関連病院

ページタイトル画像

(独) 国立病院機構 千葉東病院

 この1年間を振り返って一番の大きな出来事は、2013年3月28・29日に幕張メッセ国際会議場で開催された第88回 日本結核病学会総会です。当院院長の山岸文雄先生は、旧国立療養所千葉東病院に着任以来積み上げられてきた実績を、「免疫抑制宿主と結核」というタイトルの会長講演で総括されました。

 事務局を担当する側としてうれしかったことは、同門の施設から多数の演題をいただいたこと、そして同門の皆様が実際に会場まで脚を運んでくださったことです。総参加者数は1100名となり、結核病学会としては大入りの状態になりました。会場の雰囲気も活気あふれ、他の施設の先生方からもご称讃いただきました。私なりに「お・も・て・な・し」の工夫をしてきました。皆様のご協力にたいへん感謝申し上げます。

 国立病院機構 千葉東病院は、平成16年に国立療養所・千葉東病院と国立佐倉病院の統合によって発足した病院です。今年で10年をむかることになりました。象徴的な表現をすれば「結核」と「腎移植」がひとつ屋根の下で診療を行うことになり、不思議な印象を与えたかもしれません。

 現在も当院では、移植・透析・生物学的製剤をつかったリウマチ治療・HIV/AIDSに積極的に取り組んでおります。山岸院長の会長講演のタイトル通り「免疫抑制宿主と結核」に取り組んでいるといえます。結核罹患率は確実に減少してきています。旧来通りの診療を続けるだけではなく、結核も新たな挑戦が求められています。そして、呼吸器科としても結核+αの挑戦をしていきたいと考えています。

猪狩 英俊