ご挨拶
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免疫細胞医学教授 本橋 新一郎

がんは免疫システムの破綻が原因となって発症してくる病気と考えられ、免疫システムの操作により治療法を確立するという概念が確かめられるようになってきています。
我々が現在開発を進めている「NKT細胞を用いた免疫治療」は、千葉大学にて研究開発が進められている新規治療法であり、これまでの基礎研究の結果から臨床研究を開始し、現在では厚生労働省の定めた第3項先進医療の枠組みで開発を進めています。

これまで主にアカデミア主導で行われてきた免疫細胞治療の領域は、現在の日本では大手製薬企業が積極的に治験のトラックで開発を推進する分野にはなってはいないものの、平成26年に施行された再生医療新法とともに、医薬品として上市するための環境は少しずつ整備されてきています。 

今後、アカデミア主導新規治療開発モデルとなるよう関係部門と協力し、開発研究を進めていきたいと思います。またこの分野の最先端研究は日進月歩であり、臨床研究の結果を基礎研究で解析し、開発中の治療法に反映させていく方法を確立し、より有効な治療法が早期に開発できるよう進めていきたいと思います。
一緒に研究を行いたい若手研究者や大学院進学希望者は、ぜひ気軽に連絡を下さい。