研究グループ

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パーキンソン病・運動障害疾患

当研究グループでは、パーキンソン病および類縁疾患の病態解明、治療法の確立など、研究成果を日常診療に還元することを目標に臨床研究および基礎研究を行なっています。 また県内では数少ない脳深部刺激療法(Deep Brain Stimulation: DBS)を行なう施設であることから、各分野の専門家でチームを形成し、脳深部刺激術前の適応の是非や術後の状態・時期に応じた治療の調整を、運動・非運動症状の詳細な評価に基づいて行なっています。

研究紹介

1. パーキンソン病外来

通常診療のほか、診断困難例および難治性の運動・非運動症状に対する相談、脳深部刺激療法(DBS)の適応に関する相談などを行なっています。パーキンソン病の外来診療は、平野成樹、山本達也、山中義崇などの外来で行っています。受診を希望される場合は、外来受付で予約を入れてください(予約の方法は病院ホームページの診療科のご案内、神経内科の項を参照ください)。紹介状が必要となります。脳深部刺激療法適応の可能性のある場合は1~2週間程度入院して精査・検討を行い、神経内科医、脳神経外科医、リハビリテーション担当スタッフ、看護師で合同カンファレンスを開いて適応を決めています。

2. 臨床研究

パーキンソン病の非運動症状に注目し、自律神経障害、排尿・排便機能障害、認知機能障害、情動障害などパーキンソン病の臨床で問題となる様々なテーマについての研究を行っており、新しい診断法の確立や病態解明、新規治療法の開発をめざしています。新規治療薬の治験にも積極的に参加しています。また、不随意運動に関する臨床研究やパーキンソン病のリハビリテーションに関する研究も行っています。

3. 基礎研究

パーキンソン病モデル動物などを用いて、病態解析や新規治療法の試み、さらには脳深部刺激療法(DBS)の作用機序および安全性に関する研究を開始しています。 また、遺伝子多型の解析により、一人一人にあったテーラーメード治療の確立も研究しています。

4. 学会・研究会活動

国内学会:日本神経学会、日本運動障害学会 (MDSJ)、日本神経治療学会、日本自律神経学会、日本排尿機能学会、日本核医学会、日本リハビリテーション医学会、日本発汗学会 国際学会:国際運動障害学会(Movement Disorder Society: MDS)、Mental Dysfunctions & Other Non-Motor features in Parkinson's Disease(PDMENT)、パーキンソン病および関連疾患国際会議(World congress on Parkinson's disease and related disorders)、アルツハイマー病・パーキンソン病国際会議(AD/PD)、国際自律神経科学学会(International Society of Autonomic Neuroscience: ISAN)、米国自律神経学会(American Autonomic Society: AAS)、ヨーロッパ神経学会、ヨーロッパ自律神経学会などで研究発表・討論を行っています。 患者さんに基づいた研究、患者さんに還元できる研究を目標とし、現在、上記のメンバーで、日夜がんばっています。