クロウ・深瀬症候群(POEMS症候群)とは

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クロウ・深瀬症候群とは、骨髄の中にある形質細胞という細胞の異常によっておこる病気です。POEMS症候群とよばれることもあります。

Polyneuropathy(多発性末梢神経障害)
Olganomegaly(臓器腫大)
Endocrinopathy(内分泌障害)
M-protein(M蛋白)
Skin change(皮膚変化)

クロウ・深瀬(POEMS)症候群の診断基準

異常な形質細胞が増えるとともに、異常なたんぱく質(血管内皮増殖因子、M蛋白)が産生されます。それと関連して、手足のしびれや脱力(多発神経障害)、手足のむくみ、胸やお腹への水のたまり(胸水・腹水)、肝臓や脾臓のむくみ(臓器腫大) 、色素沈着、毛深さ(皮膚変化)などいろいろな症状が出てきます。

クロウ・深瀬症候群の治療の進歩

クロウ・深瀬症候群は、ご病気の進行に伴い、命に関わることがあることもわかっています。また、末梢神経障害が進むことで、手足が不自由になり、歩行ができなくなることもあります。しかし、患者さんの数が少ないご病気であるため、標準的な治療法はまだ確立されていません。  最近になり、クロウ・深瀬症候群では、多発性骨髄腫と言うご病気の治療の治療が有効な可能性があることがわかってきました。クロウ・深瀬症候群への骨髄腫治療の応用が適切に進めば、本症候群の患者さんの予後は今後改善していく可能性があります。