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薬物検査の標準化にむけて

薬物検査は死因を判断するための非常に重要な検査の一つであるにも関わらず、日本において検査の標準化が行われていないのが現状です。薬物検査が行える法医学教室、行えない法医学教室があり、また検査が行える法医学教室であっても大学毎に検査法は異なり、また大学と警察でも検査の方法は異なります。

この検査法に関しては様々な議論がありますが、徐々に検査装置が各大学に配備され各大学で検査が行える状況になりつつある中、今後はこの検査法の標準化が必要不可欠になります。

千葉大学では、千葉大学で解剖を行うご遺体において全例、LC/MS/MSやGC/MSを用いた薬物スクリーニング検査を行い、実際にどのような薬物成分が検査対象成分として必要か精査すべく、また薬物スクリーニング検査結果の解釈の知見を得るため、薬物検査結果についての統計を行っています。また他大学と連携を図り、地域により検出される薬物成分に傾向が認められるか否か等を評価し、薬物検査の標準化を進めるうえでの土台づくり、また標準化にむけた仕組みづくりに関して研究を進めています。

担当者:安部寛子