JST A-STEP 本格型 主観アウトカム・データ駆動型オンラインメンタル相談支援システムの効果検証と社会実装へ向けた展開
オンラインメンタルヘルス相談支援の社会受容性シンポジウム
~「総合知」で創るこころの健康~

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ご挨拶

教授 清水 栄司

~With / Post コロナ時代に、メンタル相談支援を全ての人に届ける~

不安や悩みを感じた時に、ネットやSNSに答えを求める現代人。手軽に使えるオンラインメンタル相談やアプリはとても有用なものです。しかしネットやSNSで手に入る情報は雑多であらゆるものが混在しております。

オンラインメンタルヘルスやアプリが「社会受容性(新しい技術などが地域社会や国民に受け入れられること)」を得るためには適切な情報発信が必要です。そこで日本におけるオンラインメンタルヘルスやアプリに関する様々な分野の専門家の知恵を結集する「総合知」を活用して、現状の課題や将来に向けた可能性を討議していくシンポジウムを実施することになりました。

このシンポジウムをきっかけに、With / Post コロナ時代である現代において、メンタル相談支援を全ての人に届ける「社会実装」を実現させていきたいと思っています。

千葉大学子どものこころの発達教育研究センター
千葉大学大学院院医学研究院認知行動生理学
センター長・教授 清水 栄司

本研究について

加速する高度情報化社会において、生物学的進化で発達した人間の脳が受け取ることができる情報量としては過多であり、情報過多がストレスともいえる状況になっており、メンタル不調を呈する現代人が増えています。不安や悩みを感じた時に、ネット検索やSNSに答えを求めようとする現代人に対して、これまで存在していない、科学的根拠(エビデンス)に基づいたメンタル相談システムの存在は重要となっています。特に、コロナ禍の中、フィジカル・ディスタンスが求められ、対面での相談が困難な現在、オンライン相談システムである本製品の社会革新性、公共性のイノベーションインパクトは大きいと言えます。

うつ・不安を未病の状態で改善しようとする経済的波及効果としては、うつ病の社会経済的損失が約2兆円、不安障害では約2.3兆円、統合失調症では約2.7兆円(佐渡ら、2014)とされており、これらの損失を減らせる可能性があります。

学術的波及効果としては、睡眠、人間関係の不安、ストレスから来る不安、孤独・孤立、依存、コミュニケーションの苦手感、居場所のなさ等の幅広い心理学的問題について、主観アウトカム・データベースの蓄積によって、個々人の状況にあわせて、最適解となるモジュールを組み合わせた相談支援を行う方法を明らかにすることが可能となり、心身の疾患を未病の状態で精神疾患の発症への進行を止め、心の健康づくりに有用なシステムに展開できます。

本研究開発は、成人から子どもまでの多様な心身の状態(主観アウトカム)を柔軟に把握し、データベース化し、セルフケアを提供できるオンラインメンタル相談支援システムを用いて、メンタル不調の未病の状態を改善できるように、テイラーメイドのモジュールを組み合わせた認知行動変容アプローチに基づくデジタルケア技術の効果検証と社会実装を日本全体の総合知を活用して進めることを目的としています。

NEWS

  • 2024.01.25

    千葉大学広報【CHIBADAI NEXT】に掲載されました

    清水栄司教授(センター長)が千葉大学広報【CHIBADAI NEXT】の取材を受けました。
    『社交不安症の患者のために、認知行動療法の考え方をもとに新しく開発した視線トレーニング装置の不安軽減効果を実証』
    掲載記事はこちらをご覧ください。
    英語版はこちらをご覧ください。

  • 2023.12.08

    第3回シンポジウムの詳細資料を掲載しました。
    詳しくはこちらをご覧ください。

  • 2023.11.06

    第2回シンポジウムの詳細資料を掲載しました。
    詳しくはこちらをご覧ください。

  • 2023.08.23

    第1回シンポジウムの詳細資料を掲載しました。
    詳しくはこちらをご覧ください。

  • 2023.06.15

    シンポジウムのZoomウェビナー出席者用URLをお送りしました。

    本日(6/15)、シンポジウムにお申し込みをしていただいた方にシンポジウムのZoomウェビナー出席者用URLをご登録のメールアドレスにお送りしました。
    出席者用のURLが届いていなければ、恐れ入りますが下記メールアドレスにお問い合わせをお願いいたします。
    問い合わせ用のメールアドレス:recruit2(アット)chiba-u.jp
    ※(アット)を@に置き換えてください。

  • 2023.05.15

    シンポジウムの詳細を掲載しました。
    詳しくはこちらをご覧ください。

  • 2023.05.15

    センター長 ご挨拶を掲載しました。
    詳しくはこちらをご覧ください。

  • 2023.05.15

    ホームページを公開しました。

シンポジウム

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