センター長のごあいさつ GREETING

センター長 江藤浩之

このたび、平成30年4月1日付けでセンター長に就任しました。

従来より医学研究院と附属病院では、再生医療に関連した医療や研究が盛んに行われてきました。

iPS細胞を用いた研究については,造血幹細胞の分化誘導や,早老症患者の疾患iPS細胞を用いた疾患研究など,未だ一部で行われているに過ぎませんが、関心は極めて高いものがあります。

附属病院はまた、我が国の臨床研究を推進するための臨床研究中核病院に認定されており,基礎研究部門・臨床研究部門が一丸となってbench to bed研究を進めています。

薬学研究院には創薬とともに新規薬剤の前臨床評価を行ってきた実績があります。

このように亥鼻キャンパスにおいては,複数の部門が連携して再生医学を基盤とした新しい治療学を進める環境が整っており、H27年4月1日,前センター長の岩間厚志教授の多大な貢献から千葉大学再生治療学研究センターが発足するに至りました。

センター内では、臨床試験部との連携のもと,再生医学や疾患iPS細胞を利用した新しい治療学研究を推進しつつあります。

この研究体制の確立により,亥鼻キャンパスにある医療系部局・センターや附属病院に存在する潜在的なプロジェクト・人材が統合され,基礎と臨床の新しい研究の枠組みの形成,関連する人材の育成が実現され,亥鼻キャンパス高機能化構想の一つの核として,「治療学」を強力に推進可能となることが期待されます。

さらには,優れた臨床試験の実施に強みを有する千葉大学が,再生治療学研究拠点を整備することにより,国家事業として推進されている再生医療の研究・実現化にも貢献することができると期待されています。

岩間厚志教授の東京大学医科学研究所への転出により、平成30年度以降はいったん6部門から5部門となりますが、東京大学医科学研究所、京都大学iPS細胞研究所との緊密な関係を維持しながら、今後も革新的治療法の開発研究を推進する中心になるようセンター機能を充実させていく所存です。



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