千葉大学大学院医学研究院泌尿器科学・千葉大学医学部附属病院泌尿器科
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HOME > 患者様用当科診療案内 > 泌尿器科の疾患 > 膀胱癌について
膀胱癌について
1. 表在性膀胱癌

経尿道的に内視鏡で腫瘍を切除します。切除した結果により、下記のアルゴリズムのように補助療法が考慮されます。G3 T1の場合には膀胱全摘も考慮されます。

2. 進行性膀胱癌
1)膀胱全摘術
 転移を有さない進行性膀胱癌の治療の基本は膀胱全摘術となります。
筋層までの浸潤であれば、5年生存率は75-80%と良好ですが、筋層を超える浸潤を有するものは5年生存率41-49%、また1個でもリンパ節転移を有するものの5年生存率は35-40%にすぎません。画像上、転移を有さない局所進行性の膀胱癌の約16%が実はリンパ節転移を有しています。

 そこで、手術と化学療法を組み合わせていかに生存率をあげるかという課題が浮かび上がってきます。我々の施設では術後に化学療法を組み合わせることで、50%生存率41.2%と改善を認めています。

2)膀胱温存治療
 また、どうしても手術を望まない方、またいろいろな合併症で手術が困難な方、高齢の方には、化学療法と放射線療法を組み合わせた治療も施行しております。 下記にその成績を図に示します。5年生存率は90%と良好ですが、5年非再発率は46.9%と再発率が高く、治療を継続することが大切です。


3)転移を有する膀胱癌
 転移を有する方の根治治療は困難ですが、化学療法の進歩により、従来に比し、生存率は向上しています。 当院における転移を有する膀胱癌の50%生存率は24.9ヶ月です。 化学療法以外にも、膀胱腫瘍の出血等による症状に対処するための血管塞栓術、尿路変更といった治療、また緩和療法のみといった選択があると思われます。

治療法は本人とよく相談して決められます。



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