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死後血管造影検査

近年、法医学領域における死後画像検索は、日本国内のみならず、世界的にも、重要な役割を担い始めています。その流れの中、通常の死後画像検索では、盲点となる血管病変の検索を可能にする死後血管造影にも、必然的に注目が集まり始めています。

血管病変は、時に解剖では剖出が困難なことがあり、これら病変を非破壊的に検出し、証拠保全ができるという点において、同検査の法医学への適応が期待されています。一方、法医学領域における、死後血管造影の研究は、世界的にも始まったばかりであり、適切な造影剤や、死後組織に与える影響、その診断価値など、検討すべき課題は数多く残されています。

当教室では、現在、これら基礎的事項の検討および、虚血性心疾患やくも膜下出血事例における死後血管造影の診断価値の検討などを行い、将来的に、同検査が、法医実務の上で、信頼のある有用な補助的ツールになることを目標に、本研究に取り組んでいます。

担当者:猪口剛