々とした発表に大変刺激を受けました。



現在Vancouverにある British Columbia Cancer Agency Genome Sciences Centreに留学中の今村先生のご発表もありました。 Androgen receptor のN末端をtargetとした研究で、去勢抵抗性前立腺癌に対する新規治療および検査法として注目されています。 この分野ではBritish Columbia Cancer AgencyのMarianne Sader先生が世界でも第1人者であり、今村先生はSader先生のもとで研究をされています。

この後、私は帰国してしまったため以下は鎌田先生に報告していただきます。



鎌田の発表です。英語力に大きな不安を抱えながらの発表でしたが、拙い英語でどうにか無事にを終えました。



坂本先生の発表です。 圧巻の発表で、立て板に水とはまさにこのことかというような、流暢でかっこいいスピーチでした。

発表の後はルイジアナ観光として、SWAMP(湿地帯)ツアーに行ってきました。 ニューオリンズ周辺は海抜が低く、水はけの悪い地域として知られています。 ホテルから車に揺られて1時間で現地に到着。 気温は30度、湿度も高く、むせかえるような暑さの中、ボートに乗って走り出すと心地よい風が吹いてきました。



しばらくいくと、水面に何やら怪しいカゲが… そう、アリゲーターです。



ガイドがおもむろにマシュマロとソーセージのついた棒を差し出したその瞬間、突然水面から飛び出し、棒にくらいつきました。 ガツン、と大きな音が出て激しく船が揺れるほど、アリゲーターは船にぶつかってきました。 そうしてアリゲーターは一瞬にして獲物を奪い去ると、悠然と湿地の奥へ消えていきました。 アリゲーターの恐怖と興奮で発表での挫折感も忘れさり、楽しい記憶だけが心に残った1日でした。(鎌田)

さて、普段なかなかお話することができない他の大学の先生方と食事をしながら交流を深めることができるのも海外学会での楽しみの一つだと思います。



アメリカのトーマスジェファーソン大学の泌尿器科でクリニカルフェローをされている岡山大学の谷本先生らとの夕食 (左から、梨井先生、谷本先生、坂本先生、今村先生、滑川) 谷本先生は日本ではまだ余り普及していない尿管腫瘍の内視鏡治療を数多く経験されており非常に興味深いお話が聞けました。


学会場近くのレストランでの昼食です。
左奥から、岡山大学の谷本先生、広島大学の亭島先生、今村先生、滑川
右奥から、坂本先生、東京大学の高橋先生、五島先生


また、企業ブースではさまざまな最新の機械が展示されデモンストレーションの体験ができました。 その中でもユニークだったのがミスパナマと写真をとるだけのブースです。 そのインパクトで、肝心のプロモーション内容は失念してしまいましたが…


ミスパナマと坂本先生
(全国の坂本先生ファンの皆様すみません)


まとめ
今回2回目のAUAへの参加を通して、泌尿器科界の世界のトレンドに触れ勉強になったとともに自分の大学院での研究に刺激を受けることができました。 10月から大学病院に戻ったばかりでこのような素晴らしい発表の機会を与えていただき、本当にありがとうございました。

私事ですが、帰りの飛行機が遅延したためシカゴ空港で乗り継げず、急遽モーテルに一泊することとなりました。 たまたま同じ便に搭乗していらっしゃった慶応大学泌尿器科の先生方には、慣れないトラブルで心細い中、大変お世話になりました。 AUAの最後に忘れられない思い出ができました。

文責:滑川 剛史


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2015/3/20~24 EAU(欧州泌尿器科学会)参加報告

後期研修医の若井です。 3/20-24にスペイン・マドリードにて開催された欧州泌尿器科学会に参加して参りました。 今回は指導医である坂本先生と男二人旅でした。 写真を交えてご報告致します。



翌日から早速学会場へ。市街地から車で20分くらいの大きな施設でした。



医療機器メーカーのブースも多数出展しており、最新機器についても聞くことが出来ました。 目を引いたのは360°軸回転が出来る軟性鏡、ED治療用のESWLを応用した装置(衝撃波が血管新生を促進するらしい?痛みは?)、PSAの採血結果が10分で出るポータブル検査器などでした。



学会初日に、坂本先生が座長の結石セッションがありました。 Poster発表といっても一面に沢山のポスターが貼られているわけでなく、総数は14題ほどですべて壇上での発表と質疑がありました。 Sessionの初めの20分はposter viewingがありました。 因みに、8演題がRCTという高いQualityでした。



合間に、来年7月に当科と金沢医科大学が共同開催する第13回国際尿路結石症学会/13th International Symposium on Urolithiasis (ISU2016)の広報も精力的に行いました!


ISUのパンフレットを配る坂本先生


2日目には坂本先生の前立腺癌の基礎研究に関する発表がありました。


発表される坂本先生(左)。
以前、カナダの研修でお世話になったらしいトロント大学のTony Finelli先生(右)。


夜には、最近のライジングスターの一人、イギリスのRoyal Marsden HospitalのGerhardt Attard先生のご講演を聞く機会がありました。 欧州では前立腺癌に対するホルモン療法としてLH-RHagonist単剤からの使用が行われており、その観点からの新規薬剤(Abiraterone,Enzalutamide)の在り方についてのお話を聞くことが出来ました。 CRPC後、AbiかEnzaluは両方とも同じくらい有効と答えていました。


Attard先生に、AWSの必要性について質問される坂本先生。
(因みに、LH-RH後に追加するカソデックスに反応のいい人はAWSを行い、悪い人にはAWSを行わないとの答えでした)



左から坂本先生、若井、ご講演されたAttard先生、熊本大学の河野先生。



その翌日には私の、前立腺癌放射線療法中のテストステロン値に関する発表がありました。
1年間坂本先生にご指導いただいた演題です。




なんとか午前の発表が終わってから、午後から特急列車で2時間ほどのバルセロナまで足を延ばしました。



市民戦争の戦火の跡が残る旧市街。


壁には、いまだに内戦による銃弾の跡が残っています。


夜は運良く、リーガ・エスパニョーラの試合を観に行くことが出来ました。 しかも、バルセロナvsレアルマドリード!! メッシやC・ロナウドのプレーを目に焼き付けてきました。



その他にも発表の合間にスペインバルを巡ったり、フラメンコを鑑賞したりとマドリードの街も満喫することが出来ました。



まとめ
初めて泌尿器科医として国際学会に参加し、世界の広さを実感しました。 日本では実現しえないような研究や治療も欧米ではどんどんと進められており、非常に勉強になりました。 また、必ずしも英語が公用語でない国々の先生の英語力の高さにも驚かされました。 特にEU諸国の先生方は独特のアクセントはあっても、英語を母国語のように扱い質疑応答などをされており、自分も普段から英語に慣れ親しむ習慣をつけたいと感じました。

今回この発表のために沢山の方々にご助力頂きました。 ご指導いただきました先生方、支援をしてくれた同期、そして全体の監督をして頂いた坂本先生に、この場を借りて深く御礼申し上げたいと思います。 坂本先生はご自身も普段から会議や発表などでお忙しい中、私の発表を辛抱強くご指導頂きました。 同様のテーマで何度か発表を重ねてきましたが、発表前などには連日深夜まで打ち合わせに付き合って下さることもありました。 本当にありがとうございました。

