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「加藤レディスクリニック」見学の報告

2013/01/23

 1月19日(土)に医学部5年生有志計3名が新宿の「加藤レディスクリニック」を見学して来ました。 同クリニックは関連施設を併せて、日本の年間体外受精2万件の半数近くを施行している不妊治療専門のクリニックです。当科とは、スタッフ交流や共同研究を通して密接に連携しています。
 当日の日程表と参加学生の感想レポートを紹介しますので、どうぞご一読ください。

日程表

午前

午後

参加者の感想

 加藤レディスクリニックの皆様。このたびはクリニック見学という貴重な機会をいただきありがとうございました。
 加藤レディスクリニックでは一般的な不妊治療とは異なり治療の初期段階から体外受精と顕微授精を行っていました。排卵誘発剤を極力使わず、内因性LHサージでの排卵を利用し、副作用なく患者さんに優しい医療を提供していらっしゃることが印象的でした。また、クリニック内で診療以外に研究開発を行っていらっしゃり、クリニックの実績をこれからの医療に役立てていきたい…という意気込みを感じ、大変感銘を受けました。
 不妊専門のクリニックという、日頃接することの少ない医療を見学できたのは大変勉強になりました。ありがとうございました。

 加藤レディスクリニックを見学させていただき、ありがとうございました。最も印象に残ったのは、完全自然周期やクロミフェン法といった、自然に近い形での採卵プロトコルを実施していることでした。病院の都合でなく患者さんの体にあわせた治療をしているので年中無休で、見学させていただいた土曜日も多くの方が待合室にいらっしゃいました。採卵、胚移植は速く正確で、技術の高さを感じました。また、第一線の生殖補助医療技術の現場として研究をし、情報を発信している点にも感銘を受けました。最後になりましたが、お忙しい中、施設案内、レクチャー等していただき、心から感謝しています。

 加藤レディスクリニックは不妊治療の分野において日本で有数の病院とお伺いしており、ぜひこの目で見てみたいと思い今回参加させていただきました。まず驚いたのが、病院の中にある研究室で幹細胞の研究や卵子の保存法の改良など、将来を見据えた研究がいくつも行われていたことでした。病院の中にこのような設備が整っていることにも驚きを受けましたが、お話を伺ううちに、現在の医療に満足せず改良点を探りながら診療に携わられていることに大変感銘を受けました。
 また、外来施設や手術室の見学では、不妊治療の基礎から最新の知見まで丁寧に説明してくださり、IVFの一連の過程も見学させていただきました。患者さん自身が不妊治療について学ぶことのできる空間や、可視化された培養室などは、患者さんにとって有用であると感じると同時に、大勢の患者さん達の関心の前で、常に緊張感を持ちながら医療に取り組むスタッフの方々の意識の高さに、一流の技術を見させていただいているのだ、という思いを強くしました。このような機会を与えていただき本当にありがとうございました。