臨床研究

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日本心血管インターベンション治療学会内登録データを用いた統合的解析

2021/05/28

当院では、心血管疾患に対するカテーテル治療をおこなった患者様の治療記録を、以下の日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)施行の症例登録システムに登録する事業に協力しています。心血管疾患に対するカテーテル治療とは、冠動脈疾患、末梢血管や構造的心疾患に対するインターベンション(カテーテル)治療として、

と呼び、この登録事業は、心血管疾患に対するカテーテル治療前後のカルテ情報を、上記の治療別にJ-PCI、J-EVT、J-SHDレジストリー(登録研究)として、National Clinical Databaseシステム(以下、NCD) (http://www.ncd.or.jp)に登録し、今後のカテーテル治療の発展とその質の向上のために行っています。
私たちは可能な限り皆様のご協力を得たいと思っております。ご質問がある場合、またはこの登録事業に「自分の情報を使ってほしくない」とお思いになりましたら、遠慮なく下記の担当者までご連絡ください。但し、すでに解析を終了している場合等、本データから患者様の情報を削除できない場合がありますので、ご了承ください。

研究課題名

本邦における心血管インターベンションの実態調査 (J-PCI)を用いた日本心血管インターベンション治療学会内登録データを用いた統合的解析(2017-2019年度 日本医療研究開発機構事業「冠動脈疾患に係る医療の適正化を目指した研究」の内容を包括)

研究の意義・目的

レジストリーデータを用いて多様な学術的な発信を行うべく、その集計や解析のシステムをUniversity hospital Medical Information Network (UMIN)・National Clinical Database(NCD)と連携し構築しております(2012年まではUMINにて運用していましたが、2013年にUMINからNCDへの移行を開始、2015年からはNCDに完全移行)。全国的な調査・集計は、日本の心血管インターベンション手技の進歩と医療の質の向上に寄与しております。また、カテーテル治療を行う医師の中で優れた能力と技術を持つ医師を当学会心血管カテーテル治療専門医・認定医と認定することにより、診断・治療技術の向上と新しいカテーテル治療法の開発を図り、広く社会に貢献することを目指しています。

研究の方法

J-PCIならびにJ-EVT/SHDでは、全国の参加施設(2017年6月時点 1,200施設)からインターネットを介し、心血管インターベンション手技の患者背景(年齢、性別、診断名、既往症など)、手技情報ならびに術後成績(退院後の予後情報を含む)に関する情報がUMIN・NCDのデータベース上に登録(レジストレーション)されています。なお、J-PCIでは基礎情報に加えて、以下の項目の内容(予後情報)を同意が得られた施設から入力を行います。

データは匿名化され解析および審査されます。データを利用する際には、CVIT内でその学術的な意義が審査され、その必要性が高いと認められたテーマのみがNCDに依頼されます。また、当学会心血管カテーテル治療専門医・認定医、施設認定のための審査では、専門医認定医制度審議会にて規定の施行症例数を審査、無作為に抽出したデータから症例の詳細な治療記録を元に審査を行います。

個人情報の取り扱いについて

NCD内でサーバーより切り出されるデータは、生年月日およびその他の記述等により特定の個人を識別することができる項目は削除され、いわゆる「個人情報」は含まれません。また、原データに直接触れ、解析を行う者はNCDおよびCVIT解析担当委員のみとし、データ取り扱い規約ならびに守秘義務の契約をNCDと締結しております。

研究に診療情報などを利用して欲しくない場合について

研究への協力を希望されない場合には、原則として結果の公開前であれば情報の削除などの対応をしますので、下記の窓口にご遠慮なくお申し出ください。


文部科学省・厚生労働省による「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に基づいて掲示を行っています。

研究実施機関

千葉大学大学院医学研究院 循環器内科学
千葉大学医学部附属病院 冠動脈疾患治療部

本件のお問合せ先

千葉大学医学部附属病院 循環器内科・冠動脈疾患治療部
講師 北原 秀喜
TEL:043(222)7171 内線 6390