留学だより

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井出 真太郎:平成22年卒 米国デューク大学

平成22年卒の井出真太郎です。2018年秋から米国ノースカロライナ州にあるDuke大学医学部腎臓内科に留学中です。研究室は腎臓内科分野において基礎から臨床へ、臨床から基礎への双方向の橋渡しをするトランスレーショナル研究をテーマとしています。私は急性腎障害後の腎修復に関する研究を主に行っています。私の所属する研究室はPIのボス1名と私、そしてテクニシャン1名という少人数のラボですが、毎日綿密に研究の相談をすることが出来、非常に働きやすい環境です。また、腎臓内科には私の所属する研究室以外にも複数の研究室がありますが、その垣根は低く実験や研究について気軽に相談できる環境でもあります。腎臓内科以外にも多くの共同研究者にも恵まれており、新規の実験手法を学ぶことができるとともに著明な研究者から直接指導を頂いています。さらにDuke大学病院で行われているClinical conferenceを聴講したり、ノーベル賞受賞者など著明な研究者の講義を拝聴したりすることができるなど、自身の知見を深める機会が多くあります。

学会活動としては、Washingtonで行われたASN Kidney week 2018でtravel grantを獲得し、自身の研究発表だけでなく、Machine learningなど最先端の技術についても学ぶことができました。今回で3回目のASN Kidney weekとなりましたが、時差ボケのない状態で参加することができ、これも留学のメリットだと感じました。

ここノースカロライナ州に関しては、Duke大学に留学されていた越坂先生が留学記に詳細を記載してくださっているので省きますが、温暖な気候・自然が豊かで子育てに最適な環境です。一緒に渡米した4歳の息子は現地校に馴染み、日々英語が上達しています。二人の息子と共にHalloween、Thanksgiving、クリスマスなどのアメリカらしい行事を私も楽しんでいます。

渡米して早くも1年半が経ちましたが、一日、一日が新鮮であり、留学はあらゆる面でかけがえのない貴重な経験であることを強く実感しています。臨床を離れていることが不安ではありますが、残りの留学期間を精一杯頑張りたいと思います。最後になりますが、留学に際し大変お世話になりました多くの先生方にこの場をお借りして御礼申し上げます。