留学だより

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前澤 善郎:平成10年卒 カナダトロント大学

 平成10年卒の前澤と申します。平成19年秋よりトロントで研究生活をしています。
 トロントはカナダのなかでは最南部に位置しますが、それでも北海道と同じくらいの気候といわれており、冬は寒い時は-20度程度になります。それでも屋内は全館暖房でとても暖かいですし、地下道が整備されていて外に出ることなく町のそこここに行けるようになっており、厳しい冬を何とかしのげるように工夫されています。
 カナダは国策として多民族主義をとっており、最大の都市トロントでは市民の多く(半数以上といわれています)が移民で、地域によって中華街、イタリア人街、ギリシャ人街、韓国街などおもしろいコミュニティーを作っています。これだけ多くの移民を受け入れながら、各コミュニティーが何とか共存し、大きな問題なくやっていけているというのは驚きでもあります。カナダ人は多様性に慣れ親しんでいるせいか、寛大でのんびりした感じの人が多いようです。
 私のいるラボも多国籍で、ロシア、トルコ、中国、スウェーデン、ドイツ、イギリスなどから人が来ています。当ラボは腎臓の発生および疾患のメカニズムを、細胞種特異的なノックアウトマウスを作製することで解明する、ということを得意としております。これまでに腎ポドサイト特異的なVEGF、VHLなどのノックアウトマウスを作製し、その役割を解明してきました。現在はVEGFリセプター、angiopoietinファミリー、HIF、インスリンリセプターなどいろいろな因子について、その腎臓における役割を解明すべくプロジェクトが進行しています。私は腎臓の発生にかかわる転写因子Pod1の機能について、ポドサイト特異的、メサンギウム特異的なノックアウトマウスを作製中です。

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