教室紹介

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科長挨拶

科長・診療教授 
堺田 恵美子

 千葉大学血液内科は、旧第一内科血液グループ、旧第二内科血液グループを前身とし、千葉大学医学部附属病院の診療科再編により、2004年に両グループを統合し、血液内科として誕生しました。それぞれのグループの歴史は古く、これまで多くの血液内科医を輩出し、血液内科診療・研究に貢献してきました。現在は、ひとつの科として一丸となって、より強力な診療・教育・研究体制を築いています。

血液内科の診療について

 一昔前までは白血病や、悪性リンパ腫に代表される血液がんは、不治の病と考えられてきました。しかし近年の血液内科診療の進歩は目覚ましく、新規のがん化学療法薬や分子標的療法薬、同種および自家移植などの造血幹細胞移植療法の開発が進み、白血病や悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの造血器疾患は予後が劇的に改善し、病から解放される方も多くなってきました。

 しかし、病の克服のための治療は副作用が皆無ではなく、辛く長い戦いとなることが多く、身体的な苦しみとともに患者さんは精神的にも苦しみます。血液がん化学療法の専門家が、広い知識と高度な技術を持ち診療・研究を行い、高度な医療環境を提供することはもちろんのこと、豊かな人間性を備えたスタッフがそのような患者さんに対し、常に寄り添い、ともに戦う同志でありたいと考えています。

  私たち千葉大学血液内科は、患者様に最先端の医療を提供するとともに、患者様、ご家族は安心して治療を受けられる環境と安全な医療を提供することを心掛けています。血液内科専門医だけではなく、看護師、薬剤師、その他の多くの多職種からなるチーム医療を実践し、患者様の診療にあたっています。

造血器疾患の克服を目指しています

 私たちの使命は、血液疾患の患者さんの病気の克服にあります。そのため血液疾患の医療の発展に貢献できるような高いレベルの基礎研究、臨床研究に力を入れています。

 血液内科領域の研究は、基礎研究と臨床が近い位置関係にあり、基礎的研究成果を最も臨床の患者さんに還元できることのできる魅力的な分野の一つです。

  当教室は、臨床と基礎の両者のパフォーマンスが最大化できるようなバランスの良い環境づくり、教育に取り組んでいます。

是非私たちとともに、新たなステージに進みましょう。

熱意ある若い先生方の教室への参加を心よりお待ちしています。

 2017年10月 堺田 惠美子