腎癌は静脈に浸潤し、場合により、下大静脈内を心臓まで腫瘍塞栓が及ぶことがあります。その場合には、開腹,開胸下に腫瘍塞栓除去ならびに腎摘出術が成されます。
また、転移に関しても単発であれば、積極的に手術が選択され、生存率の向上がはかられています。多発転移を来した方には、通常、免疫療法が選択されます。肺の転移巣は、免疫療法に反応し、比較的小さくなりますが、その他の転移は縮小することはあまりありません。しかし、大きくなることを遅らせることにより、生存期間の延長がみられることがわかってきました。分子標的薬の使用が2007年秋より可能となり、治療の新しい選択枝が増えることとなりました。
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