研究グループ

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運動ニューロン疾患

当研究グループでは、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を中心に、運動神経変性疾患に関する研究を行っています。病態解明、治療法の確立など、日常診療に還元できる臨床研究および基礎研究を進めています。

研究紹介

1. 運動神経興奮性に着目した病態解明

運動神経変性疾患においては、運動神経の過剰興奮性が運動神経細胞死の一端を担っていると考えられます。我々のグループでは、軸索興奮性機能検査、経頭蓋磁気刺激検査、病理学的検査といった手法を駆使し、これらを明らかとしてきました。またここから得られた基礎的知見は、下記に述べる臨床試験の基盤となっています。

2. 運動神経興奮性に着目した臨床試験

病態研究から得られたデータを基として、運動神経過剰興奮性と運動神経細胞死の関係を明らかとしてきました。これらの結果より、神経興奮性を抑えることで運動神経細胞死を抑制できるかを検討した臨床試験を、複数実施するに至っています。

3. 自然史研究

運動神経変性疾患の自然経過を明らかとし、予後規定因子を見出すことを試みています。これらの結果を基に、新規治療の作用点を探索していきます。

4. 集学的研究

神経免疫疾患グループ、神経放射線グループ、神経遺伝学グループ、認知症疾患グループなどと多数の共同研究を進めています。集学的に研究を行うことで、より幅広い視点からの病態解明、新規治療法開発を目指しています。