教室紹介

ページタイトル画像

充実した研修

当科での専門研修について紹介させて頂きます。

まず、1週間のスケジュールの大枠として、
・外来研修(初診外来):3日(月・水・金)
・手術:2日(月・水)
・カンファレンス:2日(月・木)
があります。

<外来研修>

初期研修医も後期研修医も、初診外来では予診として患者さんの問診や臨床写真・ダーモスコピーの撮影、エコー検査などを行います。本診察では、患者さんが入室する前に上級医に簡単な病歴と所見、考えうる疾患名などのプレゼンを行います。

その後本診察に同席し、上級医の診察や診断、検査の進め方や治療をその場でみることで、自分の問診内容や診断の確認やフィードバックを受けることができます。

外来は院内紹介としての他科からの依頼も多く、将来皮膚科を専攻する予定でない初期研修医の方々も、志望する診療科との関わりや対応を学ぶ機会が多くあります。

患者さんをいたずらにお待たせしないために、初診外来中にはフィードバックをできないことがありますが、全ての診察終了後には検査内容や診断根拠について、いつでも質問できます。

<手術>

術場では助手として、病棟では担当医として患者さんに関わります。術前の検査の組み立てや切除ラインの決定、術後の病理検査結果のプレゼンなどを上級医と相談しつつ担っていただきます。

症例によっては術後の外来に同席し、術後の治療の組み立てに関わります。手術の先にある、化学療法や分子標的薬、最新の免疫チェックポイント阻害薬についても学ぶ機会があります。

<病棟研修>

病棟には腫瘍以外にも炎症性疾患や薬疹、感染症など様々な疾患で入院している患者さんがいます。それぞれ数人を担当し、上級医と相談しつつ、週2回の病棟カンファレンスで現在の状態や今後の治療方針、診断のための検査計画などについてプレゼンをしていただきます。

それ以外にも、ダーモスコピー・病理標本の見方を学んだり、自己免疫性水疱症の入院があれば、抗体価の測定を実地で学んだりすることができます。

<カンファレンス>

入院・外来を問わず、担当する患者さんの診断や検査などの判断は、上級医と相談しながら進め、カンファレンスに通すことで当科全員で共有する仕組みになっています。いつでも誰にでも、どんなことでも聞けることが当科の強みだと自負しております。

1週間のうちに撮影した写真を全て見るカンファレンスも行っています。もし初診担当上級医に質問しそびれてしまっても、カンファレンス中に近くにいる他の上級医に質問していただければ、大抵のことについてはフィードバックすることができますので、どんどん質問してください。

<ぜひ見学にいらして下さい>

実際の診療以外にも、希望に応じてダーモスコピーや悪性黒色腫の講義を行ったり、専門医未満が自主的に専門医勉強会を開催していたりするので、それらに参加することもできます。

日中は他科と比較して忙しい印象がありますが、夕回診後には上記のような勉強会や講義を、小腹を満たしつつ(!)ワイワイと喋りながら楽しく行っております。

さらに、医局員は大まかに男女比1:1、千葉大出身と他大学出身1:1(スタッフで千葉大学出身は教授のみ!)と大変バランスが取れており、カンファレンスでも若手が積極的に発言するなど、活発で仲の良い雰囲気をぜひ一度見学に来てご覧いただければと思います。

2018年3月 医師6年目、皮膚科4年目・女性