千葉大学大学院医学研究院
腎臓内科学
千葉大学病院
腎臓内科
ポドサイトに関する国内唯一の研究会であるポドサイト研究会は、スリット膜の構成蛋白としてネフリンが報告される前年の1997年(平成9年)、新潟の弥彦温泉で「第一回弥彦ポドサイトセミナー」が開催されたことに始まります。2002年(平成14年)には、第4回国際ポドサイトシンポジウムが第5回弥彦ポドサイトセミナーとのジョイントで新潟で開催されましたが、その後、諸般の事情により開催が中断されていました。2011年(平成23年)第6回から2016年(平成28年)第11回弥彦ポドサイトセミナーまで、新潟大学腎研究センター(腎研究施設)分子病態学分野の河内裕先生を当番幹事として継続されました。2017年(平成29年)には、日本腎臓学会認定の研究会として認定され、名称も「ポドサイト研究会」に改められました。その後、コロナ禍で中止となった年を除き、研究会は引き続き開催されています。当番幹事も2019年(平成31年)第3回ポドサイト研究会からは幹事が持ち回りで担当しており、2023年(令和5年)第7回からは新たな幹事が加わり、運営体制がさらに充実しています。長年にわたり代表幹事を務めていただいた河内裕先生から、2024年(令和6年)より千葉大学の淺沼克彦が代表幹事を引き継ぎ、今後はポドサイト研究会の運営を事務局として担当させていただきます。
私が大学院に入学したのは1998年(平成10年)であり、大学院時代に弥彦ポドサイトセミナーに参加させていただき、弥彦温泉の旅館で夜を徹してポドサイト研究について白熱した議論をしている先生方の姿をみて、将来この議論の輪に入ることができるような研究を行いたいと大学に戻り研究を頑張った記憶があります。アメリカから研究留学帰ってきてしばらくして特別講演 に呼んでいただいたときは、大変嬉しかったのを覚えています。
これまで、ポドサイト研究会で発表された多くの研究成果は、腎臓領域のトップジャーナルに採択されています。研究会での発表を通じて、さらに研究をブラッシュアップし、より高い成果を目指していただければと思います。また、腎臓研究を始めたばかりの若手研究者や、腎臓以外の分野から腎臓研究に参入しようと考えている研究者にとっても、ポドサイト研究会は新たな研究の入り口として非常に有意義な場です。ポドサイト関連の研究に少しでも興味をお持ちの研究者は、ぜひご参加いただき、共に研究を深めていきましょう。
ポドサイト研究会代表幹事 淺沼 克彦
(千葉大学大学院医学研究院 腎臓内科学 教授)
過去の弥彦ポドサイトセミナー、ポドサイト研究会
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第8回以前の詳細は下記をご参照ください。
https://www.med.niigata-u.ac.jp/nim/podocyte.html
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第8回ポドサイト研究会 2024年3月16日(コープシティー花園 ガレッソホール)
当番幹事:河内裕(新潟大学腎研究センター 腎分子病態学分野)
テーマ:ポドサイト研究の新たな展開
特別講演1:矢尾板 永信(新潟大学腎研究センター)
「ポドサイト培養の歩み」
特別講演2:松阪 泰二(東海大学医学部生体機能学、総合医学研究所)
「モデルマウスから学んだポドサイト傷害の病態」
第7回ポドサイト研究会 2023年3月18日(完全web開催)
当番幹事:梶山浩(埼玉医科大学 リウマチ膠原病科)
テーマ:みんなで作るポドサイト学
特別講演1:Jeffrey B. Kopp(NIDDK, NIH, Bethesda, MD, USA)
「Focal segmental glomerulosclerosis: Coat of many colors」
特別講演2:市居 修(北海道大学大学院獣医学研究院 獣医学部)
「尿-上皮バリアの恒常性を考える」
第6回ポドサイト研究会 2022年3月26日(千葉大学医学部第3講義室:Hybrid開催)
当番幹事:淺沼克彦(京都大学大学院医学研究科 腎臓内科学)
テーマ:ポドサイト研究の過去、現在、未来
特別講演1:楊国昌(佼成病院)
「ポドサイトトライアングルーネフローゼ/タンパク尿/グルココルチコイドー」
特別講演2:長田道夫(筑波大学名誉教授/板橋中央総合病院病理診断科)
「糸球体の恒常性とFSGS」
第5回ポドサイト研究会 2021年3月6日(完全web開催)
当番幹事:横井秀基(京都大学大学院医学研究科 腎臓内科学)
特別講演1:久米 真司(滋賀医科大学 糖尿病内分泌・腎臓内科)
「腎栄養代謝からみる糖尿病性腎臓病」
第4回ポドサイト研究会 2020年 コロナ禍のため中止
当番幹事:淺沼克彦(千葉大学大学院医学研究院 腎臓内科学)
第3回ポドサイト研究会 2019年3月6日(東京医科歯科大学3号館3階 医科学講義室2)
当番幹事:楊国昌(杏林大学 小児科)
特別講演1:Hiromi Yanagisawa, M.D., Ph.D.(Life Science Center for Survival Dynamics, Tsukuba Advanced Research Alliance (TARA))
「Short Fibulins in Development and Disease」
特別講演2:Jon B. Klein, MD., ,Ph.D.(University of Louisville Clinical and Translational Sciences Institute)
第2回ポドサイト研究会 2018年3月3日(コープシティー花園 ガレッソホール)
当番幹事:河内裕(新潟大学腎研究センター 腎分子病態学分野)
特別講演1:京都大学 大学院医学研究科 腎臓内科学 横井 秀基
「ポドサイト/メサンギウムにおけるCTGFおよび心血管ホルモンの役割」
特別講演2:慶應義塾大学 医学部 腎臓内分泌代謝内科 林 香
「ポドサイト形質のエピゲノム調節機構とCKDの病態における役割」
「Proteomic Discovery in Glomerular disease: Nephrology Moves Towards Precision Medicine」
第1回ポドサイト研究会 2017年3月4日(コープシティー花園 ガレッソホール)
当番幹事:河内裕(新潟大学腎研究センター 腎分子病態学分野)
特別講演:慶応義塾大学医学部 腎臓内分泌代謝内科 長谷川一宏
「Sirt1/NMNと尿細管-糸球体連関を介した先制的ポドサイト保護の可能性」
第11回弥彦ポドサイトセミナー 2016年3月12日(コープシティー花園 ガレッソホール)
当番幹事:河内裕(新潟大学腎研究施設 分子病態学分野)
第10回弥彦ポドサイトセミナー 2015年3月7日(コープシティー花園 ガレッソホール)
当番幹事:河内裕(新潟大学腎研究施設 分子病態学分野)
第9回弥彦ポドサイトセミナー 2014年3月1日(コープシティー花園 ガレッソホール)
当番幹事:河内裕(新潟大学腎研究施設 分子病態学分野)
第8回弥彦ポドサイトセミナー 2013年3月2日(コープシティー花園 ガレッソホール)
当番幹事:河内裕(新潟大学腎研究施設 分子病態学分野)
第7回弥彦ポドサイトセミナー 2012年3月3日(コープシティー花園 ガレッソホール)
当番幹事:河内裕(新潟大学腎研究施設 分子病態学分野)
第6回弥彦ポドサイトセミナー 2011年3月5日(新潟大学駅南キャンパス「ときめいと」
当番幹事:河内裕(新潟大学腎研究施設 分子病態学分野)