医学部長挨拶
未来に向けて「変化」と「多様性」を尊重しつつ
世界に向けて「治療学」の情報を発信していく
千葉大学大学院医学研究院・医学部の理念を推進します。

医学研究院長・医学部長
三木 隆司
「治療学」を推進する本学で日本や世界をリードする医学・医療を担い、地域の人々にも優しい医師・研究者の人材育成
千葉大学大学院医学研究院・医学部は140年を超える歴史の中で多くの優れた医師を輩出してきました。現在も多くの分野で日本のみならず世界をリードする診療、研究を行っています。中でも、治療の理論的背景を明らかにし、その知見に基づいた新規治療法の開発を系統的に研究・実践する「治療学」を重要な柱としています。昭和12年(1937年)に完成した旧医学部棟から2021年4月に竣工した医学系総合研究棟(治療学研究棟)へ移転し、新たな世紀へ向けより一層の躍進を目指します。皆様と一緒に更なる発展に向け、新たな一歩を進めたいと願っています。
「人材育成」を基本方針とする医学部で是非、日本・世界をリードする医師、医学を目指したいという志を実現しましょう。その重要な一歩は目の前にいる患者さんを助けるという強い意思であり、慈愛の心と熱い志を有する人を待っています。診療は目の前の患者さんのために、教育・研究は未来の患者さんのために医学・医療の発展や進歩には必要不可欠です。これらを包括的に担い、論理を積み重ね、多様化する社会の要請に応える医師、研究者を育成することに注力しています。
シームレスなグローバル人材育成・世界トップへ挑戦する姿勢の醸成を目的に変化と多様性へ適応するとともに先端医療・研究を実践し、医学研究院・医学部の教育及び研究体制の強化を促進します。
医学部生には能動性・積極性を持った論理的思考、倫理観を培い、Student Doctorとして最先端医療の担い手になる自覚を持たせるため、大学院生には世界への情報発信能力の養成のため、論文作成・国際学会での口頭発表の支援や若手教員を含めた千葉大学人材育成「ENGINE」と連携したグローバル化を推進していきます。
医学研究院・医学部内での基礎と臨床のさらなる統融合、連携の強化は勿論のこと、大学内においても医学研究院・医学部、附属病院、薬学研究院・薬学部共同のシステムやシーズ開発をはじめ、フロンティア医工学センター、理学研究院、工学研究院、園芸学研究院など亥鼻キャンパス以外の各部局とも連携し、さらに学外における研究者ネットワークへの積極的参加を通じて、人的強靭化も図っています。
本学出身者が日本、世界の様々なところでそれぞれの分野の第一人者として活躍することを願っています。