EDUCATION & RESEARCH

HOME > EDUCATION & RESEARCH > アスパラギン酸のラセミ化法による年齢推定

アスパラギン酸のラセミ化法による年齢推定

法医学分野で利用されている年齢推定法は、形態学的年齢推定法と生化学的年齢推定法に大別されます。生化学的年齢推定法は骨や歯の成分から年齢推定を行う方法で、アミノ酸のラセミ化法や放射性炭素からの推定法などが知られています。

ラセミ化法による年齢推定法は、歯に含まれるアミノ酸のひとつであるアスパラギン酸の異性体の比率が加齢に伴い上昇していく現象を年齢推定に応用したものです。

個人差による誤差が大きく影響する形態学的年齢推定法に比べると、生化学的年齢推定法は精度が高く、狭い幅で年齢推定が可能であると言われていますが、現在実務として確立されているメソッドはなく、実際の年齢推定は主に形態学に依存しています。

より精度の高い年齢推定を行うために、ラセミ化法による年齢推定法を実用化に向けて研究しています。

担当者:咲間彩香