私自身としても診療の傍ら、カルテ調べや解析などで病院で寝泊まりをすることも多く、しんどくなった時期もありました。 ただ、こうして一年間の終わりにスペインの地で発表をして多くを学ぶことが出来、頑張ってきて本当に良かったと思いました。 また成長して国際学会の場に戻ってくることが出来るよう、今後もこの体験を糧に一層頑張っていきたいと考えています。

文責:若井 健


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2014/12/11 第616回日本泌尿器科学会東京地方会 参加報告

後期研修医の若井です。 もう昨年のこととなってしまいましたが、2014/12/11(木)に東京・御茶ノ水にて開催されました「日本泌尿器科学会東京地方会」に参加をしてまいりましたので、ご報告をさせて頂きます。

東京地方会とは、関東の泌尿器科医師が集まり症例報告や研究発表を行う場です。 東京の病院だけではなく、我々千葉大など近郊の病院も参加しております。 年に3回開催されており、今回でなんと第616回を数えたようです。 (とは言っても200年前からやっていたわけではないと思いますが)





最後にベストプレゼンテーション賞の発表があり、運良く受賞することが出来ました。 発表する以上は狙っていこうと話していましたが、まさか本当に頂けるとは思っていませんでした。 賞状をもらったのは中学生以来でした。



総括
まさに若手の発表会と言った感じで、同年代と思われる先生方がたくさん参加されていました。 知り合いになることは出来ませんでしたが、これだけの若手泌尿器科医がいて各病院で研修しながら研究発表をしているということが大変刺激になりました。 今回は運良く受賞することが出来ましたが、同年代の先生方と高め合い、より良い発表、より良い研究が出来るよう精進していきたいと感じました。

最後に、この発表に向けご指導・ご助言を下さいました佐塚先生を初めとする指導医の先生方、そして事前の発表練習に付き合ってくれた同期の先生方に、この場を借りて深く御礼を申し上げたいと思います。 誠にありがとうございました。

文責:若井 健


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2014/11/25 市川先生 お誕生日会



市川先生のお誕生日をお祝いして、医局にてお誕生日会を開きました。

市川先生はご出張の時は必ず医局へお土産を買ってきて下さったり、医局のお菓子箱が淋しくなるとおやつを差し入れて下さったり、細やかなお心遣いを下さいます。

いつもいつも医局へ温かなお気遣いを下さる市川先生へ日頃の感謝を込めて、お誕生日おめでとうございます!


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2014年11月1日~2日 「The Best of AUA in Japan 2014」に参加して

初めての投稿となります。本年度新入局の若井と申します。今後ともよろしくお願い申し上げます。 この度は11/1,2(土・日)に東京・品川にて開催されました「The Best of AUA in Japan 2014」に参加してまいりましたので、ご報告をさせて頂きます。 「AUA」とは米国泌尿器科学会(American Urological Association)の略で、「Best of AUA」はその学会にてこの1年間で最も注目を集めた発表の数々を、AUAのメンバーである先生方がわかりやすく解説してくださる会です。 アメリカからもAUA faculty (教員)の先生が複数名いらっしゃり、日本のfacultyの先生方とともに最新の知見やテクノロジーについてお話をして下さいました。




AUA facultyの先生。英語の講演ですが、同時通訳がついていてそれを聞くこともできました。
画面左は金坂先生のご質問。流石です。1セッション(45分)で質問が20問以上出ることもありました。






まとめ
沢山の発表をわかりやすく説明してもらい、floorからも臨床に即した鋭い質問が出ていたので、見聞が大きく広がりとても有意義な会でした。 それだけでなくfacultyの先生や他大の先生とお話しする中で他院のお話を伺うことが出来、非常に刺激になりました。 2015年のAUAの演題締切が迫っていますが、自身もAUAで発表出来るよう頑張っていきたいと改めて思いました。



追記


前列左から金坂先生、坂本先生、鎌田先生、若井。
後列左から加藤先生、リチャード先生。


これは2010/10/26の泌尿器科通信に掲載された学生勧誘会の写真で、私もお気に入りのものです。 4年前になりますが、当時学生だった3人(金坂先生、鎌田先生、若井)はみな入局しました。 4月からは大学の後期研修医としてともに仕事をしております。 これからも先生方のご指導のもと精進して参りたいと思います。 よろしくお願い致します。

文責:若井 健


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2014/3/21~22 The 4th Congress of Asian Pacific Prostate Society 参加報告

初めまして、平成25年度入局の山田康隆と申します。 現在旭中央病院にて後期研修をさせて頂いております。 かなり遅れてしまいましたが入局1年目の大学病院勤務の際に経験させて頂いた、学会参加報告を致します。

第4回アジア太平洋前立腺学会は順天堂大学主催の元, 2014年3月に沖縄・名護の万国津梁館にて行われ, 本学より市川教授, 坂本先生が参加されました。



私は「Validation of active surveillance criteria for pathological insignificant prostate cancer in Japanese Men.」という演題で発表をさせて頂きました。 残念ながら発表の写真はありませんが, 英語で10分間発表するという, なかなか経験できない時間でした。 元々緊張する性格なのですが, この発表で少しは度胸がついたのではと, 今となっては感じております。 同時に他の泌尿器科通信でも書かれていますが, 海外学会での英語力の大切さを痛感しました。

1日目の夜の懇親会会場。



沖縄民謡の演奏の中, 沖縄料理を満期しました。 写真はありませんでしたが, 金沢大学の並木教授ご夫妻と同じテーブルになりとても緊張したのを覚えています。


硬式野球部の先輩でもあります、獨協大学 山西教授とお会いする事が出来ました。


また, 幸運にもYoung Investigator’s Award という賞を頂く事が出来ました。 自分を含め4名受賞し, 韓国の方が2人と東邦大学医療センター佐倉病院 上島修一先生が前立腺癌の基礎研究にて受賞されました。 自分の力は本当に僅かで, 恐縮と同時にただただ感謝でした。 最終日の夜には学会賞の授賞式が執り行われました。



まとめ
2日間という短い間でしたが、初めての海外学会での英語発表、さらには賞まで頂く事が出来、大変貴重な経験でした。 入局してすぐの大学病院勤務でこのような経験をさせて頂くとは思っていませんでした。 夜中に関連病院へデータ収集に行ったり, 腫瘍体積を技師さんに指導して頂いて計算したりと, 地道な作業が形になり大変励みになりました。

最後になりますが, 当日体調が優れなかったにも関わらず発表直前までマンツーマン指導をして頂きました坂本先生, 市川教授を始め臨床研究の機会を頂きました先生方, さらには研究技師様に厚く御礼申し上げます。

文責:山田 康隆


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2014/1/7 プロステラ(看護師向け雑誌)への巻頭メッセージ

画像をクリックするとPDF形式にて閲覧できます(プロステラ No.3より転載)



文責:市川 智彦


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2013年9月5日~8日 Journal of Urologyが主催するPeer Review Seminarに参加しました。

