胃疾患

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病的肥満症

  • 肥満症とは
  • 肥満症と医療費
  • 肥満症に対する手術治療

肥満症とは

体重を身長(メートル)の2乗で割った値をBMI(=Body Mass Index)といいます。
BMI=22が日本人の理想体重とされています。

日本では、BMI25以上を肥満としており、肥満症とは、肥満に起因、関連する健康障害を有するか、そうした健康障害が予測される内臓脂肪が過剰に蓄積した場合で、減量治療を必要とする状態のことです。

肥満症と医療費

肥満症は、高血圧、糖尿病をはじめとした生活習慣病のみならず、ある種のがんの原因となりうることがわかっています。

すなわち肥満症は治療すべき疾患です。

肥満症に関連する疾患の数は多く、肥満症の方が将来的に罹患する疾患までも含めたら、潜在的な医療費も大変大きいものと考えられています。
これは、国民皆保険制度にて、世界最高水準の治療が受けられる我が国では、患者さん個人の負担はもちろんのこと、皆様の税金負担による医療費も大きく圧迫していることが推察されます。

肥満症に対する手術治療

BMI35以上であることに加え、糖尿病もしくは高脂血症もしくは高血圧もしくは睡眠時無呼吸症候群を持病に持っていること

以上を条件に、施設限定の保険適応により腹腔鏡下スリーブ状胃切除術の治療を受けることができます。

2018年9月現在、日本では保険診療で受けられる唯一の肥満・糖尿病外科手術です。

本術式は、病的肥満症に対して、国内のみならず全世界で最も行われています。
手術により胃をバナナの様に細くし、残る胃の容量は100ml程度です。
食事摂取の制限による体重減少が期待でき、グレリン(食欲を刺激するホルモン)が減少します。
さらには、糖尿病の改善も期待できることが明らかになっています。
千葉大学医学部附属病院は、日本肥満症治療学会 肥満症外科手術認定施設(全国17施設)のひとつとなっています。

チーム医療としての肥満症外科治療

肥満症外科手術療法は手術だけで行うことはできません。
当院では、内科・外科合同で「肥満症外来」を開設し「内科的治療、認知行動療法、栄養療法、運動療法等にて総合的に治療すること」ができるようになっています。