「木を見て森を見ず」という諺があります。西洋医学は木(病気)を見ることに優れていますが、ともすると森(病人)を見失う傾向があります。一方、漢方医学は森を見ることは得意ですが、木を見る技術を持たずに発達してきました。森を見て木を見る医療、これが「和漢診療学」です。私たちは東洋医学と西洋医学、それぞれの短所を補い、長所を活用して、最善の医療を提供することを目指しています。その基盤となる漢方医学そのものの理解、その科学的裏付けを研究・教育の基本的目標としています。
医学研究院・和漢診療学は先端和漢診療学寄附講座と一体となって教育・研究・診療に当たります。また、柏市の千葉大学・環境健康フィールド科学センター「柏の葉診療所」とも連携して、環境をも視野に入れて幅広く「健康」を考えて行く方針です。