カナダのバンクーバーでSIUの直前に開かれ、JUのEditorの先生方が論文をReviewするポイントの講義があり、その後、グループに分かれて既に発行されている論文の審査のポイント、問題点等を議論しました。 世界各国から先生方が参加されました。 また、現在バンクーバーのBC Cancer Agencyに留学中の今村先生家族にも会ってきました。 バンクーバーは、以前、当科の赤倉先生、植田先生、小島先生なども留学されてました。







まとめ
バンクーバーは、非常に綺麗な港町で、かつ、夜中出歩いても全く問題ないほど安全なところでした。 港のすぐ近くに山や渓谷もあり、冬はWhistlerという有名なスキー場までも中心部から一時間程度という好立地にあります。 日本人のみならず、世界中からセレブ達を含めて訪れる理由がよく分かりました。

セミナーは、二日間にわたりJUのEditorの方のLectureのあと、Small Groupに分かれて結構白熱した?議論が交わされました。 インド人やアフリカ人などの英語能力の高さにただ圧倒されました。論文査読のポイントなど日頃あまり教わる機会がないので、非常に貴重な経験となりました。 また、日本からも多くの先生方にお会いすることができました。 今村先生も、ラボで多くの友人に囲まれ、ご家族伴に非常に充実した留学生活を過ごしているようでした。

是非、若い先生方も今村先生のように留学を目指して頑張ってください!!

文責:坂本 信一


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2013/5/21 なぜかはまったランニング

画像をクリックするとPDF形式にて閲覧できます(Astellas Square 2013年4-5月号より転載)



文責:市川 智彦


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2012/11/22~24 日本泌尿器内視鏡学会参加報告

加賀 麻祐子

2012年11月22日~24日に仙台国際センターで開催された第26回日本泌尿器内視鏡学会総会に参加してまいりました。

『原発性アルドステロン症に対する腹腔鏡下副腎摘除術後の降圧薬内服中止に関する臨床的検討:術前腎機能別の高血圧治療成績』で、日本泌尿器内視鏡学会ヤングユロロジストアワードを受賞することができましたのでご報告申し上げます。 私のような若輩者がこのような賞をいただけましたことは誠に過分で、身に余ることに存じますが、同時に非常にありがたく、今後の励みとなりました。 今回の検討ができましたのも、千葉大学の副腎外科の伝統と、データの蓄積をしてくださった諸先生方の存在、そしてそれらの膨大なデータを収集、解析なさっている内海先生のおかげと心より感謝申し上げる次第です。 この場をお借りしまして、ご指導いただいた先生方に厚く御礼申し上げます。

今後はこの副腎外科の伝統を踏襲し、さらに飛躍させていけるよう、精進してまいります。

末筆になりましたが、このような名誉ある賞をいただけましたことを、日本泌尿器内視鏡学会理事長 松田公志先生、大会長を務められました東北大学泌尿器科荒井陽一先生に深く感謝申し上げます。




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2012/9/30~10/2 SIU2012参加報告

2012年9月30日から10月4日までの期間、福岡国際会議場を中心に開催された32nd Congress of the Societe Internationale d’Urologie (SIU)に参加致しました。



2011年度当科シニアレジデントであった滑川剛史先生(現在、千葉県がんセンター泌尿器科勤務)がModerated Posterで「External Validation of a Preoperative Prognostic Nomogram for Renal Cell Carcinoma in Two Patient Populations」、Podium Sessionで「External Validation and Comparison of Prognostic Models for Renal Cell Carcinoma Recurrence in a Japanese Population」を発表されました。 まず初日はModerated Poster発表がありました。







会場内や会場付近のカフェで、日本人の若手の先生が何回もScript暗唱していたり上級医の先生と打ち合わせしている姿を多く見かけました。 自分が意見を述べるものおこがましいですが、今回滑川先生は初めての国際学会で十分過ぎるほど立派に発表してくれたと思います。 発表内容・スライドを入念に検討し、想定される質疑を多角的に考え、Scriptを何回も修正し練習する。 それらを滑川先生は日常診療の傍らでしっかり準備して臨んだからこそ、今回の質の高い発表ができたのだと非常に嬉しく感じました。

最後になりましたが、市川智彦教授を始め御指導頂いた先生方、また今回快く滑川先生にSIUでの発表の機会を与えて下さった千葉県がんセンター泌尿器科・前立腺センター部長 植田健先生に厚く御礼を申し上げます。

文責:内海 孝信


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2012/6/27~29 challenge in ENDOUROLOGY Report

2012年6月27日~29日にフランス・パリで開催されたchallenge in ENDOUROLOGY に参加致しました。



近かったので立ち寄ったエッフェル塔ですが、大変混雑しているようで展望台に登るのに数時間は掛かるとの事でした。 日本のスカイツリーや東京タワーと違い周囲に高い建物が無いのでとても大きく見えました。




おやつにはエスプレッソとマドレーヌが定番の様でした。
写真は、日本の風月堂の名前の由来となったカフェ「Fouquet's」と定番メニューのエスプレッソとマドレーヌ、
とても美味しかったです。




宿泊先のホテルの前の道です。 明治時代頃の建物がそのまま住宅やホテルそしてカフェや画廊として使用されています。 それにしても、路駐がすごいです。 パリでは、路駐は当たり前で出るときは前後に車をぶつけてどかして出るそうです。 そのためバンパーは傷だらけの車ばかりです。文化の違いを感じます。



大変混んでいたのと、時間があまり無かったので短時間の滞在となりましたが、ルーブル美術館に足を運びました。 有名な「モナリザの微笑み」を見ましたが、はっきり見えるところまでたどり着くのに大変苦労するぐらい混んでいました。 写真は偶然綺麗に撮れた一枚。 防弾ガラスで厳重に守られています。 モナリザは、自分に集まる大群の観光客をほくそ笑んでいるようにも見えました。

まとめ
今回の学会では、千葉大学大学院工学研究科五十嵐教授の研究室との共同研究内容を発表させて頂きましたが、新しい事へのchallengeという学会のテーマにぴったりの発表だったように感じました。 また、レベルの高い発表やLive surgeryを見て多くの刺激を受け大変励みになりました。

文責:中村 和芳


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2012/6/8~9 第24回日本内分泌外科学会総会参加報告

内海 孝信

2012年6月8日~9日に名古屋国際会議場で開催された第24回日本内分泌外科学会総会に参加致しました。

幸いにも、「High predictive accuracy of Aldosteronoma Resolution Score in Japanese patients with aldosterone-producing adenoma. (Surgery 2012)」で日本内分泌外科学会平成23年度研究奨励賞を、「原発性アルドステロン症術後における腎機能障害の顕在化に関する臨床的検討:慢性腎臓病新規発症の予測因子の報告」で第24回日本内分泌外科学会総会優秀ポスター賞を頂きましたので御報告申し上げます。 私のような浅学若輩者が伝統ある日本内分泌外科学会から各賞を頂けたことは身に余る栄誉と存じ、改めまして日本内分泌外科学会理事長 高見博先生、大会長を務められた藤田保健衛生大学内分泌外科 岩瀬克己教授を始め御審査頂いた先生方に深く感謝申し上げます。 微力ではございますが、今後とも日本内分泌外科学会の更なる発展のため力を尽くしていきたいと存じます。

