メンバ-

メンバ-紹介

准教授

木村元子

Motoko Y. Kimura

研究分野

T細胞の胸腺内分化機構・細胞の運命決定機構・T細胞のホメオスタシス

研究内容について・抱負

「なぜ共通の一つの前駆細胞が、全く異なる機能・性質を持つ二つの細胞へと分化できるのか、その生命の不思議を解き明かしたい」これが私の研究の根底にあるモティベ-ションです。私の研究テ-マである「T細胞の胸腺内分化機構」は、その欲求を存分に満たしてくれる研究分野であり、日々非常に多くのことを私に教えてくれています。その結果として、基本的な生命現象を発見できたらと夢みて、日々研究に勤しんでいます。
T細胞の前駆細胞が、胸腺においてどのように自己・非自己認識能を獲得し、それぞれの発現する抗原受容体(TCR)の型にあった細胞へと分化するのか?胸腺において、T細胞の前駆細胞は遺伝子再構成によってランダムに作られたTCRを発現します。そしてその発現したTCRの型の違いにより、CD4T細胞、CD8T細胞、制御性T細胞、NKT細胞といった異なる表現系ならびに機能をもつ様々なT細胞へと分化を遂げます。当たり前のように思われるこの事実は、「すべてのT細胞は共通の前駆細胞から分化する」ということと、「分化の引き金はTCRからのシグナルである」ということを考えると、非常に不思議な現象であり、まだその機構はわかっていないことが多いです。さらに胸腺におけるT細胞分化機構の破綻は、重篤な免疫不全症にも、自己免疫疾患の発症にも直接関与します。胸腺におけるT細胞分化機構の解析を通して、将来的にヒトの疾患の治療に応用されるような基本的な生命現象のメカニズムを発見をしたいと思っています。

学歴

1993-1997年
東京理科大学基礎工学部生物工学科
1997-1999年
東京理科大学大学院生命科学研究科修士課程
1999-2002年
千葉大学大学院医学研究院博士課程(中山俊憲教授)
2002年3月
医学博士取得

職歴

2002-2006年
千葉大学大学院医学研究院・助手(中山俊憲教授)
2006-2011年
米国国立衛生癌研究所・ポストドクトラルフェロ-(Dr. Alfred Singer Lab)
2011-2013年
米国国立衛生癌研究所・研究員(Dr. Alfred Singer Lab)
2014-2015年
千葉大学大学院医学研究院・特任准教授
2016-現在
千葉大学大学院医学研究院・准教授

代表的論文

  1. Luckey, M., Kimura, M. Y., Feigenbaum, L., et al: The transcription factor ThPOK suppresses Runx3 and imposes CD4+ lineage fate by inducing suppressors of cytokine signaling. Nat. Immunol. 15(7):638-45 (2014).
  2. Kimura, M. Y., Pobezinsky, L. A., Guinter, T. I., et al: IL-7 signaling must be intermittent, not continuous, during CD8+ T cell homeostasis to promote cell survival instead of cell death. Nat. Immunol. 14:143-151 (2013).

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所属学会

日本免疫学会