入局・研修について

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眼科専門医を目指す方へ

はじめに

 視覚は外部からの情報の90%以上を占める重要な感覚情報です。高齢化社会が急速に進む中、良好なQOL維持のため、視覚情報の入力器官である眼球を扱う眼科は、一層その重要性が増しており、受診患者数も急増しています。千葉大学眼科は網膜硝子体疾患と緑内障に特に力を入れており、網膜硝子体手術を中心に年間1,600件以上の手術を行っています。

 眼科の卒後研修プログラムでは、小さな眼球における精緻な視覚情報処理に対する新鮮な驚きと、深い理解を基に、顕微鏡下手術を含む眼科診療技術を会得し、患者の目線に立って強い信頼関係の下にこれを実践します。このプログラムの当初の目的は日本眼科学会専門医の取得ですが、さらにその後、subspecialityの研修を行い、世の中の役に立つ眼科医として成長し続けることが最終目標です。

専門医取得に必要な眼科研修期間

下記の年限を日本眼科学会専門医制度研修指定病院で研修後、専門医試験(筆記および口頭)を受験する。

平成15年以前に卒業 5年間
平成16年以降に卒業 卒後臨床研修(2年間)終了後4年間

重要なお知らせ

平成18年以降に卒業予定で眼科志望の方は、千葉大学附属病院卒後研修プログラムのBコースを選択することをお勧めします。Bコースでは最後の7ヶ月間に眼科を選択することにより、千葉大学眼科での研修をより早く開始できます。

研修課程

1. 研修期間

1~4年目 千葉大学病院、関連病院にて研修
5年目 専門医試験受験

2. 主な関連病院

3. 週間スケジュール(千葉大学病院)

月曜日 08:00 術前ミーティング、医局会、回診
09:00 外来・病棟診察
18:00 造影眼底写真カンファレンス
火曜日 08:30 手術
水曜日 08:00 術後ミーティング、総回診
09:00 外来・病棟診察
木曜日 08:30 手術
金曜日 08:00 術後ミーティング
09:00 外来・病棟診察

4. 研修目標と内容

 千葉大学病院と関連病院において、眼科的知識、診療技術を身につけ、専門医試験受験資格に必要な眼科手術(100例以上の経験、20例以上の執刀)、症例(代表例数例)を経験する。また眼科学会において発表し、原著論文を執筆する。

1年目 外来検査、処置、病棟検査、処置
外眼部手術(翼状片、内反症、斜視)、白内障手術の執刀
網膜硝子体手術、緑内障手術などの第一助手
2年目以降 白内障、緑内障、網膜剥離手術の執刀
外来診察
学会発表(含地方会):2回以上
原著論文:筆頭著者として1編以上

大学院および海外留学

専門医取得後、ないしは研修中に大学院進学可能。
専門医取得後、ないしは研修中に海外留学(主に米国)可能。