内分泌外科学会という言葉は、千葉県内ではあまり聞き馴染みがないかも知れませんが、 甲状腺・副甲状腺、副腎腫瘍、乳腺など幅広く内分泌疾患を対象とした外科系学会です。 千葉大学病院泌尿器科では、泌尿器科専門医取得後に内分泌外科学会指定の研修を行えば「内分泌・甲状腺外科専門医」の取得も可能です。

総会は毎年初夏に開催されますが、外科や泌尿器科、耳鼻咽喉科など基本領域の異なる先生方が内分泌外科という一つのSubspecialityを共有し、内分泌外科診療の更なる極みを目指して議論するため非常に活気があります。 今回の総会は、大会長の岩瀬克己教授の素晴らしい御采配によりとても濃密で、明日からの診療にすぐに役立てられる内容になっておりました。 Subspecialityの学会への参加は、基本領域が異なる先生方の御指摘や議論に触れ、普段は気付けないことを認識できて大変有意義であると常に思います。

さて、今回の受賞は決して自分一人の力で頂戴できたものではなく、多くの仲間の支えがあってこそだと思います。 市川智彦教授を始め御指導を頂いた先生方、副腎外科部門を担われてこられた先生方、また支えてくれた後輩やスタッフの皆様に厚く御礼申し上げます。 これから自分も先哲の遺産を食い潰すのではなく、次代へ遺せる仕事ができるように研鑚を積む所存です。 今後とも御指導、御鞭撻の程をよろしくお願い申し上げます。





一人で参加したので撮れなかった授賞式の写真を藤田保健衛生大学より送って頂きました。 大変温かい御心遣いを頂戴し、誠にありがとうございました。


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2012/5/19~24 アメリカ泌尿器科学会(American Urology Association)Report

2012年5月19日~24日まで開催されたAUAに参加してきました。

今回、アトランタという、アメリカ南東部の都市で開催されました。 会場のすぐそばには、CNNというTVの本社や、コカコーラの本社、並びに、併設された博物館などがあります。 日本から、飛行機で片道12から14時間ほどかかる非常に遠い場所ですが、世界中から泌尿器科医が集まり国際学会が開催されました。








私の留学先のボスで、市川教授の友人のNatasha教授と 日本食レストランにて


まとめ
今回AtlantaでAUAが開催されました。 今回、入局2年目の岡東先生や、大学院生の内海先生、今村先生など若い先生方も多く参加されました。 関連病院からは、帝京大学千葉総合医療センターの小島先生、増田先生、東邦大学医療センター佐倉の鈴木教授、神谷先生が参加されました。 千葉大学からも去年と比べて参加される先生や、演題数が増えてきました。 これからも、当大学から多くの情報を発信できるように心がけていきたいと思います。 また、不在の間、臨床を支えていただいた先生方に感謝をのべさせていただきたいと存じます。

文責:坂本 信一


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2012/4/12 Da Vinciシステムを導入しました

2012年2月から内視鏡下手術用ロボット(da Vinci S)支援による前立腺全摘除術を始めました。 4月からは内視鏡手術用支援機器加算として健康保険の給付対象術式となり、保険診療として行っています。



術者用コンソール(Surgeon's Console):術者はコンソールの3次元画像を見ながら患者用カートのロボットアームに取り付けた各種鉗子を操作して手術を行います。



患者用カート(patient cart): 4本のロボットアーム(光学視管用1本を含め)で手術を行います。その他、助手が腹腔鏡手術用鉗子を2本用いて術者の手術をサポートします。


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2012/2/4 第10回千葉泌尿器腹腔鏡プログラム参加報告

今年度入局いたしました滑川です。

2012年2月4日に福島県須賀川市にあるJohnson and Johnsonのラボで行われた第10回千葉泌尿器腹腔鏡プログラムに参加してきましたのでご報告します。 今本先生、帝京大学ちば総合医療センターの荒木先生ご指導のもと、腹腔鏡手術のトレーニングを行ってきました。





まとめ
日頃より腹腔鏡の手術に立ち会い、手順は理解していたつもりでしたが、いざ実際に腹腔鏡の術者として鉗子を持つとなかなか思うようには進みませんでした。 しかしこのような素晴らしい機会を与えていただき、今まで以上に手技の研鑚に励んでいきたいと決意を新たにしました。 ご指導くださった諸先生方、ありがとうございました。

文責:滑川 剛史


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2012/1/28 同門会

厳しい寒さが続く中、第26回千葉泌尿器科同門会学術集会が開催されました。 会場内では臨床・研究成果の発表・討論が行われましたが、その合間を縫って、先生方のお写真を撮らせていただきました。







今回の学術奨励賞は布施先生と内海先生が受賞されました。


喜びのポーズ!!
布施先生、内海先生、おめでとうございます!


慌ただしい中、快く撮影に応じて下さった先生方、ありがとうございました。 当日会場内でサポートしていただいた方々にも、この場を借りて御礼申し上げます。


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2012/1/21 第12回関東ホルモンと癌研究会 @東京大学 山上会館

みぞれの降るような寒い中、第12回関東ホルモンとがん研究会に大学院生の今村先生と参加してきました。

学会場が今年は東京大学内であり、発表の前に、会場のそばの九段にある、行列のできるラーメン店「斑鳩;いかるが」に行ってきました。







まとめ
今回、関東ホルモンと癌研究会が東京大学の学内で開かれました。 東大以外も、多くの施設から先生方が参加されていました。 発表を通して、今、時代は、次世代Sequenceに大きく流れていることを実感しました。 今後、機会をみて、千葉大でも、臨床検体からの遺伝子発現解析に次世代Sequencerを用いた解析を行なっていきたいと思います。

また、京都大学の井上先生のご講演では、大学院生、数世代に渡る前立腺癌の研究をご発表になられていました。

長年受け継がれる、流れのある研究の重要性を実感しました。

これから、千葉大の大学院もいい研究が発信できるように励んでいきたいと思います。

文責:坂本 信一


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2011/11/30 日本泌尿器内視鏡学会賞受賞報告

こんにちは、仲村です。

11月30日~12月2日に京都で第25回日本泌尿器内視鏡学会が開催され、「Surgical navigation using three-dimensional computed tomography images fused intraoperatively with live video.」という題目でで学会賞を頂く事ができましたので、ご報告いたします。

この賞は、私個人の努力のみで受賞した賞では決してなく、帝京大学ちば総合医療センター納谷幸男教授、千葉大学工学研究科五十嵐辰男教授、そして市川智彦教授のご協力により頂く事が出来た賞と言えます。 この場を借りて厚く御礼申し上げます。

各教授はもちろんのこと、優秀な諸先輩方の様に、いつかは後輩に賞を受賞させてあげられる様な、大きな(体だけではなく)先輩になれる様、精進してまいりたいと思います。









文責:中村 和芳


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2011/11/22 東部総会優秀ポスター賞受賞報告

今年度入局致しました岡東です。 サーフィンで登場したりもしています。

2011年10月20(木)~22(土)に第76回日本泌尿器科学会東部総会が横浜で開催され、「当院における原発性アルドステロン症術後の降圧薬中止に関する臨床的検討-Aldosteronoma Resolution Scoreの外部検証-」という演題で優秀ポスター賞をいただくことができましたので、御報告させていただきます。 長年積み上げてきた臨床データがあってこその受賞であり、諸先輩方には大変感謝しております。 特に私の発表の経験のためにとネタを提供して下さった内海先生には感謝してもしきれません。 本当にありがとうございました。

