千葉大学大学院医学研究院
呼吸器内科学
千葉大学病院
呼吸器内科
千葉メディカルセンター(旧 川鉄千葉病院)
当院は2011年10月1日から、その開設者が「JFE健康保険組合」からセコム系列の「医療法人社団誠馨会」に継承され、「誠馨会千葉メディカルセンター」と名称も変更されました。私自身にとっても、研修医としてお世話になった頃から慣れ親しんだ「かわてつびょういん」が「千葉メディカルセンター」となってしまうことには大変違和感があり、患者さん達にも「病院はどうなってしまうの?」と不安な思いをさせてしまいました。それから早くも1年半近くが経ち、結局開設者が変わっても、名前が変わっても、我々医師を始めとしたstaffがその医療の質を決めるのだ、ということを実感している毎日です。
経営が継承された最大の理由は、老朽化した病院の立て替えが必須の事態となったことにあります。東日本大震災においては建て増しを重ねた新棟と旧棟の継ぎ目部分に亀裂が入り、水道管が破裂して病棟が水浸しとなり、入院患者さん達をリハビリ室等に避難させ野戦病院のような環境で日常業務をこなすという非常事態も経験しました。余震による病院の揺れ方も半端でなく、いつ病院が倒壊するかという不安の中での毎日も送りました。
現在当院は、2015年3月の開院を目指し新病院建設の準備を進めています。新病院においては、誠馨会グループの系列病院とも協力し、研修センターや病理センター、循環器センター、健診センター等多くの機能を備えたグループの基幹病院としての役割を果たせるよう、設備、人材等を整えていく計画に着手しております。現在呼吸器内科は常勤医3名で内科(消化器、循環器、内分泌代謝、アレルギー膠原病、神経、血液(含非常勤))16名の一員として頑張っていますが、今後は呼吸器内科として求められる役割もますます大きくなりそうです。その責任の重さを感じますが、新しい病院作りに参加できるという貴重な機会を楽しむ気持ちで前向きに取り組んででゆきたいと思っております。
大学病院を始め、近隣病院の先生方にはいつも大変お世話になり深謝しております。今後とも御指導の程をよろしくお願い申し上げます。
天野(浅香)佳子、山川 みどり、星野 晋