研究室について

History

本研究室は、昭和47年に設立された環境疫学研究施設免疫研究部(初代教授多田富雄)が前身です。多田富雄教授の東京大学医学部教授としての転出に伴い、当時講師であった谷口克が教授(2代教授)となり、平成16年3月まで免疫学の研究・教育を担当して参りました。昭和63年には10年時限の高次機能制御研究センタ−免疫機能分野として再生し、平成10年4月の3度目の改組により、大学院医学研究科 高次機能系発生医学講座免疫発生学となりました。平成13年には、大学院医学研究院 発生医学講座免疫発生学になり、大講座制のもと、当時免疫発生学助教授であった中山俊憲が、大学院医学研究院 先端応用医学講座免疫細胞医学教授(免疫発生学兼任)になりました。平成16年4月、谷口克教授の理化学研究所免疫・アレルギ−科学総合研究センタ−、センタ−長としての転出に伴い、平成16年4月より中山俊憲が免疫発生学の教授になりました。平成16年3月19日には、本研究室の出身であり、理化学研究所免疫・アレルギ−科学総合研究センタ−に転出された斉藤隆教授、古関明彦教授とともに谷口克教授の退官に際して3教授退官記念会(記念講演会、祝賀会)を開催しました。

多田富雄(ただとみお)初代教授略歴
集英社 露の身ながらー往復書簡 いのちへの対話、より抜粋
1934年生まれ、東京大学名誉教授。千葉大医学部卒。千葉大学教授、東京大学教授、東京理科大学生命科学研究所所長を歴任。1995年国際免疫学会連合会長。抑制性T細胞を発見。野口英世記念医学賞、エミ−ル、フォン、ベ−リング賞、朝日賞など内外の多数の賞を受賞。1984年文化功労者。能楽にも造詣が深く、脳死と心臓移植を題材にした「無明の井」、朝鮮人強制連行の悲劇「望恨歌」、アインシュタインが主役の「一石仙人」などの新作能の作者としても知られ、大倉流小鼓をうつ。2001年脳梗塞で倒れるが、その後文筆活動に復帰、広島の原爆を題材にした新作能「原爆忌」も完成させた。2004年8月初演予定。
主な著書に、「免疫の意味論」(93年青土社 大佛次郎賞)、「独酌余滴」(99年朝日新聞社、日本エッセイストクラブ賞)、「脳の中の能舞台」(2001年 新潮社)、「露の身ながらー往復書簡 いのちへの対話」(2004年 集英社)など著書多数。
多田富雄(ただとみお)先生ホ−ムペ−ジ「多田研同門会」へは、こちらから。
谷口克(たにぐちまさる)前教授略歴
独立行政法人理化学研究所 免疫・アレルギ−科学総合研究センタ−長。千葉大学名誉教授。千葉大医学部卒。千葉大医学部長(1996-2000年)。日本免疫学会会長(1997-1998年)。エルウィン、フォン、ベルツ賞(昭和52年)、野口英世記念医学賞(平成5年)、上原賞(平成16年)などを受賞。新しいリンパ球系列の細胞としてNKT細胞を同定。NKT細胞による、がんの転移抑制や自己免疫発症制御などの免疫統御機能の研究を進めている。「新、免疫の不思議」(2004年 岩波書店)。
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