これからは自らテーマを決めて発表していきたいと思います!今後ともよろしくお願いします。



文責:岡東 篤


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2011/11/14 University of South California 病院見学

SBURがラスベガスで終了後、ロサンゼルス郊外にあるUSCに病院見学に行ってきました。 見学は、現在、現地の教授として赴任されている浮村先生にお願いさせていただき、大学院生の今村先生と布施先生と共に、病院見学をさせていただきました。 USCの泌尿器科は、ダビンチのオペで世界的に有名なInderbir Gill先生がChairmanとして在籍されているいわゆるTop Instituteです。




医局内の風景 レジデントからスタッフ、秘書など多くの方々が忙しそうに働いていました。
医局でコーヒーをご馳走になりました。







Gill先生は、残念ながらドバイに出張で不在でしたが、Gill先生の教授室をご案内いただきました。
ご覧のようにとっても広く、部屋からは、LAドジャーズのスタジアムが見える最高のロケーションでした。
(左から 今村先生、浮村先生、布施先生)






見学終了後、世界で一番大きなヨットハーバーのMarina Del Reyにあるレストランに連れて行っていただきました。 非常に料理も景色も素晴らしく、思い出にのこる一日となりました。

まとめ
この度、浮村先生にお忙しい中お願いさせていただき、大学院生と共にUSCの病院見学をさせていただきました。 浮村先生は、3次元エコーなどを用いたFocal Therapyをご専門とされています。 将来、Focal Therapyのさらなる導入により、世界的に手術が減る傾向になるのではとのお話を伺いました。 患者さんにとって選択肢が増える時代がすぐそこまで来ているような印象を受けました。 USCは、アメリカでもトップレベルの病院であり、レジデント、フェローなどは、激しい競争を勝ち抜いてポジションを得ているようでした。

また、当日、AUAの演題締切が目前であり、浮村先生にも、我々に説明いいただいている中、ドバイにいたGill先生から 「演題はどうなっている 」との国際電話がありました。 やはり、世界中どこにいっても泌尿器科の風景は同じだと思いました。

病院見学は、日本と異なる点が多数あり、一つ一つが非常に新鮮でした。

本当に、お忙しい中、浮村先生ありがとうございました。

文責:坂本 信一


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2011/11/10~11/13 SBUR(Society for Basic Urologic Research) in Las Vegas

2011年11月10日(金)~13日(日)にLas Vegasで開催されたSBUR(Society for Basic Urologic Research)に私今村と布施先生、坂本先生と参加させていただきました。 また、その前後にLos Angelesにも立ち寄り、現在UCLAに留学されている上島先生にもお会いしてきました。



さて、肝心の学会ですが、ネオンがギラつくLas VegasのHard Rock Hotelにて開催されました。 ホテル内にはもちろんカジノもあり、Rockが流れ、一瞬学会に来た雰囲気を忘れてしまいそうですが、ポスターセッションに私と布施先生が演題を出し、有名な先生方にコメントやアドバイスをいただくことができました。







まとめ
SBURではAUAなどとは違って規模があまり大きくありませんが、御高名な先生方と気軽に話ができ、自分の研究についてコメントやアドバイスをもらえる環境があり、非常に有意義でした。 論文のreviewerになる可能性のある人に見てもらったのは学会に参加した大きな意義ではないかと思います。

また、留学中の他大学の日本人の先生方にもお会いして、いろいろな話をお聞きすることもでき、とても刺激になりました。 プレゼンをはじめ英語力は必要不可欠であると痛感し、また日々研究も頑張ろうと思いました。

文責:坂本 信一


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2011/11/3 第6回湘南国際マラソン

エントリーしていた2011年3月の佐倉朝日健康マラソン、2011年4月のかすみがうらマラソンが震災の影響で中止になり、久しぶりのフルマラソン参加となりました。 今回は事前に走り込みを十分にできていない中での参加となってしました。

途中までは比較的順調で4時間以内で走りきれるペースを保ちながら楽しく走れました。

ところが、36km付近で足がつってしまい走行不可能となりました。 36~39kmまでk10分弱で歩いているうちに回復してきたので、39km~ランニングを再開し、そのままゴールまで走り切れました。

今回は4時間を切ることができず残念でしたが、40km以降の時間は過去最短であったことなど、プラスにつながるいくつかの収穫もありました。

1.直前1ヶ月程度でもある程度走り込んでいればそれなりの結果は残せる。
2.ゆっくりでも長時間、長距離の練習が意外と効果的。
3.足がつっても意外と回復するものだ。
4.ゆとりのあるペースで走ると、楽しんで走れる。

次回は2012年4月15日のかすみがうらマラソンにエントリーを考えていますが、これらを参考に楽しく準備したいと思います。



文責:市川 智彦


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2011/9/10 サーフィン

7月~8月に千葉大主催の学会などもあり、久しぶりに泌尿器科サーフィン部のメンバーで週末の片貝海岸に行ってきました。 今回、新たに研修医の岡東先生、そして、地域医療連携部から、津野さんと、木村さんが参加されました。 初めは、波の形が今一つで、やや苦労している様子でしたが、途中からは、みな調子をつかんで波にうまく乗っていました。





まとめ
今回、多くの医局の先生方、及び、地域医療連携部からも参加いただきました。

夏の朝の海に、日頃のストレスからも解放される瞬間でした。

最近、学会なども重なり、なかなか行く機会がありませんでしたが、久しぶりに集まり、楽しいひと時を過ごしました。 これからも、OnとOffをうまく使い分けて励んでいきたいと思います。

文責:坂本 信一


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2011/8/27 日本尿路結石症学会 第21回学術集会 Vol.3 ~受賞報告~

8月26日(金)・27日(土)に開催された日本尿路結石症学会 第21回学術集会にて当科 坂本 信一先生が基礎部門奨励賞を受賞されました。




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2011/8/26 日本尿路結石症学会第21回学術集会 Vol 2

学会中の先生方の表情に焦点をあててPick Up してみました。








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2011/8/26 日本尿路結石症学会第21回学術集会

2011年8月26日(金)・27日(土)幕張メッセ国際会議場において日本尿路結石症学会第21回学術集会を開催しました。

東日本大震災後における各種イベントの自粛などもありましたが、関係の先生方からの温かいご指導・ご支援により無事終えることができました。 本学術大会のプログラムやご講演内容につきましては、URL: http://www.congre.co.jp/jsur2011/program.htmlに抄録集を掲載してありますので、ご興味のある方はご覧下さい。




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2011/8/6 Urology Expert Forum in 青森 & ねぶた祭り!

