肝胆膵外科

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胆管内乳頭状腫瘍、粘液性嚢胞性腫瘍、乳頭型胆管癌に関する日韓共同研究

診療情報及び診療時に採取・保管された検体を用いた研究に関するお知らせ

千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科学

千葉大学医学部附属病院での診療情報および診療時に採取・保管された検体を下記の研究に用いることになりましたのでお知らせします。

1.研究代表者 肱岡 範(愛知県がんセンター)
当院担当:宮崎 勝
2.研究課題名 膵神経内分泌癌における新たな分子生物学的分類を目指した研究
3.研究の概要  膵神経内分泌腫瘍の中で神経内分泌癌といわれる一群の腫瘍は依然予後が不良でありますが、症例が少ないため、確立された治療体系がなく、それぞれの施設での経験に基づいた治療法が行われていることが多く、その治療法も一定の見解が無いのが現状です。そこで本研究ではこの推進系内分泌腫瘍の個別化治療へ直結する新たな分類の確立を目的としています。
 本研究の参加は愛知県がんセンターを中心として、日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)参加施設および、そのオブザーバー施設により行い、その中の一員として当院も参加しております。
 具体的な方法としては、神経内分泌腫瘍(NEC)と診断した消化管・肝胆膵原発NECに対して当院で切除手術を行った患者さんの外科手術で採取させていただいた標本を使用し、これらの患者さんのCTをはじめとした画像診断の結果や経過、予後、各種の治療でどのような効果があったかといった臨床的側面に加え、分子病理学的側面として病理検査による細胞の分化度、増殖している細胞の割合、K-rasといわれる遺伝子に異常が無いかの検査、Rb、p53といった癌化に関係するといわれる蛋白質の発現を調査して、現在のこの病気の分類方法が妥当であるかどうか、もしくは新しい分類方法を確立することができるのかなどの研究を行います。これまでの研究で解明されてきたことに加えて、このような分子病理学的な指標を元に分類することで、特定の化学療法の効果が期待できる患者さんを抽出することがで着るようになると期待されます。そして、個別化治療と言われる患者さんそれぞれの特徴を把握した上で、最も効果が期待できる治療法を選択する方法の開発へ直結すると考えられ、この病気の治療成績が良くなると思われます。
(個人情報の利用の目的) 各患者さんの診断・治療内容・予後の状況等を使用しますが、データー上ではすべての患者さんは匿名化(任意の識別番号を付与)されており、お名前、住所などプライバシーに関する情報が外部に漏れることはありません。また、調査項目は既存のデーターであり、何らかの負担が生じることはありません。

研究期間:平成26年6月から平成27年3月
遺伝子(ゲノム)解析は行いません。
4.使用する診療情報 診療情報内容(年齢、性別、血液検査結果、画像検査結果、病期、これまでの治療法の詳細、その効果、生存期間、再発、増悪までの期間)
対象収集期間:平成15年4月1日~試験終了まで
5.使用する検体 検体名(外科手術標本)
検体採取時期:平成15年4月1日~試験終了まで
6.病名 膵神経内分泌癌
  1. この研究の科学的妥当性と倫理性は、当院の倫理審査委員会、遺伝子解析研究倫理審査委員会などにおいて厳重に審査され、承認されています。 個人情報の安全保護については、万全の体制下にて管理され実施されます。 また、調査項目は既存のデーターであり、何らかの負担を生じることはありません。
  2. 具体的な研究内容を知りたい、あるいは、今回の研究に用いることを拒否したい場合には下記の問い合わせ窓口までご連絡下さい。

お問い合わせ

お問い合わせは、FAX、e-mail 又は郵送でお願いいたします。

千葉大学大学院医学研究院 臓器制御外科学  本件事務担当:吉富秀幸

住所:〒260-8670 千葉市中央区亥鼻1-8-1
TEL:043-226-2103
e-mail:yoshitomi(ここにアットマーク)faculty.chiba-u.jp