研究業績

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学会発表レポート

    レポート① 栗原むつか先生

欧州内科学会議(ECIM2023)・第12回国際内科学会議合同開催

内科専攻医の栗原です。

2023年3月にギリシャで行われた欧州内科学会(ECIM)にポスター発表で参加しました。 

当科では日々診療症例からtake home messageを学び、学会・文献報告を精力的に行っています。私自身は初めてのポスター発表、国際学会発表でしたが、発表経験豊富な上級医の先生方にサポート頂きながら十分に準備をして臨むことができました。

無痛、多発リンパ節腫脹の菊池病の一例で西欧では稀な疾患でもあり、フロアからの質問も活発で国際学会の活気を肌で感じました!

また背景として、演者である私を含めチームドクターは全員が子育て中!育児をしながらでも学術活動ができることは自分への励みにもなりました。

(ECIMは欧州の学会ですが、ヨーロッパ内外から70カ国以上からの参加があり、アジアからはインドやシンガポールなどから参加がありました。勿論日本の参加者の方も!)

今後も積極的に発表していきたいと思います!

    レポート② 佐藤瑠璃香先生

日本病院総合診療医学会学術総会

2023年2月に宇都宮で開催された日本病院総合診療医学会学術総会での〈診断戦略プレゼン大会〉で発表してきました。

プレゼン大会という公の場で "Restless X syndrome" の診断戦略について発表できたことは、私の中で大きな前進になり、生坂教授をはじめ当科指導医の先生方から手厚いご指導を受けて、"Restless X syndrome" の診断戦略を世界に発信することが叶いました。

以下本発表のポイント大公開です!!

・Restless legs syndrome (RLS) はrareではなく、common disease

・RLSの症状は下肢に限定されず全身どこにでも生じうる ⇒ RXS = Restless X Syndrome

・RXSは言語化困難な異常感覚であるため患者により多彩な表現となり、しばしば診断困難になる

RXSのillness script:『睡眠障害を伴う夜間中心の症状で、症状部位の運動や感覚/知的刺激によって軽快するという特徴的な病歴が認められた場合には、Restless X syndrome を強く疑う』

この概念が広まって、一人でも多くの "Restless X syndrome" が正しく診断、マネジメントされることを願っております。

 

プレゼン大会は残念ながら決勝敗退でしたが、演題の応募を契機に書いたLetterがpublishされました!EditorのMark Graber先生にも "Restless X syndrome" に関心を寄せていただけたようで大変嬉しかったです。

TitleRestless X Syndrome: A new diagnostic family of nocturnal, restless, abnormal sensations of various body parts. AuthorSato R, Yokokawa D, Uehara T, et al.  journalDiagnosis (Berlin) 2023. 2023 May 15.

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