8月の初旬の暑いなか、青森にて、弘前大学の泌尿器科が主幹のUrology Expert Forumに参加しました。 もともと、昭和59年卒の同期の教授の先生方が作られた学会で、千葉大以外には、主幹の弘前大学をはじめ、神戸大学、大分大学、聖マリアンナ医科大学、藤田保険衛生大学から多くの先生方が参加されました。

今回、ねぶた祭りに合わせての開催ということで、昼から夜まで学会、そして、祭りの衣装に着替えて、夜~ねぶた祭りに参加するというとても“活き!”なはからいをご準備いただきました。







まとめ
夏の非常に暑い季節に、とても涼しく過ごしやすい青森の学会に参加させていただきました。 学会では、多くの若手の先生方が非常にレベルの高い御発表をされていました。

発表のみならず、弘前大学の先生方のご案内で、当科の医師は、初めて“ねぶた祭りで跳ねる!!”という貴重な経験をさせていただきました。

心から、弘前大学泌尿器科の大山 力教授をはじめ、医局の先生方に感謝を述べさせていただきたく存じます。 また、2年後の千葉大学が主幹のときは頑張らねばと思いました。

文責:坂本 信一


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2011/7/28 趣味を生かしてリフレッシュ!! 明日も元気に頑張ろう!!

全国の医学生の皆様、研修医の皆様、いかがお過ごしですか? 第99回日本泌尿器科学会総会、2011年4月21日(木)~24日(日)名古屋国際会議場の特別企画「めざせ!泌尿器科の星―泌尿器科医のアフター5:充実した余暇も多忙な日常診療へのギアチェンジ」で講演した際の、イメージビデオです。

教育・診療・研究などの業務のみでなく、趣味の時間もきっちり持つことによって、より充実した生活を送ることができる」という、明日を目指す若手医師に対してメッセージを送る企画でした。

自宅近くの公園でのランニングや大会への参加風景、最近は屋外で練習することが多いためジムでのランニングはほとんどしなくなりましたが、トレッドミル(いわゆるランニングマシーン)でのランニングが息子が飼っているハムスターのイメージと重なることからその様子を撮影したビデオを、プロモーションビデオ風にまとめたものです。

仕事が山積、大変だ!? いやいや、そんなことはない、一汗流せばすべてリセット。 なるようにしかならないと、割り切る秘訣は良い汗かくこと。

私にとって、ランニングやレースに参加することは、心身ともにリセットして、何でも前向きに取り組む原動力になっています。 精神的にいくらつらくても、肉体的なつらさに比べればたいしたことはない!? 日本の未来は無限の可能性を秘めた若い力にかかっています。

皆さん、すがすがしい汗を流していますか?



再生されない場合はこちら

文責:市川 智彦


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2011/7/23 日本アンドロロジー学会第30回学術大会Vol.2 ~受賞報告~

2011年7月22日(金)・23日(土)に開催された日本アンドロロジー学会第30回学術大会学会賞 英語発表部門を当科坂本信一先生が受賞しました。




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2011/7/23 日本アンドロロジー学会第30回学術大会

2011年7月22日(金)・23日(土)都市センターホテル(東京)において日本アンドロロジー学会第30回学術大会を開催しました。

東日本大震災後における各種イベントの自粛などもありましたが、関係の先生方からの温かいご指導・ご支援によりこの記念すべき第30回学術大会を成功裏に終えることができました。 本学術大会のプログラムやご講演内容につきましては、URL:http://www.congre.co.jp/andrology30/に抄録集を掲載してありますので、ご興味のある方はご覧下さい。




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2011/7/15 第12回 ホルモンと癌研究会

第12回 ホルモンと癌研究会が東京の四谷で開催されました。

大学院生の今村先生は、『前立腺癌新規マーカーの同定解析』というタイトルにて、日頃から大学院で研究しているFOXA1というマイクロアレイ解析から同定した蛋白の解析内容を発表しました。

なんと、今回が初めての基礎の学会発表!!ということで、今村先生以上に、指導教官の坂本自身が緊張で睡眠不足に陥る?という予想外の事態に見舞われながら学会に参加しました。





まとめ
初めての発表にかかわらず、予想以上に冷静に発表をこなす大学院生の今村先生が印象的でした。 質疑にも、的確に答えていました。 いかに、私のとりこし苦労!?だったかよくわかりました。

これから、今村先生も、国内の学会はもとより、10月にはアメリカのラスベガスでの泌尿器科基礎学会SBURでの発表が控えています。 これからのさらなる成長が非常に楽しみに思いました。

溝上先生、これからもご指導よろしくお願いいたします。

文責:坂本 信一


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2011/6/26 泌尿器科サーフィン部 Full Member

朝一で片貝海岸に当科のサーフィン部メンバー、今村先生(大学院生)、竹内先生(3年目)、滑川先生(3年目)、坂本(助教)でサーフィンに行ってきました。

Sizeは、胸~肩と大きく、やや激しいコンディションで、若干二名、予想外のハプニングに見舞われてしまいました。





サーフィンの後、竹内先生(右)は、ボードのフィンを折り、坂本(左)は、おでこにアザをつくってしまいました。
これからは、みなさん気を付けましょう。

文責:坂本 信一


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2011/6/25 阪大 金井研

大阪で治験の会議の翌日、大学院生時代の恩師(当時、杏林大学医学部薬理学教室)で現大阪大学大学院 医学系研究科 薬理学講座 生体システム薬理学 金井好克教授を訪問しました。

金井先生には、当教室では、溝口先生、茂田先生、阿波先生、藤村先生、バングラディッシュからの留学生のAhmedなど多くの先生方が当時お世話になりました。

当時の杏林の研究室は、24時間誰かしら研究しているという状態で、私たちをとても暖かく、時に、厳しく?ご指導いただきました。

金井先生は、今年の8月26~27日に幕張で行われる、当教室主催の尿路結石症学会第21回学術集会にて特別講演「アミノ酸トランスポーターと疾患:シスチン尿症と悪性腫瘍を中心に」をお願いさせていただいており、ご講演に伴うご挨拶と、共同研究のご相談などをかねて訪問させていただきました。

前日オランダから帰国したばかりという、非常にお忙しいなかにも関わらず、結石から癌を含めた研究の話や、論文についてご相談させていただき、多くの貴重なアドバイスをいただきました。

「研究と運?」という話になったときに、「研究における運とは一般的に言われているような、歩いていて突然お金を拾うような類のものではない、研究の中で、自分で仮説を立てて可能性を絞り込んでいき、最終的に自然に起こっている現象を指先で感じることができた時に認識するものだ」と言われた言葉が印象的でした。

つくづく研究に対する自分の至らなさを痛感しました。。。

今後ともご指導よろしくお願い申し上げます。



文責:坂本 信一


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2011/6/18 金平糖と尿路結石のつながり?

