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千葉県がんセンター

概要

 千葉県がんセンターでは、呼吸器内科、呼吸器外科を合わせて年間約200人以上の新規肺癌患者がいる。そのうち約80例に対して、抗癌剤治療が行われている。肺癌の手術件数は年間150例近くにものぼっている。呼吸器内科にとって肺癌はもっとも遭遇する疾患であり、そのマネージメントを学ぶことは重要である。当センターの特徴は、各科の腫瘍専門医がいるので、放射線科、脳神経外科、整形外科、緩和医療科、訪問診療などと連携をとりながら、全身に広がりうる肺癌の診療ができる点である。例えば脳外科との連携では、脳転移病巣に対しては、単に放射線治療のみでなく、ガンマナイフでコントロール困難なサイズには手術も組み合わせたりしている。また、癌性髄膜炎の治療も積極的に行っている。緩和治療においては、訪問診療の導入を早期から積極的に行い、緩和治療主体になってもスムーズに移行できるよう心がけている。更に、当センターでは外来化学療法件数が多く、外来化学療法にも力を入れている。癌化学療法専門看護師をはじめとした専門スタッフが充実し、院内プロトコール統一化、電子カルテの化学療法プログラムによって整備されたシステムによって医療の効率化、安全化を図っている。そして、当センターの呼吸器科は内科と外科で常に共に行動し、カンファレンスおよび気管支鏡を含めた検査は一緒に行っている。呼吸器外科では従来から縦隔鏡を用いて縦隔リンパ節転移の診断を積極的に行ってきた。最近はstaging目的でも超音波気管支鏡を導入し、縦隔リンパ節転移の診断を内視鏡的にも行っている。それに伴い超音波気管支鏡の件数は増加し、超音波気管支鏡だけでも年間200例以上施行している。当センターのもう一つの特徴は、研究部が存在することである。超音波内視鏡での検体を利用して、共同研究も行っている。病理部、研究部との協力でALK肺癌の診断も当施設で可能である。当センターではこのような環境の中で肺癌の診療が行うことができる。

体制

 呼吸器内科は常勤2名、呼吸器外科常勤4名であり、日本呼吸器学会指導医、専門医、日本内科学会総合内科専門医、認定医、日本呼吸器内視鏡学会指導医、専門医を有している。月から金まで毎日、呼吸器外科と共同でカンファレンスを行っている。