千葉大学大学院医学研究院
小児外科学
千葉大学病院
小児外科
2019/06/16
セルビア・ベオグラードで開催されたThe 20th Annual Congress of European Paediatric Surgeons’ Association(EUPSA 2019)に参加しました。私は日本の新生児横隔膜ヘルニアスダティグループの最新の成果を発表してきました。反響もあり、継続して存在感を示していくことが重要だと感じました。
プログラムの中にConsensus & guidelineというセッションが設けられていました。対象疾患として日常的な疾患が選ばれ、極めて日常的な疑問点について複数のClinical questionが設定されていました。事前に担当者が施行したSystematic reviewの結果に対して、参加者全員のコンセンサスをとり、ガイドラインとしてまとめる作業が真剣に行われていました。自分たちの臨床行為の是非を検証し、エビデンスを積み重ねていく姿勢に感銘を受けました
一方、ベオグラードはいまだ戦禍の傷が癒え切らず、武骨な印象を受けました。とても充実した学会だったのですが、最後に成田行きの飛行機に乗り遅れるという大失態を犯し、異国の地に取り残される寂しさを味わいました。
文責 照井慶太