千葉市科学館にて、第71回 形の科学シンポジウム「形、模様、画像の時間変化の科学と応用」が開催されました。

結石の形について講演をご依頼いただき、いつもとやや異なる領域ですが、伊藤名誉教授、名古屋市立大学泌尿器科の先生方、納谷先生、茂田先生、藤村先生らのご協力を得て、なんとか無事に発表を終えることができました。

今回、初めての物理学と数学の学会であり、全く医者と違う視点から議論されていて、頭の刺激になりました。

学会場で、金平糖の構造について研究されている中京大学国際教養学部の中田友一先生に話しかけていただき、結石構造のメカニズムに対する多くの新たな視点をご提供いただきました。

中田先生は、「おーい、コンペートー」という本を出版され、TVなどでもよく出演されている先生です。 金平糖には、1.しずく(Drop), 2.回転(Rotation), 3.温度(Heat)が大切で、回転のスピードや、釜の角度が30度であることも大切なようです。 金平糖は、イタリアやポルトガルなど世界中にあり、すべて偶発的な形状で、同じ金平糖は、二つとないそうです。

胆石では、胆のうが体内では、30度に傾いていて、37度の温度と、適度な水流があり、金平糖の製造過程と非常に似ているそうです。

尿路結石では、シュウ酸結石が、特に金平糖と似た構造をもちますが、おそらく、結石の構造のメカニズムのヒントは、金平糖にあるのでは?と思いました。 もしかしたら腎杯が30度?と思いました。 中田先生からは、新たな視点をご提供いただき、誠にありがとうございました。 今後の結石研究に生かせていけたらと思います。





まとめ
物理学と数学専門の先生とのDiscussionでは、まったく異なる視野で結石のメカニズムを追及されるので非常に参考になりました。 また、今まで気が付かなかったような、新しい角度で結石という疾患をみることができたように思います。 時には、別のFieldの学会に参加することの意義を再認識しました。

当教室では、今年(H23年)の8月26日~27日に幕張メッセで第21回尿路結石症学会を主催します。 御都合のつかれる先生方、学生さんも、是非、ご参加よろしくお願い申し上げます。

中田友一先生、いろいろとありがとうございました。

文責:坂本 信一


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2011/6/11 千葉泌尿器科集談会

千葉泌尿器科集談会が京成ホテルミラマーレで開催されました。

東は順天堂大学浦安病院、北は日本医科大学千葉北総病院、西は国保旭中央病院、南は亀田総合病院を含め、多くの千葉県内の先生方に御参加いただき、会では、活発なご討論をいただきました。 諸先生方のお蔭で、無事に終了することができました。 また、同門の多くの先生方に久しぶりにお会いすることもできました。限られておりますが、懇親会の写真を掲載させていただきます。

非常にお忙しい中にも関わらず、ご参加、誠にありがとうございました。



文責:坂本 信一


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2011/6/10 泌尿器科勧誘会

泌尿器科勧誘会が千葉で行われました。

日常臨床で忙しい中、研修医の先生方に遠方はるばる参加いただきました。 東京歯科大学市川総合病院の杉浦先生(医師2年目)を中心に、新宿のJR病院の森先生(1年目)、横浜労災病院の鎌田先生(1年目)、船橋医療センターの武井先生(1年目)、更には、杉浦先生のラグビー部の後輩でもある、医学部6年生の金坂君と金君も駆けつけてくれました。 お蔭様で、一次会、二次会と多くの先生に参加いただき大変盛り上がりました。

泌尿器科の細かい説明はさておき、少なくとも、市川教授を中心として、アットホームな医局の雰囲気だけでも分かってもらえたのではと思いました。 私たちも若い先生方と触れ合うだけで、多くのエネルギーをもらった気がしました。 千葉大の泌尿器科としても、今後、どんどん若い先生方の活躍の場を提供できるように日々努力していきたいと思います。

参加いただいた先生方、学生さん、これからもよろしくお願いします。





文責:坂本 信一


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2011/6/9 泌尿器科サーフィン部 New Member!! 誕生

朝一で、片貝海岸にサーフィンに行ってきました。Sizeは、胸、無風の最高のConditionでした。

今回は、当科のベッドサイドを回っている、穂積君(5年生)とClinical Clerkshipで回っている金坂君(6年生)と一緒に海にいってきました。 二人とも大学ではラグビー部で活躍しています。

金坂君は、ハワイなどで、サーフィン経験がすでにあり、今回一緒に行くのは2回目ですが、非常に簡単に波にのるの印象的でした。

一方、穂積君は、今回初めてですが、10回以上、Take Offに成功していて、計り知れないPotential!?を感じました。

医学部生も、高学年になると、勉強、病院実習と部活で日頃忙しいですが、時には、息抜きとして、また行きましょう。



文責:坂本 信一


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2011/6/7 AUA report 2011 Washington DC

5/19~5/24まで、ワシントンDCにて、アメリカ泌尿器科学会(AUA)が開催されました。

今年は、内海先生が、AUA-JUA Exchange Programを受賞され参加され、坂本は、今年の10/1~2に開催されるBest of AUA in Japanの結石セッションの取材を兼ねて参加しました。

初日にSBURという基礎の泌尿器科学会が開催され、世界の泌尿器科領域の研究をリードする先生方が参加されていました。 特に、話題の前立腺癌の新薬MDV-3100の開発に携われたCharles Sawyer先生の発表や、近年、体調がすぐれなかった島崎名誉教授の留学先のボスだったCoffey先生にお会いできたのが印象的でした。







総括 今年のAUAは、レベルの高い多くの発表の中でも、前立腺癌では、Martin Gleave先生のラボにおられた、山口大学の松本先生のMDV3100とClusterin阻害剤の併用療法が(SUOで受賞されていました)、結石では、名古屋市立大学の岡田先生、田口先生らの結石形成とマクロファージの関連についての発表などが印象的でした。 SBURでは、Coffey先生、Getzenberg先生、Chang 先生など多くの泌尿器科を代表する先生方とお話しする機会があり刺激になりました。 来年は、大学院生の今村先生、布施先生、内海先生を初め、多くの演題が千葉大からも通るように励みたいと思います。

文責:坂本 信一


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2011/3/10 Advancement in Urologyに参加して

2月17日~19日までハワイのワイキキでAUAとJUAの第一回交流プログラムとして、Advancements in Urology 2011 an AUA/JUA Symposiumが開催されました。 日米から、泌尿器科教授、スタッフなど合計200人ほど参加されました。

当科から、市川教授、川村講師と坂本が参加しました。





まとめ
今回、AUAとJUAの合同プログラムの一環として、Advancement in Urologyが、ハワイで開催されました。

日本からも著名な先生方が参加され、アメリカからも、USCのInderbir S. Gill先生や、AUAのSecretaryのRobert C. Flanigan先生など多くの有名な先生方が参加されました。 通常の大規模な国際学会では、交流させていただく機会が少ないですが、今回のような比較的小さな会では、気軽にお話をさせていただき、非常に刺激になりました。

ここ数年、日米の泌尿器科学会の交換プログラムが増えていますが、今後、更に、アメリカと日本という距離が近づいてくる印象を受けます。 千葉大学泌尿器科もより国際的な感覚を磨かなけなければと思いました。

非常に忙しい日常臨床業務を、不在の間、支えていただいた諸先生方に心から感謝を申し上げたいと思います。

文責:坂本 信一


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2011/2/15 第23回大田原マラソンと第5回湘南国際マラソン

2008年11月16日第3回湘南国際マラソンで記録したフルマラソン パーソナルベスト3時間39分(ネット)の更新を目指して2010年11月23日の第23回大田原マラソンと2011年1月23日第5回湘南国際マラソンにチャレンジしました。



ほぼ万全の状態で参加した大田原マラソン。 15kmほどまでは調子よく走れましたが、出走前の食事の量に失敗し、徐々に腹部の張りを自覚。 25kmまでは何とか3時間30分切りのペースを維持していたものの、それ以降は一気にスピードも低下、30km付近で気分が悪くなり道ばたで嘔吐。 制限時間4時間での完走の見通しが立たず、あえなくリタイヤ。 那須塩原駅前でリベンジを誓って撮影した写真です。



