sub_research01.jpg

研究内容

アレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法について

 2014年10月より「舌下免疫療法外来」を開始しました。スギ花粉症の患者さんだけでなく、ダニを原因とした通年性アレルギー性鼻炎の患者さんも対象となります。当科では舌下免疫療法に関連した新規治療法、検査法などの開発のための臨床研究に取り組んでいます。

スギ花粉症に対する舌下免疫療法の臨床試験

スギ花粉症について

 スギ花粉症はスギ花粉飛散期にくしゃみ、鼻漏、鼻閉を3主徴とする疾患で、本邦の約3割の方が罹患している国民病です。スギ花粉症は患者さんの増加が依然としてみられ、症状は鼻や目の症状だけではなく、睡眠、勉強、仕事にも大きな障害が見られることが明らかになっています。一度発症すると、一部の中高年者を除いて自然に寛解することは少ないことが知られています。

舌下免疫療法とは

 一般的に行われている治療は、抗ヒスタミン薬などを用いたお薬の治療になりますが、これらはあくまで対症療法で、根本的な治療ではありません。根治の可能性がある治療法としては、以前より皮下注射による免疫療法が一般治療で行われてきました。これはスギ花粉エキスを少量ずつ注射することで、スギ花粉に対する免疫反応を抑えることができる治療法です。ただし注射の痛みがある、頻回の通院が必要である、頻度は少なくともアナフィラキシーなど重篤な副作用があることなどから別の投与方法の開発が望まれてきました。

 舌下免疫療法はスギ花粉のエキスを舌下に投与する治療法で、痛みがなく、自宅でも行うことができる安全性の高い治療法です。我々は2005年よりスギ花粉症に対する舌下免疫療法に対する研究を継続してきました。その有効性が評価され、製薬メーカーの治験を経て2014年10月から一般診療として開始されました。

当科における臨床研究

  1. スギエキスを用いた舌下免疫療法による発症予防についての検討
     花粉症患者さんでは花粉に対してIgE抗体が作られ、これが侵入してきた花粉と反応して発症するものですが、IgE抗体が作られても(感作と言います)実際に発症している人は40-50%です。しかし、発症してない人は花粉症の予備軍と考えられ、いつでも発症の危険があります。そこで、今回の試験では、このようなスギ花粉に感作されていながらまだ発症していない方を対象に、スギ花粉エキスでの舌下免疫療法が発症を予防できるかどうかを検討するものです。 試験では、前年の12月から今年の4月までの5か月間、試験薬を投与して頂きます。この試験は2重盲検とよばれ、スギ花粉エキスが含まれているものとエキスを希釈する希釈液だけが含まれているものがあり、どちらかを使用して頂きますが、どちらのグループになるかは試験が終了するまでわかりません。この試験で発症予防としての効果が認められると、将来ワクチンとしての活用が可能になる可能性があります。
  2. スギ花粉症に対する舌下免疫療法におけるバイオマーカーの探索
     2014年10月からスギ花粉症に対する舌下免疫療法が一般診療が開始され、多数の患者さんが治療を開始しています。この治療法の課題の一つとして、血液検査などで客観的な治療効果の判定をすることができないことが挙げられます。治療を開始したことで、患者さんの自覚症状が改善したかはもちろん大切ですが、それ以外にも客観的な指標(バイオマーカーと言います)を見つけることも今後重要になると考えられます。我々は、実際に当科で治療を受けて頂いている患者さんを対象に定期的に採血をさせて頂き、客観的なバイオマーカーの発掘に取り組んでいます。

【重要】各試験にはそれぞれ参加基準があり、参加出来る時期も決まっています。詳しくはこちらまでお問い合わせ下さい。

043-226-2581

mail.gif

PageTop