千葉大学 大学院医学研究院 和漢診療学講座

和漢診療学講座について

沿革・概要

コンセプト

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「木を見て森を見ず」という諺があります。西洋医学は木(病気)を見ることに優れていますが、ともすると森(病人)を見失う傾向があります。一方、漢方医学は森を見ることは得意ですが、木を見る技術を持たずに発達してきました。森を見て木を見る医療、これが「和漢診療学」です。私たちは東洋医学と西洋医学、それぞれの短所を補い、長所を活用して、最善の医療を提供することを目指しています。その基盤となる漢方医学そのものの理解、その科学的裏付けを研究・教育の基本的目標としています。

医学研究院・和漢診療学は先端和漢診療学寄附講座と一体となって教育・研究・診療に当たります。また、柏市の千葉大学・環境健康フィールド科学センター「柏の葉診療所」とも連携して、環境をも視野に入れて幅広く「健康」を考えて行く方針です。


  • ◆1939年千葉医科大学(現・千葉大学医学部)に学内サークルの一つとして「東洋医学研究会」が設立。顧問教官・伊藤弥恵治(眼科教授)、学生・藤平健、長浜善雄ら。
  • ◆1979年富山医科薬科大学附属病院に和漢診療部設置。上記「東洋医学研究会」OB7人が設置に参画。寺澤捷年、今田屋章、土佐寛順、三瀦忠道、檜山幸孝、鳥居塚和生、伊藤隆。
  • ◆1993年富山医科薬科大学医学部に和漢診療学講座を設置。教授・寺澤捷年、助教授・土佐寛順、助手・三瀦忠道、檜山幸孝、技官・鳥居塚和生。
  • ◆2004年千葉大学・環境健康フィールド科学センターに「柏の葉診療所」開設。所長・喜多敏明(助教授)が富山医科薬科大学より移籍。
  • ◆2005年4月千葉大学大学院・医学研究院に「和漢診療学」設置。教授・寺澤捷年。同時に㈱ツムラの寄附講座「先端和漢診療学講座」が設置され、富山医科薬科大学から関矢信康(助教授)、地野充時(助手)、笠原裕司(助手)、林克美(助手)、大野賢二(技術補佐員)が移籍。「東洋医学研究会」OB・並木隆雄(助教授)が県立東金病院より移籍。
  • ◆2005年10月千葉大学医学部附属病院に「和漢診療科」を開設。外来診療開始。
  • ◆2006年9月入院診療開始。
  • ◆2010年3月寺澤捷年 千葉大学大学院・医学研究院 和漢診療学教授 定年退官
  • ◆2010年6月千葉大学大学院・医学研究院 和漢診療学 准教授に並木隆雄就任
  • ◆2011年4月千葉大学医学部附属病院 和漢診療科 科長に並木隆雄就任