ご挨拶
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センター長 三木 隆司

 当センターは、「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」(以下、医療観察法)の施行に向け、多分野を融合した司法精神医学・司法精神保健学の研究推進と人材育成が急務となり、同分野に携わる研究及び人材育成を目的とし、2005年4月に設置された研究機関です。

 当センターの研究部門は、司法精神医学、医療、保健の教育研究には必須と考えられる「法システム研究部門」「病態解析研究部門」「治療・社会復帰支援研究部門」「非行臨床研究部門」の4つの研究部門で構成されております。

 法システム研究部門では、国内外の法制度とその現状及び問題点について調査研究を行い、法学的視点、精神医学的視点、社会福祉学的視点から中立的、客観的な評価とその問題への解決策を研究し、さらに司法精神保健に関する教育・研修を行っております。

 病態解析研究部門では、学内および県内の関係機関と共同で統合失調症など難治性精神疾患の臨床研究を実施しており、精神疾患の病態の理解やより良い治療法の確立を目指しております。

 治療・社会復帰支援研究部門では、心神喪失等の状態で重大な犯罪行為を行った精神障害者の治療および社会復帰支援についての実態調査及び新たな治療および社会復帰支援方法について開発に取り組み、それらについての教育・研修を行うとともに、千葉大学医学部附属病院精神神経科と協働して医療観察法通院処遇対象者の治療も行っております。

 非行臨床研究部門では、児童生徒の非行行為や物質使用などの問題行動に至るメカニズムの検討や、メンタルヘルスに纏わる諸問題についての教育研究を行っております。

 また、法務省、厚生労働省、検察庁、裁判所など複数の省庁、精神科病院、矯正施設等と連携し、研究活動を行っております。

 今後も、これらの取組みを更に発展させ、司法精神医学・司法精神保健学を軸とした様々な研究活動における世界的な拠点となっていけるように教育及び研究体制の整備を目指していきます。

 

センター長 三木 隆司