大垣市民病院 種子田 陸斗
私は現在、研修医2年目として呼吸器外科を志し、来年度から専門研修へ進む予定です。呼吸器外科医としてはまだまだ未熟であり、胸部の解剖を完全には把握できていません。今回のClinical Anatomy Labでは、実際の組織や臓器を直接確認することで、解剖の知識を深める貴重な機会をいただきました。
普段の臨床では、画像検査や手術を通じて解剖を学びますが、実際の解剖を目の当たりにすることで、教科書や画像だけでは得られない立体的な理解を深められることを実感しました。また、組織を自らの手で操作することで、手技の向上にもつながりました。研修医の立場では、自ら組織を縫合・吻合する機会は非常に限られており、今回の経験は大変貴重なものとなりました。
先日、祖母が亡くなった際、火葬のときに「人の体」というものの尊さを改めて実感しました。生前に触れていた温もりが失われ、骨となる瞬間を目の当たりにしたとき、言葉にできない思いが込み上げてきました。そんな大切な体を、医学の発展のために献体してくださる方々、そしてそのご遺族の皆様のご厚意に、改めて深く感謝申し上げます。
最後になりましたが、千葉白菊会会員の皆様ならびにご遺族の皆様に、医学教育・発展への深いご理解とご協力に心より御礼申し上げます。皆様の崇高なご意思に報いるべく、今後も研鑽を積んでまいります。