千葉大学大学院医学研究院
皮膚科学
千葉大学病院
皮膚科
令和5年4月1日より、松江弘之教授の後任として、皮膚科学を担当させていただくことになりました猪爪隆史です。 千葉大皮膚科の主なミッションとして、以下を掲げたいと思います。
全ての皮膚疾患に対して、各皮膚疾患ガイドラインを基本としつつも、多角的視点から患者さんにとって最善の方針決定ができるよう努力いたします。開業医の先生方や地域の中核病院との積極的な役割分担、連携を行い、県内の皮膚科医療のさらなる拡充と効率化を目指します。
皮膚科医は新生児から高齢者に生じる、難治性からcommonな皮膚疾患をまんべんなく診療します。外用、内服、注射、手術、紫外線療法等の多くの治療法を駆使して、他の医師、コメディカルスタッフ、患者さん等の意見を参考にしながら、最善の診療方針を提案し、実施する役割があります。そのため、確かな基礎知識、技術、リーダーシップをバランスよく身につけた皮膚科医の養成を目指します。
皮膚科は外界からの生体防御の最前線を担う皮膚に生じる、あらゆる疾患に対応する診療科です。そのため病態の多様性、複雑性を認識し、広い視点から研究を進めることが重要と考えています。積極的に共同研究を行い新しい手法を取り入れたいと考えています。私たちはこれまでにも難治性皮膚疾患の克服を目指し、皮膚免疫、自己炎症性疾患、腫瘍免疫、腫瘍生物学、データサイエンスといった多方面の研究を行い、成果を報告して参りました。現在の主要テーマの一つは腫瘍免疫です。現状では一部の進行したがんを長期寛解に導くことができるがん免疫療法の可能性を広げ、社会に還元することを目指します。
平成10年3月 山梨医科大学医学部卒業
平成10年4月 山梨医科大学皮膚科学教室 研修医
平成12年4月 慶応大学医学部先端医科学研究所細胞情報部門 共同研究員(腫瘍免疫の研究 主任:河上裕 教授)
平成15年4月 山梨大学医学部皮膚科学教室 助教
平成17年3月 山梨大学医学工学総合研究部博士課程卒業
平成18年4月 米国国立衛生研究所国立癌研究所 外科 研究員(腫瘍免疫の研究 主任:Dr. Rosenberg SA博士)
平成22年4月 山梨大学医学部皮膚科学教室 助教、医局長
平成26年1月 山梨大学医学部皮膚科学教室 講師
令和2年4月 千葉大学大学院医学研究院皮膚科学 講師
令和5年4月 千葉大学大学院医学研究院皮膚科学 教授
皮膚腫瘍
腫瘍免疫