文責:市川 智彦


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2011/2/8 お誕生日会

お昼休みに、遅まきながら12月生まれの方のお誕生日会を開催しました。



臨床に研究にとフル回転の布施先生と豊富な知識と明るい人柄でみんなを引っ張ってくれるOさん。 これからの1年がお二人にとって素晴らしい年となりますよう、お祈り申し上げます。


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2011/1/22 同門会

1月22日に第24回千葉泌尿器科同門会が開催されました。 同門の先生方が集まり、日頃の臨床・研究成果を発表されました。



当日は慌ただしく1日が過ぎてしまい、なかなか写真撮影できませんでしたが、受付付近でキャッチした先生方です。



お忙しい中、ご参加いただきました先生方お疲れ様でございました。 また、当日の会場スタッフの方をはじめ、ご協力いただきました沢山の方々にこの場をお借りして感謝申し上げます。 ありがとうございました。


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2010/12/28 泌尿器科忘年会

12月中旬、泌尿器科の忘年会が開かれ、泌尿器科病棟・外来看護師さん、Dr、来年入局予定のDrが集合しました。 またお忙しい中、島崎名誉教授にもご参加いただきました。

残念ながら当直等で参加できなかった方もいらっしゃいますが、皆で一年間を振り返りながら、おいしいお料理とお酒で盛り上がりました。

また、拙い泌尿器科通信ではございますが、お付き合いいただきましてありがとうございました。 来年が皆様にとって素晴らしい一年となりますよう、千葉大学泌尿器科学教室員一同お祈り申し上げます。




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2010/12/14 医局にてお誕生日会

毎年11月、市川教授のお誕生日会を開いています。

お忙しい中、いつもお気遣い下さる教授への、ささやかな感謝の気持ちです。 これからの一年が素晴らしい一年となりますよう、実験助手、医局秘書一同お祈り申し上げています。




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2010/11/26 第13回東関東ストーマリハビリテーション研究会

千葉大学西千葉キャンパス内けやき会館で、第13回東関東ストーマリハビリテーション研究会を開催しました。

照明や機械操作など当日の運営全てを自分たちの手で行う為大変ではありましたが、泌尿器科の看護師さん達の協力も有り、無事盛会裡に終える事が出来ました。 御協力いただきました方々に、厚くお礼申し上げます。






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2010/11/15 学会出張 -モロッコ編-

SIU(Societe International d'Urologie)という国際学会に参加させて頂きました。


左から仲村、納谷先生、加賀先生


排尿機能や尿路変更等の議題が中心の学会だったのですが、学会での勉強内容や発表内容は個人的に聞いてください。 とにもかくにも催されたのがなんと「モロッコ」 皆さん、モロッコ行ったことありますか? そもそもモロッコの場所ご存知でしょうか? こんな機会を頂かなければなかなか行く機会はありませんよね。 それでは、モロッコでの写真をご紹介します。





アトラス山脈を登って下りてと1.5車線幅程度の断崖絶壁の道を100km/hで3時間程度で着きました。 私は結構怖かったですが、納谷先生は寝てました。 加賀先生は車酔いしていました。 ここは、世界遺産「アイト・ベン・ハッドゥ」。 ここは、山の崖に作られた要塞の様な集落で今も3家族が住んでいるのです。 映画「アラビアのロレンス」「グラディエーター」「ハムナプトラ」等はここで撮影が行われています。



モロッコ料理として、左がクスクス、右がサラダです。 どちらもとてもおいしく、いつもあっという間に完食していました。 その他にも、タジン鍋もとてもおいしかったです。 日本人の口には合うように思います。 モロッコでの国際学会参加は勉強になるだけでなく、大変貴重な経験になりました。

文責:中村 和芳



特別寄稿
SIU World Meeting on lower urinary tract dysfunction に参加して



みなさんはモロッコに行ったことがありますか?

上記の学会がモロッコで開催され、仲村先生、加賀先生とともに行ってきました。

アフリカ、マラケシュの大地は赤いです。 建物も同じ赤です。 赤と言えば情熱の赤です。 人々はみんな活気があり、市場は活気に満ちています。 赤い大地でとれたオレンジを絞ったジュースはとてもおいしいです。 イスラム圏ですが、ちゃんとした店に行けば、お酒も飲めます。 フランス語とアラビア語が公用語ですが、英語も少し通じます。 街中は自転車と原チャリであふれています。 車はそのなかを縫って走っていて、クラクションの嵐ですが、すぐに慣れます。 300kmを3時間かけて、タクシーで行くと、もう砂漠です。 砂漠の町は白く、乾いています。 そこで食べたタジン鍋とモロッコサラダはおいしかったです。 宿泊は5つ星で一泊8000円くらい、ゴージャスですがとても安い。

学会の話が全くありませんが、アカデミックな話はどこででもできます。 大切なことは、現地の空気に触れることです。 学会で勉強したあとは、息抜きが大切です。

みなさん、一緒に滅多にいけない場所にちゃんと演題を出して、学会に行きましょう。


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2010/11/7 亥鼻祭

千葉大学医学部で亥鼻祭が開催され、「人体の不思議展」 等を見学してきました。



文責:坂本 信一


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2010/10/29 第19回流山ロードレース

2007年5月米国泌尿器科学会で行われた約5kmのレースをきっかけに始めたランニング。 比較的短い10kmの記録では、2008年6月22日第25回富里スイカロードレースで44分50秒(ネット)のベスト記録を出して以来、2009年6月28日第26回同レース45分46秒、2010年6月27日第27回同レース45分8秒ともはや記録の限界かと思っていました。 ところが、2010年10月10日第19回流山ロードレースにおいて気温20度・曇天という好条件にも恵まれ、43分16秒(ネット)と自己ベストを1分30秒も更新できました(写真:ゴールまであと数百メートル付近)。

8月・9月のアルコールを控えた月間300km走破の効果によるものかと思いつつ、まだまだ年齢に逆行する伸びしろがあるものだと我ながら驚いています。



文責:市川 智彦


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2010/10/26 勧誘会

10月中旬 医学部6年生を中心に泌尿器科の勧誘会を行いました。

卒業試験の真っただ中にも関わらず、多くの学生さんに参加いただき、本当にありがとうございました。 市川教授も東京で行われた会議のあと、駆けつけて下さいました。 会は、お陰様で大盛況でした。また開催するので皆さんよろしく。 疑問や質問もどんどん受け付けます。 興味のある学生さん、研修医の方は、ぜひ当科メールurohisho@office.chiba-u.jpまでご連絡下さい。



文責:坂本 信一


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2010/10/8 マラソン

フルマラソン パーソナルベスト 3時間39分(ネット)で完走したレース。 いまだに、そのベストを更新できず。 今シーズンは記録更新を目指して、2010年8月からは月間300km練習中。



文責:市川 智彦


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2010/10/1 休日の顔

9月某日 同門の先生と3人で片貝海岸へサーフィンに行きました。

サーフィンは学生時代から続けている趣味の一つです。 診療、研究と慌ただしい毎日を送っていますが、少しでも時間の取れる休日は夜明け前に千葉の海へ車を走らせます。 思い切り体を動かして、心も体もリセット!



文責:坂本 信一


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