博士研究員 角井建
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角井建https://researchmap.jp/tsunoi24

私は進化学・情報生物学的背景を活かして動物由来ウイルスの研究をしています。

ウイルスは自然界の動物から家畜やヒト集団へ感染して感染症を引き起こすことがあります。感染症対策のうえではヒトの健康と動物の健康、それらを取り巻く環境の健全性を包括的に維持するアプローチ(One Health)が重要となります。このためには、まずどのようなウイルスがどの生物にどのくらい感染しているか把握することが重要です。しかし、ウイルスの感染状況を網羅的に調査することはサンプリングやデータ解析に多大な時間と労力を要します。

私たちは公共データベースに蓄積されたデータを再利用することで、ウイルスの感染状況を明らかにしようと試みています。世界中の研究者が様々な生物種のゲノムデータをデータベース上に公開しており、その数は解析技術の向上もあって指数関数的に増え続けています。この中にはウイルスに感染した生物のデータも含まれることが期待され、データの再解析によってこのウイルスに由来する配列を検出できると考えています。