上部尿路結石(腎、尿管結石)は、第2次世界大戦後に増加し、生活習慣の変化との関連が知られています。尿路結石の罹患率は人口10万人あたり92.5と高く、そのうち蓚酸カルシウム結石は約80%を占めます。また、尿路結石は極めて再発率が高い疾患として知られ、かつ、結石患者は40歳以上の男性に多いことが知られており、いわゆる働き盛りに罹患することが多く、この疾患による社会的損失を減らすために、その予防及び、治療はきわめて重要です。戦後、摂取量は増えたものとして、動物性蛋白、脂肪が知られますが、これらの摂取量の増加と結石の増加率がほぼパラレルであることに注目し、食事と結石に関する研究をすすめ、かつその再発を抑える食事療法の指導を積極的に行っています。
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Masai M et al. BJU 1995; 76: 692-6 |
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年度
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2005
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2006
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2007
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経尿道的尿管結石砕石術
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539 |
492 |
447
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経皮的腎結石砕石術
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51 |
41 |
71 |
体外衝撃波結石破砕術
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3618
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3604
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3604
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また、体外衝撃波結石破砕術、経尿道的尿管結石砕石術、経皮的腎結石砕石術を組み合わせ、効果的な砕石を行っています。上の表が最近3年間の千葉大及びその関連施設で行った結石治療の手術件数です。これをみても、結石患者の数の多さが窺えます。
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体外衝撃波結石粉砕装置 |
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